北谷遺跡

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北谷遺跡(きたやついせき)は、群馬県高崎市榛名山の東南麓にある古墳時代の首長居館跡である[1]。北谷遺跡の首長居館は、日本で初めて発見された古墳時代の首長居館として有名な三ツ寺遺跡と同型式のものである。立地も三ツ寺Ⅰ遺跡と3キロメートルの距離にあり、ともに榛名山の扇状地末端の湧水地帯に位置している。

発掘調査の経緯[編集]

2002年に広大な掘と石積みが発見されたことから、大型古墳か首長の居館と考えられ、速やかに発掘が行われ、2005年には国史跡に指定された。

遺跡の概要[編集]

居館は東西方向に延びる2つの谷と、谷を結ぶ形で南北方向に掘削された2つの濠によって囲まれ、平面形は1辺90メートル四方の方形を基調とし、本体側の谷や濠の斜面には基盤層に含まれる角礫を用いた石積みが施されていることが判明した。南側を除く三方には2か所の張出しが発見された。濠は、幅が30メートル以上、深さも3メートル以上ある大規模なものであった。 北側と東側の濠は土橋状の施設によって隔てられていて、北側と西側の濠には水が貯えられていたと考えられる。これは、湧水をせき止めて濠に貯水したと考えられている[2]。 また、北谷遺跡、三ツ寺Ⅰ遺跡ともに、居館跡の中には、井戸や石敷き施設が発見されており、水に関わる祭祀を行ったことが想定されている[2]

出典[編集]

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参考文献[編集]

  • 文化財保護全国協議会「新版遺跡保存の辞典」、平凡社、2006年5月
  • 群馬県埋蔵文化財調査事業団「第36号」2013年4月