北原みのり
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きたはら みのり 北原 みのり | |
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生誕 |
1970年11月24日(50歳)![]() |
出身校 |
津田塾大学卒業 日本女子大学大学院中退 |
職業 |
文筆家、活動家 アダルトグッズショップ経営者 |
団体 | ポルノ被害と性暴力を考える会 |
北原 みのり(きたはら みのり、1970年(昭和45年)11月24日 - )は、日本の著作家、活動家、女性主義 運動家。アダルトグッズショップ『ラブピースクラブ』代表[1]。ポルノ・買春問題研究会外郭団体ポルノ被害と性暴力を考える会理事[2]。日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶財団の支援組織である希望のたね基金[3]で理事を務める[4]。
経歴[編集]
- 1970年(昭和45年)、神奈川県生まれ。3歳まで横浜市鶴見区で育ち、その後は千葉県に転居した。津田塾大学学芸学部国際関係学科を卒業後に日本女子大学大学院で教育心理学を専攻[5]、性教育を研究するも同大学院を中退。出版社でのアルバイト、雑誌編集やフリーライター職などを経験[5]。
- 「北原」は母親の旧姓。戸籍名は「渡邉」[6]。
- 1995年(平成7年)、友人とともに、ホームページ製作会社を設立した。海外製女性向け大人のおもちゃに注目し[5]、1996年(平成8年)、女性向けのアダルトグッズショップ 『ラブピースクラブ』を設立。これは日本において女性が経営するアダルトグッズショップの第一号であったともされる[5]。同年には、「指にはめるバイブレーター」、『Pラビア』を発売。
- 2006年(平成18年)、1996年(平成8年)よりレズビアン商業雑誌『アニース(anise)』にて掲載されていた天宮沙江の漫画の映画化作品『プリカちゃん』をプロデュース。雑誌 『AERA』(朝日新聞社)への寄稿している。また、『週刊金曜日』の書評委員も務める。週刊朝日・週刊金曜日で連載。朴順梨との共著『奥さまは愛国』は2014年3月に小林よしのりから「北原って人は感情的で相当情緒が激しい人だな。」としながらも「わしが推薦したいくらいだよ」との好評価を得ている[7]。
- 2014年 (平成26年)、12月3日、自身の女性器の3Dデータを配布した疑いで逮捕されたろくでなし子に関して、北原のアダルトショップでろくでなし子の女性器の石膏型を展示していたことにより、わいせつ物公然陳列の疑いで警視庁保安課に逮捕された[8][9]。北原は当初は黙秘していたが、その後容疑を認めたという[10][11][12]。検察の勾留請求を裁判所が却下したため、北原は同月6日に釈放された[11]。検察は同月24日に北原をわいせつ物陳列罪で略式起訴し、裁判所は罰金30万円の略式命令を出した[12]。
- 2017年、慰安婦問題日韓合意に反対する一般社団法人「希望のたね基金」の理事に就任。
主張[編集]
日韓関係についての発言[編集]
- 2015年(平成27年)、フリージャーナリストの土井敏邦が、朝鮮人の従軍慰安婦に関する『記憶と生きる』と称するドキュメンタリー映画をリリースした際に、北原はその映画に関して「歴史が薄っぺらい紙のように語られてしまう危険な時代だからこそ、今観るべき貴重な作品だ。語りたくないこと、語れないこと、語ろうとすると涙が止まらなくなる様。「言葉」では描かれない、紙に書きようのない「証言」がここにはある。」とメッセージを送り[13]、土井とともにトークショーを行った[14]。
- 慰安婦問題について、「加害者である日本が『終わった』と言うべきではない」との文在寅大統領の言葉をあげ、「これはお金で解決する問題ではない、永遠に考えなければいけない人権問題」と主張している。また、「韓国はベトナムで、日本軍と同じことした」と主張する人がいることについて、「ベトナム戦争時の韓国軍の性暴力加害を、韓国社会で告発したのは、『慰安婦』女性たちであり、その支援者だった」のであり、その声によって、タブーであった加害国としてのベトナム問題が、韓国社会で語られるようになった、「女たちにとって『慰安婦』問題は、日韓政治問題ではなく、最初からずっと人権問題だったのだ。そしてその一歩も動かないその強さが、韓国社会、国際社会を変えてきたのだ」と述べ、韓国と日本は、人権意識の点で、大きく「差が開いた」と主張している。[15]
- 女優の秋田遥香が2018年に『白い花を隠す』と称する従軍慰安婦関連の演劇を行った際に、北原は中近東フリージャーナリストの土井敏邦とともにアフター・トークを行った[16]。
- 2020年5月に元慰安婦に尹美香が数々の不正と政治目的が告発された際に慰安婦ではなく、「私の知る尹美香氏は大胆で、冷静で、そして韓流ドラマの主人公なみに意思の強い人だ。」「重い病を患ったときに治療費が足りず借金していた。本当に最低限の給料しかもらわずに働き続けてきた。印税が入っても全て寄付し、非常に厳しい倫理感で生きてきた。」「悪いのは安倍首相」と主張して、尹美香側に立った[17]。
著書[編集]
単著[編集]
- 『はちみつバイブレーション』河出書房新社、1998年11月。ISBN 4-309-01249-3。
- 『男はときどきいればいい 愛とセックスのレシピ』〈祥伝社文庫〉、1999年。ISBN 4-396-31122-2。
- 『フェミの嫌われ方』新水社、2000年。ISBN 4-88385-015-3。
- 『オンナ泣き』晶文社、2001年。ISBN 4-7949-6483-8。
- 『ブスの開き直り』新水社、2004年。ISBN 4-88385-067-6。
- 『アンアンのセックスできれいになれた?』朝日新聞出版、2011年。ISBN 978-4-02-250807-2。
- 『毒婦。 木嶋佳苗100日裁判傍聴記』朝日新聞出版、2012年。ISBN 978-4-02-331081-0。 のち講談社文庫
- 『さよなら、韓流』河出書房新社、2013年。ISBN 978-4-309-02160-7。
- 『メロスのようには走らない。女の友情論』ベストセラーズ 2014年
共著[編集]
脚注[編集]
- ^ 北原みのり「メロスのようには走らない。女の友情論」 ベストセラーズ 2014年 ISBN 4584135398
- ^ メルマガ54号 AV出演拒否の女性に多額の損害賠償を求めたプロダクション側の弁護士に対する懲戒請求の経過について | :ポルノ被害と性暴力を考える会
- ^ “キボタネとは”. 希望のたね基金. 2020年9月2日閲覧。
- ^ “理事”. 希望のたね. 2020年9月2日閲覧。
- ^ a b c d 北原みのりプロフィール インターネットラジオ 『婆星(ばばぼし)』 公式ウェブサイト、2010年7月24日閲覧
- ^ a b 北原みのり「効くのは『差別』より『コスト』」、AERA、2018年4月4日。
- ^ よしりんの『あのな、教えたろか。』2014/03/06 「奥さまは愛国」面白い!
- ^ 『ろくでなし子容疑者また逮捕 女性器の3Dデータ配布容疑』 2014年12月3日 産経新聞
- ^ 『漫画家「ろくでなし子」逮捕=ショップで女性器作品展示容疑―警視庁』 2014年12月3日 時事通信
- ^ 北原みのりさん釈放 「ろくでなし子」とともに逮捕 2014-12-07 SANSPO.COM(サンスポ)
- ^ a b “北原みのり氏を釈放 わいせつ物陳列の疑いで逮捕”. 朝日新聞. (2014年12月8日) 2014年12月8日閲覧。
- ^ a b ろくでなし子容疑者を起訴 北原みのりさんは罰金2014-12-25 共同通信
- ^ 記憶と生きる、土井敏邦監督
- ^ 記憶と生きる
- ^ 北原みのり「『慰安婦』問題は人権問題」 週刊朝日 2018/03/13>
- ^ 秋田遥香『白い花を隠す』
- ^ 北原みのり (20200519T160000+0900). “「慰安婦」関連の報道合戦で突きつけられた現実「問われるべきは誰か」 〈dot.〉” (日本語). AERA dot. (アエラドット). 2020年5月20日閲覧。
外部リンク[編集]
- 婆星
- 北原みのり (@minorikitahara) - Twitter
- 北原 みのり - Facebook
- ラブピースクラブ
- ラプピースクラブ (@lovepiececlub) - Twitter
- LovePieceClub - YouTubeチャンネル
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