口上書

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口上書(こうじょうしょ、note verbale)は、外交文書の一つであり、公式な信書である。

目的[編集]

国家間、もしくは国家と国際機関の間で交換(「発出」および「受領」)されるものであり、署名はされない(署名がされる文章は note signée と呼ばれる)。その内容は、簡単な事務連絡や援助・協力などへの謝意表明のほか、外交問題案件に対する事実確認や抗議意志の表明など様々で、外交文書としては頻繁かつ広く用いられている。

フォーマット[編集]

口上書はほぼ英語もしくはフランス語で記述され、原本は原則非公開である。 書き出しはほぼ定型であり、

【発出者】 presents its compliments to 【受領者】, and has honour to 【口上書の目的】

との前書きに続き、パラグラフを改めて箇条書きなどで用件を簡潔に記述、最後に日付と発出地名で結ばれる。

日本国外務省が、日本語で口上書を記述する場合(国内での事務の便宜や、一般への公開のため等)も伝統的に、

書簡を以て啓上する。【発出者】は【受領者】に対し【口上書の目的】する光栄を有する。【発出者】は以上の内容を申し述べるに当たり、【受領者】に重ねて敬意を表する[1]

と直訳風に記述される。

脚注[編集]

  1. ^ 吉田・アチソン交換公文等に関する交換公文 政策研究大学院大学データベース「世界と日本」