吉田祐也

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吉田 祐也
よしだ ゆうや
Portal:陸上競技
選手情報
フルネーム ヨシダ ユウヤ
国籍 日本の旗 日本
競技 陸上競技
種目 中距離走長距離走マラソン
所属 GMOアスリーツ
大学 青山学院大学教育人間科学部教育学科
生年月日 (1997-04-23) 1997年4月23日(23歳)
生誕地 埼玉県の旗埼玉県東松山市
身長 164cm
体重 47kg
自己ベスト
5000m 13分36秒86(2020年)
10000m 28分19秒07(2020年)
ハーフマラソン 1時間03分19秒(2019年)
マラソン 2時間07分05秒(2020年)
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吉田 祐也(よしだ ゆうや、1997年4月23日 - )は、日本の陸上競技選手。専門は中距離長距離走マラソン埼玉県東松山市出身。東京農業大学第三高等学校[1]青山学院大学・教育人間科学部教育学科、各卒業。現・GMOアスリーツ所属。

経歴[編集]

  • 東松山市立松山第一小学校・東松山市立東松山東中学校を経て、東京農業大学第三高等学校に進学。但し、全国高校駅伝競走などの出場歴は一度も無かった。
  • 2016年4月、高校卒業後は青山学院大学に進学し、陸上競技部・長距離ブロックに所属。
  • 2018年11月に行われた、「大学3大駅伝大会」の第50回全日本大学駅伝に初出走。5区(12.4Km)に起用されて区間賞を獲得し、当駅伝の2年ぶり2度目となる青学大チームの総合優勝に貢献した[2][3]
  • 2019年1月に開催された第95回箱根駅伝は、当初アンカー区間の復路・10区にオーダーされていた[4]。だが、同駅伝当日本番前に、10区は補欠登録だった鈴木塁人と交替された為に出番は無かった[5](同駅伝の青学大チームは往路6位・復路首位の総合2位に終わった)。
  • 2019年度より、青学大陸上部・長距離ブロックの副主将を担当(主将は鈴木塁人)。
  • 2019年11月に行われた第51回全日本大学駅伝で、2年連続2回目の5区に起用される。自身は区間3位の成績だったが、当駅伝の青学大チームは総合2位に留まり、2年連続3度目の優勝を逃した[6]
  • 2020年1月に開催された第96回箱根駅伝では、当初は補欠登録だった[7]。しかし同駅伝の本番当日に、4区(20.9Km)の市川唯人と交代され、吉田自身最初で最後となる箱根駅伝へ念願の出場を果たす[8]。3区のキャプテン・鈴木からたすきを受けた時は暫定2位だったが、その後4区担当の吉田はレース途中で東京国際大学・佐伯涼を追い抜き、暫定首位に立って5区山登りの飯田貴之に襷を繋いだ[9]。結果、昨年の第95回大会で4区の区間記録保持者だった東洋大学相澤晃の1時間0分54秒を24秒上回る、1時間0分30秒の区間新記録を樹立する[10]。以降の青学大チームは3年ぶり4度目の往路優勝を達成[11]。さらに翌日の復路でも全区間で首位を保持し続けて、青学大は2年振り5度目の箱根駅伝総合優勝に返り咲いた[12]
  • 当初大学卒業後は、競技を引退する予定だった。だが、箱根駅伝快走後に日本陸連長距離・マラソン強化戦略プロジェクトの瀬古利彦リーダーや、住友電工渡辺康幸監督らに競技継続を薦められており、吉田自らも引退撤回を検討する事を明かしている[13]。 
  • 第96回箱根駅伝で青学大が総合優勝を果たした2日後の2020年1月5日日本テレビ系列シューイチ」に優勝メンバーとして生出演中、同年2月2日開催の第69回別府大分毎日マラソンへ、吉田自身初めてとなるフルマラソンに挑戦する事を公表する[14]。その当マラソン本番では、終始積極的に先頭集団へついていき、レース終盤の40Km地点辺りまで優勝争いに加わった。その後、優勝者のハムザ・サリ(モロッコ)と2位のアブデラ・ゴダナ(エチオピア)のラストスパートで徐々に引き離されたものの、結果は学生歴代2位(学生首位は中央大学藤原正和の2時間08分12秒)、初マラソン歴代2位の2時間8分30秒という好記録を出して、全体3位の日本人トップでゴールした[15][16][17]
    • 同マラソンにおいて、TBS系列のセンター・ゲスト解説者を務めた原晋監督は「幸せホルモン全開。やっぱり凄いよ。努力は裏切らない。指導者冥利に尽きますね」と手放しで大喜び。また、マラソン後の記者会見で吉田の隣に瀬古利彦リーダーが同席した上で、「競技を辞めるのは勿体無さ過ぎ。2024年パリオリンピック(男子マラソン種目)の戦力の一人だ」と高く評価している[18]。さらに当日の夕方、原監督からも「選手活動を続けて欲しい」と慰労・進路相談を兼ねつつ、フグ料理をご馳走して貰っていた[19]
  • 2020年3月、大手食品会社のブルボンから得ていた入社内定を辞退[20]。GMOアスリーツへ就職し、現役続行を正式に決定した[21][22]
  • 2020年12月6日、第74回福岡国際マラソンへ自身2度目のフルマラソンに一般参加で出場。序盤から14分50秒台とハイペースの先頭集団に果敢についていき、中間点では1時間2分54秒で通過。30Km地点でペースメーカーが外れた直後、吉田自らトップに立つ。31Km手前で藤本拓ら有力の日本男子選手達を引き離し、それ以降は吉田の完全独走状態に。結果、初マラソンから1分25秒短縮する2時間7分05秒の自己記録で、マラソン初優勝を飾った[23][24][25]
  • 2021年2月7日開催予定だった第70回別府大分毎日マラソンは、新型コロナウイルス感染症拡大により1年延期(事実上大会中止)に[26]。その代替として吉田と原晋、瀬古利彦を交えてのマラソントーク特別番組を放送した[27][28]

人物・エピソード[編集]

  • 青山学院大学陸上部監督の原晋は「青山学院大学チーム史上、最も練習を積む選手だった」、GMOアスリーツ監督の花田勝彦は「黙っているといつも練習をしている。むしろ練習を止めさせるのが私の仕事」とそれぞれ語る程の、『練習の虫』である。
  • 趣味は読書、座右の銘は『ビジョンは大きく、行動は緻密に謙虚に』。
  • 『大学駅伝2019秋号』の選手プロフィール欄で、「実は僕、〇〇なんです」という設問に、「球技が出来ない」と答えている。
  • 2020年のコロナ禍が始まった春先は屋外での練習が難しい状況となり、吉田は「やみくもに練習をするのは止めよう」と決断し、マラソンに適した身体づくりを研究する為に、「心理学や運動生理学などの、難易度の高い論文や文献を多数読破する時間に充てた」と語っている。こうしたことから非常に研究熱心で、また謙虚な性格の持ち主である。
  • 2020年2月2日に行われた第69回別府大分毎日マラソンで日本人トップの3位に入り、瀬古利彦が総括会見をしている時に吉田が会場に居たことで、「ん、吉田くんが居るじゃないか。こっちにおいでよ」と勧誘し、急きょ吉田同席の会見となる。その際に瀬古が「私が、吉田くんに陸上を続けて欲しいと説得したことで、引退を撤回しようとも考えていると聞いたけど、本当に?」と尋ね、吉田は「はい、そうです」と肯定する。そして瀬古は再度、「陸上活動を続けて欲しい」と説得する。結果的に、青山学院大学陸上部監督の原晋も何度も説得したが、瀬古がそれ以上に何度も強く説得したといい、吉田は陸上を続けることを決意し、GMOアスリーツに所属となる。なお、別府大分毎日マラソンに出走するきっかけは、監督の原が「私が解説するのに、我が校の学生が参加しないのは淋しいな。吉田、お前思い出作りに出走しないか」と勧誘を受けたことと語られている。
  • 2020年12月6日に行われた第74回福岡国際マラソンの総括会見で、 瀬古利彦が「あの時(第96回箱根駅伝及び第69回別府大分毎日マラソン)、説得して本当に良かった」と喜びをあらわにしている。「別府大分毎日マラソンの時に、私が『マラソンをなめてはいけないよ』と伝えると、吉田くんはキッパリ即答で『なめていません』と返事をしましたが、その芯の強さは本当でしたね。2回目のジンクスを、見事に打ち破ってくれました」と褒め称えている。なお、吉田はGMOアスリーツ監督の花田勝彦に直談判し一般参加で出走したが、瀬古は『2024年パリオリンピックの代表候補』という位置付けで見ていたと公言している。
  • 第74回福岡国際マラソンで優勝したことを、当初就職内定を貰っていたブルボンからも祝辞が寄せられた。また、その際に高校時代の同級生がブルボンの営業部署に在籍していることを明かした。(いずれも、公式サイトまたはYahooニュースの記事より)

戦績[編集]

主な戦績[編集]

大会 種目(区間) 順位 記録 備考
2017年 第12回世田谷246ハーフマラソン ハーフマラソン 5位 1時間04分02秒
2018年 天皇賜盃第87回日本学生陸上競技対校選手権大会 10000m 3位 29分47秒93
2018年 Zevenheuvelenloop 15kmロードレース(オランダナイメーヘン 15km 10位 44分30秒
2019年 第41回神奈川マラソン ハーフマラソン 2位 1時間03分53秒
2019年 第22回日本学生ハーフ選手権大会(立川シティハーフマラソン ハーフマラソン 18位 1時間03分19秒[29] 自己ベスト
2019年 第35回日本平桜マラソン 22.8km(大学招待の部) 2位 1時間11分49秒 総合3位
2019年 第98回関東学生陸上競技対校選手権大会 ハーフマラソン 4位 1時間05分27秒 入賞
2019年 関東学連10000m記録挑戦競技会 10000m 9組・3位 28分42秒58[30] 自己ベスト

大学駅伝戦績[編集]

学年(年度) 出雲駅伝 全日本大学駅伝 箱根駅伝
1年生(2016年度) 第28回 ー - ー 出走なし 第48回 ー - ー 出走なし 第93回 ー - ー 出走なし
2年生(2017年度) 第29回 ー - ー 出走なし 第49回 ー - ー 出走なし 第94回 ー - ー 出走なし
3年生(2018年度) 第30回 ー - ー 出走なし 第50回 5区 - 区間賞 36分23秒 第95回 ー - ー 出走なし
4年生(2019年度) 第31回 ー - ー 出走なし 第51回 5区 - 区間3位 36分32秒 第96回 4区 - 区間賞(区間新記録) 1時間0分30秒

マラソン全成績[編集]

年月 大会 順位 記録 備考
2020年02月 第69回別府大分毎日マラソン 3位 2時間08分30秒 初マラソン・日本人首位・学生歴代2位
2020年12月 第74回福岡国際マラソン 優勝 2時間07分05秒 フルマラソン初優勝・自己記録

自己記録[編集]

  • 3000m - 8分29秒13(2018年7月15日、第69回青山学院大学対東北学院大学陸上競技定期戦)
  • 5000m - 13分36秒86(2020年9月30日、早稲田大学記録会)
  • 10000m - 28分19秒07(2020年10月11日更新)
  • ハーフマラソン - 1時間03分19秒(2019年3月10日、第22回日本学生ハーフマラソン選手権大会
  • マラソン - 2時間07分05秒(2020年12月6日、第74回福岡国際マラソン

関連項目[編集]

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ 箱根駅伝選手名鑑 青山学院大学・吉田祐也 箱根駅伝特集:スポーツ報知
  2. ^ 第50回 全日本大学駅伝対校選手権記念大会 成績表全日本大学駅伝・公式サイト
  3. ^ 3冠王手。青山学院の分厚さと、原晋監督の根っこにある反骨精神。Number Web 2018年11月5日
  4. ^ 第95回箱根駅伝・大学別区間オーダー
  5. ^ 第95回箱根駅伝成績(速報)
  6. ^ 第51回 全日本大学駅伝対校選手権記念大会 総合成績表(8区 106.8km)全日本大学駅伝・公式サイト
  7. ^ 第96回東京箱根間往復大学駅伝競走 区間エントリー第96回箱根駅伝・公式サイト
  8. ^ 箱根駅伝 往路 選手変更第96回箱根駅伝・公式サイト
  9. ^ 往路区間成績 4区(速報記録)第96回箱根駅伝・公式サイト
  10. ^ 青学大・原監督「腐らずに」初箱根4年吉田が区間新日刊スポーツ 2020年1月2日
  11. ^ 青学大3年ぶり往路V!2区岸本好走4区吉田区間新日刊スポーツ 2020年1月2日
  12. ^ やっぱり箱根は青学大 2年ぶり5度目の総合優勝日刊スポーツ 2020年1月3日
  13. ^ 箱根4区区間新の青学大・吉田祐也 瀬古利彦さんらの薦めで競技続行もスポーツ報知 2020年1月24日
  14. ^ 箱根4区区間新の青学大・吉田祐也が別大マラソンに初挑戦 競技続行も?スポーツ報知 2020年1月5日
  15. ^ 第69回別府大分毎日マラソン大会 完走者記録速報
  16. ^ 青学大・吉田3位 初マラソンで2時間8分30秒 別大毎日、サリ大会新V毎日新聞 2020年2月2日配信・閲覧
  17. ^ 青学大・吉田祐也 初マラソン激走の舞台裏を3日間密着取材スポーツ報知 2020年2月6日
  18. ^ マラソン激走の青学大・吉田「走らない我慢をしたい」学生記録の中大監督参考スポーツ報知 2020年2月3日
  19. ^ マラソン日本学生歴代2位の青学大・吉田祐也に原監督のご褒美は大分ふぐ料理 スポーツ報知 2020年2月2日
  20. ^ 「ポスト東京五輪」箱根4区区間新&マラソン日本学生歴代2位の青学大・吉田祐也がGMO入り発表スポーツ報知 2020年3月9日
  21. ^ 吉田祐也選手 GMOアスリーツ所属内定のお知らせGMOアスリーツ 2020年3月11日
  22. ^ 別大で歴代2位、青学大・吉田はGMOで競技続行へ日刊スポーツ 2020年3月9日
  23. ^ 吉田祐也2時間7分5秒初V/福岡国際マラソン詳細 日刊スポーツ 2020年12月6日
  24. ^ 一般参加の吉田祐也「うれしい」2時間7分5秒初V 日刊スポーツ 2020年12月6日
  25. ^ 吉田祐也、2時間7分台好タイムでマラソン初優勝 2度目のジンクス関係なし スポーツ報知 2020年12月6日
  26. ^ 【マラソン】2021年開催予定の別大マラソンが1年延期月陸Online 2020年9月23日
  27. ^ 吉田祐也が瀬古氏、青学大・原監督と白熱マラソントーク 延期の別大マラソン特別番組月陸Online 2021年1月12日
  28. ^ マラソン界のホープ吉田祐也インタビュー「準備と努力で少しでも可能性を広げる」月陸Online 2021年1月21日
  29. ^ 立川シティハーフマラソン2019 吉田祐也RUNNET・大会結果
  30. ^ 10000m記録挑戦競技会