十地経
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十地経(じゅうじきょう、梵: Daśa-bhūmika Sūtra, ダシャ・ブーミカ・スートラ)とは、初期大乗仏教経典の一つ。後に『華厳経』に編入されたため、『華厳経』の「十地品」(じゅうじぼん)としても知られる。
概要[編集]
菩薩の修行位階(bhūmi, ブーミ)が十段階に分け説かれてゆく。
漢訳経典としては、
の他、完訳『華厳経』である、
がある。
影響[編集]
中観派の祖・龍樹はこの『十地経』の註釈である『十住毘婆沙論』を著した。その巻第五「易行品第九」は、中国・日本の浄土教(浄土宗・浄土真宗など)にも影響を与えた。
唯識派の世親も『十地経論』という註釈書を書き、それを基に中国十三宗の1つ「地論宗」ができた。
ネパールでは『華厳経』などと共に九法宝典(Navagrantha)という扱いを受けている[1]。
日本語訳[編集]
- 『国訳一切経・華厳部』全4巻 大東出版社 初刊1929-32年
- 江部鴨村訳 『口語全訳 華厳経』(上下巻) 国書刊行会、1996年(復刻版)。初刊は1934年
- 荒牧典俊訳注 『十地経 大乗仏典8』 中央公論社、1974年/中公文庫、2003年
- 木村清孝校注 『新国訳大蔵経 華厳部 十住経・兜沙経・菩薩本業経・文殊師利発願経 他』大蔵出版、2007年
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
- ^ 藤谷厚生, 「金光明経の教学史的展開について (PDF) 」『四天王寺国際仏教大学紀要』 平成16年度 大学院 第4号 人文社会学部 第39号 短期大学部 第47号, p.1-28(p14), NAID 110006337539
関連項目[編集]
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