向田真優

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個人情報
生誕名 向田 真優
国籍 日本の旗 日本
生誕 (1997-06-22) 1997年6月22日(22歳)
三重県四日市市
居住地 東京都
身長 157 cm (5 ft 2 in)
体重 57 kg (126 lb)
スポーツ
日本の旗 日本
競技 レスリング
チーム JOCエリートアカデミー/安部学院高等学校
担当コーチ 吉村祥子

向田 真優(むかいだ まゆ、1997年6月22日[1][2] - )は、日本レスリング選手三重県四日市市出身[3]。監督は吉村祥子[4]

吉田沙保里と同じ階級で競技しており、レスリング界では将来吉田のライバルとなることが期待されていることから、向田も「ポスト吉田」の呼び声が高い[5]

経歴[編集]

幼少期は母や姉の影響で空手をしていたが、ブラジリアン柔術をしていた父に勧められ5歳でレスリングに転向した[1]。小学校時代からレスリングの才能を示し、小学2年生(2005年)で三重県大会を制して初めての金メダルを手にし[1]全国少年少女選手権大会では4連覇を達成、日本レスリング協会事務局次長の菅芳松の目に留まり、JOCエリートアカデミー入校の推薦を得る[6]。小学校時代は四日市ジュニアレスリングクラブに所属し[7]、2つの道場を掛け持ちしていた[1]。2010年4月、エリートアカデミーに入校する[6]。入校1年目の2010年は2位に終わることが多く、優勝できたのは1戦だけであった[3]2011年12月4日、全国中学選抜選手権52kg級で優勝し女子の最優秀選手に贈られる大会会長賞を受賞した[2]

2012年5月29日2020年夏季オリンピック東京招致の新たなエンブレムスローガンが発表され、向田もその席にエリートアカデミーの生徒4人のうちの1人として出席し、「自分ももっと練習をして、同じ舞台で戦ったり、オリンピックで金メダルを取りたいです。」とコメントした[8]。8月、アゼルバイジャンバクーで開催された世界カデット選手権52kg級で優勝を飾った[9]

2013年8月、島原復興アリーナで開かれた全国高等学校総合体育大会(高校総体)で女子52kg級に出場し優勝する[10]女子レスリング競技は2013年に公開競技になったばかりであり、同種目での最初の勝者となった上、最優秀選手の表彰も受けた[10]。同月にセルビアズレニャニンで開かれた世界カデット選手権で52kg級に出場し、決勝でロシアのLuiza Suleymanovaをわずか58秒で破り金メダルを獲得した[11]、2連覇を達成した[2][3]。同年12月21日全日本選手権51kg級では宮原優に6対3でリードしていたものの、最後の1秒で3点の大技を決められ優勝を逃した[12]

2014年3月1日、スウェーデンのクリッパン英語版女子国際大会カデットの部52kg級を3年連続で制覇し[13]、5月にはアジアカデット選手権52kg級で中国のXie Yaを破り優勝[14]南京ユースオリンピック出場権を獲得する[4]。6月の全日本選抜選手権53kg級では準決勝で入江ななみ(九州共立大学)に敗れたものの、田中亜里沙(早稲田大学)に勝利し3位入賞を果たした[15]

2014年8月26日、南京ユースオリンピックに52kg級で出場、1次リーグを3戦全勝してトップで通過し[16]決勝ではアゼルバイジャンの選手と対戦、第1ピリオド開始から10秒でタックルでポイントを取るなど終始リードして金メダルを獲得した[5]

2015年1月、ロシアのクラスノヤルスクで開かれたヤリギン国際大会英語版で準優勝し[17]2月15日、クリッパン女子国際大会のシニアの部53kg級で中国の選手を破って優勝、初のシニア国際大会での勝利を収めた[18]。これらの成績により、世界レスリング連合(UWW)が3月3日に発表した2月現在の世界ランキングで53kg級の10位にランクインした[17]。2016年の世界ジュニアでは55kg級に出場すると、全試合をテクニカルフォール勝ちして優勝を飾った[19]。続いて、非オリンピック種目のみの開催となった世界選手権でも、決勝のロシア選手をはじめ全試合をテクニカルフォール勝ちして19歳で優勝を果たした。なお、JOCエリートアカデミー出身者として初の世界チャンピオンになった[20][21]。その直後に開催された全日本レスリング選手権大会で初優勝を飾った[22]。2017年8月の世界選手権では決勝まで進むも、ベラルーシのバネサ・カラジンスカヤとの対戦では序盤に6-0でリードしながらその後次々とポイントを取られると、終了間際に逆転されて2位に終わり今大会2連覇はならなかった[23]。続くワールドカップでは決勝の中国戦を始め全勝してチームの優勝に貢献した[24][25]。2018年のワールドカップでも優勝した[24]世界選手権では決勝でベラルーシのザリナ・シダコワにテクニカルフォール勝ちして2年ぶり2度目の優勝を飾った[26][24]。全日本選手権ではオリンピック階級の53㎏級に出場して優勝した[24]。2019年6月の全日本選抜選手権では決勝で世界チャンピオンの奥野春菜を2-1で破って、世界選手権代表に選ばれた[27]。世界選手権では決勝で北朝鮮のパク・ヨンミにテクニカルフォール負けを喫して2位にとどまったが、メダルを獲得したことによりオリンピック代表権を獲得した[28]

UWW世界ランキングは5位(2018年12月現在)[24]

人物[編集]

向田はタックルを得意とし、攻撃的なプレースタイルが特徴である[4]。吉田と同じ階級であり、代表合宿では吉田と練習を共にしている[29]。吉田は向田に小学生の頃から声をかけており[3]、「体幹が強く、バランスもよい」と評している[29]

四日市市立泊山小学校[7]東京都北区立稲付中学校[30]出身。安部学院高等学校卒業[31]2017年現在、至学館大学2年生である。オリンピック金メダル獲得を果たすため[6]、中学校で有望選手に英才教育を施す日本オリンピック委員会(JOC)のエリートアカデミーに入校[4]、中学1年から親元を離れて生活している[6]。入校当初は家族幼馴染のいない寮生活で涙することも多かったが、次第に克服した[3]。入校後にユースオリンピックの存在を知り、優勝を目標に練習を重ね、実際に優勝を果たした[32]。東京オリンピックに出場し、金メダルを獲得することを目標に掲げている[1]

主な優勝歴[編集]

日本国内大会[編集]

国際大会[編集]

  • レスリング世界カデット選手権女子52kg級 - 2012年[1]、2013年[2][3]
  • ユースオリンピック女子52kg級 - 2014年[5]
  • クリッパン女子国際大会53kg級 - 2015年[18]
  • レスリング世界ジュニア選手権女子55kg級 - 2016年[24]
  • レスリング世界選手権女子55kg級 - 2016年[24]

ヤリギン国際大会53kg級[38]

受賞歴[編集]

  • 東京スポーツ奨励賞[39](2014年11月[40]
  • 三重県スポーツ賞栄誉大賞新人賞(2015年2月[41]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i 岩本(2012):36ページ
  2. ^ a b c d 【2013年天皇杯全日本選手権・展望(16)】世界代表の宮原優(東洋大)が抜け出すか?…女子51kg級”. 日本レスリング協会 (2013年12月16日). 2014年8月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年8月14日閲覧。
  3. ^ a b c d e f 遠田寛生「ホームシック こつこつ克服 いま子どもたちは No.693 夢は東京五輪 7」朝日新聞2014年4月4日付朝刊、教育面28ページ
  4. ^ a b c d ユース五輪出場のレスリング・向田真優“吉田さんの後継者は私””. 東京スポーツ (2014年8月13日). 2014年8月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年8月14日閲覧。
  5. ^ a b c ユース五輪 レスリング女子 向田が金”. NHKオンライン. 日本放送協会 (2014年8月26日). 2014年8月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年8月26日閲覧。
  6. ^ a b c d 増渕由気子 (2010年4月6日). “【特集】向田真優選手と乙黒圭祐選手が入校…JOCエリートアカデミー第3期生入校式”. 日本レスリング協会. 2013年10月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年8月14日閲覧。
  7. ^ a b 平成22年度(財)三重県体育協会表彰被表彰者一覧”. 三重県体育協会. 三重県庁 (2011年2月4日). 2014年8月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年8月21日閲覧。
  8. ^ 招致エンブレム/スローガン発表会にJOCエリートアカデミー生が登壇!”. 東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会 (2012年5月29日). 2013年10月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年8月21日閲覧。
  9. ^ Gary Abbott (2012年8月24日). “Lobsinger wins Cadet World bronze, Doi & Giorgio place fifth in Azerbaijan”. wrestlegirl.com. USA Wrestling. 2012年10月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年8月14日閲覧。
  10. ^ a b c お知らせ/2013北部九州総体レスリング競技の結果”. 長崎がんばらんば国体2014 島原市実行委員会 (2013年8月13日). 2014年8月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年8月21日閲覧。
  11. ^ Russia claims team title as Women’s freestyle competition concludes at Cadet World Championships”. International and Olympic Wrestling News (2013年8月23日). 2013年8月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年8月14日閲覧。
  12. ^ 宮原、残り1秒3点技の投げで大逆転”. Sanspo.com. サンケイスポーツ (2013年12月21日). 2014年8月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年8月23日閲覧。
  13. ^ V3の加賀田葵夏と向田真優ら8選手が優勝、川井友香子がMVP…クリッパン女子国際大会第2日(カデット)”. 日本レスリング協会 (2014年3月2日). 2014年8月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年8月14日閲覧。
  14. ^ DB Sports Desk (2014年5月10日). “Sangeeta wins silver at Asian Cadet Championships to qualify for Youth Olympics”. drinkbreak. 2014年8月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年8月14日閲覧。
  15. ^ 2014年明治杯全日本選抜選手権/各階級成績”. 日本レスリング協会 (2014年6月16日). 2014年8月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年8月14日閲覧。
  16. ^ 共同通信 (2014年8月26日). “【南京ユース五輪】 レスリング女子の向田が決勝へ 第11日”. MSN産経ニュース. 2014年8月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年8月26日閲覧。
  17. ^ a b Japan Wrestling Federation (2015年3月6日). “向田真優(JWA/東京安部学院高)が10位にランクイン…2015年2月UWWランキング(女子)”. SPORT195. 2015年6月5日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2015年6月5日閲覧。
  18. ^ a b 向田真優が優勝、加賀田葵夏は2位、今佑海が初の国際大会で3位…クリッパン女子国際大会最終日(シニア・ジュニア)”. 日本レスリング協会 (2015年2月16日). 2015年6月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年6月5日閲覧。
  19. ^ 6階級制覇の世界ジュニア選手権・女子チームが帰国
  20. ^ 向田が優勝=世界レスリング  時事通信 2016年12月11日
  21. ^ 向田真優(至学館大)が4試合を快勝して初の世界一へ…世界選手権・第1日
  22. ^ 沙保里に教わる19歳向田が頂点に/レスリング サンケイスポーツ 2016年12月23日
  23. ^ レスリング世界選手権 向田が銀メダル NHK 2017年8月25日
  24. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r Judo Grand-Slam Tokyo 2016
  25. ^ 日本が3連覇、中国破る レスリング女子W杯 日本経済新聞 2017年12月3日
  26. ^ 川井梨紗子が”2年連続金メダル! 向田真優は”2年ぶりV/レスリング 日刊スポーツ 2018年10月24日
  27. ^ 川井梨、伊調破り優勝=土性、文田ら代表入り-全日本選抜レスリング 時事通信 2019年6月16日
  28. ^ 女子53キロ級の向田真優は銀 世界レスリング 産経新聞 2019年9月18日
  29. ^ a b 向田真優|ニュースウオッチ9”. TVでた蔵 (2014年8月11日). 2014年8月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年8月14日閲覧。
  30. ^ 【全国中学選抜選手権最終日】東京都知事杯に藤波勇飛、大会会長賞に向田真優”. 日本レスリング協会 (2011年12月5日). 2013年3月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年8月14日閲覧。
  31. ^ レスリング部お知らせ”. 安部学院高等学校 (2014年). 2014年8月27日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2014年8月14日閲覧。
  32. ^ 増田創至 (2014年8月26日). “「次は吉田沙保里さんと決勝で」向田真優、レスリングV”. 2014年8月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年8月26日閲覧。
  33. ^ 2006年全国少年少女選手権 成績”. 日本レスリング協会 (2006年7月). 2013年3月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年8月25日閲覧。
  34. ^ 2007年全国少年少女選手権 成績”. 日本レスリング協会 (2007年8月). 2013年10月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年8月25日閲覧。
  35. ^ 2007年全国少年少女選手権 成績”. 日本レスリング協会 (2008年7月). 2013年3月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年8月25日閲覧。
  36. ^ 2007年全国少年少女選手権 成績”. 日本レスリング協会 (2009年7月). 2013年10月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年8月25日閲覧。
  37. ^ 2010年全日本女子オープン選手権 成績”. 日本レスリング協会 (2010年10月). 2013年3月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年8月25日閲覧。
  38. ^ 向田真優、南條早映が優勝 日刊スポーツ
  39. ^ 東京スポーツ奨励賞の受賞者”. 東京都オリンピック・パラリンピック準備局スポーツ推進部調整課 (2014年11月18日). 2015年6月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年6月5日閲覧。
  40. ^ 東京都オリンピック・パラリンピック準備局スポーツ推進部調整課 (2014年11月25日). “東京スポーツ奨励賞表彰式(ユースオリンピック競技大会(南京/2014)メダリスト)”. 東京都 オリンピック・パラリンピック準備局スポーツ推進部. 2015年6月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年6月5日閲覧。
  41. ^ デンソーなどに県スポーツ賞 吉田選手も 17日表彰”. 伊勢新聞 (2015年2月10日). 2015年6月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年6月5日閲覧。

参考文献[編集]

  • 岩本勝暁(2012)"東京オリンピックで金メダルを取れたら最高! Athletes of JOC Elite Academy Interview 2 レスリング 向田真優"OLYMPIAN(日本オリンピック委員会)2012:36.

関連項目[編集]