化石鳥類の一覧

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始祖鳥のベルリン標本のレプリカ。もっとも有名な先史時代の鳥類
現在の調査では始祖鳥は現生鳥類の祖先ではなく、近縁であったと思われる

鳥類は、ある羽毛で覆われた獣脚類の恐竜から進化し、鳥類と恐竜を分ける線は実際にはない。しかし、K-T境界を境に、鳥類は生き延びたが、非鳥形態恐竜は絶滅に至った。この記事では、「鳥類(Bird)」はいわゆる鳥類綱(Aves)のクレードのメンバーとした[1]。恐竜の中には、鳥類であるかどうか言えない種もあるが、それらは、「Proto-bird」に入れた。

当記事では、化石となった完全標本のみしか知られていない先史時代の鳥のタクサの一覧を記載した。それらの絶滅は第四紀後半以前より発生し、人類の活動によるものはなかった。人類は、鳥類とりわけそのタマゴを食用としていたが、後期旧石器時代まで鳥の個体数に深刻な影響を与えるほどの人口や技術はなかった。むしろ、ここで一覧にあげた鳥類の種は、彗星の大爆発、軌道シフト、大規模な噴火などによる気候変動のような生物以外の原因により絶滅したものである。つまり、それは、先祖あるいはより優れたタクサにより進化による置き換えにより絶滅に至ったものである。非常に多くの種の海鳥が第四紀にかけて絶滅したのは有名である。これはおそらく、少なくとも当時代に海に生きる哺乳類が出現によるものであろう。それらのタクサの関連は、しばしば、断定するのは困難である。というのも、多くは、大変部分的な遺構からしか知られておらず、DNA、RNA、たんぱく質配列からの情報分析を除き、完全な化石によってしか知られていない。

19世紀後半以前、鉱物はまだ、生物学ののひとつとして考えられ、化石はしばしば、並行分類学として扱われていた。化石を動物あるいは植物に割りあてるよりむしろ、それらは、鉱物種として扱われ、Osteornis(骨の鳥類)あるいはOrnitholithus(鳥類の化石)を学名に使用された。後者の学名は、卵化石に割り当てる属名(oogenus)に使用されている。

先史時代の化石鳥類の分類学による一覧[編集]

系統学の分類において、目以上のタクサが与えられているかどうか疑わしい。属より下位グループにおいて、年代順で並べている。

新鳥類以外の上位グループは、Luis Chiappe[2]により提案された系統発生に基づいて配置され、最近の研究結果も、この一覧表を改訂あるいは追記することにより反映している[3]

鳥群 (絶滅種)[編集]

最も原始的な鳥類は、通常、一般に脊椎は融合しておらず、長い骨尾を持つ。これらの原始的な鳥のすべてが鳥の祖先の系統にあるかもしれないとは限らない。それらが、鳥群より他の獣脚竜類に近縁ではないことは、検証されている(Xiaotingiaを参照)。

尾端骨類 (絶滅)[編集]

現生の尾端骨をもつ最古の鳥類であり、尾椎骨が減少し融合している。おそらく側系統群とされる。尾端骨の二つのタイプが知られており、ひとつは、Confuciusornithidae、エナンティオルニス類などやノミンギアようないくつかの非鳥類獣脚類に、見られる棒のような形状であり、もうひとつは、現生鳥類につながる系統でのみ知られているすきの刃のような形状である。鳥類で見られる尾端骨が、実際に子孫で共通の表現形態である共有形質であることは確実とは言えない[4]

エナンティオルニス類 (絶滅)[編集]

Iberomesornis romeraliの復元。小型の原始種のエナンティオルニス。それは今日のアトリほど大きくなかった

ここで提示したエナンティオルニス類の分類リストは2011年にトーマス・R・ホルツ・ジュニアによって公開された概要による[5]

注意:このZhyraornis属は、ornithuranとして分類されることもあるが、ホルツ(2011)は、euenantiornithinesに含めていることに注意[11]。ホルツは、Liaoningornisornithuromorphに入れたが、最近の研究では、Eoalulavisの近縁類として配置している[12]

真鳥類 (絶滅)[編集]

Ornithuromorphaとも呼ばれる[13]。基本的に現生鳥と同じであるが、多くはまだそのような歯や翼の爪などいくつかの原始的な特徴を持っている点が異なる。これらは、すきの刃のような形状の尾端骨と尾翼を持っている。このグループの分類は紛らわしい;「Ornithurae」の名は、1866年に、エルンスト・ヘッケルよって初めて提案された。それ以来、用語の意味について数回改訂されている。

以下は、ホルツ(2011)らによるeuornithian属のリストである[5]

注意:ホルツはEurolimnornisHolbotiaPalaeocursornisPiksiの3属をeuornitheansに含めていたが、それらは、翼竜として同定されている[14]

オルニトゥラエ (絶滅)[編集]

† ヘスペロルニス類[編集]

大型で、歯が存在しており、アビのように潜水する鳥類である。

現生鳥類[編集]

基底(Basal)と未解決の形態(unresolved forms)
これらの現生鳥類は、現生群のどれか一群に関連して配置することができない化石であると知られ、固有派生形質的にそれらを分類学上の目に割り当てることができない。特に白亜紀後期から第三紀前期の分類群は、おそらくいくつかの現生の目に分かれ、第三紀後期の分類群は、現生する科を除いて絶滅した系統が多く存在している。

  • Cladornithidae
  • Eremopezidae Rothschild 1911
  • Gracilitarsidae Mayr 2001
  • Halcyornithidae Harrison & Walker 1972
  • Juncitarsidae Peters 1987
  • Laornithidae Cracraft 1973
  • Lonchodytidae Brodkorb 1963
  • Messelasturidae Mayr 2005
  • Palaeospizidae
  • Parvicuculidae Harrison 1982
  • Remiornithidae Martin 1992 (暁新世)
  • Sylphornithidae Mourer-Chauviré 1988
  • Tytthostonychidae Olson & Parris 1987
  • Zygodactylidae Brodkorb 1971 [Primoscenidae Harrison 1977]
  • "Graculavidae" Fürbringer 1888 [Dakotornithidae Erickson 1975; Scaniornithidae; Telmatornithidae Cracraft 1972]
  • ダチョウ目[編集]

    † リトルニス目 Houde 1988[編集]

    シギダチョウ目[編集]

    ガンガモ目[編集]

    ドロモルニス
    ゲニオルニス

    キジ目[編集]

    チドリ目[編集]

    † ガストルニス目 (絶滅)[編集]

    ディアトリマは、不明瞭な類縁の巨大な飛ぶことのできない古第三紀鳥のグループである。伝統的にツル目に属していたが、現在、それらは別の目と考えられて、キジカモ類に近いと思われている。

    ツル目[編集]

    現代のクイナ科ツル科を含むグループである。それらはおそらく側系統である。

    ジャノメドリ目[編集]

    ノガンモドキ目[編集]