千のナイフ
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『千のナイフ』 | ||||
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坂本龍一 の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
1978年4月10日 - 7月27日 コロムビア1,2,4スタジオ | |||
ジャンル |
フュージョン 現代音楽 電子音楽 | |||
レーベル | Better Days/日本コロムビア | |||
プロデュース | 坂本龍一 | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
坂本龍一 アルバム 年表 | ||||
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千のナイフ(せんのナイフ、Thousand Knives)とは、1978年10月25日に日本コロムビアから発売された坂本龍一のデビューアルバム。または、このアルバムに収録された曲。タイトルはベルギーの詩人アンリ・ミショーがメスカリン体験を記述した書物『みじめな奇蹟』の冒頭の一節からとられた。
解説[編集]
担当ディレクターによるとレコーディングにはコロムビアの第4スタジオで延べ339時間が費やされた[1]。当時の坂本は、昼間にスタジオミュージシャンをこなし、夜12時から朝までこのアルバムを作成し、何か月もかかったが、寝なくても平気だったと回想している[2]。コンピュータ・オペレーターは松武秀樹が担当。坂本はシーケンサー・ローランド MC-8を初めて利用したが、このとき、音楽のノリ(はね方)を数値で分析して、コンピュータで表現することを発見している。このアルバムで、坂本らはイエロー・マジック・オーケストラ(YMO)に繋がる制作手法のノウハウを得た[要出典]。
ギターで渡辺香津美が参加。坂本からの注文は「火がついたように弾きまくってくれればいいから」だった。山下達郎もカスタネットで参加している。
ジャケット写真のスタイリストはYMOのメンバー高橋幸宏が担当。当時の坂本は長髪にTシャツで、ファッションとは無縁な風貌だったが、ジョルジオ・アルマーニのジャケットにリーバイス501ジーンズというコーディネートで周囲の持っていた坂本へのイメージを一新した。
ライナーノーツは、坂本本人、林光、細野晴臣が寄稿。細野は自らのコンセプト「イエローマジック」に絡めた文を掲載している。
このアルバムの発売に伴い、1978年10月25・26日に東京・六本木のピットインで「千のナイフ発売記念ライヴ」が催された。
初回プレスは400枚で、うち200枚が返品されてきた[1]。
収録曲[編集]
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※全作曲:坂本龍一
- 千のナイフ Thousand Knives 9分34秒
- 坂本のヴォコーダー(KORG VC-10)による毛沢東の詩(1965年に毛沢東が井岡山を訪問したときに作成)の朗読で幕を開け、印象的な響きの和音が平行移動するイントロへとつながる。イントロ後の速いパッセージ部分のメロディーの音色は大正琴のシミュレート。坂本自身はレゲエや賛美歌、ハービー・ハンコックの「Speak Like A Child」にもインスパイアされたと発言している。ギターソロは渡辺香津美。後にYMOもライブで演奏しており、1981年発表のYMOのアルバム『BGM』にてセルフカバーしている。また、“トリオ・ワールド・ツアー・1996”ではピアノ三重奏のアレンジで演奏。2002年にリリースされた『US』では冒頭の詩の朗読とフェードアウト部分がカットされている。2005年9月28日に発売された坂本のアルバム『/05』ではピアノ連弾にアレンジされたヴァージョンが収録されている。2011年5月28日にリリースされた花井悠希のアルバム『譚詩曲〜11stories on Violin』には鈴木豊乃編曲による楽曲が収録されている。
- Island Of Woods 9分50秒
- Grasshoppers 5分16秒
- 新日本電子的民謡 Das Neue Japanische Elektronische Volkslied 8分05秒
- Plastic Bamboo 6分31秒
- 16分音符のウラにアクセントがある、クネクネした独特なメロディーが特徴。初期YMOのライヴでも演奏された。
- The End Of Asia 6分21秒
※コロムビア時代のアルバムを集めた『Chronological Collection 1978-1981 [Columbia Years]』では、曲順がLP版のA面とB面が入れ替わった形に変更されている。
- Das Neue Japanische Elektronische Volkslied
- Plastic Bamboo
- The End of Asia
- Thousand Knives
- Island of Woods
- Grasshoppers
出典[編集]
外部リンク[編集]
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