吉野凛花

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吉野凛花[1] プロフィール

吉野 凛花(よしの りんか)は、SNK対戦型格闘ゲームサムライスピリッツ』シリーズに登場する架空の人物。声優は浅田葉子[1]

概要[編集]

剣客異聞録 甦りし蒼紅の刃 サムライスピリッツ新章』にて初登場した女性キャラクター。武器は、長刀(闇路乕徹)[4]。流派の夢想夕雲流は、長刀(闇路乕徹)を手足のように操る[4]

キャッチコピーは、迷える桜花の蕾[1][2][5]

凜花は離天京の生まれではなく、名立たる武家の息女であった[6]。彼女の父は夢想夕雲流という新剣術を編み出し、大名御抱えの指南役を務める武士だったが仲間から裏切られ、謀反を企てたとして藩から追われる身となってしまった[7]。世捨て人となった父と二人で旅をする凜花であったが、父は遂に離天京で幕府の手により捕らわれ打ち首となった[7]。また凜花の母も陰謀の犠牲となった[6]。全てを失い生ける屍となっていた凜花を救ったのは、離天京の反幕府組織がある居住区に住む人々であった[6]。榊銃士浪やサヤと出会ったのもこの場所である[6]。恵まれた環境には程遠い暮らしだったが、人々の澄んだ心が、凜花の閉ざされた心を幾分か癒やしてくれた[6]。此処ではない場所で生き長らえても、廃人同様の生き方しか出来ていなかったであろう[6]。凜花は、反幕府の人間となった[4]

本当は心優しい性格をした少女だが、何人もの人の裏切りに合い、いつしか人を遠ざるけるようになった[4]。前述の影響か、ツンケンしたぶっきらぼうな物言いをしている[4]

衣装[編集]

衣装のイメージは1999年の若者[4]
桃色の法被を羽織り、その下に着た丈の短い紅色の着物を朱色の帯で止めている。上半身には黒いインナーを身に着け、下半身にはスパッツを穿いている[4]
両手には黒い手甲を付け[4]、足は白い足袋を穿いている。闇路乕徹の鞘に紐で括られ腰に装備されているバックパックは、暁村のおじいが作成した物で、鉄之介の家(はなれ)にもなっている[8]
凜花の生家である吉野家の家紋は、上着、両胸、両腕、背中の計5ヶ所に入っている[8]
バックパックと手甲、家紋により、凜花は戦いながらも鉄之介の居場所を把握している[8]

武器[編集]

闇路乕徹[編集]

仕様
刀銘 闇路乕徹[6]
乕徹(コテツ)[6]
作日 1656年(明暦2年)[6]
刀剣の種類 長彎刀(ちょうわんとう)[6]
刀身 三尺一寸[6]
造込 鎬造(しのぎづくり)[6]
夢想夕雲流の祖である凛花の亡き父が残した刀で、彼から受け継いだ遺恨の長刀[6]。この刀は、ペットの鉄之介と同様に、凜花をあらゆる意味で支える護身刀的役割を担っており、彼女の一部分とも呼べる[6]
その長さは尋常ではなく、遣い手が例え凜花でなくとも違和感を覚える程だが、反動力を自在に操る夢想夕雲流には、この太刀が不可欠となっている[6]。戦闘では、この長剣を用いてトリッキーな攻撃を行う[4]
使用している鞘は、この刀本来の物ではなく、離天京に住む(暁村)の老刀鍛冶が、凜花の体に合わせて作った、伸縮カラクリ鞘となっている[6]。納刀すると鞘が伸び、抜刀すると鞘が縮む[6]

鉄之介[編集]

凜花が可愛がっている[4]、ブルーサファイア種のジャンガリアン・ハムスター[8]。凜花にとって親友以上の存在[4]で、彼女の孤独を癒やす唯一の友である[8]。野良猫曰く「リンカ思いのイイヤツである…ねずみのくせに」[8]
生後11ヶ月のオス、体長12cm、体重77g[4]
凜花とはいつも一緒で[4]、普段は彼女の装備したバックパックに入り行動を共にしている[8]

キャラクター性能[編集]

華著な体に似合わず、長剣からリーチの長い攻撃を繰り出し、立ちとしゃがみ、どちらの強斬りもリーチやスピードと威力も申し分ない[9]。しかし、遠距離では下段攻撃が乏しい[9]

技の解説[編集]

必殺技[編集]

夢想夕雲流 死葵・咲
夢想夕雲流 夕雲蝶
夢想夕雲流 梅雨舞

武器飛ばし技[編集]

夢想夕雲流奥義 関雪
振り下ろし3回の後、相手を突き刺す[10]

秘奥義[編集]

夢想夕雲流奥義 散桜

ストーリー[編集]

反幕府組織がある居住区の一軒家に住む吉野凜花と愛鼠・鉄之介。凜花は、彼に呟く。「いつか、今の自分から抜け出せる日が来る……そのときはここを出よう。オマエと、父さんの剣と共に」己の決めた道に向かい、一人と一匹が、今、旅立った。

是衒街で、十六薙夜血に「ここはお嬢ちゃんが来るような場所じゃないんだよ、ママのヒザの上にでも帰りな。」と絡まれた凜花は、彼を無視してその場を離れようとするが、夜血は「金がいるなら俺が身体を買ってやるよ」としつこく絡み続けてきた。夜血の無礼な態度に遂に我慢出来なくなった凜花は「男がベラベラ喋るんじゃないよっ!!」と怒声を発し、それを受けた夜血は「アンタ、泣きたいらしいな。イイヨ・・・ナケヨ。タップリと時間をかけてな!」と言い放ち、戦闘となる。

光の巫女ナコルルから、彼女の妹で光の巫女であるリムルルを救うよう言われた凜花は、行く手に立ちはだかる朧衆と戦闘となる。

凜花は、九葵蒼志狼に「あいつら(覇業三刃衆)の仲間だろ?」と話しかけ、彼から「オレには関係のナイ事だ。」と言われるが、「ウソをいうんじゃないよっ。」とこれを信じない。凜花はそのまま、黙ってしまった蒼士狼へ「じゃあ。その腰につけてる物はなんだい。お前達侍は、いつもウソばかりだ。弱いものにしかその飾り物を抜けない。腰抜けばかりさっ!!」と言葉を畳み掛けるが、彼は「そんな事で、オレにからまないでくれないか。この世で生きていたいのならば強くなればいい。」と説き、今度は凜花が言葉に詰まってしまう。尚も侍達に虐げられる弱い者の辛い現状を呟こうとする凜花だったが、蒼志狼は「訳など聞くな。それが現実だ。」と話を切り上げようとする。凜花は怒り、その太刀を抜くよう言い「自分が現実を見せてやる」と凄むが、蒼志狼は「眠いんだ・・・。静かにしてくれ。」とやる気でない。

花房迅衛門に話しかけられた凜花は、彼の出で立ちから侍ではないかと推察。迅衛門の方は、「その細腕で剣を振るうのか?」と疑問をぶつけ、凜花は「だったらどうなんだい。」と一応肯定する。迅衛門は、離天京という場所では凜花のような娘子まで生きるのに剣が必要な現状に、狂っていると呟く。凜花は、そんな迅衛門に苛立ち「そういう偽善がこの世を作り上げたんだよ。あんたたち侍がねっ!」と返す。迅衛門も凜花から侍が偽善と言われ、声を荒げる。凜花は怯まず「弱い者を踏みつけて、私服を肥やす。それしか考えてないのさ、侍なんて。」と吐き捨てる。迅衛門は「武士道とは、そんな物ではないぞっ。」と冷静に話すが、凜花は「ならばその武士道とやらあたしに見せてみな!!」と戦闘を始めようとする。迅衛門は「いっ、いやそれがしは、そんなつもりでは・・・。」としどろもどろになるが、凜花はそんな彼の事はお構いなしで「つべこべいってんじゃないよ。いくよっ!!」と戦いを始めた。

エンディングでは、森林地帯で蒼志狼と二人でおり、凜花は彼を色男呼びする。また以前に彼から言われた『生きていたのなら、強くなれ』という言葉に対し、「今なら少しだけど、分かった気がする。ちっぽけなアタシよりもあの村の人達の方が何十倍も強く生き抜いている。」と答える。蒼志狼は黙ったままだが、凜花は今ならこんな自分から抜け出せると思うから、鉄之介や父の剣と共に、離天京から出ていくのだと言う。蒼志狼が尚も言葉を返さずにいると、凜花は若干寂しそうな態度を見せ、自分が取ってしまった失礼な態度を反省する。蒼志狼に別れを告げた凜花は「今はまだ言えないがこの次に会うとしたら、『アリガトウ』ときっと言えるはず」という思いを胸に秘めていた。そんな事も露知らず、蒼志狼は木に寄りかかり熟睡していた。

関連人物[編集]

  • 榊銃士浪 - 仲間。
  • サヤ - 仲間。

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l 吉野凛花:SAMURAI SPIRITS OFFICIAL WEBSITE
  2. ^ a b c d e f g h i サムライスピリッツ新章 公式ガイドブック, p. 54.
  3. ^ a b Days of Memories ~大江戸恋愛絵巻~
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m サムライスピリッツ新章 公式ガイドブック, p. 56.
  5. ^ サムライスピリッツ新章 解説書, p. 23.
  6. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q サムライスピリッツ新章 公式ガイドブック, p. 55.
  7. ^ a b サムライスピリッツ新章 公式ガイドブック, p. 55-56.
  8. ^ a b c d e f g サムライスピリッツ新章 公式ガイドブック, p. 133.
  9. ^ a b サムライスピリッツ新章 公式ガイドブック, p. 109.
  10. ^ サムライスピリッツ新章 公式ガイドブック, p. 108.

参考文献[編集]

  • 『剣客異聞録 甦りし蒼紅の刃 サムライスピリッツ新章 解説書』SNK、1999年12月22日、初版。
  • 『剣客異聞録 甦りし蒼紅の刃 サムライスピリッツ新章 公式ガイドブック』株式会社講談社、1999年12月22日、初版。ISBN 978-4-06-339359-0。