友よ、静かに瞑れ

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友よ、静かに瞑れ』(ともよ、しずかにねむれ)は、北方謙三原作の小説、及び日本映画1989年フジテレビで2時間半ドラマも作られている(『友よ静かに瞑れ』)。

小説[編集]

映画[編集]

友よ、静かに瞑れ
Let Him Rest in Peace
監督 崔洋一
脚本 丸山昇一
製作 角川春樹
出演者 藤竜也
倍賞美津子
高柳良一
六浦誠
室田日出男
佐藤慶
宮下順子
林隆三
原田芳雄
音楽 梅林茂
撮影 浜口毅
編集 鈴木晄
配給 東映セントラルフィルム
公開 日本の旗 1985年6月15日
上映時間 103分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
配給収入 1億3500万円[1]
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1985年6月15日、映画公開。角川映画。東映セントラルフィルム配給。藤竜也主演、監督は崔洋一

併映は、渡辺典子主演『結婚案内ミステリー』。

ストーリー[編集]

医師の新藤剛(藤竜也)は、沖縄の多満里地区に東京からはるばるホテルフリーインの経営者である旧友の坂口(林隆三)を訪ねた。しかし地元の住民からはフリーインの場所を聞いただけで胡乱な目で見られ、フリーインの客というだけで嫌われる。しかも当の坂口は警察の留置場にいた。下山建設の社長下山(佐藤慶)が、刑事の徳田(室田日出男)らと共謀して、坂口を逮捕したのだ。坂口は下山建設による開発の進む多満里地区でたった一人で立ち退きに反対していた。寂れるばかりの多満里の将来を考え、地価が安い多満里地区を高い値段で買い取り、住民の移転先の面倒も見る温情のある会社として通っている下山建設だが、実際は多満里の住民たちも最初は立ち退きに反対しながらも、暴力や買収工作によって懐柔され、フリーインは村八分のような形に追い込まれていたのであった。そして下山はフリーインに対してもヤクザを使い、かつては多くの長期宿泊者で賑わっていたフリーインも、下山の嫌がらせで人が寄り付かなくなっていた。坂口の息子・竜太も下山一派の脅迫や同級生からのいじめを受けていた。新藤は多満里にいる間、残ったフリーインの宿泊客たちと共に下山たちの悪事を暴こうと画策するが、やがて町中をヤクザがうろつき始め、多満里の住民たちがフリーインに現れて新藤に多満里から去るよう忠告する。新藤は下山建設幹部の高畠(原田芳雄)と決闘の末、下山の机から徳田の金銭借用書を入手した。止むなく徳田は坂口を釈放し、ついに新藤と竜太は坂口と再会する。その時、目の前に下山の乗った車が現れた。多満里の住民たちと握手を交わしていた下山の前に立ち塞がった坂口は、不穏な空気を発して黙ったまま懐に手をいれる。恐怖に慄いた下山は拳銃を取り出し、引き金を引いた。竜太はその瞬間新藤の胸に顔を埋めるが、父親の死に様を見せるかのように、新藤は胸から竜太の顔を引きはがす。坂口は懐に手を入れたままその場に倒れる。坂口が握っていたのは一個のレモンだった。

新藤はそのレモンを拾い、坂口の死体の近くでじっと立つ竜太の手にレモンを握らせ、フリーインの宿泊費を精算してその場を後にする。新藤が去った後、竜太は父親の死体を見つめ、自分の好物でもないレモンをかじるのだった。

登場人物[編集]

新藤剛
演 - 藤竜也
最初はフリーインの住人に、下山が抱えているヤクザと誤解され、クラブKENDOに来たときは、時枝たちに警戒される。坂口とは大学が一緒で学部は別だった。大学病院の元医者で、3年前に医療ミスを起こしクビになる。末期の肺癌を患う坂口に、まだ動けるうちに好きなことをさせたいと願う。現在は船医。
赤井志摩
演 - 倍賞美津子
坂口の愛人でフリーインの住人。クラブKENDOを経営している。坂口のことを内心心配している。
坂口竜太
演 - 六浦誠
坂口の息子。実の母親はすでに亡く、志摩が母親代わり。坂口が多満里で一人立ち退きを反対して、問題を起こしたから学校でいじめを受け、ヤクザに脅され、坂口を「馬鹿みたい」と罵る。実は、新藤が沖縄に来る前にヤクザに誘拐されていた。父親と違ってレモンは好物ではない。
坂口隆一
演 - 林隆三
フリーインの経営者で竜太の父親。フリーインの住人からは社長と呼ばれている。大学時代は新藤と一緒に剣道をやっていて、練習後には、よくレモンを分け合って食べていた。多満里で一人立ち退きを反対している。刃物を振り回し、下山に襲い掛かったと新聞には載ったが、本当は誘拐された竜太を助けるためにしたことだった。しかし多満里の住民は真相を知らない。
原作小説、映画ともに最後にのみ登場し、台詞もない。
下山大志
演 - 佐藤慶
下山建設社長。クリーンな環境・開発を売り物にしているが、実際はヤクザと警察を抱えている。坂口が立ち退きに応じないから、竜太を誘拐し、坂口を徳田らと共謀し、留置場に入れる。その後もヤクザを使ってフリーインに嫌がらせをし、いろいろとかぎまわる新藤を追い払おうとする。
原作小説においては、下山は坂口を射殺し、すぐに逮捕されたということになっているが、映画版では、逮捕されたかどうか明確ではない。
高畠治郎
演 - 原田芳雄
下山建設部長。慶應義塾大学卒の元ボクサーで、昔不良数名を不具にした。下山らと組んでいる。
古賀三郎
演 - 清水昭博
下山建設社員。
石井仙一
演 - 中西良太
下山が抱えているヤクザの一人。新藤に殴りかかろうとするが殴られ、その後も新藤を狙い、射殺しようとするが、それも高畠に食い止められる。
徳田乙松
演 - 室田日出男
刑事。下山から金をもらい、共謀して、坂口を立ち退かせようとしている。借用書を新藤から突き出され、坂口を釈放する。
亀井順一
演 - 草薙幸二郎
多満里の住民で、道具知ストアの店主。多満里の住人は元々のんびりしていて性悪な人間がいないのに、問題を起こし、多満里でただ一人立ち退きを反対している坂口を恥さらしと言い、よく思っていない。
石森健
演 - 常田富士男
多満里の住民で、イタリアンレストランの店主。食事に来た新藤がフリーインの宿泊客だから、水一杯やりたくない、もう来るなと言う。坂口が値段を吊り上げないから立ち退きに反対していると言う下山の言葉を信用している。
上原吉徳
演 - 椎谷建治
多満里の住民。
安里秀行
演 - 飯島大介
多満里の住民。
小宮豊
演 - 高柳良一
フリーインのフロント係。冴子と仲がいい。
小坂時枝
演 - 宮下順子
フリーインの住人で、クラブKENDOの従業員。結婚していて子どももいる。
今村静子
演 - 中村れい子
フリーインの住人で、クラブKENDOの従業員。もともと横浜にいたが、いろいろあって沖縄にくる。
桃原留美
演 - 伊藤麻耶
フリーインの住人で、クラブKENDOの従業員。後に沖縄を去る。
柴村冴子
演 - ジル・ジェイドPERSONZ
フリーインの住人で、クラブKENDOの従業員。豊と仲がいい。

スタッフ[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 中川右介「資料編 角川映画作品データ 1976-1993」『角川映画 1976‐1986 日本を変えた10年』角川マガジンズ、2014年、283頁。ISBN 4-047-31905-8。

関連項目[編集]