北海道道1086号増毛当別線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
一般道道
Japanese Route Sign Number 1.svgJapanese Route Sign Number 0.svgJapanese Route Sign Number 8.svgJapanese Route Sign Number 6.svg
北海道道1086号標識
北海道道1086号増毛当別線
路線延長 0.0 km
制定年 1989年平成元年)
起点 北海道増毛郡増毛町御料
終点 北海道石狩郡当別町青山奥四番川
■テンプレート(■ノート ■使い方) PJ道路

北海道道1086号増毛当別線(ほっかいどうどう1086ごう ましけとうべつせん)は、北海道増毛町から北竜町雨竜町新十津川町を経由して当別町を結ぶ計画であった一般道道北海道道)である。全線未開通で建設も中止されている(後述)。

概要[編集]

路線データ[編集]

ルート[編集]

増毛町と雨竜郡北竜町の境界に近い地点を起点とし、増毛山地の東側を縦断する。当別町と樺戸郡新十津川町の境界に近い地点を終点とする。「暑寒道路」とも呼ばれる前半部分は暑寒別天売焼尻国定公園の区域内を通り、途中の雨竜郡雨竜町国領では道道暑寒別雨竜停車場線と接続する。道路幅は8m(車線幅は5.5m)の2車線道路で、曲線半径は100m以上に設計されている。除雪によって冬季の通行を確保する。恵岱別大橋(全長333m)など12の橋と徳富トンネル(延長2,294m)など4本のトンネルが計画された。

建設目的[編集]

増毛当別線を建設する主な目的として、次の点が挙げられる。

着工[編集]

沿線周辺の自治体からは1987年(昭和62年)より建設の要望があり、1988年度(昭和63年度)に開発道路(北海道開発局所管)に指定され、1989年(平成元年)1月12日には道道の認定を受けた。その後1993年度(平成5年度)に環境影響評価を実施した。動植物への影響を懸念する自然保護団体の声があったものの、特に問題はないとの答申を受けて1994年度(平成6年度)から用地買収を始め、1995年(平成7年)に増毛側から着工した。しかし、予定ルート付近でクマゲラの生育が確認され、調査や環境保全の問題があるとして、1997年(平成9年)より工事は休止した。

建設中止[編集]

公共事業への批判や財政難の中で、増毛当別線は公共事業見直しの対象になった。北海道開発局事業審議委員会による審議を経て、2004年(平成16年)3月30日国土交通省から建設中止が発表されている。

建設中止を決めた理由として、次の点が挙げられる。

  • 完成までに300億円超の事業費を要することが予想され、その費用対効果が十分に得られないこと。
  • 現在までの事業進捗率が3%にとどまっており、進捗状況によっては工事が長期化する恐れがあること。工事を再開しても全線開通は2020年代と見込まれている。その要因として、全線が地すべり地帯であるため対策が必要なこと、積雪によって冬季は工事が中断されること、工事用道路がないために一方向からしか建設できないことなど。
  • 1.5車線にするなどコストを縮減した場合、建設目的の効果が現れないこと。
  • 国道231号の整備が進み、深川留萌自動車道が建設され一部開通するなど、周辺ルートの利便性が向上したこと。

北海道建設部道路整備課監修の「北海道道路図」(2004年12月現在の版)からは増毛当別線が削除されており、実質廃止に近い状態である。今後、建設中止の決定が覆る可能性は無いといってよく、沿線自治体の要望も2002年度(平成14年度)以降は途絶えている。部分開通もしていないため、まさに幻の道道となった。道道増毛稲田線から、恵岱別大橋の4基の橋台と橋脚が見られる(2005年現在)。

歴史[編集]

参考資料[編集]

  • 『一般道道 増毛当別線 平成16年3月』 北海道開発局(北海道開発局道路IRサイトより)

脚注[編集]

  1. ^ 1989年北海道告示第130号

関連項目[編集]