半田美永

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半田 美永(はんだ よしなが、1947年8月23日 - )は、日本国文学者近代文学が専門。皇學館大学名誉教授

2003年「佐藤春夫研究」で博士(文学)取得(出典『皇學館大学紀要』第52輯、2014年3月10日発行、213頁~233頁。「半田美永教授略歴及び研究業績」)。 

人物[編集]

半田先生.png

和歌山県出身。和歌山県立那賀高等学校を卒業、1971年皇學館大學文学部国文学科卒業1978年大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。講談社で『子規全集』の編纂に従事。智辯学園和歌山中学校・高等学校教諭を経て、1984年皇學館大學専任講師として赴任。助教授教授を経て、2013年定年退職、その間、学生部長、文学部長、評議員、理事などを務めた。(参考文献『皇学館大学紀要』第52輯)。2018年3月まで皇學館大学特別教授、同年4月より名誉教授。河南大学客座教授、河南師範大学客座教授。放送大学非常勤講師等を務める。

日本近代文学専攻。

30歳代に『和歌山県史』(近・現代通史編・人物編)の編集・執筆に関与したのを契機として、紀伊半島にかかわる文学分野に着目し、以来資料の発掘を行い、その意義について論述、基礎的研究を継続してきた。(参考文献『近代作家の基層』「序章」「あとがき」、和泉書院、2017)。地方固有の風土(特に紀伊半島)を文化論的な視点から考察、古代から現代までの文学を時系列的に読み直す作業を進めてきた。日本の伝統文化が異文化をとり込み変容し成長する様子を、主に文学・思想を通じて考証する精神史的研究をテーマにしている。博士後期課程の指導教員として、留学生を含む後進の育成にも尽力した。

現在、解釈学会常任委員、国際熊野学会常任委員、子規研究の会代表理事(会長)などを務める。1980年代から産経新聞・中日新聞・毎日新聞等に紀伊半島に関わる文人について連載、学会誌掲載の論文を合わせて著書『紀伊半島をめぐる文人たち』(ゆのき書房、1987年)、編著『伊勢志摩と近代文学』(和泉書院、1999年)等にまとめた。文学分野における「熊野学」の先駆者。また、中国大陸訪問を記念した歌集『中原の風』(短歌研究社、2008年)は瑞々しい叙情に富み、一部中国語にも翻訳された。短歌は、主に前登志夫の著作に学んだ(参考文献『短歌研究』2014年4月号、「散華する落武者ー「野生の声」等)。資料の渉猟と実証に裏打ちされた研究に特色がある。

著書[編集]

単著[編集]

  • 『紀伊半島をめぐる文人たち-近代和歌山の文学風土-』(ゆのき書房、1987)
  • 『劇作家阪中正夫-伝記と資料-』(和泉書院、1988)
  • 『佐藤春夫研究』(双文社出版、2002)
  • 『文人たちの紀伊半島-近代文学の余波と創造―』(皇學館大学出版部、2005)
  • 『森鷗外の独逸体験と東洋』〈注、中国語訳・張文宏。「あとがき」白智立〉(皇學館大学出版部、2012)
  • 『伊勢から熊野へ -折口信夫の足跡と神道観』(皇學館大学出版部、2013)
  • 『近代作家の基層 文学の<生成>と<再生>・序説』(和泉書院、2017)

歌集[編集]

  • 『帰郷-新たなる出発のために』(教育出版センター、1979)
  • 『句集山塊』〈編・吉川木城句集〉(教育出版センター、1984)
  • 『中原の風-半田美永歌集』(短歌研究社、2008)

編著[編集]

  • 『阪中正夫集-その文学と生の軌跡-』(ゆのき書房、1979)
  • 『証言阪中正夫』(和泉書院、1996)
  • 『伊勢志摩と近代文学』(和泉書院、1999)
  • 『阪中正夫文学選集』(和泉書院、2001)
  • 『伊勢志摩と近代文学 映発する風土』(和泉書院、2009)
  • 『逍遥游学』(銀の鈴社、2014)

共編[編集]