嘘喰い

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嘘喰い
ジャンル ギャンブル漫画
青年漫画
バトル漫画
漫画
作者 迫稔雄
出版社 集英社
掲載誌 週刊ヤングジャンプ
レーベル ヤングジャンプ・コミックス
発表期間 2006年24号 - 2018年3・4合併号
巻数 全49巻
話数 全539話
OVA
監督 富沢和雄
発売日 2012年10月19日
その他 単行本26巻限定版に付属。
テンプレート - ノート

嘘喰い』(うそぐい)は、迫稔雄による日本漫画作品。2006年24号から2018年3・4合併号まで『週刊ヤングジャンプ』(集英社)にて連載された。コミックスは全49巻。累計発行部数は2016年時点で535万部以上[1]。一部エピソードをOVA化も行われている。

2016年5月には連載10周年を記念して、実写映画化企画が進行中だと発表されている[2]が、続報がない。

目次

概要[編集]

ギャンブルを題材とした作品で、実在・オリジナルを問わず幅広い種類のギャンブルやゲームが取り上げられ、登場キャラクターが様々な頭脳戦を繰り広げる。一方で、殺人が容認されたギャンブルを勝ち抜き、負けを踏み倒したり勝負から逃れたりしようとする相手を逃がさないための暴力や権力にも重点が置かれており、格闘漫画・アクション漫画としての一面も備えている。それらシリアスなストーリー展開の中に時折、叙述トリックや言葉遊び、シュールなギャグが挟まれ、単行本には巻末にラフ画の描き下ろしギャグストーリーが掲載されている。

あらすじ[編集]

パチンコ屋に入り浸っていたギャンブル狂の青年梶隆臣は、パチスロの演出がわからずに戸惑っていた男・斑目貘にアドバイスする。貘が「大勝ちできた恩返しに」と借金清算の手伝いをしたことで梶は、貘の正体が「嘘喰い」(うそぐい)の異名を取る伝説のギャンブラーであることと、要請に応じて立会人を派遣しあらゆる賭博を取り仕切る秘密組織「賭郎」(かけろう)の存在を知る。貘の目的はかつて失った大金と様々な力を取り戻し、賭郎の長・お屋形様の座を奪い取る大勝負「屋形越え」に再び挑むことだった。

「廃ビル脱出勝負」にて梶の賭郎会員権と新たな仲間・マルコを得、富士廃坑での「ハングマン」勝負を経て嘘喰いは再び賭郎の会員となり、屋形越えに敗れた嘘喰いと共に賭郎を抜けたかつての専属立会人・伽羅も仲間に加わる。そのころ海外の犯罪組織「アイデアル」が賭郎を支配下に置くべく日本に進出し、両組織の抗争が始まり対立が深まってゆく。警視庁での「迷宮」勝負にて「かつて屋形越えに敗北しお屋形様に命を預けられている」事実を抹消した嘘喰いは、マルコと共に続く「Mゲーム」に勝ち、国家権力によって不正に揉み消された犯罪者のリスト・Lファイルを獲得。一方梶は、嘘喰いに先立って迷宮勝負に負けLファイル中のある殺人の罪をなすりつけられていたが、事件の真犯人を突き止め「ファラリスの雄牛」勝負に勝利、嘘喰いの力を借りることなく自力で冤罪の呪縛から解き放たれた。

Lファイルの内容を活用し、全国生放送のテレビ番組を使った「マキャベリストゲーム」を主催したことで、嘘喰いはさらなる人脈と財力をその手にする。直後アイデアルの介入により、得たもの全てを賭けた「業の櫓」(ごうのやぐら)勝負を行わざるを得なくなるが、帝国タワーを舞台とするこの対決に、左目に重傷を負いながらも勝利。また業の櫓と並行する形で行われた號奪戦(ごうだつせん)において、嘘喰いの専属立会人・夜行妃古壱が立会人の頂点である零號の地位を獲得、それによって嘘喰いは再び屋形越えに挑む権利を獲得したかに見えたが、取り戻したはずの金をアイデアルに奪われ挑戦権を失ってしまう。

賭郎21代目お屋形様・切間創一。長として賭郎を取り仕切りながら蜂名直器という別名を駆使して政財界に暗躍し、非合法の裏組織だった賭郎を内閣官房の秘密部署として編入させ、さらに警視庁密葬課を配下に加えることでその力を盤石なものとしていった。しかし定期的に記憶を失う謎の持病により大量の記憶を喪失、嘘喰いの業の櫓勝利と夜行の零號立会人奪取と時を同じくして失踪してしまう。その後、友人である防衛省職員・大船額人と行動を共にするようになり、額人の追う兵器密輸事件の捜査に協力。奪われた嘘喰いの金を取り戻さんと奔走していた梶を介して立会人を呼び、アイデアルの息のかかった密輸船の船長と「バトルシップ」勝負を行った額人は、勝負には敗れたものの取り決めの裏を掻いて危機を脱出、出港した密輸船も蜂名の工作によって海の藻屑と消えた。

斑目貘と蜂名直器の初めての出会いはかつての屋形越えの時ではなく、その2年半前に遡る。蜂名は思わぬタイミングで記憶を失ってしまった時、幼いころからの世話役だった立会人・栄羽にコンタクトをとるための手段として、ある古本屋に特定の絵本を注文し受け取る決まりを設けていた。その絵本を貘が横取りしようとしたのをきっかけに、貘は蜂名にハルという渾名を付け、二人で共に行動するようになった。やがてハルは貘に代わって名うての賭郎会員・梟と勝負を行い、その時にボディガードとして傍にいた栄羽が命を落としたが、賭郎を介さず秘密裏に行われた勝負だったため勝敗の行方と栄羽の死の真相は賭郎を離れた梟しか知らず、誰にも解き明かされぬ賭郎の謎となった。

かつて二人が出会った古本屋にて、密輸船を脱出し記憶を失くしたままの蜂名は嘘喰いと再会。そこへ偶然にもアイデアルの首領ビンセント・ラロとの連絡がついたことから、嘘喰いとラロは屋形越えの権利と己の全てを賭けた対決に臨むこととなる。境界線を定めた特定の地域内で雌雄を決する「卍(ばん)決戦」。具体的なルールは、孤島で現実に再現されているMMORPG「プロトポロス」において、外部から4人の協力者を連れ込み、24日経過した時点で最高位「皇帝」(カイザー)であること。梶・マルコ・蜂名(ハル)・伽羅と共に順調に支配を進め、伽羅を喪い左手小指を失くし一時はラロの逆襲で死の寸前まで追い詰められながらも、最終決戦となった嘘喰いとハル、ラロと梟のチーム戦「エア・ポーカー」を制し、嘘喰いは再び屋形越えの挑戦権を手中に収める。そしてハルはエア・ポーカーの死闘においてかつて失った記憶を全て取り戻し、自らの記憶すら自在に操る「完璧」な存在となった。

卍決戦が嘘喰いの勝利で幕を閉じたその日の翌朝、プロトポロスプレイヤーと運営が全て去っていった島の中で、嘘喰いの二度目の屋形越えが行われる運びとなった。先立って行われた立会人同士の「ハンカチ奪い」の激闘により、屋形越えのゲームを決定し取り仕切り観戦が許されるただ一人のお屋形様付きの座は、夜行がその手中に収めた。部外者が誰もいない密室の中で嘘喰いと創一は、夜行の立会の下、いずれかの死を持って決着とする臨死ゲーム「ハンカチ落とし」に挑む。

屋形越えの勝負で創一は死に至り、貘が勝利する。貘は新賭郎の長となり、ラロの遺産を用いて世界の巨悪達と勝負を行う。だが巨悪の一人に勝利したその直後、伏兵に敗れ、心疾患を起こして倒れる。蘇った創一率いる賭郎は、ゴーネン率いるヴィゾームと互いの全てを賭けた勝負を行う。創一の裏で暗躍する貘、梶、マルコの3名。意図を問う梶に、貘はプランAであると回答する。

登場人物[編集]

の項はVOMIC版 / OAD版の順。相違しない場合は省略。

主要人物[編集]

斑目 貘(まだらめ ばく)
声 - 森川智之 / 勝杏里[3]
主人公。凄腕のギャンブラー。通称「嘘喰い(うそぐい)」。
かつて15歳で「賭郎」の会員となり、他の会員たちを蹂躙した天才ギャンブラーの青年。後述する屋形越えの失敗によって長らく姿を消していた。虚弱体質でこそあるが、並外れた頭脳と観察力を持ち、駆け引きも一流。セカンドディールなどのイカサマ技術、声帯模写といった技も持つ。その上で、最初から圧倒するのではなく、あえて相手のイカサマやブラフ、嘘に乗った上でそれを利用しての完全勝利を求める癖がある。一見すると、相手の術中にハマって窮地に陥っているように見えても、実のところすべて見抜いていたり、自身の大仕掛けを行うためのブラフであり、「相手のブラフ(嘘)を全て喰い尽す」ことから「嘘喰い」と呼ばれるようになった。勝利後の相手に言い放つ「あんた、嘘つきだね」が決め台詞。
物語開始の数年前となる2001年4月9日に屋形越えに挑んで失敗した過去を持つ。屋形越えの敗北者は即時命の取り立てがルールのところ、勝負内容に興醒めした創一によって執行を保留された状態となり、姿を消していた。本編開始後、梶を相棒として再び裏社会に現れ、再度の屋形越えに挑むべく行動を始める。廃ビル脱出ゲームで賭郎会員権とロデムを得る、廃坑編で正式に賭郎に復帰し伽羅を味方につける、迷宮編で屋形越えの過去を失効させると同時に搦手となるLファイルを手に入れるなど、出来事自体を通して盤石の準備を重ねていき、後にはそれらすべて偶然ではなく、貘の計画の内であったかのように描写される。かつての屋形越えの失敗すらもハルこと記憶喪失中の創一との出会いでわざとやったかのようになっており、警察がLファイルを作るきっかけすらも貘の働きかけがあった。唯一の誤算がアイデアルの介入であり、特に伽羅の死につながったことなど、エアポーカーの最後ではラロに激しい怒りを見せている。
「かり梅」(カリカリ梅)が大好物でよく持参し、勝負中にも食べている。後に伽羅は、貘がカリ梅を食べるのは、自分の仕掛けがうまくいったと確信した時と指摘している。
読み切り版では銀髪オールバックの風貌、一人称が「私」、喫煙者という特徴の持ち主となっている。また、誰にも気づかれずにモノをスリできるという特技を持つ。
梶 隆臣(かじ たかおみ)
声 - 神原大地
もう一人の主人公。23歳。
多重債務者で闇金や消費者金融に追われていた青年。ひょんなことから貘と出会い、以後彼と行動を共にする。頭脳や度胸、身体能力もいたって普通の青年で、重度のお人好し。そのため、作中の異様なギャンブルを行うには頼りなさを見せるが、貘の傍らで修羅場を乗り越えていくと共に成長し、特にかつての梶を知る者からは驚嘆されるようになっていく。ただし、物語初期のまだ頼りないと見なされていた時でも、無意識に行ったことが貘の大きな助けになっていることが多く、貘から「キモ冴えている」と評される。
物語初期においては異常なゲームや出来事に巻き込まれる普通の人間として描かれ、貘の足を引っ張るようなことも多く、貘をよく知る者からは「なぜ梶を相棒としているのか」と言われる。しかし、梶の意図しない行動が結果として貘の手助けとなることがあり、特に廃坑編では梶の行動が相手のトリックを見破る手助けとなった上に劇的な逆転の演出にもつながる。迷宮編のように失敗することも多いが、貘の相棒となるべく自分から動くこともあり、やがて雄牛の子宮編やバトルシップ編では貘の手助けが無い状態から、相手のトリックを見破った上でそれを逆用して勝つという活躍を見せ、KY宣言編の行動は、後に横井やフロイドから高く評価される。プロトポロス編でも門倉など過去の彼を知る者からはその成長を非常に驚かれ、エア・ポーカーでは貘や立会人を含めた誰よりも最初に数字の秘密に気づいたかのような描写もあった。カールからは擬態の才能があると評され、非常事態には抜群の演技力を見せたり、間紙からはその本質は中立の人間も味方につけてしまう魅力にあるとされている。一方で、命を懸けた勝負でも非情に徹しきれず「矛盾遊戯」ではその甘さを利用されるという欠点があり、また後述の過去から自分より他者を優先する危うい側面がある。
幼少時から母親を筆頭とした周囲の大人達から虐待同然の扱いを受けており、そのために「自分から他人に喜ばれる行為」をすることで見捨てられない様に生きてきた。そのため、時としてそれらが強迫観念となって突き動かされてしまう事がある。また、彼が多重債務者だったのも母の借金を押し付けられていたのが理由であり、理不尽な目にあっていても、それを受けいれてしまっていた。
マルコ / ロデム
通称「廃ビルの悪魔」。貘の「暴」。
純真無垢な体躯の良い長身の青年。幼い頃に九重大郎に攫われ、彼の人体実験によって凶悪な人格・ロデムを宿す。九重による肉体改造や殺人技術の伝授によって常人離れした身体能力を持ち、他を圧倒する高い「暴」を持つ。その一方で、精神年齢が低く幼い子供のような言動を取り、社会経験の無さや知識不足で周りを困らせたり、窮地に陥ることがよくある。後述する「廃ビル脱出ゲーム編」で完勝した貘によって彼と行動を共にするようになり、彼の「暴」として活躍する。
生まれはどこか日本国外の戦地であり、傭兵時代の九重が現地の集落を襲って攫った被検体の一人。幼少時から薬物投与などによる肉体改造や精神改造を受けて殺人を好む人格「ロデム」を宿し、九重の信頼する息子かつ殺人兵器として行動していた。「廃ビルの悪魔」として九重を狙う鞍馬組を返り討ちにしたり、廃ビル脱出ゲームにおける最大の切り札として数多の人間を殺害してきたが、マルコとしての本心ではなく、ゲームに勝利した貘によって九重から解放される。
精神年齢が幼いがゆえの正義感を持ち、貘を信頼して行動する。類稀な戦闘能力を持ちながらも、優しいがゆえに非情に徹せず、相手を殺す気がないという点において格下相手に遅れを取ってしまうこともある。危機時には「ロデム」の覚醒によって状況を逆転させることもあるが、本心としてはロデムに頼ることをよく思っていない。
伽羅(きゃら)
賭郎の元零號立会人。カールのボディーガード。後に貘らと行動を共にする。
かつての貘の専属立会人。作中屈指の戦闘能力を持ち、常に凶暴な雰囲気を醸し出す屈強な大男で、元立会人として頭脳も優秀。また信頼している人間には意外なほど面倒見が良い。後述の理由から今は賭郎から命を狙われる身であるものの、その伝説的な強さから現役の立会人から敬意されている面もある。廃鉱編で貘の敵側として登場するものの、その後、誘いを受けて貘らと行動を共にするようになる。
子供の頃から同地のマフィアなども相手に香港の暗黒街で喧嘩に明け暮れた生活を送っていた(この頃の三鷹と面識がある)。その後、能輪美年に立会人としてスカウトされて「伽羅」と名付けられ、瞬く間に頂点である零號を獲得するに至る。また、貘の専属立会人として彼の数々の勝負の立会いにも関わり、魅入られる。屋形越えにも立ち会ったが、貘の敗北と共に自らも賭郎も抜けることを決意する。「生きて抜けることは不可能」の賭郎の掟によって公には命を狙われる身となっている。
廃坑編においてカールのボディーガードとして登場し、都心へのミサイル攻撃を阻もうとするマルコとレオの2人を相手にする。手練れの2人を同時に相手をしてなお圧倒する力を見せるが一歩及ばず、計画は阻まれる。その後、貘と再会して協力する旨のことを話した後は、アイデアルの粛清から逃れるカールを連れて潜伏生活を送る。雄牛の子宮編で滑骨を殺害したためにジョンリョに命を狙われることとなり、以降は貘ら一行から離脱して独自行動を取っていた。プロトポロス編において貘の協力者に指名されて再登場し、アウトロー派の取りまとめをお願いされる。そこで、同じくラロの協力者として招聘されたジョンリョと戦うこととなり、重傷を負うも何とか勝利する。しかし、その傷が元で間もなく命を落とす。その死体は、卍勝負の間ずっと放置され、屋形越えの立会人を決める立会人らの戦いの最終盤において重要な要素となる。
カール・ベルモンド
声 - 藤吉浩二 / なし
国際的な武器商人。アイデアルの協力者で、後に貘らと行動を共にする。
カールした口髭が特徴の胡散臭い中年の小男。「エクセレント」が口癖。廃鉱編で登場し、当初はアイデアルの協力者であったが、佐田国のテロ計画の失敗によりアイデアルに狙われる身となってしまったため、ボディーガードの伽羅のツテで貘らと行動を共にするようになる。本性は臆病でやや善人な面もあるものの、国際的な武器商人らしい、演技力や頭の回転の早さを持ち、善悪を冷徹に見るリアリスト。
死の商人であると同時に憐れな子供に同情し施しを与える程度の人間味を持ち、しかし、自分の売った武器がその子供を殺す可能性などの矛盾を、己の哲学の中に半ば無理矢理封じ込めて生きてきた。
アイデアルの思惑から佐田国のテロ計画に協力する(佐田国の人工視覚もカールが提供したもの)。佐田国が敗北しても冷静に計画を遂行しようとするが、マルコとレオに阻まれ、結局は計画に失敗する。そのため、アイデアルの粛清を恐れて引き続き伽羅をボディーガードに戦々恐々の潜伏生活を送る。その中でLファイル絡みで警察に追われる身となった梶に親近感をわかせ、彼を手助けするため共に羽山邸に赴くなどし、業の櫓編ではLファイルをブラフに使って世論を煽るなど裏方に徹する。業の櫓編で重傷を負ったため、プロトポロスには未参加で以降の登場頻度は減る。

倶楽部「賭郎」[編集]

お屋形様[編集]

切間 創一(きるま そういち)
賭郎21代お屋形様(当代)。別名:蜂名直器。
賭郎の21代目お屋形様。オールバックと眉間にある黒子が特徴。自分が勝ち続けることを「天命」とまで言い切り、自身の行動に揺るぎない自信を持つ男。一方で、性格的には捉え所のない人物。
かつて貘の挑んだ屋形越えに勝利したが、貘の命を取り立てることを保留していた。貘と佐田国のハングマン勝負の後、再び貘の前に姿を現す。このときは貘の始末を「気まぐれで忘れていた」とうそぶき、貘からは「あんた忘れっぽいから」と返されていた。これは単に、自分でも何をするかわからない気まぐれで子供じみているという性格的な要因だけではなく、健忘症を患っており、不定期に記憶を失ってしまうという持病を抱えていたためである。いつどれ位の量の記憶を失うかは誰にも分からないため、「お屋形様付き」と呼ばれる世話役が常に側に控えており、発症の際には驚異的な記憶力で過去の自身の行動などの情報を入れ直すことで補完をかけている。この症状のことは創一本人と父親の撻器、古参の一部の立会人しか知らない極秘事項である。
知能が極めて高く、記憶力・並列思考・計算といった言語性IQの部分に関しては、幼いころから一度読んだ本を完全に暗記する、ルービックキューブを実際になくとも想像で描き複数同時に解くことを簡単にやってのけるなど、貘からも「恐ろしい」と評されるほどで、さらにマジシャンズセレクトとも言われる相手を自分の思い通りに操る技術、やってみて初めて気づくようなことにも気づく発想力、咄嗟の判断力や機転にも非常に長けている。
賭郎の長として、完璧であることにこだわる。その高すぎる課題ゆえに己の負けを許すことができず、持病すら利用して負けの記憶を消すことで「勝つことが天命である」という完璧な人間としてあり続けてきた。またそのこだわりこそが記憶障害の原因でもあったようにも見受けられる。しかしエア・ポーカーで過去最大の困難を乗り越えるべく、負けの記憶を含む全ての記憶の封印を解き、己にとっての完璧を会得した。
記憶が消えるたびに人格にもブレが生じている。ハル(過去)、地球防衛軍の宇宙人のモノマネ(廃坑)、蜂名(バトルシップ、プロトポロス)などは同一の切間創一でありながら差異が現れている。
創一にとっての最終的な完璧とは、具体的には「己に根差す機能を自在に操る」ことであり、それを体現する技能を修得した。これは例えば記憶であれば自在に忘れたり思い出したりでき、視覚を忘れるなどといったことも可能なモノで、他に作中に描写があったものでは、時間の正確な計測、エコロケーション(反響定位)の習得が挙げられ、台詞から察するに共感覚や声帯模写など人間の機能はほとんど可能であると考えられる。
膂力においては作中で登場する暴力を持つ者にはおよばないが、技量に優れ、忍じみた曲芸をいとも簡単に実行できる身体能力を有している。
表の顔として蜂名 直器の名前で内閣情報調査室に所属しており、廃坑のテロリスト編では月に一度のゲームと称して腐敗した警察を監視し、政治家・並びに国家すらも動かす新組織の結成を狙い、高級官僚・新聞社などのエリート達と会合を行っていた。そして最終的に佐田国のミサイルテロをきっかけに利用することでエリート達の協力を取り付け、賭郎を超法規組織・暗謀(用語解説を参照)へと昇華させた。
業の櫓編ではタワー内での賭郎勝負に対する警察の介入を防ぐために自らも動き、笹岡副総監に賭郎勝負を申し込んでこれに勝利。密葬課をも賭郎に組み込むことに成功するが、その直後にこれまでにない規模の量の記憶を失ってしまう。何とか覚えていた栄羽の忠告に従い、大船を利用して棟耶らを振り切り賭郎から離脱。蜂名として大船の仕事に協力することとなる。その過程で、アイデアルのボスとの通話を介して自分の現状を把握。さらに貘と邂逅し、ラロを交えた会談の機会を設ける。
名目上貘の協力者としてプロトポロスに入卍する。ハンドルネームは「ハル」。卍内での専属立会人は真鍋匠。三国の一つ「ショウド」にてのぶ子をかつぎ上げて、他二国の貘とラロの両名に対峙する。貘とラロの両名共にゲームオーバーになれば賭郎の総取りとなるわけであり、勝負に手を抜くことはしないが、心情として「貘の方こそ屋形越えにふさわしい」と考えており確かに協力しているのもまた事実である。この様子はラロに「複雑怪奇」と評された。ラロ皇帝就任後に島が混沌化すると、のぶ子をかばい自ら運営に囚われることを選択、「エア・ポーカー」戦では梟と対決した。屋形越えで貘に敗れ死亡するが、蘇生に成功した模様。
なお、かつて記憶を失っていた時期に十代の斑目貘と出会い、彼と一時期一緒に暮らしていたことがある(後述のハルの項を参照)。
切間 撻器(きるま たつき)
賭郎20代お屋形様。零號立会人。
#立会人
先々代お屋形様
賭郎19代お屋形様。2巻と11巻の巻末のおまけ漫画『取り立て人夜行妃古壱』に登場。
若いころの能輪美年、夜行妃古壱、夜行丈一にコロンビアの麻薬王の命取り立てを命じる。11巻では原宿王になる野望を持ち、喫茶「YAKATANカフェ」を開業するも妃古壱に悉く閉店に追い込まれ、自身は持病の心臓病の発作を起こし倒れる。
切間 陽炎ノ助(きるま かげろうのすけ)
賭郎創始者で初代お屋形様。戦国時代の人物。
凄腕ので、賭場を取り仕切って負けを踏み倒す輩を成敗し、「確実な取立て」という賭郎の基礎を築いた人物。織田信長と賭けをし、本能寺の変にて彼の首を取り立てたという伝承も残る。
江戸期のお屋形様
19巻、搦手の解説の際に登場。何代目かは不明。
町方の同心としての表の顔を持ち、寺社奉行に接近して部下の岡っ引きを搦手の人員として送り込み、幕府の力の介入し難い寺社とその中で密かに行われる賭場での権力を手に入れた。

立会人[編集]

切間 撻器(きるま たつき)
賭郎の零號立会人。先代お屋形様。切間創一の実父。
左耳にイヤーカフスや逆さ十字のピアスを着けた優男風の外見をした男。老齢であり、お屋形様時代は年相応の風貌であったが、立会人である現在はかなり若返っている。先代お屋形様として立会人達から畏怖されるだけでなく、零號に相応しい暴力も有し、伽羅並・妃古壱以上の作中トップクラスの実力を持つ。感情が昂ぶると「ぐはぁ」と感嘆する口癖がある。
お屋形様時代に自由を羨望し、地位を創一に譲って自らは立会人となった異色の過去を持つ。伽羅の出奔後に零號となり、今は自由な立会人の立場を若返るほどに満喫しているという。普段はひょうきんさも見せつつ鷹揚とした性格であるが、戦闘の際は狡猾で獰猛な「先代」の一面が現れ、顔が老化する。また、「自分より強くない男に限って強い男が好き」という性分で、妃古壱や伽羅など自分が認めた強者には特に寛大に接する一方、あくまでそれは自分の方が彼らより強いという前提があり、自分より上、強いと判断した相手には冷徹な殺意を向ける。いずれにしても、賭郎の真の価値は人材だと捉えており、強さを気に入って密葬課を勧誘したり、古来ルールの號奪戦は人材を消費するとして否定的に評価するなどしている。創一については、優秀さを認めつつも「それは正常のこと。正常は、非日常の暴力や恐怖で簡単に壊れる。世の中には非日常をものともしない異常者がいる」と教育する。
業の櫓編において捨隈の代理立会人として登場する。貘と捨隈の搦手と500億円を賭けた賭郎勝負の最中、密葬課の真鍋と交戦となるが、戦略で勝負ドロー&味方化へと持ち込み、暴自体も上回る様子を見せつける。また零號を狙う妃古壱の意向を受け、零號をあえて妃古壱に譲り自らは弐號に降ることで、上位になった妃古壱に殺意を向ける、という動機付けを行い、號奪戦を行う。妃古壱を惜しんで蘇生の余地を残すため意図的に胴体を攻撃してなお彼を圧倒するという脅威の実力を見せるが、それが隙となり僅差で妃古壱に敗北、蘇生措置の甲斐もなく息を引き取る。後に火葬される際に霊魂として登場し、己を超えた妃古壱について恨み言一つ残さず、「はしゃぎ過ぎた」と苦笑しながら息子の行く末を案じ、そして羨望しながら灰となって消える。
磨黒 燥滋(まくろ そうじ)
賭郎の元零號立会人(伽羅の前任)。現在の號数は不明。
伽羅が立会人になったころの零號立会人。能輪美年に見出された人材の一人で、立会人として零號に相応しい能力を有しているとされる。だが、少なくとも貘が賭郎に関わり始めたころには既に伽羅が零號の地位にあった。その後、KY宣言編では、能輪巳虎に復活した古来ルールの號奪戦の挑戦を受け、ほぼ完敗という形で敗北している。元零號という以外は、具体的な號数は明かされていない。巳虎との號奪戦に敗れるが、撻器によると後に蘇生したとのこと。戦闘描写が存在しない。
巳虎のセリフによれば美年のお気に入りだという。単行本巻末のおまけ漫画『取り立て人夜行妃古壱』では巳虎から美年に気に入られる理由を探られ、巳虎の言葉でストレスを感じて倒れる。
能輪 美年(のわ みとし)
賭郎の壱號立会人。お屋形様付きの一人。
電動車椅子に乗った禿頭の小柄な老人。夜行妃古壱と並んで古参の立会人であり、賭郎の人材発掘なども行っている。本人は戦闘や直接的な行動をせず、多数の部下たちを動かして場を仕切るタイプの典型例とされ、世界中の様々な情報を蓄積した天才的頭脳を武器とするが、後述のように実は個人の戦闘能力も高い。些細な情報からも相手の価値を値踏みしたり正体を探り出すことができる優れた分析力と高い知能を持ち、人を値踏みする癖がある。伽羅や紫音を発掘した一方で、グリス・李など、美年が高く評価した人物はやられ役となることが多く、伽羅からは「俺の発掘以後は怪しいものだ」と手厳しく評されている。
実は作中屈指の戦闘能力を持ち、車椅子はハイスピードで走る改造が施されて機動力が高い上に含み針を武器とし、訓練を積んだ暗殺者相手でも対等以上の戦闘ができる。さらに、足が不自由なのは偽りで、歩行どころか実は足技で敵を仕留めることも可能。同じ立会人はおろか家族でも足のことは知らず、1対1の場合のみ必殺の不意打ちとして用いる。
鮫丸のマンションカジノにおいて梶の依頼を受け立会人として登場する。その後も廃坑のテロリスト編や業の櫓編の裏側でも立会人の重鎮として頻繁に登場する。プロトポロス編では、サポート役として島に入卍しており、編後半の不正入卍者との戦いでは、偽百龍を単独で仕留めるなど活躍する。屋形越えの立会人を決める戦いでは、紆余曲折の後に弥鱈に勝利条件のハンカチを渡す。
巻末おまけ漫画『取り立て人夜行妃古壱』では若き日のことが描かれ、同期の夜行妃古壱をライバル視する様子などが描かれている。
夜行 妃古壱(やこう ひこいち)
声 - 稲葉実 / 野中秀哲[3]
賭郎の弐號立会人(後に零號)。お屋形様付きの一人。梶及び復帰した貘の専属立会人。
カールしている眉尻が特徴の、口髭を生やした白髪の老紳士。能輪美年と並ぶ賭郎最古参の立会人で、老いてなお、その能力は高く、取立人としても一流であることから「無敵の死神」「完璧(パーフェクト)取立人」と称される。普段は見た目通りに相手が誰であっても敬語を使うなど紳士的で腰が低いが、取り立てや戦闘に際しては圧倒的な暴力と凶暴な一面を見せる。特に年寄りだと謙遜することが多いが、本心ではなく、後には秘めていた零號への野望を貘に焚き付けられている。作中、最初に登場した立会人であり、梶や復帰した貘の専属立会人として彼の屋形越えの再挑戦に関わっていく。
若い頃にコーヒーに傾倒し、表向きは執事カフェ「百鬼夜行」のオーナーとして多数の従業員を雇い成功している。ところが夜行自身が淹れるコーヒーは、どうしたらこんな味になるのかと言われるほど不味い。それにも関わらず夜行自身は自分のコーヒーに絶対の自信を持っているため、そのギャップが本編・オマケ問わずしばしばネタになる。雄牛の子宮編の前段で、伽羅に賭郎内でも不味いと有名だと教えられ、梶にコーヒー勝負で負けると素直に勉強し直し、その後はコーヒーが美味しくなっている。
賭郎会員の九重の依頼で貘と梶の廃ビル脱出勝負に立ち会い、貘の復帰を知ると同時に、勝利し、新たに会員となった梶の専属立会人となる。その後もいくつかのエピソードに関わり、さらに正式に会員に復帰した貘の依頼を受けて専属立会人となる。その上で屋形越えの必須条件となった「専属立会人が零號であること」を満たすために貘から零號への野望を煽られ、業の櫓編において撻器と奪號戦の死闘を演じることとなる。ギリギリで勝負を制し、零號となるも右手を酷く損傷し、職務からの離脱を余儀なくされる。続くプロトポロス編は上記の拳の損傷から当初は参加できず、中盤においてヰ近と交代する形で貘の立会人として職務復帰する。拳は完治せず、不安は残る中で、トルベら不法入卍者との戦いでは機先を制してその大半を始末し、強敵・百龍との戦いも痛み分けで退けることに成功する。
物語終盤。屋形越えの立会人を決めるハンカチ勝負の中、圧倒的に不利な情勢から門倉を利用する奇策を用いる。見事勝負を制し、他の立会人らも満場一致で認める中で、屋形越えに唯一人の立会人として臨む。ハンカチ落としをベースにした臨死ゲームを提案し、そして貘と創一の壮絶な読み合い勝負に臨席できる立会人として歓喜する。最終的に勝利した貘の策謀の深遠さに畏怖するも、立会人として勝負を完璧に制する。
初期は単行本の巻末にギャグ調のおまけ漫画『取り立て人夜行妃古壱』で主人公を務めていた。他に読切『嘘喰い特別編 夜行さん』で主人公を務める(25巻に収録)。
グラップラー刃牙25周年記念の特別短編『刃牙D区』にゲスト出演し、花山薫と範馬勇次郎の賭けの立会人を務めた。
棟耶 将輝(とうや まさてる)
賭郎の参號立会人。通称「判事」。お屋形様付きの一人。
古参の立会人で無表情な長身痩躯の人物。賭郎の関わった勝負で立会人が下した判断を「判例」と表現し、「判事」の名の通り、それを基に他の立会人が自身の裁量で判断しかねる問題について判断を下す立場にある。
初登場は迷宮のミノタウロス編の前半(0円ギャンブル編)で、貘が屋形越えに失敗した日を賭けたため、判断に困った門倉の相談を受ける。業の櫓編ではお屋形様付きとして創一と行動を共にしていたが、途中で創一が記憶を失い、彼を見失ってしまう失態を犯す。創一の失踪については、弥鱈ら一部の人員に極秘事項として知らせた。
創一幼少時に栄羽立会人に実力を評されている様子が断片的に描かれている。
間紙 ボロ(まかみ ボロ)
賭郎の肆號立会人。
不気味な雰囲気を帯びた隻腕の老人。好戦的な性格で、サ行が拗音になるなど独特の訛りがある(「キサマ」→「キシャン」など)。門倉からは「御大」と呼ばれる。隻腕の老体であるが、手裏剣や自作の日本刀「歯ぎしり」を得物にし、立会人として「暴力」は高い。
プロトポロス編で登場し、フロイド・リーの専属として入卍する。門倉と共に「矛盾遊戯」を提案・立会いを行う。
さすがに年齢的に実力に衰えがあるらしく、ハンカチ争奪戦では屋形越え専属の権利は妃古壱こそふさわしいとも思っており、若手の銅寺にハンカチを譲渡した。
ヰ近 十蔵(いこん じゅうぞう)
賭郎の伍號立会人。
性格・外見共に豪快・豪傑を絵に描いたような、筋肉質で巨漢の老人。「ばははははっ」と大声で笑うのが特徴。パラシュートで空中から入卍する、(背が高くドアを通れないので)ドア上の壁を頭で破壊しながら入室するなど、終始豪快でインパクトのある言動を見せる。厳しくも情に厚く、強い覚悟を見せた者や決意を示した者を高く評価する傾向がある。
プロトポロス編で登場し、貘の専属として入卍する。プロトポロス編の最初となるギャンブル「四神包囲」を提案して立会いを務め、その後、貘の専属を妃古壱と交代する。ラロが皇帝になった後の混乱の中、百龍に襲撃された亜面を助けるため再登場し、百龍と戦うこととなる。百龍に一定のダメージは与えたものの呆気なく倒され焼かれる。重傷ながらも実は生存していた。
能輪 紫音(のわ しおん)
賭郎の陸號立会人。能輪美年の義理の息子(娘婿)で、巳虎の実父。
髭が特徴的な中肉中背の男性。外見や普段の態度は立会人の中でも常識的な部類だが、時に子供っぽい行動を取ったり、SP(紫音ポイント)と称する彼自身にしか意味のない評価付けを行うなど、奇抜な面がある。美年に見出され立会人となった人物であり、暴力も相当な実力者であるが、勝負の立会い以外には興味がなく精神的にブレが大きいため、美年自身、彼の本気は知らないという。
プロトポロス編で登場し、梟の専属として入卍する。最終勝負のエア・ポーカーにおいては真鍋と共に立会いと進行を務める。カナヅチ。
亜面 真琴(あめん まこと)
賭郎の七號立会人。
オールバックに髭を生やして男装している若い女性。17歳の時に立会人を倒し賭郎に入り、現在20歳で立会人として最年少。8歳の時に誘拐・監禁されており、保護された後に自ら犯人の家に赴いて復讐(殺害)した過去を持つ。その時から賭郎に目をつけられていた。
プロトポロス編で登場し、島の探索や卍内勝負のサポートなどを行う。台場による放電の際にインナーを着忘れていたことで難を逃れ、南方に代わってラロの監視を行う。その後、百龍に襲われ重症を負うが立会人の責務としてラロの追跡を続け、ラロとアラタの戦いでは、結果として利用される形でラロを救うこととなる。終盤では度重なる暴徒との戦いで疲労困憊の限界に達したところを間紙と銅寺に助けられる。
能輪 巳虎(のわ みとら)
賭郎の八號立会人。
比較的小柄な顎鬚の若者。非常に冷酷かつ独善的な男。礼節を保つ立会人が多い中にあって横柄な性格をしており、賭郎の強権を通すためには妨害してきた一般人を惨殺するまでやる。また、自分より格下と見なした相手は同じ立会人であっても見下し、己の力を誇示する。実力も伴っており、古来ルールによる號奪戦で、元零號の磨黒にほぼ無傷で勝利するほど。
能輪美年の孫として、祖父を深く尊敬すると同時に認められたい強い顕示欲を持つ。何かと祖父の名前を出し、気に入られているかのように周囲に誇示するが、実はその振りをしているだけの部分も大きい。美年が強者を好むことから自分の戦闘能力を過度に誇る面がある。
「KY宣言」編において「沖縄リゾートカップル神隠し事件」がかつて賭郎が取り立てたものであったため、番組を妨害するためにテレビ局へ派遣される。立会人として番組を守ろうとする弥鱈と勝負することとなり、下位號の弥鱈を圧倒する。だが、それは弥鱈がより性癖を満たすための演技であり、手の内を明かし、本気を出した弥鱈にあっさりと敗れる。
目蒲 鬼郎(めかま きろう)
声 - 岡崎雅紘 / 中國卓郎[3]
賭郎の拾號立会人。佐田国の専属立会人。
不気味な雰囲気を持ち、長い前髪で片目だけが見える青年。幼少より武・智と才に恵まれたが故に無気力・無感動な性格となったが、自分とは正反対の佐田国に魅かれ、彼のイカサマに加担するようになる。その容姿と名前から貘に「鬼太郎君」と呼ばれている。
佐田国と貘のハングマン勝負ではいつもと同じように、場所を人工視覚のイカサマが有効活用できる富士の廃坑にする段取りから、勝負方法の策定まで手助けする。ところが貘がイカサマを完全に暴いて勝利したため、そのままだと目蒲が疑われる事態となり、これを揉み消すために貘の立会人である妃古壱に「號奪戦」を挑む。しかし、お屋形様の登場など想定外の事態に追い込まれ、最後は古来ルールで仕切り直された「號奪戦」において本気を出した妃古壱に一瞬で敗北する。その後、佐田国と共にハングマンに掛けられ、佐田国と同様に達観あるいは諦観した最期を迎えようとしたが、土壇場で生に執着した佐田国に失望し、彼を罵りながら執行され、死亡する。
番代 薫(ばんだい かおる)
賭郎の拾號立会人(死亡した目蒲の後任)。元S級掃除人。
大柄で山羊のような四角い瞳が特徴の男。敵対組織を憎むあまり、そのような相手と相対すると過剰なアレルギー反応が出る体質。通称「自動撲殺機械」。弁えているとは言うが、立会いの相手や現在は仲間であっても敵意をむき出しにし、作中ではルールの範疇で勝負者の共倒れを狙うなどの行動も見せている。
プロトポロス編ではジョンリョの専属として入卍する。元立会人で粛清対象の伽羅、敵対組織アイデアルの協力者であるジョンリョ、宿敵の密葬課だった三鷹が一同に介したため、あわよくば3人を始末しようと企み、伽羅とジョンリョには「毒孕薬奪(どくほうやくだつ)」を提案し、三鷹には號奪戦を挑む[4]。伽羅とジョンリョの勝敗決着後、同じく「毒孕薬奪」で三鷹と號奪戦をするが、三鷹の虚実に翻弄されて敗北し、死亡する。
銅寺 晴明(どうじ はるあき)
賭郎の拾壱號立会人。
瞳孔に白いラインが縦に入っているのが特徴のやや小柄な青年。立会人としての振る舞いは申し分ないが、担いだ亜面に照れたり、エア・ポーカーの水槽に顔面を押し付けて様子を伺うなど、ややコミカルな行動や反応を取ることがある。「何事も適度にやる」をポリシーとしているが、その「適度」の水準は並外れて高く、立会人の職務を一般に言うレベルの「適当」にこなすようなことはしない。
「OK ○○ OK」が口癖で、なぜか他人の血や傷を見たがる。訳アリのロバートKを説得して戦わずに済まそうとしたり、必ず弟に会わせると約束するなど優しい性格。
プロトポロス編で登場し、ロバートKの専属として入卍する。賭けに負けたが島落ちに逆らうロバートKを粛清するため、管理者達に察知されないという制限付きで彼と戦うことになる。激しい攻防戦の末に運営と賭郎の協定が成立したことで実力を発揮し、ロバートKを倒し、彼を連れて島を抜ける。その後、トルベの策で混乱に陥った島に間紙と舞い戻り亜面を助け、エア・ポーカーも観戦する。
彼の「適度にやる」というポリシーは、兄の存在と死に起因している。たとえ瀕死に至ろうとも「己に課す適度にはまだまだ」と豪語し、精神的に折れることがない。
門倉 雄大(かどくら ゆうだい)
賭郎の拾陸號立会人(後に弐號)。
ボリュームのあるリーゼントと長ランを思わせる異様に丈の長いスーツという、いかにもステレオタイプな不良(番長)をイメージさせる青年。かような外見ながら普段は立会人として紳士然としており、キレたりすると広島弁交じりのヤンキー口調といった素の不良然とした言動が出る。暴力は当然、頭の回転も立会人として申し分ないが、あくまで中立性を守る範囲で気に入った勝負者をやや贔屓したり、不良由来の矜持や義侠心で手心や時に恫喝といった態度を見せることもある。後述のように初登場の迷宮のミノタウロス編で頭部に重傷を負い、再登場のプロトポロス編では外見や性格に大きな変化がある。
立会人になる前は外形通り不良グループのリーダーをしており、単なる不良の集まりとは一線を画し、ヤクザ顔負けの街を裏で支配する程の組織を築き上げていた。その後、同様の組織を築いていた南方と街の覇権をかけて一騎討ちで決着をつけることとなった際には、既に立会人になることを決めており、敗北を知るためという思惑込みで勝負してあえて負ける。
迷宮のミノタウロス編で初登場し、梶、貘と雪井出のラビリンス勝負に立ち会う。貘が屋形越えの日を掛けたことで判断に困る事態を起こされつつも場を収め、敗北した雪井出への命の取り立てに対しては貘の頼みもあり嗜眠性脳炎を再発したことを考慮して執行を取りやめる。続く、貘と天真の対決では警視庁地下にある実物大迷宮を利用したゲームの立案と運行を行う。ゲーム終盤において箕輪の粛清中に攻撃を受けて頭部に重傷を負うものの、一撃で返り討ちにして倒す。
プロトポロス編で卍勝負における梶の専属として再登場する。夜行・撻器の勝負後に空席となっていた弐號に昇格した上で、眼帯に長髪という外見に変わっており、また性格も不良的な部分がなくなり、不気味さを兼ねるようになっている(前頭葉の損傷で人格が変わったと見られている)。「ニィ〜」と不気味な笑顔をすることが多くなり、特に「ニィ〜」を「弐號」と掛けるなど、以前では考えられないような行動を取る。
プロトポロス内では間紙と矛盾遊戯を主催・立会いを行い、梶の成長に驚くと同時に気に入って助力したりする。また、制電を受けた危機時にも梶に助けられており、義理から梶の機転に応じる。
箕輪から受けた脳へのダメージにより、後天的なサヴァン症候群を発症しており、詳細は不明だが微細な粒子を嗅ぎ分けられるほどに嗅覚が優れているような描写が「ハンカチ奪い」にてなされた。銅寺と真鍋からハンカチを奪取し、かつての己の誇りを取り戻し成長するも、妃古壱に敗北する。
巻末のおまけ漫画では目蒲と「メカ」「門っち」と呼び合う程仲が良かったことが描かれている。その際、目蒲の忠告に従い妃古壱のコーヒーを飲まなかったことで妃古壱から恨みを買っている。
南方 恭次(なんぽう きょうじ)
賭郎の拾陸號立会人(門倉の後任)。警視庁所属の警視正。
天真の部下の若いキャリア刑事。かつて門倉と勢力を二分した不良グループのリーダーであり、彼とは因縁がある。迷宮編において、後述の過去から下に見ていた門倉に完敗して賭郎の立会人となっており、門倉が持っていた拾陸號が与えられている。門倉には及ばなかったが、立会人に相応しい高い暴力と智を有する。
迷宮編において天真の部下として登場、因縁のある門倉と対峙する。彼を格下視していたが、成長していた門倉にまったく歯が立たず完敗する。その後、帝国タワー編において、密かに立会人になっており、創一と笹岡の勝負の立会いを行う。
プロトポロス編ではラロの専属として入卍する。島の混乱を受けて運営が行った制電によって失神したことでラロを見失った上、立会人の殲滅を目論む百龍(偽者)に銃撃され、倒される。その後、編の終わりで、ヰ近と共に生存していたことが明かされる。
能輪 美玲(のわ みれい)
賭郎の弐拾弐號立会人。能輪美年の実娘で紫音の妻、巳虎の実母。
小柄な美年や巳虎に反して長身の女性(耳は同じ形)。夫である紫音をダーリンと呼び非常に溺愛している。暴において本気を見せない父・紫音を巳虎は嫌うが、美玲は「童心を忘れない人」と高評価しており、美年ですら見たことのない本気を出した紫音の暴を知っているらしい。
弥鱈 悠助(みだら ゆうすけ)
賭郎の弐拾八號立会人。
無造作に伸びた髪と無気力な顔つき・口調が特徴の青年。相手と目を合わせることを嫌う。初登場した「KY宣言」編で貘から「弥鱈ちゃん」の意で業界用語風に「ちゃんみだ」と呼ばれ、以後、プロトポロス編などでも同様に呼ばれる。自分の唾でシャボン玉を作って飛ばすクセがある。卍勝負の前に棟耶から創一の記憶障害を聞かされており、お屋形様付き以外で彼の秘密を知る数少ない人物。
幼いころ、厳格だった父親がヤクザめいた男達相手に這いつくばっている姿を目にし、その父親の姿に対する慰めの想いと、その表情に強い魅力を感じたことから、「絶対的強者が崩れ落ち歪み這いつくばる顔が見たい」という願望を持つに至る。立会人となったのもそのためであり、戦闘中においても相手の抱く「強者としての自負」を極まらせるために故意に劣勢のふりをするなどして、より勝利後の余韻を高めようとするなど、自ら評するように歪んだ性格を持つ。
戦闘においては、相手の裏をかくような体捌きや攻撃が特徴で足技を多用する。周囲の道具を利用することも厭わない。また、背骨(骨格)の形から変装を見破るといったことも可能。上記の性格の通り、あえて劣勢の振りをしたり、相手の罠に掛かったような振りをするため、本来の戦闘能力がみえにくいが、本気を出した後は能輪巳虎を圧倒するなど「暴力」はかなりの実力者。それでも紫音や真鍋にはおよばない模様。
「KY宣言」ではマキャベリストゲームの立会人として登場し、番組を妨害しようとする者の排除を行う。暴かれる犯罪の1つがかつて賭郎が取り立てたものと判明し、妨害のため能輪巳虎が派遣されてくると、あくまで立会人として迎え撃ち勝利する。
プロトポロス編では卍勝負の総指揮を任されることとなる。自身のオフプロ経験を踏まえて、勝負の場をプロトポロスと決定した(ハンドルネームは憂鬱の魔法使い「ダミアン」)。運営と交渉を行ったり、終盤ではトルベを粛清する。
真鍋 匠(まなべ たくみ)
賭郎の弐拾九號立会人。元警視庁密葬課の長で、組織を吸収合併されて賭郎入りした。
#密葬課
三鷹 花(みたか はな)
賭郎の参拾號立会人(後に拾號)。元警視庁密葬課で、組織を吸収合併されて賭郎入りした。
#密葬課
亘(わたり)
賭郎の参拾伍號立会人。捨隈の専属立会人。
捨隈の専属立会人として名前のみ登場。別の勝負の立会い中だったため、帝国タワーの勝負には来られなかった。
櫛灘 鉄馬(くしなだ てつま)
賭郎の九拾號立会人。
筋肉質の大柄な男。立会人歴4年で立会人に相応しい暴力を有し、現在の九拾號からいずれ零號に成り上がると豪語する。
単純に號数=実力でない事は説明されているものの、彼は自信に反して失態を犯すシーンが多い。登場は梶の母親と貘のポーカー勝負であるが、その後も、端役の立会人としてしばしば作中に登場し、巻末のおまけ漫画にも登場している。
貘が会員権を再取得した直後の、梶の母親と貘のポーカー勝負に立会い、貘の専属立会人になる可能性を得る。しかし、屋形越えのために零號になれる実力を持つ立会人に専属になって欲しい貘から「勝負をして貘が勝ったら面識が無かったことにする(=専属立会人にならない)」ことを打診され、これを受ける。しかし、直後、背後から忍び寄った伽羅の一撃を受け失神し、敗北する。
その後、賭郎とアイデアルの本格的な抗争時にはグランドキャニオンで彼らに拘束されていたことが明かされ、賭郎会員の情報を流すよう強要される。その後の生死は不明。また、「KY宣言」編においては「沖縄リゾートカップル神隠し事件」の取り立て担当者として名前が登場している。
巻末のおまけ漫画『取り立て人夜行妃古壱』では、記憶喪失に陥った門倉を騙して従えたり、自身を夜行と騙って濡れ衣を着せつつ零號を手に入れようと画策するなど卑劣・小悪党なキャラクターとなっている。
最上 妙子(もがみ たえこ)
賭郎の九拾壱號立会人。鞍馬蘭子の専属立会人。
女王様気質の女性。巻いて針のように頭頂を尖らせた髪と眉の両端に施した針を出した蜂の腹部のようなメイクが特徴。名字の最上を"さいじょう"、號数の91に掛けて通称クイーン。能輪美年以外で登場した多数の部下を従えるタイプの立会人で、部下は全員若い女性。部下として従わせているというより侍らせている形で、肉体関係があるように描写されている。この世の全ては自分に利用されるためにあるとし、また多くの人を肉体的にも深く味わいたいと望む両性愛者。
バトルシップ」編において会員である梶の依頼で登場する。大船とレーシィのバトルシップ勝負の立会いを行い、当初は長年の経験から大船の負けを確信していたが、彼が勝負中に大きく成長して驚くこととなる。結果として大船が負けたものの、彼に興味を持ち、勝負後のルールの穴も黙認する。
プロトポロス編では入卍はしなかったが、島落ち後のフロイド・リーに依頼という形の脅迫で、大船が巻き込まれていた防衛庁不正事件の真相究明を命令する。

元立会人・故人[編集]

伽羅(きゃら)
賭郎の元立会人(零號)。
#主要人物
栄羽(えば)
號数不明の賭郎立会人。故人。片眼鏡をつけている老人。大学教授という表の顔を持つ。
幼い創一の傅役(もりやく)、および初代創一付き立会人。さらに創一の記憶障害に最初に気づいた人物でもあり、創一が記憶障害を起こした際には彼の身柄を保護し、失われた記憶の補完を行っていた。
創一のお傅が高じて、周囲に秘密で「栄田晴夫」の名で絵本『はちの王子さま』を著作しており、その本はマニア垂涎の希少品になっているらしい。
創一が貘の代理として梟と命がけの勝負を行うことになった際には、正体を隠して創一側の暴力として同席し、敗北した創一を守るために頭にペイント弾を打ちこみ死んだように見せかけた。だが、栄羽自身も同席時に被弾しており、何事もなかったかのように振る舞うよう創一にメッセージを残し死亡した。
「ハンカチ落とし」においても臨死下にある貘の幻影や回想として登場し、貘がいつから事態を把握していたかの伏線の一つとなる。
鷺田 糟谷(さぎた そうや)
賭郎の元弐拾伍號立会人。故人。
伽羅の回想に名前だけ登場。伽羅は当初立会い中に死亡した鷺田の號を得る予定であった。

掃除人(スイーパー)[編集]

夜行 丈一(やこう じょういち)
賭郎のS級掃除人。お屋形様付きの一人。
同姓の夜行妃古壱と風貌が良く似ているが、髪型や言動などは荒くれ者といった風体の老齢の男。後述の経緯で顔に大きな斜めの傷がある。紳士然とした妃古壱とは正反対の性格で、お屋形様以外の人間を見下した発言が多く、性格は傲慢で高圧的。妃古壱との関係は不明であるが「あの男と兄弟になった覚えはない」「あえて言うなら自分が兄(うえ)」などと、関係を問われたり、比較されることを酷く嫌う。梶からは「凶暴な方の夜行」「夜行B」などと呼ばれる。6巻巻末のおまけ漫画「取り立て人夜行妃古壱」では夜行妃古壱と取り立ての相手が同じということで出会うが、その際にはお互い面識が無かったかのような発言をしている。
戦闘能力は作中上位であり、クレイグや伽羅とも対等に渡り合える実力を持つ。特に賭郎を抜けて粛清対象となった伽羅に対しては掃除人としての使命以上に、かつて伽羅が立会人になった際の諍いで付けられた顔の傷の恨みを晴らすべく行方を追いかけている。
廃坑のテロリスト編で、お屋形様の付き人として初登場する。アイデアルと賭郎の最初の交渉では牽制役として泉江に呼ばれ、李と龍を倒したクレイグとほぼ互角の闘いを展開する。続く業の櫓編では切間創一と副総監の勝負のため密葬課の嵐童と対戦。対戦中にタワーから落下してきた雹吾の下敷きとなって敗北を喫するが、その後、復活し、嵐童に再戦を挑み倒す。
グリス・李(グリス・リー)
賭郎のA級掃除人。
能輪美年に見出された人材の一人で、指弾などの中国武術を用いて戦う男性。次期立会人候補No.1の麒麟児とされ、「無敵の暗殺者」「世界で十指に入る実力を持つ」と美年から高く評価されているが作中では目立った活躍はなく、やられ役が多い。
鮫丸のマンションカジノにおいて美年の部下として登場。鮫丸と孫六の身柄を確保しようとしたところ、それを制止しようとしたマルコと交戦する。当初は「殺意なき暴力」だったことからマルコを難なく倒すもののロデムが発現し、完敗する。その後、アイデアルと賭郎の最初の交渉では泉江や龍と共に、クレイグらと戦うこととなり、部下のマーティンらを倒すことはできたものの、クレイグには素手で首を180度捻転させられ倒される。死亡したかのような描写であったが、業の櫓編で再登場し、生きていたことが明かされる。だが、SATとの戦いの中で密葬課の嵐童にあっさり敗れる。
龍(ロン)
賭郎のA級掃除人。
能輪美年に見出された人材の一人で、李と同様に指弾などの中国武術を用いて戦う。アイデアルと賭郎の最初の交渉において泉江や李と行動を共にし、登場する。クレイグの部下を秒殺するものの、クレイグには李と共に素手で首を180度捻転させられ倒される。李と異なり、その後も登場しておらず、生死は不明。

その他の構成員[編集]

泉江 夕湖(みずえ ゆうこ)
賭郎の外務卿(がいむきょう)。
賭郎内で外部組織との接触に関わっている女性。戦闘の際は俊敏な動きとハイヒールに装着した刃物、流星錘などを用いた攻撃を行う。
アイデアルの交渉人として現れたクレイグと接触し、お屋形様の判断に従いアイデアル側の要求を突っぱねる。そのままクレイグと交戦し一時優位に立つが、遅れて到着した夜行丈一と交代し、さらに警察が交渉場所に向かっているという連絡を受けたため、その場を退いた。
業の櫓編においては暗謀を率いてSATと対峙する。
暁舟(ぎょうしゅう)
賭郎の黒服で、立会人能輪美年の兵。梶と鮫丸のポーカー勝負の際、骨折した孫六に代わってディーラーを務めようとするが、梶に止められた。
門倉の部下
拾陸號立会人、門倉の兵として迷宮のミノタウロス編に登場した男性黒服。門倉を「雄大くん」と呼び慕う。後の業の櫓編にも暗謀の一人として登場している。
迷宮のミノタウロス編では貘にある仕込みのため、服の交換を通じて利用されている。
髭の黒服
拾陸號立会人、門倉の兵として迷宮のミノタウロス編に登場した男性黒服。容貌が廃坑のテロリスト編の敵役、佐田国一輝に酷似している。佐田国との違いは眼鏡をしていない点。
業の櫓編終盤の夜行妃古壱と切間撻器の號奪戦では仕切り役を務めている。
相馬 千聖(そうま ちさと)
賭郎の黒服。最上妙子の部下の一人。
最上の他の部下と同じく、彼女を強く敬愛する若い女性。言動は普通のギャルだが、大の男を瞬く間に制圧するほどの戦闘能力を持つ。男性嫌悪を見せる最上の部下達の中にあっては、後述の経緯で梶に惹かれたような行動を取る。
「バトルシップ」編において、他の2名の同僚と共にジャルード号を探索する梶と横井の監視役を務める。梶がレーシィのトリックを見破った上、それを逆用して状況を逆転させたことから、梶に強い興味を持つ。勝負後には、名乗った上で梶に自身の携帯電話を貸す(ただし、この携帯は梶が船を脱出する際に水没して故障し、さらには直そうとしたマルコの手で無残にも分解されてしまった)。
親分
江戸期のお屋形様の部下である岡っ引き。賭郎が寺社に対する権力を掌握するための搦手の人員として寺社奉行に近づく。
墓守
賭郎の者が葬られる深山の御霊屋を管理する一族の男性。切間撻器を荼毘にふした。
信男(のぶお)
のぶ子をプロトポロスの島から脱出させた賭郎の黒服。女性口調で喋る。

賭郎会員[編集]

九重 大郎[5](ここのえ たろう)
賭郎会員。専属立会人は不明。九重ビルオーナー。通称Q大郎(キューたろう)。
禿げた小柄な老人。元傭兵快楽殺人者で生の渇望を断ち切ることに快楽を見出すため、相手が死を覚悟したら相手に希望を与えて死の恐怖を蘇らせ、それから殺害するという異常者。年老いてからは都会に根を張る不動産王として君臨する。自身の所有する廃ビルに、カジノなどで見つけた人間を誘っては大金とその人間の命を賭けた脱出ギャンブル(ほぼ一方的な虐殺)に興じていた。息子のマルコ(実子ではなく、集落を襲って手に入れた子供)に実験と実戦訓練を行い、結果、偶然からマルコの別の人格である殺人鬼「ロデム」を誕生させる。マルコに自分の持つ殺人術のすべて伝承し、大勢の猛者たちを殺害させていた。マルコの師ともいえる人物。
カジノで貘たちに近づいて自身のビルに招き、自身の賭郎会員権+1000万円と、貘と梶の命を賭けた廃ビル脱出ギャンブルを貘と行う。廃ビル内にめぐらせたトラップと完全武装した殺人者達を使い貘達を追い詰めるが、その上を行く貘の謀略で最終兵器ロデムまでも奪われて敗北。全てを失った上に、九重を疎んでいた賭郎会員・鞍馬蘭子に惨殺された。彼の賭郎会員権は夜行立会のもとに梶へと移動する。
マルコに対しても彼なりの愛情はあり、嘘喰いに殺されたと思った時は怒りを覚えていた。死後もマルコが窮地に陥る度、マルコの意識に現れたり悪夢として、九重とマルコの過去の記憶が回想されている。
佐田国 一輝(さだくに いっき)
声 - 小山剛志 / 松本大[3]
賭郎会員。専属立会人は目蒲鬼郎。国際的テロリスト。
目的(革命)のためには死を恐れず、また人を殺めることも躊躇しないという男。国際指名手配中で北に亡命したと思われていたが密かに帰国しており、資金調達のため賭郎勝負で大金を得ていた。貘と戦うまでに5人の賭郎会員と戦い、完勝してその財産を(2人は命も)奪いとった。実は全盲であり、人工視覚によってビデオカメラの映像などで視覚情報を得ており、イカサマにも用いていた。
富士山麓にある廃坑で貘とハングマン勝負をすることとなる。上述のように人工視覚を使ったイカサマで有利にゲームを進めるが、貘に見破られた揚句に逆に利用され、敗北を喫する。実はそれと並行して都心をミサイル攻撃するテロ計画を行う予定であったが、マルコとレオの妨害や、アイデアルや賭郎の思惑が重なり失敗する。それでも最期まで死を恐れないとしていたが、土壇場で貘に生への執着を呼び起こされ、「死にたくない」と壮絶な絶叫を上げ続け醜態を晒しながら首を吊られて絶命する。彼の賭郎会員権は嘘喰いへと移動する。
外観のモデルは作者が理髪師として働いていた時の先輩。
鞍馬 蘭子(くらま らんこ)
賭郎会員。専属立会人は最上妙子。暴力団・鞍馬組組長。
#鞍馬組と関係者
雪井出 薫(ゆきいで かおる)
賭郎会員。専属立会人は不明。警察関係者。
#警視庁関係者
梟(ふくろう)
元賭郎会員(捨隈の前代)。専属立会人は不明。アイデアルの協力者。後に立会人。
#プロトポロスにおけるラロの協力者
捨隈悟(すてぐま さとる)
賭郎会員(梟の後代)。専属立会人は亘。アイデアル構成員、鞍馬組組員。
#アイデアル(Ideal)

アイデアル(Ideal)[編集]

ビンセント・ラロ[6]
アイデアルのボス。通称「ボス」。
長髪で整った顔立ちをしている若く見える男。常に冷静で非常に頭の回転が早い。表面上は丁寧な紳士。自身の利益には貪欲で、そのためなら他人の死など気にしない冷酷な性格。アイデアルの長として、その存在は知られているものの、基本的に表舞台に出ず、部下たちに命令を与える。また、ダイヤモンドに執着しており、自分以外の者がダイヤに手をつけると普段の冷静な態度が一変して相手を強く憎悪する。基本的に部下や協力者も道具程度の認識であるが、クレイグとヴォジャに関しては特別な感情を抱いており、エアポーカーの敗因分析の中でも、彼らの死によって普段の冷静さを失っていたとする。
元々は佐田国のテロ計画をカールを通して背後から操り、巨額の富を手に入れる計画を立てていたが、賭郎が協力を拒否して計画が失敗したことで、賭郎を狙うようになる。当初は交渉役のクレイグを通して、損失の穴埋めとして会員権の譲渡を迫り、最終的には賭郎乗っ取りを企むなど、賭郎の敵として登場するが、そのために帝国タワー編などで貘の計画に介入してその思惑を乱したため、彼の敵ともなる。
腹心であるクレイグやヴォジャの死を受けて表舞台に登場、貘と屋形越えの権利をかけての卍勝負を行なうこととなる(プロトポロス編)。ゲーム内ではすぐに頭角を表し、皇帝への最有力候補となるものの貘の罠にはまり、事実上、卍勝負の負けが確定する。一方で、トルベによる島外からの介入などの策も講じており、不正手段で強引にプロトポロスという場のルールを捻じ曲げ、貘とのエアポーカー対決まで持ち直す。手札が有利なことも手伝い勝負を優勢に進めていたが、貘の罠や、貘とハルの機転によって最終5回戦で敗北する。その後、最善手を打っても負けていたと認識し、素直に死を受け入れようとしていたが、その認識そのものが誤りで実は勝てた可能性があったことを貘に気付かされ、激しい後悔と憎悪に苛まれながら溺死する(ラロの不要な介入で伽羅などが亡くなったことに対して、達観した死を許さないという貘の復讐でもあった)。
不慮の死を遂げた場合は死体をダイヤモンドにするよう遺言しており、アノマに回収される。ラロの生体情報を含んだダイヤは、その後にアノマを通して貘に手渡され、貘と悪徳者達の戦いのきっかけとなる。また、ラロ自身が彼が世界に乱れを引き起こす7人の「悪徳者達」の1人であったことが明かされる。実は遺体は正中線で両断されており、遺言どおりにダイヤにされたのは右半身のみで、残りの左半身はアビ・カーンに横取りされてオブジェにされている。
ビリー・クレイグ
アイデアルの構成員でラロの腹心。別名「カラカル(黒耳の捕食獣)」。
大柄な体格の白人男性で、人を食ったような言動やユーモラスな一面を見せる人物。また、ショートスリーパーで、即座にノンレム睡眠状態になる。その本性は凶暴そのもので、伽羅や夜行丈一と互角に渡り合う程の高い戦闘能力を持ち、更には頭脳も明晰で、常に自分が有利になるよう場をコントロールする智謀を兼ね備えており、能輪からは「嘘喰いと暴力が一体となったような男」と評される。また、左耳に虎の縞の様な黒い痣があることから、「カラカル(黒耳の捕食獣)」とも呼ばれる。口癖は「DIE YOBBO(死ね、弱者)」。実はマーティンが殺人に魅入られるきっかけとなった旧友のニコラ本人。
戦闘能力は通常の状態でも非常に高いが、睡眠状態となった時に夜驚症や夢遊病に似た症状を見せ、更に異常な強さを誇る。痛覚や意志疎通能力、発症中の記憶の喪失といった症状はあるものの、ドーパミンなどの脳内物質の異常分泌によって極めて高い凶暴性と身体能力を発揮するようになり、周囲の人間全てを虐殺する理性なき怪物へと変貌する。この時の獣のような状態を特に「カラカル」と呼ばれる。これは自然睡眠ではない麻酔薬や単純な昏倒などでも発症する。それゆえにショートスリーパーであること以外にも普段から自身の強い意志で眠りを抑制し、ほとんど眠らないように努めている。
佐田国のテロ計画失敗による損失補填を求めて、アイデアルの交渉役として登場する。賭郎の実力を計った上で乗っ取る方向に舵を切り、屋形越えのために搦手や資金を集めていた貘の計画に介入し、Lファイルの横取りなどを狙う。帝国タワー編においてマーティンと共にタワー内に潜入し、Lファイル(または500億円)の簒奪を企むが、同様に潜入していた鞍馬組と戦闘状態になる。雹吾とレオの2人を相手に善戦するが、蘭子にフレシェット散弾を撃ち込まれて一度は敗北する。ところが、それによって上記の異常状態に覚醒し、雹吾を瞬殺してレオと蘭子を追い込む。その後、マルコの介入を受け、ロデム状態の彼とも渡り合うが、ロデム状態から更に覚醒したマルコと相打ちになる形でタワーから落下し、重傷を負う。そこにやってきたマーティンに助けを求めるが、ニコラであると気づいてた彼にトドメを刺される形で死亡する。
プロトポロス編では、しばしばラロの回想の中に登場し、バトルシップ編でヴォジャが輸送していたダイヤの正体が、彼の遺体から作られたものだと明かされる。また、そのダイヤを作ったのがアビ・カーンであり、ダイヤにされず残った右半身は彼のコレクションになっている。
捨隈 悟(すてぐま さとる)
アイデアルの構成員で鞍馬組組員。賭郎会員。専属立会人は亘。
黒のロングヘアーをオールバックにした体格のいい青年。28歳。後述する壮絶な過去より、驚異的な精神力を持ち、貘の観察力を以ってしても全く本心を見抜けない。そして優れた洞察力を持ち読み合いにも長けている。しかし、同時に「自分が憐れで不運な存在である」と盲目的に信じており、安易なやり方を徹底して避け、目前にある勝利すら全く信じないという偏った思考回路を持つ。
その出自は中国の黒孩子。物心つく前後から奴隷を飼育・出荷する「人間牧場」で労働力や男娼として扱われてきたが、13歳の時に管理者の一人を殺害して逃亡する。浮浪児として過酷な環境で「生きること」のみを追求していくうちに、強靭な精神と自分が勝てる人間・勝てない人間を見極める異能を身に付けていき、大人になってから人間牧場の主であった党幹部を殺害して復讐を果たしたという経歴を持つ。時期は不明だがアイデアルの構成員となり、捨隈悟を名乗って鞍馬組に潜入、同じくアイデアルの協力者であった梟から八百長で賭郎会員権を入手するなど、アイデアルの作戦のための機を伺っていた。
業の櫓編において、Lファイルによって悪事を暴露されたくない大物政治家・猫登の代打ちとして登場するが、貘がそれを了承した途端に猫を殺害する。当初は、屋形越えの権利の横取りを企む鞍馬蘭子の差金と思われていたが、実はそれすらも騙しであり、後にアイデアルの構成員であることが明らかとなる。「業の櫓」勝負においては、元来の能力の高さ以外にも、鞍馬組やアイデアルの支援を受けて有利に進め、貘を追い込む。しかし、最後の最後で、「目前にある勝利すら全く信じない」という心理を貘に利用され敗北してしまう。加えて弟を失った蘭子の銃撃を受け倒れる(この時点で生死は不明)。
後にプロトポロス編において、捨隈を実兄として行方を探していたロバートKに対し、銅寺が鞍馬組にいると教えている。
マーティン・ブルース・ホワイト
アイデアルの構成員。
表面的には臆病で気弱なアメリカ人の青年。献身的で人懐こく善良な人間に見えるが、その実は殺害する対象を自らの親近者や友人などに見立てて殺害し、その哀しみを糧にする快楽殺人鬼。殺人鬼の通称として「グリーフ(悲しい)マーティン」と呼ばれる。
幼少時、病弱だった親友のニコラに頼まれ、幇助殺人を行ったことが、後の性格形成に至る。しかし、別記載の通り、ニコラこそクレイグの正体であり、理由は不明だがこの殺人は成功しなかった模様。
賭郎とクレイグの交渉時に、クレイグの部下として初登場する。この時は、李を友人に見立てて殺害しようとするが一蹴され、特に活躍はない。その後、業の櫓編で再登場し、クレイグと共にタワーに潜入して、鞍馬蘭子らと交戦する。AEDを利用して感電させようとするが、蘭子の策に嵌って自分が感電し、重傷を負う。編の最終盤、タワーから落下し重傷を負って身動きが取れないクレイグの前に瀕死の状態で現れ、殺し損ねたニコラだと気づいていたようなセリフを述べた後、彼を殺害し、そのまま力尽きる。
マーティンに加えて、クレイグに同行した殺し屋はあと3人いる(ギルバート・アイザック、ジャック・リーパス、キルスティン・ハワード)。ギルバートは龍と対決するが一蹴される。ジャックとキルスティンは他3人を守るべく交渉現場の門番をしていたが、賭郎の援軍に倒される(描写のないままフェードアウトする)。
帝国タワー警備員
タワー勝負において、あらかじめラロが潜入させていた工作員。一般人を装っていたが、かけられた手錠を引きちぎるほどの暴を有する。
捨隈の敗北後に行動を起こし、カールに重傷を負わせ、貘の屋形越え用の財500億円を掠め取った。

プロトポロスにおけるラロの協力者[編集]

ロバートK
アイデアル工作員。ビンセント・ラロの1人目の協力者。卍内での専属立会人は銅寺晴明。
ラロが「最善の切り札」と呼ぶ人物で上位の立会人にすら匹敵する戦闘能力を有す男。その強さや思考は非凡なものがあるが、本性はそこまで冷酷ではない。実は捨隈の実兄で、弟に会うためラロに協力する。プレイ中は鳥の仮面をつけていた。
「アンタッチャブルライン」に出場して島落ちを賭けて伽羅と戦うこととなり、当初は互角の戦いを見せるものの敗北する。島落ちによって島外に島の位置を知らせることまでがラロの策であったが、予想外に運営からスカウトされる。方針を変更し、島内運営のコンピュータからアイデアルに連絡を取ろうとしたが、これが島落ちの不履行によって立会人の粛清対象となる。銅寺立会人を一度は倒すが、反撃を受け敗北、死亡し、密輸臓器用の死体として島外に搬出される。だが実は銅寺の計らいで仮死状態だっただけであり、蘇生して彼から捨隈の居場所を教えてもらう。
島脱出後に鞍馬組を訪問し、捨隈との面会を求めている。
フロイド・リー
情報屋。国際指名手配犯。ビンセント・ラロの2人目の協力者。卍内での専属立会人は間紙ボロ。
数々の国家機密やスキャンダルと言った情報を暴き出し、それをその敵対者に売りつけている情報屋。そのため、各国の諜報部や警察から常に追われている。元来、秘密を暴くことが好きという性質で、目をつけた相手の情報を徹底的に集め、その相手の心理を読むことに長けている。狡猾だが義理堅い一面もあり、潔さもある。偶然、日本にいたことから旧知のラロに声をかけられ、卍戦に参加することを決める。日本滞在中に「KY宣言」を見ており、鹿臣高司(梶隆臣)に強い興味を抱き、正体を調べて経歴も調査していた。
アズラの砦に攻め入った梶達を前に、砦の守備長として待ち構える。砦と島落ちを賭けて賭郎が用意した「矛盾遊戯」で梶と決着をつけることとなり、梶の心理を巧みに読み解きながら進めていく。特に梶に殺しはできないと断定して有利に進め追い込むが、チャンプらの助けや、梶の本質によって立会人・門倉がルールの範疇で助力したことで逆に追い込まれる。最後は梶の気迫に押されてルール違反で負けとなり、潔く負けを認め、砦の明け渡しと島落ちをする。
島落ち後には大船の復職のために賭郎に半ば脅される形で防衛庁不正事件の真相究明を依頼され、請け負う条件としてパートナーに梶を指名している。
キョンホ・ジョンリョ
ボディーガード。ビンセント・ラロの3人目の協力者。卍内での専属立会人は番代薫。
眼鏡と筋肉質な体躯、真横に撫で付けた髪型が特徴の青年。呼び名は韓国語で「護衛の終わり」を意味する。漢字表記は「警護終了」であり、これを韓国語読みするとキョンホ・ジョンリョ(경호 종료)となる[7]。通称「ジョンリョ」。韓国およびヤクザの都市伝説で知られる怪人物で、契約した相手が「殺害された場合」に必ず報復を完遂する、この条件を以て暗殺の抑止とし、逆説的に護衛するという人物。いずれ自分という抑止力の存在を世界中に認知させて契約者の安全を保証させ、その上で全人類と契約することで、誰も人を殺すことのない平和な世界を作ることを自らの使命としている。
韓国釜山の一般家庭の出身。幼少時から難病を患っていたが、ある宗教団体の人体実験を経た治療(ES細胞を用いた倫理的禁忌の医療)を経て優れたアスリートとなる。その際に通常の筋力の他、特に眼筋が異常に発達したため、驚異的な反射神経や視力、動体視力を持つに至り、自らを神と同一視して先述のような思想を持つに至る。その戦闘能力は手負いとはいえ伽羅を圧倒し、無傷の伽羅とも互角以上の戦いを繰り広げる。
初登場は雄牛の子宮編の最終盤であり、契約していた滑骨が伽羅に殺害されたことにより、報復として彼の命を狙うようになる。その結果、日本に滞在中であり、伽羅も卍戦に参加するため、ラロの招聘を受けることとなる。プロトポロスではラロからの命令によってアウトローの掌握を行うが、同じ目的の伽羅と出会い、番代の差し金で必ず死者が出る「毒孕薬奪」で決着をつけることとなる。その動体視力と反射神経で伽羅を追い詰めるものの、解毒剤に注意を向けすぎたことと伽羅の片腕を犠牲にした猛攻により敗北、死亡する。結果として貘がアウトローを掌握したものの、伽羅はこの対戦の傷が元で間もなく命を落とす。
梟(ふくろう)
元賭郎会員の勝負師。ビンセント・ラロの4人目の協力者。専属立会人は能輪紫音。後に立会人。
ケロイド状の頭部によって表情が読めない不気味な男。賭郎でも有名なポーカーの達人で、勝負師として非常に頭も切れ、駆け引きの上手さも抜きん出ており、卍勝負終盤では切間創一に駆け引きで一歩勝りポーカー勝負を受け入れさせた。過去にもお屋形様となる前の切間にポーカーで勝利している。身のこなしも非常に軽く、拳銃の扱いにも慣れている。物語の現在軸の初登場はプロトポロス編であるが、捨隈の会員権の元持ち主であったり、ハルの過去など、しばしばそれ以前から登場している。
賭郎を愛し存続を望むが故に、賭郎の乗っ取りを企むアイデアルに協力するという自論を持つ。八百長勝負によって自身の会員権を捨隈に渡すなど、かなり以前からアイデアルに協力しており、卍戦ではラロより協力者に指名される。運営内部に潜入し撹乱するなど、追い詰められたラロを補佐し、最終的にエア・ポーカー勝負にまで持ち込む。勝負師として創一と互角の勝負をするが、死痛の恐怖によって自身の直感を信じきれず敗北する。死を覚悟するも、創一から立会人になることを命じられ、続く屋形越えの立会人を決める立会人達の勝負の立会いを行う。
百龍(バイロン)
中国で暗躍する伝説の兇手。卍戦におけるビンセント・ラロの非公式の協力者で不正入卍者。
龍の描かれた白スーツを着た男。かつて黒社会を震撼させた二大暗殺者の一人で老齢の殺し屋。殺戮の道を極めた猛者でありその様をラロから「古強者」「殺戮百般」と称される。今は隠遁生活を送っていたが、後述の過去から探していた鷹(イン)こと三鷹花が卍内にいることをラロに教えられ、彼に手を貸す。気づいた時には既に手遅れという意味で、自身を「詰まった耳くそ」に例える癖がある。
亜面から「伽羅・撻器並み」と評され、ヰ近を戦闘不能にし、夜行妃古壱と互角以上の戦いをするなど、作中屈指の戦闘能力を持つ。基本は徒手格闘で、老体とは思えない体捌きや反応速度を見せるが、さらに正確無比で強力な指弾や火を噴いて相手を怯ませるといった技も持つ。その攻撃は無数の武器の塊のイメージで描写される。
かつて鷹(イン)と名乗っていた時代の三鷹の恋人で、2人それぞれが恐れられた存在であった。三鷹が妊娠を機に暗殺稼業から足を洗おうとしたため、袂を分かつことになり、以後、三鷹と生まれたであろう子供の行方を捜していた。三鷹は百龍が自分を殺すために捜していると考えていたが、少なくとも今の百龍は最終的には3人で平穏な生活を送ることを望んでいた。
ラロの招聘を受け運営の支配と立会人の殲滅のため不正に島に上陸した者達の1人として登場。シングルタスクの阿比留を殺害して運営端末を奪い、貘らの動きを把握する一方、亜面・ヰ近と立て続けに闘い、ほぼ完勝を収める。貘の命を狙って妃古壱と対決するが、互いが強烈な応酬で意識を失うなど泥仕合の結果、重傷を負い離脱する。その後、度重なる暴徒との戦いで憔悴し瀕死の中で三鷹に粛清される。
トルベ
卍戦におけるビンセント・ラロの非公式の協力者で不正入卍者。
目の位置が左右でズレていることが特徴の男。名前は「地雷」(torpedo)に由来すると作中で本人が語っている[8]。島への兵糧攻めや、不正入卍者達の指揮・手引きなど、事実上のラロの別働隊のリーダーとなっている。幼少期に父親の虐待を受けていた影響で全身の骨格が特殊になっており、顔のパーツすらずらすことで自身の容姿を変えることができる。
不正入卍前からラロの連絡を受けてプロトポロスの場所を特定し、島への物資搬入を妨害して兵糧攻めを行っていた。その後、他のラロの協力者らと共に島に上陸、妃古壱の奇襲によって大半の仲間を粛清されるものの、折からの食糧不足などに端を発するプレイヤー達の不安や恐怖心を扇動して、島を恐慌状態に陥れる。亜面ら立会人を限界まで追い詰め、自らもその変装能力と爆弾で運営や立会人に危害を加えようとするが、弥鱈に見破られ粛清される。
百龍の偽者
正式な名は不明。トルベによると囮。
インナー放電で失神した南方を銃撃し瀕死に追い込む。そこに現れた能輪美年に1億円の値をつけられるが粛清される。
アノマ
不正入卍者。
先読みして相手の発言に被せて話す特徴がある男。妃古壱の奇襲を運良く生き延びた数少ない人物で、エア・ポーカーの終了後に登場。ラロから、もし彼の死亡時には遺体をダイヤモンドにするよう依頼されており、遺体の回収を行う。戦闘要員ではないが、厚いガラスを素手で割るなど、一定の力は有す。
その他不正入卍者
7人以上いる。精鋭、囮、ハッカーなど。運営と妃古壱により全滅した。精鋭として「首切りジョーンズ」「ソーダメーカー」の2名が判明しているが、彼らもまた妃古壱の虚を突いた襲撃に遭い実力を発揮する機会なく退場する。

警察[編集]

警視庁関係者[編集]

笹岡(ささおか)副総監
警視庁警備部部長・警視長(過去編)[9]副総監。密葬課の元締め。
警視庁内において密葬課とLファイルを取り仕切るキャリアの一人。賭郎と暗謀の存在を疎ましく思っており業の櫓編で切間創一と対峙、賭郎勝負を行う。
嵐童が敗北した際、南方警視正立会人によって拷問器具「レッドドラゴン」に繋がれてしまう。そこで自らの血が抜かれていく恐怖(実際には血は流れていなかったが)に耐えかねて死亡してしまう。その遺体を見下ろした創一は、副総監を「自分が助かりたい一心、しかも思い込みで死んだ以下」と切り捨てていた。
死後、今まで警察上層部が抱えていた不祥事はすべて彼に押し付けられ、密葬課は解体されて賭郎の傘下となった。
天真 征一(あまこ せいいち)
警視長。密葬課や迷宮ギャンブルに関わるキャリア組。
普段は重厚で人の良さそうな印象を受けるが、本性は非常に醜悪で狡猾な男。迷宮ギャンブルとLファイルの直接の管理者。キャリアである自身を強者、民衆を平和ボケした弱者と蔑んでおり、部下や同僚さえも自身の駒程度に考えている。特に雪井出に対しては父親の同僚として親身に接していたが、他でもない彼を迷宮ギャンブルのプレーヤーに仕立てた張本人であり、そもそも彼の父親を闇に葬ったのも天真であった。雪井出が勝負に敗れ嗜眠性脳炎が再発すると、用無しとしてゴミの様に扱うなど徹底して利己的な性格。
貘と雪井出の迷宮ギャンブルが終わった直後に現れ、真実を知る貘の殺害と勝ち金11億円の奪還を狙う。マルコの登場と門倉の計らいによりLファイルを賭けて賭郎が用意した警視庁地下の実物の迷宮ギャンブルで勝敗を決着させることとなる。地の利と音に対する共感覚の能力、箕輪と随時モールス信号での情報のやり取り、さらに南方の横槍と勝負を有利に進めていく。しかし、イカサマによって常に正確なMポイントを把握していた貘の想定外の逆襲に遭い、命乞いの為に貘の靴を舐めるという最大の屈辱を味わう。その後、マルコの怪我により逆転の目もあったが、自らが仕掛けた罠で重傷を負い、空腹により心の平衡を失った箕輪に遭遇し、彼に食い殺される。
南方 恭次(なんぽう きょうじ)
警視正。後に賭郎立会人。
#立会人
雪井出 薫(ゆきいで かおる)
警官もしくは警察の協力者(公的な立場は不明)。賭郎会員。専属立会人は不明。
甚平を着用した落ち着いた雰囲気の青年。嗜眠性脳炎という難病を患っており、約10年に渡って意識不明であったため、人生において記憶の欠落がある。その期間の空白を仮想的に埋めるためにゲーム「ラビリンス(迷宮)」を主催し、挑戦者にはある特定日の記憶を賭けさせているという。しかし、その実態は警察の意向を受けて未解決事件(迷宮入り事件)の被疑者を作り出すことにあり、奪ったある日の記憶=当日のアリバイを奪われた敗者はその日に起きた未解決事件の容疑者に仕立て上げられる。
作中ではまず梶と対戦し、いつものイカサマで難なく勝利。羽山の事件の被疑者に仕立て上げようとする。その後、貘と対戦することとなるが、初戦でイカサマの裏をかかれて敗北した上に、続く2戦目は勝ったことで貘の屋形越えの日を奪ってしまい、保留されていた命の取り立ての対象が雪井出に移ってしまい追い込まれる。3戦目、再度イカサマの裏をかかれて貘に完全敗北。さらに貘の指摘によって自分が信じていた秩序の維持という使命を否定される。命の取り立ての即時執行で立会人の門倉に殺害されかけるが、嗜眠性脳炎の再発によって事実上死んだのと同じと見なされ放置された。
幼いころから父親によって「秩序を守るためならばどんな行為も許される」という歪んだ教育を施され続けた結果、善悪の概念を超えた国家そのものの思考へ至った。IQは190を超えており、10数年の社会的ブランクをものともしない適応力を見せるなど個人の能力は高いが、大局的には国家権力と天真征一に利用されているだけであるという面が大きい。
病院で眠りから目覚め、看護師から貘やマルコが見舞いに訪れていたことを聞かされる。
雪井出の父
警視。天真の同僚。迷宮ギャンブルの関係者であり秩序を維持するためには自身の妻を犠牲にすることも厭わない。栗栖曰く、盲信した権力の尖兵。息子の薫にも幼少のころから己の信じる「秩序」を教え込んでいたが、成長した息子の瞳に宿った闇に気付き、己の行為の罪深さを悔い全ての真相を明かし警察の罪を正すべく天真に協力を請うも、逆に天真に嵌められてしまい無実の罪を着せられて失脚、刑務所に送られる。冤罪を着せられた際にも、己よりも息子の身を案じていた。以後の消息は不明。
栗栖 恵介(くりす けいすけ)
賭ける側は負けてもノーリスクで勝てば大金を得られるギャンブルができるという賭場への案内人。目や口がとても細い。インターネットを通して接触を試みた梶の前にリムジンで現れ、雪井出のもとへ案内した。迷宮ギャンブルにおいては絆創膏に仕込んだ発信機を標的に仕込む役割であり、秩序を盲信する雪井出親子の思想に付いていけない旨をリムジンの運転手の前で語っている。

密葬課[編集]

真鍋 匠(まなべ たくみ)
密葬課の課長。後に賭郎弐拾九號立会人。
左頬に獣毛性色素性母斑のような毛の生えた優男風の外見をしている。卵が好物であり、帝国タワーで弁当にバロットを平然と食す様には、撻器も眼を丸くして驚いていた。
何かを考える時、喋る時は大抵前傾姿勢で顎に手を当てている。
賭郎を「世の秩序を乱す、存在してはならない統率の取れたバッファローの群れ(絶対に瓦解しない、倒せない組織のたとえ)」と評しており、そこへの加入に対しては罪悪感と嫌悪感を示していた。また、警察の上に立つ存在があってはならないとも述べている。
戦闘では突きを主体とした戦いを行い、撻器の突きを弾き返すほどの威力を持つ。またバロットを弾丸のように発射しての攻撃も行った。撻器をして「好きか嫌いかわからない(どちらの方が強いかわからない)」とまで言わしめた実力者。
賭郎が行った帝国タワーの電波ジャックを阻止するため、嵐童の賭郎勝負で得た2名分の突入権利を行使し、三鷹と共に車ごとタワー内部へと突入。「密葬課が勝てばタワー内を自由に行動できるが、負けたら賭郎が密葬課を接収する」という内容の賭郎勝負を受け入れ、車の後部座席にて撻器と対決する。互いに相打ちを覚悟する程の好勝負を繰り広げたが、この勝負の本当の狙いはほぼ成功しかけていた搦手が完全に成功するまでの間の時間稼ぎであり、さらに勝負自体にも敗れてしまったため、約束通り賭郎の人員となった。本人は異物としてあえて賭郎入りしたと考えている。
プロトポロス編では密葬課結成以前に因縁のあったハル(切間創一)の専属としてショウドに入卍。ハルが自身の好物の卵を仕入れて来た際には礼を述べると同時にその時のことを思い出していた。また、その回想からハルよりも年長者と考えられる。
箕輪を葬った門倉立会人に注目をしている。その暴は、門倉や弥鱈らに対しては上回るものと目される。
エア・ポーカーでは、能輪紫音立会人のサポートを務めた。
おまけ漫画「密葬課」では、密葬課の課長でありながら部下であるはずの三鷹花に振り回される一面が描かれている。
三鷹 花(みたか はな)
密葬課の課員。後に賭郎参拾號立会人。
真鍋からは「鷹さん」と呼ばれている。小柄で鷲鼻の老婆だが、男物の制服(一応、女性警察官の制服にもズボンタイプのものはある)と独特の風貌により、一見では性別が判断し辛い(妃古壱も「貴女?」と疑問符をつけていた)。撻器や妃古壱のことを「BOY」扱いし、取るに足らない相手と見下している。
「気が充実している」という発言や指弾・軽身功など、中国関係の武術に長けている描写が多々見られる。相当の実力者であり、妃古壱が「受ければ腕ごと持っていかれる」と判断する程の攻撃力を持つ。ガードもできない攻撃の嵐に妃古壱も苦戦を強いられた。
賭郎が行った帝国タワーの電波ジャックを阻止するため、嵐童の賭郎勝負で得た2名分の突入権利を行使し、課長と共に車ごとタワー内部へと突入。その後、長と共に車内での賭郎勝負を受け入れ、前部座席にて妃古壱と対決する。車内の備品や弾丸を弾いて遠隔攻撃を活用した戦いを繰り広げるも、最後は妃古壱のエアバッグを利用した防御により拳を砕かれてしまい、さらに副総監の敗北により戦闘続行が無意味になったことを知らされたため、敗北を認め約束通り賭郎の人員となった。賭郎に接収された後は参拾號立会人になる。
香港で少年時代の伽羅の世話を焼いていたようで、伽羅を今回の卍の島まで連れてきた。
かぶる帽子に拘りがあるようで、香港でのウェイトレス時代、密葬課時代、賭郎立会人就任と、描かれる時節と所属に応じて帽子が変わっている。
かつては百龍とともに「鷹(イン)」と呼ばれ恐れられた伝説の殺し屋であり、百龍とは夫婦であった。子供を授かり、稼業に疲れを感じていたのもあり殺し屋から引退するも、赤子はわずか1日で力尽きてしまう。その後は「再び百龍に会うまでは死ねない」という目標のために生きていた。プロトポロス内にて瀕死の百龍と遭遇し、その技から何かを感じ取るも、そのまま討ち取って粛清を完遂した。この際、百龍の心に気づいたかは明示されていない。
31巻から始まったおまけ漫画、「嘘喰い外伝 密葬課」では、密葬課の中心人物として活動する彼女の活躍と、振り回される密葬課の面々の日常が描かれている。
箕輪 勢一(みのわ せいいち)
密葬課の課員。
中肉中背で人を食ったような言動をする中年男。見た目に反し、後述する天性の肉体から強力な戦闘能力を持ち、それでいて状況判断、分析能力にも優れた一面を持つ。作中で最初に登場した密葬課員であり、天真の「暴力」として行動を共にする。
ミオスタチン(筋肉の成長抑制因子)遺伝子の突然変異と高密度に圧縮された生来の筋骨により異常なまでの力と頑強な肉体を持つ。一見すると中肉中背かそれ以下の体格でありながら体重は100kgを超え、その筋力はマルコの拳の直撃をものともせず、蹴りの一撃で彼を天井まで打ち上げる程。かつて賭郎勝負の立ち会いで彼の戦いぶりを見た能輪美年からは「超人」と評される。一方でこの体質により、常時の高カロリー摂取を必要とする欠点もある。また、幼少時より、母に選ばれた存在として過度なプレッシャーを受けており、勉強道具を捨てられ、食事を食べ続けることを強要されるといった虐待を受けていた。
敗北した雪井出の後始末として、貘の命と金を狙う天真の暴力として現れる。その後の実物の迷宮ギャンブルにおいては、自ら迷宮を探索してモールス信号で天真に迷路の造りを伝える。途中で遭遇したマルコに一度は圧勝するものの、再戦では内なるロデムを乗り越えたマルコに大敗し重傷を負った上に、天真が仕掛けていた水圧の罠部屋で更なるダメージを負う。その後、携帯食料を食い尽くしたことや、回復にカロリーを消費したため、飢餓状態となったこともあり心の平衡を失い、伝説の通り迷宮で遭遇した者を襲う「ミノタウロス」と化す。間もなく天真と合流したが上記の罠の件で不信感を抱いており、天真を殺害し捕食。続いて貘と遭遇し、ルールに違反して襲ったために粛清対象となる。立会人の門倉に対し、一瞬の隙を突いて拳で頭部を抉るも逆に頭を潰されて死亡する。
嵐童 公平(らんどう こうへい)
密葬課の課員。機動隊所属。
容姿や言動に異常な雰囲気を帯びた筋肉質の巨漢。通称「ランペイジ」。相手の発言を繰り返し、幼いころに見た本からの引用で「そう言うと、踊り続けました」および「それがお前の最後の言葉でいいか?」と問う癖がある。
帝国タワーでの賭郎と警察の勝負において、警察側代表として夜行丈一と戦闘。突然の雹吾の落下により、夜行丈一の不意を突いて勝利する。その後、復活した夜行丈一との再戦では、敵の素早い動きを捉えることが出来ず、両耳を抉られて顔面を粉砕されて完全敗北した。敗北の際、嵐童の過去が回想されている。
幼いころから周囲の人間に暴力を振るっていたが、母親は常に彼の味方だった。学生のころにチーマーに絡まれていた女性を助けるも、行き過ぎた暴力が原因で周囲の人間に怯えられていた。その後、彼に恨みを抱いた連中の手で母親が暴行を受ける。その際に聞かされた母親の自分に対する恨みの言葉が、彼の心に深い傷を刻み付けている。また、幼少時代から何かしらの障害があるかのような描写がある。

その他の警察関係者[編集]

SATの隊長
帝国タワーで賭郎の黒服達と対峙した。まともに職務についているゆえに、独断では突入作戦を行うわけにはいかず、笹岡の命令に振り回されることになった。逆にそういった上の都合で正義を蔑ろにして悪に力を貸してしまう自分たちこそが真の悪だという結論に達し、部下に対するけじめもかねて負傷した身を押して泉江と賭け試合で立ち会うものの全く歯が立たず、戦闘描写も省略された。しかし、彼のその想いは泉江に敬意を持って倒されるものとなった。

官公庁・暗謀[編集]

蜂名 直器(はちな なおき)
切間創一が賭郎以外の場で動く時の名前。公の立場として内閣情報調査室の所属となっている。
尾野神 真(おのかみ まこと)
検事総長。暗謀の設立者で賭郎の協力者。唇が極端にひん曲がった風貌をしている。
廃坑のテロリスト編において、ハングマン勝負の陰で行われていた暗謀設立の表向きの首謀者。将来有望な若手官僚や新聞社のエリートらを集め、佐田国のテロを利用して暗謀設立を持ちかけるが、すべて切間創一の指示であり、彼をお屋形様と呼ぶ。
大船 額人(おおふな がくひと)
防衛省職員。暗謀設立の関係者。
大柄な体格に正義感の強い男。初登場は廃坑のテロリスト編で、暗謀設立に関して将来を嘱望された若手官僚として登場する。そこで「蜂名」と名乗る創一と出会い、業の櫓編の終盤で防衛省機密漏洩事件の調査中に記憶を失った創一と再会し、行動を共にすることとなる。以降、創一が「蜂名」である時の知人(友人)として物語に関わり、屋形越えにも梶や立会人らと共に勝負の行方を見守る。創一からは「ガクト」と呼ばれる。
半ば創一に翻弄されながらも、彼の協力で機密漏洩事件の真相に迫り、城道、続けてレーシィと物語が展開していく。レーシィとは彼が用意したバトルシップで賭郎勝負を行うこととなり、当初は、ゲームやギャンブルには不向きな、その堅物的な信念や精神が仇となり追い込まれるが、創一や梶の暗躍で巻き返し、立会人の最上から化けたと評されるに至る。さらにその堅物さが逆にレーシィのトラウマを掘り起こし、精神的に追い詰めていく。最終的にはレーシィの土壇場の奇策で敗北するが、その裏をかいて死地を脱する。ところが事件の黒幕によって濡れ衣を着せられ、創一によって表向きはレーシィの貨物船の沈没で事故死したことにされ、潜伏生活を余儀なくされる。
プロトポロス編の終盤において、創一の切り札として再登場する。大船自身は事態が飲み込めず翻弄される中にあって、トルベらによって混乱に陥った島を持ち前の正義感と信念によって収拾し、ラロらの狙いであった最終的な破滅を防ぐ。その後は、創一の友人としてエアポーカーやハンカチ落とし(屋形越え)に観戦者として関わり、彼の安否を気遣う。
最終エピソードでは、賭郎の依頼を受けたフロイド・リーによって防衛省機密漏洩事件の真相が暴かれ、表社会に復帰している。
横井(よこい)
朝毎新聞の記者。暗謀設立の関係者。
ジャーナリストとして不正に立ち向かう強い信念を持つ男。暗謀の設立に関して尾野神の招聘を受けていたり、「KY宣言」において鹿臣高司がキー人物だったと見抜いた上で、さらに梶を一目で鹿臣だったと見破るなど、能力は高い。一方で真実追求のために他者を巻き込む傍迷惑な面もある。
カールを情報提供者に防衛省の機密漏えい疑惑を追っていたが、その際にカールの使いとしてやってきた梶と出会う。すぐに梶が鹿臣高司の正体と気づくと彼の能力を評価して行動を共にし、事件の鍵を握る密輸船「ジャルード号」へ潜入する。梶と共にレーシイ船長に捕まり、大船を代打ちとしてバトルシップゲームが始まると、レーシィに誘導され拘束される。知らず内に実は横井の心拍数によって当たりがレーシィに伝わっていたが梶の機転で助かり、船を脱出する。
外務省所属の男
廃坑のテロリスト編に登場。上記の人間と共に暗謀設立に関わる。
検察庁所属の3人
尾野神の支持で大船、横井、外務省の男、そして蜂名と密談を重ね、暗謀結成のお膳立てをした検察庁所属の若きエリート。

鞍馬組と関係者[編集]

鞍馬 蘭子(くらま らんこ)
声 - なし / 宇乃音亜季[3]
暴力団鞍馬組の女組長。賭郎会員。専属立会人は最上妙子。カジノクラブ「クララ」のオーナー。
若いながら妖艶さを持つ美女で、武闘派の暴力団の組長らしい女傑。凄む際に見せる爬虫類のような表情が特徴で「蛇」に擬えられることが多い。初期は着物を着て日本髪を結い、煙管を手にするなど花魁のような格好であったが、その後はタキシードスーツやドレスなどを着て登場している。ごく初期から登場し、基本的には作中を暗躍してフィクサー的な役回りに徹するが、例外的に業の櫓編では自ら行動を起こす。また、ハンカチ落としは最上と共に勝負の行方を観戦していた。
先代鞍馬組組長の娘で、頭角を表すと18歳にして跡目を継ぎ、広域暴力団神保組の若頭となる。腹心のレオと弟の雹吾を2本の牙として武闘派ながら弱小だった組を急成長させ、組員からの人望は高い。基本的には極道として狡猾な人物であり、敵対者を殺害することも躊躇しないが、「善人や女子供、弱者には手をかけない」という矜持は持つ。
賭郎会員だが、作中で蘭子自身が賭郎勝負をすることはない。逆に勝負を観戦することはあり、人主として参加もする。専属立会人である最上とは肉体関係にある。
廃ビル脱出編の最終盤で端役として登場した後、廃坑編で本格的に登場し、佐田国に自分のカジノを荒らされたことから、レオを派遣してテロ計画を潰すと同時に、資金が足りない貘に人主として10億円を投資するなど、間接的にストーリーに大きな影響を与える。その後、雄牛の子宮編で再登場し、羽山家の資産をむしり取ろうとしていたところを、無実を証明するために羽山邸にやってきた梶と出会う。梶の正体をバラしつつも、あえて梶と郁斗の戦いを成立させることで、標的の羽山と競合相手の滑川を出し抜いて資産の強奪に成功する。業の櫓編は、捨隈を帝国タワーに送り込んで貘の計画に横槍を入れ、自らもレオや雹吾を率いてタワーに乗り込む。同編の黒幕かと思われたが、さらにその上を行くアイデアルの陰謀に巻き込まれ(そもそも捨隈が敵だったことなど)、クレイグらと戦うこととなる。最終的には雹吾の死を経て、最後にミスをした捨隈を撃ち、同編に終止符を打つ。
元は読切版の敵役で、カジノ「賭郎」のオーナーだった。そこで「嘘喰い」と呼ばれる男と勝負を行うも敗北。暴力に物を言わせて彼を殺害しようとするが、彼の策略により有り金全てを巻き上げられる。
レオ
蘭子の部下。獅子じみた強面の男。
様々な武器の使用に長け、マルコを倒した伽羅と対戦した際に強さは立会人クラスと評された。プロ意識が強い。蘭子曰くまともな性格の持ち主で、彼女の暴走を止めるストッパーとしての役割を果たすことも多い。蘭子にまともと言われているだけあり、冷静沈着で面倒見のいい性格をしている。伽羅のことを「優しい」と評したり、怪我の程度などを見切るなど、洞察力も鋭い。
蘭子が鞍馬組の跡目となる前から雹吾と共に蘭子の「牙」として動いており、蘭子以外の者の命令を聞くことなく、鞍馬組の勢力拡大のために尽力していた。
雹吾(ひょうご)
鞍馬組組員。鞍馬蘭子の弟。作中では一貫して姓は表記されない。
長いもみあげとショートヘアが特徴の青年。レオと並んで高い戦闘能力を有しており、蘭子の2本の牙の1つに数えられる。CQCの達人。姉である蘭子に対しある種の畏敬の念を抱いており、彼女に褒められるよりも叱責される事を望む傾向がある。
かつて九重大郎を壊滅寸前まで追い詰めたことがある。九重の傭兵を「時代遅れ」とCQCで一掃するも、マルコをただの子供・非脅威と見誤ったことで、当時の鞍馬組メンバーを壊滅させられるという屈辱を喫している。
帝国タワー編において捨隈の相方として賭郎勝負に挑む。それまでは暴担当の「謎の人物」として描かれていたが、彼の掘り下げによって、捨隈の陰に鞍馬蘭子が関わっていたことが明らかとなる。タワー内でレオと共にマルコと交戦した際、マルコの攻撃によりタワーから転落するが、落下地点でSATの嵐童と戦闘していた夜行丈一をクッションとして利用し生還する(結果として丈一は敗北)。再度、タワー内に戻ると予め潜んでいた蘭子と合流し、賭郎勝負を背後から操ろうとするが、同じ思惑のクレイグも潜入しており彼と交戦する。一度はクレイグを倒すものの、本来の戦闘能力を発揮したクレイグには手も足も出ず殺害される。
鞍馬組先代組長
263話に登場、鞍馬蘭子と雹吾の実父。本名は不明。彼から蘭子に代替わりした頃は、鞍馬組はまだ構成員10数人の弱小組であった。
神山 秀樹(かみやま ひでき)
263話に登場。広域暴力団、神保組6代目会長。16歳の鞍馬蘭子を先代鞍馬組長に紹介された2年後、蘭子が18歳で組の跡目を継ぐと、蘭子の後見役となり当時弱小組織だった鞍馬組に若頭としての杯と地位を与える。
千代火(ちよび)組長
鞍馬組の属する広域暴力団幹部で武闘派の組として知られる千代火組の組長。弱小の新組長にすぎない鞍馬蘭子が自分より上の杯を受けたことを恨み、雹吾とレオを自らと組織の威を笠に挑発するがその数日後、多数の護衛と共に高層ビルから謎の投身自殺をした。

プロトポロス関係者[編集]

リチャード・アラタ
世界的人気ゲーム「プロトポロス」を製作した伝説的なゲームデザイナー。アウトローの一派「潜伏派」のリーダー。長髪とサングラスで素顔を隠した男性。
運営者達によれば、オフプロの構築期で周りが疲弊する中にあっても旺盛に指揮を執り続け、非常時の英雄・神のような存在だったという。表向きはプロトポロスの権利を売却して消えたことになっているが、台馬ら同志達と共に現実世界でのプロトポロス(オフプロ)を製作する。その後、台馬らに管理を任せ、完全に消息を絶っていたが、単身不正入島してアウトロー勢力のリーダーとなっており、真の目的のために活動していた。オフプロすらベータ版であり、最終目標は国家としてのプロトポロスを作ること。
解離性障害によって自分自身を第三者の視点から見る独特の感覚を持ち、それを神の存在と神が自分を見ていることの証拠だと考えている、ラロと同類の人物、であるかのように描かれていたが、これはミスリード。リチャード・アラタが別の人間を身代わり(傀儡)として意のままに操っており、傀儡がアラタを神と呼んでいたということである。
レベル100の特権アカウントを行使できる。これによって皇帝ラロ退任後の次期皇帝筆頭となったが、ハルが持っていたダイヤ(クレイグ)を手にしてしまったことでラロの狂気を誘発し殺される。エア・ポーカーでラロが死んでプロトポロスが終了しプレイヤーが帰国するタイミングで、真のアラタが台場達の前に姿を表す。その後、台場達とともにヒューガー人民共和国に向かい、プロトポロスを国単位で行うことを実現する。

運営[編集]

台馬 洋海(だいば ひろみ)
管理者。荻野目曰く「いつも笑顔だが作り物みたい」など不気味な雰囲気だがプレイヤーを守ることを優先におく性格。外斜視でかつ片方ずつで上斜視と下斜視になっている。弥鱈と接触し、21日間賭郎立会人の治外法権を確約するが、卍戦の進行とともに広がる混乱を懸念し全立会人のインナーに放電、一時的な行動不能に陥れる。図らずもこれがラロの窮地を救った。
オンプロ創世記からアラタと共に制作に携わっておりアラタを崇拝していたが、数々の裏切りの証拠からアラタの本性を知る。
元々は純粋にエンターテイメントを愛する人間であり、「何度も繰り返しプレイを楽しめるゲームを作ること」を目標としていた。
荻野目(おぎのめ)
アズラ班長。進行スピードSレベルのラロに目をつける。
梟が運営に乗り込んだ際に、「手癖が悪く抜け目がない」と評され、手を撃たれた。
倉敷(くらしき)
テイパー班長。3日で100万ビオスを稼ぎだした貘に目をつける。
梟が運営に乗り込んだ際に、「すぐ逃げる」と評され、足を撃たれた。
藤壺(ふじつぼ)
ショウド班長。アズラ、テイパーで何かが動いてるのに対しショウドでは何も起こっていないことに焦りを感じている。
実はアラタと連絡を取り合っており、裏切り者(とされた)台場を討伐するためにメインコンピューター室に立てこもっている。
梟が運営に乗り込んだ際に、「その野心ほどに頭が追いついていない」と評され、撃たれそうになったが、身を呈した台場に庇われた。
円堂(えんどう)
中立地帯班長。都合の悪いことが起きると、双眸に横線が入ることがある。
元はアナリストで、ヒューガー人民共和国の紙幣を見つけて台場を問い詰める。しかし梟とアウトロー側の侵入者がいたことから、真の裏切り者はアラタであることに気づき、同志達に伝えた後に力尽きた。
大宮寺(だいぐうじ)
すだれ髪の男性。元科捜研の刑事で運営の島内の監視・追跡システムを開発した。モニターに映った人物の身長を目測で把握するなど高い能力を持つ。不法入島者の捜索中監視カメラがとらえたトルベを顔認証システムで追跡するが、顔のパーツの位置を変えたトルベに返り討ちにあい追跡班を一網打尽にするための囮として使われてしまった。
ペルペス
闘技場支配人。運営側ではあるが、実世界では会社を倒産させ、借金を背負っている所謂「ワケあり」。連日大穴を出されて上から苦言を呈される。自分のせいで肩身の狭い生活を送っている娘のためにリアルマネートレードを行っており、そこに目をつけた貘により貘の協力者とならざるを得ない状態になった。
意外と気の良い面があり、梶にサービス業の女性をあてがったりする。
ラロが刺客を呼び寄せ島が渾沌化した事で、梶、チャンプと共に逃亡生活を送ることになる。

プレイヤー[編集]

チャンプ
本名「土屋剛」。オンプロでNo.1プレイヤーとなり、運営から無料で市民待遇で招致されていたが、つね男の裏切りによりビオスを全て失い奴隷に堕ちる。頼母子講ではりゅうせい、みのると組んでイカサマを働くもりゅうせいに裏切られる。四神包囲では、最後は奴隷一丸となって貘に挑むも敗北。その後、ヰ近から200ビオス借りていた取り立てとして闘技場の奴隷に堕ち、アンタッチャブルラインに参加。何とか勝ち残り、無事闘技場から開放され晴れて市民に返り咲き、貘の協力者となっている。最終的にはレベル80の上級職となった(王候補)。
オフプロに来る前は常に自分の責任を放棄し、何かあれば他人に原因を求める一方で中途半端な優しさ(それも自己満足が大半を占めている)を持ち、貘からも「本当の根っからの奴隷根性で心理が読めない」と評されるほどであった。元々商社に勤めており、上司からもある程度可愛がられていたものの、ある仕事の失敗とその時の上司の叱責に対し反発し、客先と上司に責任を押し付けて退職。その後はひたすらプロトポロスにのめり込んでいた。中途半端に優しさを見せるが、同時に相手の気持ちを考えずに理想論だけを語る様から反発されることも少なくなく、上記のように他人に出し抜かれることも少なくなかった。四神包囲の際にも作戦の失敗をトラボルタに押し付けようとするが、貘の言葉と自身を心から心配してくれたトラボルタの姿を見たことでようやく己と向き合うこととなった。
貘の協力者になって以降はこれまでの弱い自分から脱却し、苦難に立ち向かって全てを手に入れようとする貘や梶を本気で応援するようになる。危険な自己犠牲を貫こうとした梶を叱咤することもあった。
プロトポロス編において、変化していくプロトポロスの世界観と自身の成長と変化に、序盤は狂言回しや語り部を務めている。
エア・ポーカーで貘が勝利したことで、りゅうせい、みのると共に三人で島から生還を果たす。
りゅうせい
本名「大山のぶ男」。甘やかされて育ったため、ちょっとした叱責を受けると激怒する。頼母子講の効率についてチャンプに提案したところ、チャンプに窘められたことに腹をたて裏切りを決意する。四神包囲ではみのる、パチャンガ、トラボルタと組んで不敗法を編み出すが、貘に敗北。チャンプのことは裏切ったとはいえ尊敬しており、四神包囲で敗北した際、周りが攻め立てる中一人チャンプのことを弁護していた。チャンプ同様、闘技場の奴隷としてアンタッチャブルラインに参加後、貘の協力者となっている。最終的にはレベル80の上級職となった(王候補)。
カイザーフェスタ後の混乱でアイデアル側に拉致され、メンマを目の前で殺された挙句みのるを人質に取られラロにインナーを渡してしまう。無念から貘にラロの打倒を託す。
エア・ポーカーで貘が勝利したことで、チャンプ、みのると共に三人で島から生還を果たす。
みのる
チャンプ、りゅうせいと組んでいた奴隷。りゅうせいとは特に仲が良く、気にかけられている。
チャンプやりゅうせい、メンマ達ほどは頭が回らず愚かな面が目立つが、自分なりの考えで行動する。
四神包囲で所持ビオスを全て失うも、ヰ近からビオスを借りていたわけではなかったためその後も普段通りの生活をしている。チャンプ達が市民となった後も、彼らと共に貘の協力者としてゲームの手助けをしてくれている。
カイザーフェスタ後の混乱の際にはりゅうせいと行動を共にするが、「王候補」であるりゅうせいと最も仲が良いことが見抜かれ、アイデアルに人質に取られてしまう。
エア・ポーカーで貘が勝利したことで、チャンプ、りゅうせいと共に三人で島から生還を果たす。
トラボルタ
かつてチャンプにオンプロで助けられたことがある男。チャンプの仲間たちの中では最も小柄。楽観的過ぎて状況を読めない面もあるが、仲間のために身を張れる側面がある。チャンプ、メンマと組み、四神包囲に挑むが貘に敗北。アンタッチャブルライン参加後、市民となり無事島から帰還する。
パチャンガ、トビ太
四神包囲で、りゅうせい達と組んでいた奴隷。アンタッチャブルラインに参加し、その後市民となる。
パチャンガはカイザーフェスタの際はりゅうせい達と行動を共にしていたが、暴徒に襲われ殺害されてしまう。
メンマ
チャンプ達と組んでいた奴隷。みのる同様、四神包囲で所持ビオスを全て失ったが、ヰ近からビオスを借りていたわけではなかったためその後もそれまで通りの生活をしている。
カイザーフェスタ後の混乱の際にりゅうせい、みのると拉致され、人質に不要と判断されトルベによって殺害される。
つね男
自分を強者とうそぶきつつも仲間すら欺くことに躊躇がなく、チャンプを奴隷に堕とした男。アンタッチャブルラインのハンターとして登場したが、強い結束を見せた梶やチャンプ達によって返り討ちにされる。その後伽羅によって違反行為である自国のプレイヤーのPK(プレイヤーキル)をさせられ、服を奪われた挙句にお尋ね者として捕まってしまう。その後はコロシアムでモンスターとして、着ぐるみを着せられて戦わされていた。
のぶ子
古参プレイヤーの一人でショウドの上級職の女性。アウトローに襲われたところをハルこと創一に助けられ、以後ハルを護衛として側に置く。助けてくれたハルに対し、好意を抱いているが、そのマイペースさに振り回されてもいる。ハルの協力を得て、レベル100でショウドの王となった。
プロトポロスが危険な戦場になることを予見していたハルによって梶と島落ちを賭けて勝負を行い島落ちする。事情は不明ながら、一年以上プロトポロスから出ておらず帰る場所もない「ワケあり」。社会復帰後は看護師として病院に勤務し、病室にて屋形越えで後遺症を負った創一と再会する。
カメオ
テイパーの司祭。アズラのプレイヤー「オルデカ」が自分の口説いている女性にちょっかいを出していることから貘達に抹殺クエストを依頼する。この勝負によってアズラの砦が陥落し、卍勝負の中盤以降はチャンプ達と同様の協力者となる。
カイザーフェスタの混乱の際にアイデアルと暴徒から暴行を受けりゅうせいの居場所を話してしまい、その罪悪感から貘を救うために暴徒ともみ合っているうちに拳銃の暴発に巻き込まれる。
パンパン
アズラの市民の男性。卍戦の初日にラロによって奴隷に落とされ、市民に復帰させてもらうことと引き換えにレベル上げなどのラロの工作に利用される。
ネロネロ
テイパー国王。マサチューセッツ工科大学に飛び級で入学するほどの天才で、スマホアプリ開発会社を設立して数本の大ヒットを出した後は会社を部下に任せ、世捨て人となっている。世捨て人故に社会の裏にも精通しており、賭郎の存在も知っていた。
貘のゲーム攻略スピードに目を付け、いずれは王も持ち回りで任せるつもりで自らのグループに引き込もうとするが、今すぐに王になりたい貘とは意見が合わず、王座と島落ちをかけて賭郎勝負「ハンド・チョッパー」を行う。相当に熟練しておりゲームを優位に進めるが、指を切断するという貘の常識はずれな策の前に逆転敗北し、島落ちさせられた。

調整者(コーディネーター)[編集]

ああああ
アンタッチャブルラインに参加していた調整者。マルコと戦闘するも実力では勝てないと悟り、ゲームの仕組みを用いてマルコを無力化した。翌日のアンタッチャブルラインでは、その活躍から倍率が高まったのが仇となり、ロバートKに瞬殺された。荒波田を兄貴と呼ぶ。
ベロニカ
伽羅が参加したアンタッチャブルラインの配当を賭けて運営が用意した殺人に特化したシングルタスク。顔に火傷のような痕がある。「人は飽きた」と、虎に漂流者を襲わせ、人の味を覚えた虎を自らの手で始末する、という狂気染みた性格の持ち主。その危険過ぎる性格故に島を追放されたと思われていた。伽羅と対戦し、善戦するも敗北する。
荒波田(あらはた)
台場の命で賭郎の主としての創一を拉致するべく差し向けられたシングルタスク。トンボの描かれたシャツを着た男。身体能力は高く好戦的な面も覗かせている。インナー放電で真鍋が行動不能になった虚をつき、同行を促す。ああああは弟または弟分。創一収監後は共に暴徒を鎮圧している。大船が暴徒を説得する現場にも居合わせ、彼の器量に感服していた。
プロトポロスが解体された際には三鷹によって賭郎にスカウトされ、「ハンカチ落とし」の際には中立さを買われてか非常に重大な役割を任されていた。
阿比留(あびる)
不法入島者の始末を請け負っていたシングルタスク。運営のサーバーに不正接続した不法入島者らを見つけるも百龍と戦闘になり殺害されるが、強さはそれなりに評価された。死後、所持していたタブレット(アクセス権)をトルベに利用される。

「ヴィゾーム」と悪徳者達[編集]

ゴーネン
ヴィゾーム創始者。
10年前にヴァイスファンド「ヴィゾーム」を立ち上げた男。かつてアビが貘と行ったドナーゲームというギャンブルにおいて貘の心臓を移植された人物。現在の相貌は貘に酷似しており、癖や雰囲気も同様。初対面で創一がエコロケーションの技術を持っていることを見破り、心拍数を自在に変えるなど、賭郎の面々を驚かせる。
ロシアンマフィアのメンバーに紛れており、無造作に引いたジョーカーで貘のAに勝利、容貌で棟耶と弥鱈を驚愕させ、貘に心疾患を起こさせる。続く最終話にてアビと共に創一を迎え撃つ。
合法である「ヴィゾーム」(vehízōma[10])の裏に隠れて世界を乱し、利益を得ている7つのリゾーム(rhízōma)型の組織があり、それぞれの組織の長である7人をフロイド・リーは「悪徳者達」と名付けた。[11]
アビ・カーン
「悪徳者達」の一人。知性至上主義団体「メイソープ協会」の代表者。
プラスティネーションのような技術で天才の死体を保存、また身体部位を組み合わせるなどしてオブジェクトとしている男。かつて貘と互いの身体を賭けてドナーゲームというギャンブルを行い勝利、彼に失陥のある心臓との交換・移植手術を行う。天才の身体を欲するがゆえに、ラロやクレイグの身体も欲しており、生前に彼らの死体をダイヤモンドに加工すると請け負っていたが、実際にはその半分を自らの手元に置き、コレクションに加えていた。
最終話にてゴーネンと共に創一を迎え撃つ。
シンバ
「悪徳者達」の一人。アフリカ西ダリファールの反政府武装勢力「国民解放戦線 アル・ヒーブル」の指導者。左眼球が無く左眉毛が薄い男。
小国の軍隊レベルの兵力と装備、資金を持つ国際テロリスト。アル・ヒーブルの残虐非道なイメージの一方で、シンバ自体は政府軍に妻子を虐殺され、民族解放のために私欲を捨てて立ち上がった英雄として国の内外からカリスマ的人気を誇るという。だが実際は妻子はバミューダで豪華に暮らしている上、タックスヘイブンに巨額の財産を保有していた。
終章でアイデアルが保有していた情報を得た貘によって、悪徳者達の中の最初の標的となる。そして「アイデアル」のすべてと「アル・ヒーブル」のすべてを賭けて土山にスマホを指した棒倒しを貘に挑まれる(詳細な勝負内容は明かされないが、間接的に貘が勝った描写がなされている)。
ロシアンマフィアの代表者
「悪徳者達」の一人。ロシアンマフィア「ヴィ・ザゴーネ」の代表者(名前や役職は不明)。
作中でシンバの次に貘の標的として登場した。ゲームの詳細は不明だが、トランプを使ったギャンブルによって貘に敗北する。

各編の登場人物[編集]

上記記載以外の人物。

「迷宮のミノタウロス」編[編集]

摩周 秀則(ましゅう ひでのり)
30歳無職。貘と勝負して負けた男。
マッシュルームカット(梶からはマッシュと呼ばれる)の青年。貘と勝負して敗北し、見逃して貰う見返りに「賭ける側は負けてもノーリスクで勝てば大金を得られるという賭場」として迷宮キャンブルと、その開催者である雪井出との接触法を教える。迷宮ギャンブルで既に敗北しており、間もなく雪井出との勝負で賭けた記憶(=アリバイ)の代償に殺人事件の容疑者として逮捕され、そのニュースが梶に迷宮ギャンブルの正体を教えることとなる。
白龍(パイロン[12]
伝説の殺し屋。箕輪の強さの説明を行う美年の過去話に登場[13]
かつて密葬課と協力関係にあった中国の官僚である張昌華(チャンチャンホア)が、彼らに莫大な手切れ金を要求した際に、行なわれることになった殺し合いの賭郎勝負の代表者。しかし、密葬課側の代表者であった箕輪に一方的に敗北する。
後に百龍(バイロン)の強さを説明する際に、伝説的な暗殺者であった百龍の模倣者として白龍と名乗っていたという旨の説明がなされる[14]

「雄牛の子宮」編[編集]

羽山 郁斗(はやま いくと)
大手金融会社社長・羽山紀明の一人息子。「奥多摩廃屋猟奇殺人事件」の真犯人。
父親の財力や社会的地位をかさに傲岸不遜の典型的な馬鹿息子。周りの人間を「貧乏人」と見下し、自分の非を認められない。一見部下のように従う滑骨の持ち上げに乗って父の会社を窮地に追い詰めているが、当人はそのことに気づいていない。
梶が迷宮ゲームで擦り付けられた「奥多摩廃屋猟奇殺人事件」の真犯人で、被害者達の歯で作った入れ歯をしているなど、快楽殺人鬼の性向を持つ。奥多摩の事件は杜撰過ぎたが、それを滑骨が対処したことで最小限の露見で済み、以後はファラリスの雄牛を使った秒のカウントゲームで、人知れず数々の人間を焼き殺していた。
裏社会の問題解決人を装った梶と賭郎立会人を装ったカールの訪問を受け、彼らに騙されるままに、証拠の入れ歯を渡してしまいそうになる。そこに蘭子と滑骨が割って入り、歯より証拠能力の高い「切り取られた耳」を賭けて、梶らと得意のファラリスの雄牛ゲームで戦うこととなる。実は若者以外には聞き取れないモスキート音を利用したイカサマをしており、カールを倒し、梶も追い込む。だが、梶にトリックがバレたことで大敗北を喫する。改心するから見逃して欲しいと梶に嘆願する一方で、最初に殺した老夫婦のことを嬉々として語るなど、改悛の情はまったく見えず、何度も自首を促した梶も最期には諦め見捨てる。再戦の可能性に賭けて雄牛の中に入るものの、カールの細工で外気を吸うことを封じられており、焼死する。なお、その死体は今まで焼き殺された者達の怨念が現れたかのように無数の手のひらの火傷跡が残るオカルトめいたものになっていた。
滑骨 種美(なめりぼね たねみ)
滑骨組組長。
髪も眉も髭も一本も毛が無い容姿の男。言葉巧みに相手の懐へと入り込み、弱みを握って相手をしゃぶり尽くす悪党。同業の蘭子からも「人畜有害の強悪ウイルス」「この世で最も人に害をなす極道」などと嫌悪される。「滑らか」な物に偏執的に執着しており、部下の男にフライドチキンを肉片一つ残らず食べさせ、残った骨の滑らかな部分をしゃぶる癖がある。
羽山郁斗の犯罪隠蔽に手を貸すことで羽山家に取り入り、息子の罪を教えて紀明を脅迫し、彼の資産を奪おうとする。だが、蘭子や梶の介入を受け、結果として梶と郁斗の勝負に立ち会うこととなり、梶が勝った場合には自分が所有する殺人の「証拠」(被害者の耳)と「謝罪」を約束する。しかし、郁斗が敗死すると約束を反故にし、梶を叩きのめして証拠も持ち去ってしまう。そして、証拠隠滅のため部下に羽山邸にいる人間の殲滅を命じようとしたが、突然現れた伽羅に状況を確認する暇すらなく手刀で首をへし折られて死亡する。
ジョンリョの契約者であり、多数の恨みを買うもののそれによって命は狙われていなかった。伽羅が滑骨を殺害したことで、伽羅はジョンリョの標的となる。
滑骨の部下
名前不明。常に滑骨に付き従う低いモヒカン頭でオニギリみたいな頭をした肥満体の男。オネエ言葉で話す。常にフライドチキンを携帯しており、滑骨から合図を送られると肉のみを食べて骨を滑骨に渡している。
ファラリスの雄牛ゲームにおいて、伽羅から密かに圧力を掛けられる。敗北したカールへの罰の執行を行うが、周りにバレない程度に火力を抑えた上でペナルティ時間も短縮し、執行後は外へ連れ出して救急車で搬送させるなど、彼の生存に一役買う。その後、滑骨を殺害した伽羅に対し、ジョンリョのことを教え、直後にジョンリョに首を捻じ切られて殺害される。
滑骨と郁斗が初めて会った回想にも登場しており、そのころは痩せていた。滑骨が殺された直後には、その死体に蹴りを入れ「あたしの身体こんなにしてくれちゃって」と肥満の原因がフライドチキンにあることを述べている。
羽山 紀明(はやま のりあき)
大手金融会社「ハヤマルナローン」の社長。羽山郁斗の父。
政界やその筋の者達とも繋がりがある財界の顔。その人脈で何でもできるつもりになっているが、蘭子曰く「肝心な部分を掌握出来ていない人間」で、金で解決できずに自身が窮地に陥った時、救いの手となる存在がどこにもいない。
息子・郁斗が連続猟奇殺人犯がだったことをネタに蘭子と滑骨双方から会社や資産を狙われる羽目となる。自らの人脈を使って解決しようとするものの上記のように助けてくれる者がおらず、自らがどう転んでも財産を剥ぎ取られる状況にあることに気付く。それでも2人がファラリスの雄牛勝負で席を外した隙をついて、部下に資産の取りまとめと隠蔽を指示する。しかし、すべて蘭子の筋書き通りで、既に部下は彼女の息が掛かっており全財産を失う。

「KY宣言」編[編集]

緒島 ケンタ(おしま けんた)
タレント。「KY宣言」司会。本名は蔵野健市。通称「オッシー」「オシケン」。
色黒で快活な壮年の男性。自身の冠番組「KY宣言」において、「空気を読まずに真実の報道を」というキャッチフレーズで世に起こっている犯罪の内情を報道、ぞんざいな口調で犯罪者を糾弾することから国民的人気を誇る人物。実は3年前に飲酒運転から自身がひき逃げ事件を起こしており、自身が犯罪を隠蔽している矛盾に悩んでいる。
事務所社長が警察に頼んで緒島のひき逃げ事件を隠蔽したことから、Lファイル経由で貘に事件の真相を知られ、彼の搦手を手に入れる計画に利用されてしまう。「KY宣言」の生放送中に始まったマキャベリストゲームにおいては次々とコメンテータ達の犯罪が暴かれていく中、自身の罪も暴かれることに戦々恐々としながら番組の司会進行を強制される。だが、ゲームを通して自らの罪悪感と向かい合い、最終的にはむしろ自身の罪を告白する覚悟を決める。しかし、明かされたひき逃げ事件の真相は盟友でもある金子が真犯人という内容であり、金子と共に堕ちる道を選び、自ら番組内で轢き逃げ事件を隠匿したことを明らかにする。
金子 島夫(かねこ しまお)
「KY宣言」チーフプロデューサー。
緒島とは「オシ」「金子ちゃん」と呼び合う懇意の中。緒島との共同企画で「KY宣言」を創りあげた番組のもう一人の功労者。貘に嵌められた結果「生放送で出演者の犯罪を暴く」という前代未聞の番組を指揮させられる羽目になり、さらに緒島のひき逃げ事件のことを知り、彼を守るために番組を強制終了させるべく奔走する。
ひき逃げ事件の真犯人であり、捕まる恐怖から咄嗟に泥酔していた緒島に罪を着せてしまう。それでも証拠は残していたため逮捕される覚悟をしていたが、警察によって揉み消されたために追及されず、不思議に思いながらも放置していた。そのため、放送終了への奔走は緒島ではなく自分の身を守るためであったことが最後に明かされ、言い訳をするも緒島に番組内で糾弾される。
緒島をだまし続けていたことには罪悪感を抱いており、その様を「自分たちが糾弾してきた犯罪者と同類」とまで評していた。
みーちゃん
「KY宣言」アシスタント。
黒髪ロングの女性。番組において緒島のパートナーであると同時に私生活でも肉体関係を持っている。普段の言動は頭が弱いように見えるものの意外と洞察力が高く、すぐに番組の意図に気づいて緒島を守るための行動を起こす。貘に暴行を加えて失神させる、カメラの前で上半身のヌードを晒して放送事故で番組を強制終了させようとする、などするものの、弥鱈にすべて防止され、最後には倉庫に拘束・監禁される。番組の終盤で貘の手で解放され、緒島が轢き逃げ事件の真相を求めていることを知らされると共にパネル操作の機械を貘に託される。その後、緒島の望みを叶えようと該当のパネルを開き、轢き逃げ事件の真相が明かされることとなる。
鹿臣 高司(かおみ たかじ)
「KY宣言」緊急特番ゲストの1人。「犯罪人相学研究所」所長兼名誉会長。
バンダナにサングラスのHIPHOPスタイルの男性。その正体は緒島を守る条件でゲストに送り込まれた梶で、名前は梶隆臣(かじ たかおみ)のアナグラムとなっている。マキャベリストゲームではゲスト達に共闘を呼びかけて誰の罪も暴かれないことを目指し、後半では正体が判明した鴉山を倒すために策を練る。
横井やフロイドなど、番組の内幕に気づいた者は、鹿臣こと梶に注目しており、後に梶と直接会った際には2人とも梶を高く評価している。
鴉山 貴志(からすやま たかし)
「KY宣言」緊急特番ゲストの1人。元総務官僚・山口県知事。48歳。
ほとんど表情を変えることがない厳しい顔つきの男性。ゲストの中でもひときわ冷徹な雰囲気を持ち、番組中で一番凶悪な「沖縄リゾートカップル神隠し事件」の犯人。ゲスト中で屈指の知能を持ち、他の参加者達を騙まし討ちにしながら、自らの安全を図る。
官僚時代に用意周到な計画を練って私欲のために同僚家族を殺害し、後に「沖縄リゾートカップル神隠し事件」と呼ばれる事件を起こす。その後、警察に隠蔽を頼み、賭郎によってアリバイを取り立てられた人物が犯人に仕立て上げられたために、一般には解決された事件となっていた。そのため、賭郎側でも事件の真相を明かされまいとして、能輪巳虎が派遣されるなど対抗策が立てられる。
密かに隠し持ったカードで梶の策略を逆手に取った上に「全員のカードをチェックする」という行動を装ってカードを奪い取るなど、ゲームを優位に進める。カード枚数が一枚ではなかったためゲストから殺人犯であることが判明すると本性を現し、事実上、梶との一騎討ちとなる。自分の勝利を確信していたが、梶の策に騙されて敗北、事件の真相がすべて明かされてしまう。警察による意図的な冤罪事件という部分も含めて、番組は最大の盛り上がりを見せることとなる。
吉野 秀樹(よしの ひでき)
「KY宣言」緊急特番ゲストの1人。弁護士。37歳。
元検事で、被害者への強い共感意識で人気を集めるタレント弁護士。強姦事件の犯人に対し怒りを露にしていたが、実は自分がその犯人だった。番組冒頭に見せしめとして罪が暴かれて逃亡を図るものの、ボディガード役でもあるニトロが一瞬で昏倒させられた上に賭郎の黒服に囲まれた恐怖で失禁し、さらに覚醒剤の使用者であることまで明かされる。
ニトロ・優(ニトロ・まさる)
「KY宣言」緊急特番ゲストの1人。総合格闘家。
粗暴な男で格闘家として暴力には自信があるものの立会人には到底およばない。暴力訴訟を数多く抱えている。
番組冒頭で担当弁護士でもある吉野の犯罪が暴かれたことから怒りを示して彼と共に番組から降りようとするが、弥鱈の蹴りの一撃で昏倒させられ、そのままマキャベリストゲームに参加させられる。1ターン目は気絶したままであったが目を覚ましてからはゲームの内容を瞬時に理解すると共に上手く立ち回り、ただ一人罪が暴かれずに番組を終える。
松山 仙吉(まつやま せんきち)
「KY宣言」緊急特番ゲストの1人。SNSベンチャーCEO。38歳。
常に皮肉めいた言動の男で、マネーゲームを勝ち抜くことには絶対の自信を持つ。かつて「Mr.ローリー」と呼ばれた裏AV男優で、多くの少女達を手に掛けた性犯罪者。過去を暴かれるのを防ぐため「KY宣言」を放映する集英テレビの筆頭株主である集英新聞社を買収することで番組を強制終了させることを目論む。しかし貘は前もって別働の策を働かせており、500億円を横取りされる(この500億円は貘の屋形越え資金になる)。買収策を諦めゲームで身を守ろうとし、鴉山の策略に気付いてからはニトロや梶と結託して鴉山を潰そうとするが、力およばず罪を暴かれる。
武田 和重(たけだ かずしげ)
「KY宣言」緊急特番ゲストの1人。トレーダー、投資顧問。
マキャベリストゲームの最初の敗北者。かつてデリバティブの失敗から多額の損失を抱え、その発覚を防ぐためにクライアントである資産家の老女宅に強盗に押し入った過去を持つ。罪を暴かれまいとマキャベリカードの投票操作のためにゲスト勢に自らの資産のほとんどをバラ撒くが、金子の策と疑心暗鬼に囚われた末、自滅する。番組演出では前半で強盗殺人で老女を殺害したかのように報じられたが、最終的に明かされた内容は襲ってきた番犬を返り討ちにして殺しただけで、老女は事件の失意の中での自殺だった。

「業の櫓」編[編集]

猫 登(ねこ のぼる)
大物政治家。
民政党幹事長を務める衆議院議員。Lファイルに記載された人物の一人。帝国タワーに捨隈らと現れ、彼を代理人にして自らの罪を公開させないための賭郎勝負を挑む。しかし、勝負条件の成立直後に、貘との勝負が真の狙いだった捨隈によって首を切られて殺害される。
ニコラ
マーティンの幼いころの親友。先天性の心疾患を抱え、余命が少ない不治の闘病生活の中でも笑顔を絶やさなかったが、ある日マーティンと喧嘩して弱さを晒したことでマーティンが特殊な性癖に目覚めるきっかけとなった。詳細は上述のビリー・クレイグの項を参照。

「バトルシップ」編[編集]

レーシィ
密輸船ジャルード号の船長。
全裸の上にコートを羽織り、喉元に舌を出せるほどの裂傷がある面妖な老人。防衛省機密漏洩事件の関係者であり、またアイデアルとも関係の深い人物。機密漏洩事件の真相を探る大船や横井(と梶)が船に潜入し、出航を妨害されたことから、海戦ゲーム「バトルシップ」で大船と戦うこととなる。1950年代にコロンビアマフィアで流行った処刑法で、喉元を切り裂き、舌をネクタイのように見せる「コロンビアンネクタイ」を好み、失態を犯した部下をこの方法で処刑したりしている。
かつて旧ソビエトKGBのエリート局員で美しい妻ナディアと生活を営んでいた。ソ連崩壊の混乱の最中に、かつて妻が錯乱して捨てた幼い娘ヴォジャを連れたラロの訪問を受け、妻を殺害された上に、喉元を切り裂かれる。その後、ヴォジャが示した相手を殺害しなければならないという枷を付けられ、殺人を繰り返す内に狂っていった。
大船と出航を掛けた勝負を行うこととなり、自身が得意で操舵室に大画面で備えてある海戦ゲーム「バトルシップ」を提案、かつ、公平性を期すため梶によって最上立会いの下の賭郎勝負となる。観葉植物が大船の戦艦の場所を見て覚えており、受信機で植物の反応を見ながら戦艦の場所を当てるという不可思議な方法で大船を追い詰めるが、実は偶然を装って拘束した横井の反応をモニタリングしていた。しかし、トリックを梶に見破られて逆手に取られたことや、創一がレーシィの戦艦の位置を把握していたことで一転して追い込まれる。さらに頑なな大船の姿が過去の自分と重なり、自分の中の負の部分と向き合えずに精神的にも追い詰められていく。最後の潜水艦のトリックも大船に見破られ敗北が確定したかに見えたが、土壇場の機転で大船を誤選択させゲームに勝利する。だが、その際の油断によってゲームの取り決めの裏をかいた大船に昏倒させられ、出航はできたものの逃げられてしまう。
最期は、ヴォジャのために死なせるべき者が自分であると気付き、船内で自殺。ジャルード号も創一の暗躍で沈没する。
ヴォジャ
レーシィ船長の部下で彼の実娘。アイデアルの関係者。
1人だけ水兵服を纏い、帽子を深々と被った筋肉隆々の大柄な人物。正体を現すまでは男に見えたが実は女であり、ドーピングで筋力増強を施している。成人男性を片手で持ち上げるほどの怪力を持つ上にシステマを身につけ戦闘能力が非常に高く、さらに頭の回転も早い。
レーシィとナディアの子として生まれるが、間もなく錯乱した母に溺死させられかけ、母方の祖父によって送られた劣悪な児童養護施設で成長する。まだ幼い時分で、施設の他の子供達や大人を裏から操って犯罪行為を行っていたが、そこで施設を訪れたラロに真実を見破られた上で興味をもたれる。その後、ラロに連れられて父レーシィと再会し、以後、自分が殺したいと指名した相手をレーシィが殺害するという異常な人生を送る。また、ラロの回想では、彼と行動を共にしているシーンもあり、彼の側近であるクレイグ並に特別に想われていた。
大船とレーシィの勝負の背後に、自分たちが認知していない存在(創一)が潜り込んでいることを察知し、対峙する。コンテナが積まれた甲板において、その異常な膂力と彼の通過ルートの予測で追い詰めていくが、創一の策で共に海へと転落する。水中での勝負も得意としていたが、創一に一瞬の隙を突かれて頸部を切られた上、一緒に水没した機械に身体を繋がれて死亡する。
ウラノフ
レーシィ船長の部下。横井の電話を利用して大船をジャルード号におびき寄せる電話をした際の失態でレーシィにコロンビアンネクタイを受け処刑され死亡。
城道(きどう)
通称何でも喰いの「ダボハゼ」城道。旧防衛施設庁元職員。大船が追う防衛省の機密漏洩事件に関わる人物。痩身ながら大変な大食漢。創一の智謀に翻弄され、裏金を失い、情報を漏らすが、その穴埋めのためにジャルード号まで創一を追う。そこで、ジャルード号船員のダイヤ窃盗情報を入手し、ダイヤを盗み、隠すために呑み込む。しかし、創一の警告を聞かずに逃亡を先送りして彼を妨害したことで逆にダイヤ窃盗をバラされ、ヴォジャに呑み込んだダイヤ回収のために腹部を圧迫され、ダイヤと内臓を吐きながら圧殺される。

「過去」編[編集]

ハル
貘のかつての連れ。貘が語る1998年11月23日の記憶に登場。回想では貘を「貘兄ぃ」と呼ぶ。実は記憶を失い、蜂名として貘に出会った切間創一。蜂名の名を独自に捻って「ハル」という渾名をあてられた。
和向奴書店で初対面の貘と『はちの王子さま』を賭けた勝負に敗れ、それからは「本を見せてくれるまで付き纏う」と称して貘と一緒に生活することになる。その後、貘が賭郎会員と知り、また栄羽との合流場所を把握したために彼のもとを去った。そして2年後、今度は切間創一として屋形越えに臨んだ貘と再会する。プロトポロス編では、貘の協力者として同意し、ショウドにて独自に暗躍する。
金堂 正彦(こんどう まさひこ)
和向奴書房の店主。故人。
しがない個人本屋の老店主で、大学教授としての栄羽の知人。江戸っ子気質。栄羽が描いた絵本『はちの王子さま』を唯一取り扱っている書店で、創一が不意の記憶喪失に陥った場合の保険として密かに利用されている。かつて記憶を失った創一こと蜂名が注文した『はちの王子さま』を巡って彼と貘の争奪戦になった際に、その審判役となる。
和向奴書房の現店主
金堂正彦の孫で現店主。
軽薄そうな青年で、祖父・正彦の死後に店を継ぐが、瞬く間に経営を傾かせ、借金まみれとなる。ところが、その借金を何者かが肩代わりし、代わりに店を当時のままで保存・経営させられている(祖父時代と同様に本人は何も知らされていない)。祖父と同様に『はちの王子さま』の取り寄せを行っている。
酒井社長
大企業「SAKASAコーポレーション」の社長。
貘とのゲームに大敗した賭郎会員の父親。息子の敗北で貘に奪われた会社の支配権と株を奪還し、同時に貘を掌握するためにハマグリを使った勝負を持ちかける。焼きハマグリの特性を知っていたことから勝ちを確信していたが、その裏を読まれて貘に敗北する。当初から持ち出されていた退陣要求を受けて息子に社長の地位を譲る羽目になり、貘の最初の屋形越えの搦手となる。

その他の登場人物[編集]

二階堂 鮫丸(にかいどう さめまる)
暴力団集英組の幹部。両耳の上端が欠けているのが特徴で、マルコには「ネズミに耳をかじられてる」と言われていた。Q大郎が死亡したことによる裏世界の混乱に乗じて他組織のマンションカジノを乗っ取り、客として現れた梶から一時3000万円近くを奪ったが、賭郎を呼ばれてからは自らの策に溺れる形で敗戦。負け分が払えなくなったため孫六共々命を取り立てられそうになるが、マルコの制止により取り立てを免れる。能輪美年により、人間としての価値は「100万円」と評された。
再登場時には外資系企業の社員を装って融資を引き出すという詐欺行為を企てていたが、孫六の失態により未遂となったことに憤慨していた。その際に同じレストランで食事をしていたクレイグに絡んだことで、左手首を脱臼させられた。続いて殺人鬼マーティンに友好的に声をかけられ、そのままフェードアウトする。
特別編『夜行さん』では本編の過去にあたり、オレオレ詐欺グループの元締めとして登場。夜行に顎を砕かれ、傍にあった定規で両耳をえぐられている。
孫六(まごろく)
鮫丸の舎弟で力自慢の巨漢。必殺技は「ギャラクティカ孫六」(ただのパンチ)。鮫丸の命令、または彼を守るため以外には暴力を振るわず、言動は幼稚だが温厚な性格。マルコを殴った際に逆に手を負傷し、その治療をマルコに施されたことからマルコとの間に友情が芽生えた。鮫丸と共に賭けの負け分の代償を埋めるために李の取り立て対象となるが、マルコの制止により取り立ては免れる。
小花(おばな)
廃ビル脱出勝負で偶々ビルの外に居たヤクザ。人を呼ぼうとした梶に愛車のベンツを傷つけられ、ビルに乗り込もうとするも賭郎の黒服に排除された。なお、この小花という名は作中で暴力団ないしはその関係者の名として度々出てくる。
梶の母親
梶の母親。下の名前は不明だが、迷宮のミノタウロス編で梶が夢の中で見ていたニュースでは「梶ママ」と紹介されている。
息子の名義で借金を繰り返しては自らの遊興費などにあてていた。さらに息子である梶に金目当ての生命保険まで掛けており、彼を事故死に見せかけるべく、何度も海へ出かけては飲酒を誘っている(梶の2004年の誕生日に実行しようとしたが、背中を押す寸前に梶が小銭を拾おうとかがんだことでよけられ、自分が海に落ちてしまった。なお、以降に梶はその悪意に気付いている)。
梶が債務整理を行ったために彼名義での借金ができなくなったことに怒り、自身の愛人であろう若い男と共に梶の前に現れるが、梶に手切れ金として(前2回の賭郎勝負における彼の取り分)2500万円を渡され、引きさがる。その後カジノで会った貘とポーカー勝負を行うが、高役を得ながら賭け金が不足したため、生命保険を掛けている梶を呼び出して不足の代価とする。しかし、この勝負自体が梶と母親の縁を切って梶を自身の物とするための貘の策略であり、貘に敗北。梶から「貘の許しが出るまでお別れだ」と告げられ、金も息子も失った。
プロトポロス編でフロイドの言葉により、複数の男性との関係を示唆されており、また幼い息子に対して保険金目当てに負傷することや当たり屋を唆して実行させており、息子への情愛や母性が欠けている。
マス・鬼獣院(マス・きじゅういん)
カールの取引相手でロスのチンピラ。カールとの武器取引の最中、見せしめのために部下共々クレイグの手によって首を捻られ殺害される。カールの悪夢にも登場し、彼を苦しめている。過去回想にあたる貘と創一の会話(または臨死中の悪夢)でも少し言及された。
田代(たしろ)
特別編『夜行さん』に登場。「butler cafe 百鬼夜行」の元従業員。かつては「ベスト オブ 執事」と呼ばれ、夜行からも「今の私があるのはあなたのおかげ」と評されている。孫の起こした事故の賠償金として200万円を支払ったことを夜行の前で語り、夜行はそれがオレオレ詐欺ではないかと心配するが、物語終盤で事故は事実であったことが判明する。しかし、そのために借金の返済か、孫の妻の肉体関係で清算するよう強要した。
蒼田 絵子(そうだ えこ)
盲目の予言者。故人。創一の母。
かつて盲目の預言者として一世を風靡し、一方で詐欺師とも称された女性。創一の母で彼と同じく額にほくろがある。公開討論の最中に彼女に騙されたという男に刺され死亡する。その際、すでに妊娠中であり、創一が生まれることとなる。
自分が死んだ後に向けて自らのメッセージを伝えるビデオを残しており、創一向けとも、貘向けとも取れる内容が、ハンカチ落とし対決やヴィゾームとの対決の鍵となる。また、ハンカチ落とし勝負では、臨死状態の創一に撻器と共に現れる。

登場ギャンブル[編集]

作中で行われたギャンブルについて記述。

廃ビル脱出勝負[編集]

Q大郎が所有する廃ビルから脱出するだけの至極単純なギャンブル。対戦者側は金を受け取り廃ビルからの脱出を試み、Q大郎側は脱出の阻止・脱出者の無力化以外ルールはなし。夜行立会人が立会いを務めた。

Q大郎・夜行立会人の説明ではされていないが、武装した兵士複数名が対戦者を追跡し殺傷する。開始位置は6階でエレベーターは使用不可、下層には鉄線などのトラップが設置されている。貘・梶がQ大郎と勝負を行った。

セブンポーカー[編集]

スタッド・ポーカー(手札の一部を公開して行うポーカー)の一種。詳細はセブンカード・スタッドを参照。使用カードはジョーカーを除いた52枚で行った。梶と鮫丸が勝負を行い、能輪美年立会人が立会いを務めた。

能輪立会後、梶のイカサマ防止の提案で以下のルールが付加された。

  • ディーラーはカードのシャッフル後、裏返した状態で52枚を並べ、以降はプレイヤー同士が端からカードを取っていく。

ハングマン[編集]

ハングマンババ抜きを組み合わせた本作オリジナルギャンブル。賭郎で行われるハングマンには数種類あり、作中では変則ババ抜きが行われた。0から9までの数字が書かれたカードを各2枚ずつと、ⅠからⅤまでのローマ数字が書かれた5枚のババから無作為に選ばれた1枚の11種21枚のカードで通常通りババ抜きを行うというもの。以下の手順で行われる。

  1. 先攻後攻を決め、先攻のプレイヤーに11枚、後攻のプレイヤーに10枚のカードが手渡される。
  2. ババ抜きと同じ段取りでゲームを進行してゆく。
  3. 手元にババが残り敗者となったプレイヤーはババに記載された数字と同じだけハングマン(絞首台)の組み立てが行われる。
  4. 1 - 3を繰り返し、11の工程が組まれハングマンが完成したプレイヤーはハングマンによって絞首刑に処されゲーム終了となる。

参加者は会員梶・付添貘・夜行立会人と、佐田国・付添・目蒲立会人。貘と佐田国が勝負を行った。

勝負中の暴力行使禁止、対戦者に発覚しないイカサマに賭郎は一切関与しないというルールが設けられた。

迷宮(ラビリンス)[編集]

互いの作成した迷路を攻略しあうゲーム。雪井出との勝負で用いられたルールはラビリンスを参照。

上記の参照の項より、雪井出が行う上で相違点・詳細に決められている点を以下に記載する。

  • 迷路作成の際、出入口は専用のシールを貼り、壁の数は20とされているが、20以下でもルール違反とはならない(作中で貘がシャープペンシルで迷路を作ったため、雪井出はあるイカサマにより壁の無い迷路を一度作っている)。
  • プレイヤーが作った迷路は相手に見えないよう、また相手の迷路を見ないよう互いに相手の前で迷宮入れのファイルに収め、ジャッジ(賭郎の立会人)に渡し、ジャッジは迷路をコピー。コピーした自分の迷路は返却される。

梶、貘と雪井出が勝負を行い、門倉立会人が立会いを務めた。勝負中の暴力行使禁止のルールが設けられ、貘と雪井出が対戦した際には2戦目以降に残り2戦(合計で3戦のみ)という条件が追加された。

雪井出との勝負後に行われることとなった天真との賭けでは警視庁の地下に設置された実物大の迷宮が勝負に使用される。貘、マルコ、天真、箕輪の四人が勝負を行い、門倉立会人が立会いを務めた。

迷宮の概要は以下の通り。

  • 迷宮は雪井出との勝負で用いられた紙の迷宮と同じく6×6の計36の部屋で構成されている。
  • 各部屋の四方には例外なく扉が設けられており、迷宮の外に面する扉は開いても壁があるだけのダミーである。
  • 各部屋には監視カメラが設けられており、管制室で内部の様子を確認することが可能。
  • 各部屋を繋ぐ扉に鍵穴などは無く、施錠は外部の管制室で制御される。

この条件を踏まえた上で門倉が提案した以下のようなルールにより勝負が開始された。

  • プレイヤーの四名はスタート時点では自分の位置も他プレイヤーの位置もわからないよう配慮され、迷宮の36部屋のどこかでゲームを開始。プレイヤーのターンを決めるには貘の提案でじゃんけんで決められた。しかし、目隠しされた状態のため、初期の段階では自分を含めてプレイヤーの攻略順は(スタートが同じ部屋だった場合を除き)わからない状態である。
  • 迷路は立会人の門倉が4人分作成。全ての部屋を最短で通過するために与えられたヒントは「迷路はある法則に基づいて作成されている」「十字は一つ」である。
  • 迷宮攻略はターン制であり、前もって決められた順番に従って一人ずつ迷宮を進んでいく。扉選択の制限時間は一部屋5分、ロックされた扉にぶつかるとターン終了。プレイヤー交代となる。
  • プレイヤーは迷路を一部屋進む度に1Mというポイントが入る。このMはミノタウロスの頭文字からとったものであり、後述のMタイムにおいて使用される。
  • プレイヤー同士(敵・味方問わず)が同じ部屋で出会った場合、両者(同じ部屋にプレイヤーが2人以上揃った場合はその部屋にいる全員)はインカムでこれまでに貯めたMPから使用するMPを賭郎に提示し、提示したMPが多かった方のプレイヤーはMタイムに突入する。
  • 30秒のMタイム中、勝者は一方的に相手を蹂躙できる。敗者はその間攻撃を避けるのはいいが、反撃は許されない。提示されたMPが同数の場合は純粋な戦闘となる。
  • Mタイム終了後、敗者は一回休みとなり、敗者のターンだった場合はそこでターン終了となり、勝者は迷宮突破が続行できる。ただし、そのターン内で通過したルートを逆走して敗者が留まるマスに戻り、敗者ともう一度Mタイムに突入することは許されない。なおMタイム中に敗者が死亡した場合は敗者のMPは勝者のものとなる。
  • 他プレイヤーとのMPを用いた駆け引きを制しつつ迷宮を攻略し、より早くゴールへたどり着く、または相手チームが2名とも続行不可能(死亡)となった場合勝利となる。

なお、ゲーム中は以下の行動が禁止事項となり、破ったプレイヤーは即脱落(状況によっては賭郎の粛清対象)となるが、チームの敗北には至らない。

  • 賭郎の人間(または衣服)に触れる。
    • このルールは勝負を取り仕切る賭郎への干渉を妨げるためのルールであり、賭郎の者が着ていた衣服をプレイヤーが着たなどの場合には無効となる。
  • Mタイム以外で他プレイヤーに触れる。
    • このルールは相手への不当な暴力行為の禁止が目的であり、天真の靴舐め(命乞い)、貘のマルコへの救命行為は不問とされた。
  • その他、勝負のルールに反する行為。

また、以下の規則がその都度、追加されたが禁止事項とどう抵触するかは不明。

  • 意図的な壁・扉への破壊行為(ルールを把握していなかったマルコが壁・扉にタックルしたために追加されたが、マルコと箕輪との戦いにてマルコが天井に蹴り上げられ激突した際、カメラ周辺が破壊されたことに関しては不問となっている)。
  • 開けた扉は閉める。
  • 排泄行為など、ゲームの進行に支障をきたすトラブルが起きた場合に限り、目隠しされた状態で賭郎メンバー同行の下、一時的に迷宮から脱出可能。

ファラリスの雄牛[編集]

羽山が借金で行き詰った者達を対象に、戯れとして開催していた死のギャンブル。

このギャンブルは羽山の特注した同名の火刑器具によって行われる。蘭子と滑骨が仮の立会人を務めた。

  • 対戦相手にストップウォッチを渡し、相手の止めた時間を口頭で当てる時間当てゲーム。
  • 時間は先手は最大で10分、後手は先手の時間プラス10分の間で設定する。作中は三人で行ったので三番手は二番手の時間にさらに10分足した時間の間で設定できる。
  • 互いのプレイヤーの誤差時間は蓄積され、その時点で蓄積された時間の少ない者が「実行権」を得る。ただし「ピタリ」を出すことができれば蓄積量で負けていてもそのターンに限り「実行権」を得ることができる。
  • 「実行権」を得たプレイヤーは蓄積された時間分だけ相手を前述の「ファラリスの雄牛」の中に閉じ込めて炙ることが出来る。
  • なお、執行を繰り越すことも可能。また、1ターンで蓄積できる時間は10分が限度である。
  • ギャンブル自体に明確な勝敗条件は示されておらず、続行可能者が1名になるまで行う。

マキャベリストゲーム[編集]

貘が報道番組「KY宣言」を利用して仕込んだギャンブルで、同番組の進行手順を決定するもの。同名のトランプゲームとは無関係。弥鱈立会人が立会いを務めた。

  • 罪人(暴露された犯人)以外のすべてのゲストが強制参加となる。
  • AからFまでのパネルと中指を立てたマーク(ズドン)があり、ズドンが止まっているパネルの事件の真相が暴かれる。
  • パネルは上下2段に分かれており、ズドンが1回止まると被害者や事件の概要が説明され、もう1回止まると真相と犯人が暴露される。
  • 暴かれるパネルは表向きは番組側の進行によって決められるが、実際は以下のルールに基づいて各ゲストがマキャベリカードを使ってズドンの位置を動かすことにより決まる。
    • 各ゲストは10枚のマキャベリカードを所持しており、テーブルの内部にカード投下口がある。
    • 動かせるのは一番カードの使用枚数が多かったゲストだけである。
    • 動かせる数は二番目に使用枚数が多かったカード数との差だけである。1位を除く全員が0枚使用時の場合、1位と2位の差は1位の枚数-0として計測される。
    • 端にきたズドンは逆方向に折り返し、一度開いたパネルには移動しない。
    • 1位が同数の場合はズドンは動かない。
  • 後述のカードの機能によりテーブル内の穴を通ったカードのみ効果を発する。そのため、穴から出したカードを穴を通さず(構造上不可能であるが)に投下口内に落とした場合は無効となる。逆に何らかの方法でカードを入手した場合、最初に配られた10枚以上の使用が可能となる。カードの使用数は「1枚以上、上限なし」であり、使用しなかった場合は自動的に1枚使用したものとみなされ、使用可能カード枚数が1枚分無効となる。
  • なお、カードは個別認識可能な非接触型ICカードであり、ICチップや導線を損傷することでその機能は失われ、投下しても1枚としてカウントされなくなる。
  • マキャベリズムの名の通り、このゲームの重要な要素は目的のため手段は選ばないことで、その点を貘は公言しており、買収による使用カードの操作、カードの譲渡・破壊から、プレイヤー外の協力や妨害、番組放映の停止、暴力行為によるカードの奪取(これは賭郎が認めておらず、制止が行われる)などが行われた。

業の櫓[編集]

貘と捨隈が搦手と500億円を賭けて勝負するにあたり、賭郎側が用意したギャンブル。

貘、マルコと捨隈、雹吾が勝負を行った。夜行妃古壱と切間撻器が立会いを務めた。賭郎が一応の乱入防止をしているものの、乱入と暴力行為は「有り」。

  • 舞台となった帝国タワーの最上階に設置された入力端末に正しいパスワードを入力し、口座の権利を確保すると勝利となる。
  • ゲーム開始前、賭郎が双方のプレイヤーに10個の珠が入った箱から好きな数の珠を取らせ、お互いのプレイヤーの取った珠の合計(理論上、2 - 20のいずれか)をパスワードに設定する。
  • 入力は網膜認証の後許可される。端末入力のチャンスは一人1回までで、3回失敗するとパスワードは無効化されて賭郎はその時点で撤収、賭けられた搦手と500億円は賭郎の総取りとなる。
  • 1階にはパスワードの絞り込みを行うための施設として「血の教誨師ドティの部屋」が用意される。(詳細は後述)
  • 暴力行為は1階、および電波送信機室では禁止。それ以外の場では可。
  • 入力端末に対してのパスワード入力以外の行為(破壊・奪取など)は厳禁であり、行った場合は負けとなる。

血の教誨師ドティの部屋[編集]

業の櫓のパスワード絞り込みのために用意された、補助的なギャンブル施設。

  • この施設を利用する場合、事前に入場料としてお互いのプレイヤーから血液600mlが採取される。
  • 利用するプレイヤーは相手プレイヤーの血が入った輸血装置を装着された上で左右の入り口からそれぞれ入場し、中央の仕切り越しに向かい合って相手の珠の数を予想し、正解のパスワードと思われる数字を答える。
  • 回答はターン制で、先攻(ジャンケンで決める)の答えが不正解だった場合、回答権が後攻に移る。後攻も不正解だった場合はターン終了となり、双方ともにペナルティ無しで解放される。
  • ターン数はプレイヤー同士で決める。ターン中は扉がロックされ、内部の情報は賭郎立会人以外にはわからない。
  • 正解を言い当てるとその時点で勝者側の部屋のロックは解除され、パスワード入力に行くことが可能になる。一方敗者は相手の業を背負うべく相手の血液を600ml体内に注入され、それが終わるまで部屋から出られない。
  • 回答のために与えられる時間は各10分であり、それを超えた場合輸血装置から相手の血液が100ml体内に注入される。
  • 輸血装置を勝手に外す、自分の所持している珠の数ではありえない合計を答えるなどの行為は禁止。破った場合はその時点で負けとなる。
  • このゲームでの勝敗は本来の勝負には加味されず、あくまで勝者は入力端末に正解のパスワードを入力した者である。

なお、賭郎によればこの勝負において対峙した両者が同じ血液型だったことや、相手プレイヤーの血を注入されて生き残った例は無いという。

コインの幅寄せゲーム[編集]

蜂名(切間創一)を「カジノの取立人」と勘違いした城道が、彼を追い払うために提案したゲーム。

  • 上段10マスと下段5マスの両端にコインを置き、対戦者が好きなだけ交互に動かす。上段と下段は同時には動かせない。
  • 自分のコインが両方動かせなくなった方が負け。

以下、追加ルール

  • コインを自由に動かせる→選んだコーヒーフレッシュの容器裏側の番号と同じ数に変更(2桁の場合、たとえば21は2か1を選べるようにどちらかを選べる)。
  • マス目の数よりも大きい数字を引いた場合、前か後ろに1マスだけ動かせる。
  • 使用したフレッシュはまとめてプールされていき、敗者は使用されたフレッシュ全ての番号の和×1万円を支払う(途中から、蜂名の提案で掛け算に変わった)。
  • サイコロとして使えるのは、基本的に使用前のフレッシュのみ。すなわち、一度使ったものを再度使用することは出来ない(空と使用前のフレッシュを組み合わせたものも無効で、その場合は使用前の番号のみ活かされる)。

本来は上記の予定で城道が持ちかけたものだが、途中から主導権は蜂名に握られてしまい、逆に城道が絡んでいる機密漏洩の暴露、および洗浄資金の残りを懸けたゲームに変わってしまった。

バトルシップ[編集]

レーシィ船長一派に捕らわれた梶たちが解放を賭けて行うことになったもの。 大船とレーシィが勝負を行い、最上立会人が立会いを務めた。

  • 10×10の枠の中に戦艦(4マス)1隻・巡洋艦(3マス)2隻・駆逐艦(2マス)4隻・潜水艦(1マス)2隻の計9隻・20マス分を自由に配置(斜めはできない)し、互いに潰し合っていく。
  • どこを攻撃するかを指定し、命中なら続けて攻撃(その際、船の種類が明らかにされる)、外れたら相手のターンになる。
  • マス目内に構成されている船に攻撃が命中すれば撃沈となる。
  • 1回のターンで2隻以上を連続して撃沈するとアイテム「一斉射撃」を獲得する(2隻なら1回、3隻なら2回…)。
  • 一斉射撃を使うと同時に5マスを攻撃できる。その場合、どれが命中したかは明かされない。
  • 一斉射撃は複数持っていればまとめて一度に使うことも可能。
  • 勝負に使用するシステムやルールはすべてレーシィ船長の説明に完全に沿ったものとなっている。
  • 勝負はブリッジ内で行われ、プレイヤーに対する暴力は一切禁止となっているが、それ以外は賭郎は一切関与しないため外側では何をしても良い。

プロトポロス[編集]

卍によって決められた勝負の舞台。12月7日から12月31日の間、4人ずつ協力者を従え、タイムリミットが来た時点で皇帝(カイザー)となっているものが勝者。貘・ラロともに(命も含む)「全て」を賭け、勝てば屋形越えの権利を得る。 進行は弥鱈。参加者と初期立会人は、貘=ヰ近、梶=門倉、マルコ=???、ハル=真鍋、伽羅=三鷹、ラロ=南方、ロバートK=銅寺、フロイド=間紙、梟=紫音、ジョンリョ=番代。さらに亜面と能輪美年が参加し、夜行も追加された。

弥鱈や真鍋などごく一部を除けば、立会人達は零號の夜行ですら「ハル=創一」であることを知らされておらず、各々が対面時に度肝を抜かれることになった。

プロトポロス内で登場するギャンブル[編集]

四神包囲(しじんほうい)
提案はヰ近立会人。
あっち向いてホイをベースにしている。1人が親でそれ以外が子となる。子は賭け金を書いた紙を立会人に渡し、総額が親の所持金を超えないように調整する。そして賭け金の多い順に階段に上から立つ(子はこの時点から一切会話できない)。立会人の合図とともに親と子がそれぞれ4方向のどれかを向く。1ゲームは3ターンで構成されていて、親・子共に3ターンとも全て違う方向を指さなければならない。3ターンのうち1回でも親と同じ方向を向いたら子の負け、3ターンとも親と違う方向を向けば子の勝ち。親は「やめたい」と意思表示をして全ての子が承諾すれば降りられる。ただし、1ゲームで全ての子に負けたり、所持金が枯渇した場合は強制的に交替となる。立会人は総額1000ビオスを所持していて、参加者は200ビオスを借りることが出来る。ただし返済できない場合「命で賄ってもらう」と立会人は告げている。
アンタッチャブルライン
闘技場の中で行われる裏の興業。借金を背負い奴隷から転落したアンタッチャブルが這い上がるための唯一のチャンスといわれている。闘技場に数名のアンタッチャブルと、その2倍の人数のハンターが投入され、制限時間10分以内にハンターの攻撃から逃げつつ100秒間のノルマを消化するのが目的。対するハンターはグローブや防具で完全武装していて、一発でも多くアンタッチャブルを殴るのが目的(最も多くアンタッチャブルを殴ったハンターには賞金と経験値が与えられる)。アンタッチャブルのノルマは立っている間だけ消化できる。安全地帯(これを「アンタッチャブルライン」と呼ぶ)に入っている(一度に10秒間までしかいられず、1人しか入れない。また同じ所を続けて利用することはできない。これらに違反すると電気ショックの罰が下される)時と、手や尻を地面につけている間、カウンターは止まっている。カウンターが0になるまで持ちこたえたら、そのアンタッチャブルは闘技場で行うメインイベントに参加する資格を得る。そして観客たちは「100秒を達成するアンタッチャブルは誰か?あるいは、最もアンタッチャブルを仕留めるハンターは誰か?」について賭けを行う。
矛盾遊戯
たたいて・かぶって・ジャンケンポンをベースとした勝負。ピストル・テーザー(バネ式で端子が飛び出る)・日本刀といった3種類の武器と合金・木・ゴムといった異なる素材でできた3種類の盾を使う。一方が武器を選択し、もう一方が盾を選択する(1ラウンドごとに交代)。3ラウンドを1セットとしていて、同じセット内で既に選ばれたものは選べない。使用する武器と盾は破損しても新たな物に取り替えられることは無い。次に両者が攻撃権を賭け、ビオスで入札をする(借金は確実な担保が用意されない限り不可)。より提示が多かった方が攻撃権を落札。布がまくられた瞬間に初めて自分が攻撃か防御かを知る。攻撃側に与えられた制限時間は2秒間。防御側は盾や身体で攻撃を受けなければならない。「白線から出る」「しゃがむ」「武器を奪う」などの行為は禁止となっていて、これらを行うと反則負けになる。攻撃側、防御側両方とも必ずしも武器と盾を手にとらなくともよい。
梶とフロイドが勝負を行い、門倉と間紙が立会いを務めた。
毒孕薬奪(どくほうやくだつ)
20分で溶けだす猛毒が入ったカプセルを戦う者同士が飲み、1つしかない解毒剤を奪い合う。
解毒剤は服用してから効果が出るまでに15分かかるため、実質5分以内に解毒剤を飲まなければ死に至る。どちらかが必ず死亡する勝負。
伽羅とジョンリョ、三鷹と番代(號奪戦を兼ねる)が勝負を行った。
ハンド・チョッパー
互いに両手の指を1本ずつ立てた状態からスタート。先手から交互にどちらかの手の指をタッチする。された方はしてきた手の立っている指の本数をプラスして立てる。その手の指を全て開ききったらその手は使用不能になる。両手とも開ききり、使用不能になったら負け。持ち時間は通しで5分(本来は1手番につき5秒)あり、使い切った時点で負け。また、指を立てる本数を間違えても負け。
貘とテイパー王ネロネロが王の座を賭けて勝負を行い、夜行が立会いを務めた。
エア・ポーカー
パノプティコン監獄の監視塔にて行われた最終決戦。水没した1階で足枷に繋がれた貘とラロが勝負を行い、2階のハルと梟がそれに協力する形で行われる。立会とゲームの提案は紫音と真鍋。
1階のプレイヤーは、空気ボンベも兼ねた25枚ずつのチップ(エア)を渡され、配られた5枚のカードのうち1枚を場にオープン、その後クローズド・ポーカーに準じた方法でベットを行いチップを賭ける。参加料は1回戦が1エアでその後1エアずつ増えていく。ベットタイムは30秒、一度にレイズできる枚数は場に出ているチップ総数の半分までで、時間がきたらそれ以上レイズできない。また一度呼吸用に使ったエアをチップとして賭けることはできない。最大5回戦まで行われる。
カードは通常のトランプではなく数字だけを刻印された金属板で、その数字を基に2階のハルと梟が、ジョーカーを除いた1セットのトランプの中から100秒以内に、提示された数字とカード5枚の合計数が一致するようにポーカーの役を作って互いに提示、その役の強弱を競う。貘の数字はハルのみ、ラロの数字は梟のみに伝えられ、ラウンドの決着がついた後で相手の役と使用カードを知らされる。一度使ったカードはその後の勝負で使うことができず、回を重ねる毎に使えるカードは減ってゆき、さらに役作りや計算にトランプは使えず全て頭の中で行わなければいけないため、ゲームの難易度は極めて高い。1階のプレイヤーに役作りのルールや2階のプレイヤーの存在は知らされていないが、気付けば考える要素が激増、思考に酸素を大きく費やさされてしまうため、気付けば有利とは限らない。
2階の役作りは「100秒を過ぎる」「合計数を間違える」「前のラウンドまでに使われたカードを再び使う」とミスになる。但しミスは即敗北ではなく、相手も同時にミスしていたら再度役作りのために100秒が与えられる。勝負の時、互いが選んだカードが1枚以上重複していた場合は「天災」が発動、その状態で負けた1階側のプレイヤーは、その勝負で奪われたエアと同数の残りエアをさらに失う。
1階はどちらかのエアが尽き溺死した時点で決着となるが、外からでは溺死の判断が難しいため、意識を失うなどして体が椅子を10秒離れた時点で敗北決定とし、勝者は足枷の鍵を渡され空気のある天井まで浮かぶことができるようになり、敗者はそのまま水中に放置される。2階においては1回戦ごとに敗者にペナルティが課され、「ビッチ・ペイン」(売女の痛み)と呼ばれる装置によって体を傷つけることなく死に至る苦痛のみを与えられる。八つ裂き・火あぶり・串刺し・銃殺・水責めの5種類の死痛は、紫音・真鍋をして「自発的に二度受け入れることは不可能」と言わしめる。
「エア・ポーカー」というゲーム名は、1階では呼吸のための空気を賭け合い、2階では実物のトランプを持たずにポーカーを行うというダブルミーニングになっている。

ハンカチ落とし[編集]

貘と切間による「屋形越え」の種目。ハンカチを落とす方を「ドロップ側」振り向いてハンカチが落ちたのを確認する方を「チェック側」とし、交互に担当していく。進行には時報を利用する。1ターンは1分間とし、ドロップ側は必ずその時間内に落とさなければならず、チェック側は必ず一度だけ振り向かなければならない。ドロップ側がハンカチを落とした瞬間からチェック側の「座視の際」がスタート、容器の中蓋が開きシリンダーに「臨死薬」が溜まっていく。振り向いてハンカチが落ちていればチェック成功となり中蓋が閉じるが逆に落ちていなければ「ペナルティ」が発動。「その時点で溜まっている臨死薬+1分間で溜まる量」をその場で注射(シリンダーに臨死薬が5分間分溜まった場合も即注射)される。そして脈拍が止まったのを確認してから「臨死」がスタート。ペナルティ秒数を消化したら臨死薬と対になる成分の「蘇生薬」を注射した上で15回限定の心臓マッサージ(約10秒間ほど)を行い、それで蘇生できたらゲーム続行、できなければ勝負あり。

用語説明[編集]

賭郎関連[編集]

倶楽部「賭郎」(くらぶ かけろう)
要請に応じあらゆるギャンブルを取り仕切る会員制秘密組織。会員のもとに立会人を派遣しギャンブルの一切を公正に取り仕切り、負けた人間から賭けた物を取り立て勝った人間に与える。その性質上、組織として非常に強力な暴力を保有している。
ゲームの内容と賭ける物は当人同士が納得しているなら何でもよい。会員数は48人と限られているため会員権の価値は非常に高く、非会員とのギャンブルでは会員権が賭けの対象とされることもある。勝負の立会いによる手数料や寺銭を取ることはしていないが、無関係の会員に観戦を認める場合には観戦料を払わせることもある。
発足は441年前、切間陽炎ノ助(きるま かげろうのすけ)が、賭博での負けを踏み倒す輩を成敗していたことが始まりで、以来日本の中枢において様々な力を蓄え、本能寺の変桜田門外の変明治維新における政府要人暗殺などの歴史的事件は、ギャンブルに負けた代償を賭郎から取り立てられたものと伝えられている。
賭郎が立ち会った勝負において負債を払えない時は負けた人間の命が取り立てられ、その場合賭郎のあらゆるルートを用いて身体が金に変わる。逆に自分の命と身体を担保に賭郎から資金の提供を受けることもできる。レートは成人男性一体につき200万円。
賭郎が執り行うギャンブルに国家暴力(警察)が介入しないように警視庁の幹部を複数人懐柔していたが、アイデアルとの抗争の際に全員が役職を降ろされたため、お屋形様である切間創一の働きかけにより警察以上の権力を持つ超法規機関「暗謀」として公的機関に組み込まれることになり、その結果賭郎は以前以上の強大な権力を持つに至った。
立会人など賭郎の一員になった者は死ぬまで賭郎を抜けることができないと言われているが、実際は充実した仕事を与えられる様々な人材の宝庫であるため、死ぬまで抜けようとする者がいないだけだという。
内閣暗流諜報謀略室(ないかくあんりゅうちょうほうぼうりゃくしつ)
略称は「暗謀」。警察の腐敗を憂慮する検察庁、外務省、防衛省、内閣情報調査室、大手マスコミの若手の有望株と検事総長を切間創一が抱き込み、M26ロケット発射事件などを経て、秘密閣議で承認された内閣官房直轄の秘密組織として賭郎を組み込ませることに成功。設立目的は国家に対する犯罪や警察腐敗の摘発、従来組織では対応できなかった国際テロへの対応で、賭郎はこの肩書きを得たことで法的に警察より上の存在として認められ、警察の影響を受けることなく大胆な活動を起こすことが可能となった。
お屋形様(おやかたさま)
賭郎の長。代々切間家の末裔が務め、初代切間陽炎ノ助から数えて当代の切間創一で21代目。絶対的な実力を以て賭郎の頂点に君臨している。
屋形越え(やかたごえ)
賭郎会員とお屋形様との勝負。会員は命も含めた自らの全てを、お屋形様は賭郎の全実権を賭ける。屋形越えに挑むための条件は500億円以上の資産と搦手の献上、後に専属立会人が零號であることが付け加えられた。
賭郎発足以来会員が勝った記録はなく、また会員の命を賭けた勝負であるため同一会員による二度目以降の屋形越えが行われたこともない。
「粛清」
賭郎勝負を邪魔する者を除外すること、ルール違反やイカサマを行った者を処罰すること、賭郎組織の敵を排除することなどの意味で用いられる。
ときには暴を用い、命を奪う事も辞さない。
立会人(たちあいにん)
賭郎を介したギャンブルを行う際に派遣される専門家。ゲームのジャッジと進行、敗者からの取り立てを主な役目にしており、会員の要請に応じてゲームの提案も行う。取り立てを確実に行えるだけの高い戦闘力、ゲームの進行を的確に見極め状況に応じてイカサマを指摘できるだけの冷静さと明晰な頭脳、お屋形様に対する絶対的な忠誠心、いかなる状況でも責務を全うせんとする強い精神力が要求される。体内に発信機が仕込まれるため、所在と生死は賭郎が常に把握している。定員は101名。常にスーツを身に纏い、自らの號数と名前が刺繍されたハンカチを携帯している。
賭郎会員の初めての賭郎勝負に立ち会った者がその会員の専属立会人となり、以降立会いや賭郎との様々な仲介などを行う。但し会員の勝負には必ず専属の立会人がつかなければならないわけではなく、何らかの事情で立会人が来られない場合や会員が専属立会人の派遣を拒んだ場合などは別のフリーの立会人が寄越される。勝負においては中立の立場であることが原則とされるが、ルールに触れない範囲で口を挟んだり対戦者のいずれかに肩入れする者も多い。
立会人は立会を円滑に行うために部下を従えていることが多い。立会人として求められる戦闘力は、立会人個人としての格闘技などの技量だけではなく配下を含めた立ち回りも認められている。
號(ごう)
賭郎立会人全員に与えられる番号にして称号。零號から百號まであり、「號」という字には優れているという「豪」、強いという「剛」「強」、極めて希少な務めを成す「毫」「業」などの意味が込められている。
長い時代を経て「数字が若いほど立会人としての地位が高い」という慣習は形骸化していたが、切間創一によって旧来の制度に戻され、零號を頂点とした絶対的な序列を立会人にもたらすものとなった。自らの號を上げるには、殉職などによって空位になった號に配置されること、互いの相談によって交換すること、號奪戦によって奪取することの3つの方法がある。
號奪戦(ごうだつせん)
立会人が自分より高い號の立会人に挑む決闘。勝てば相手の號数をそのまま奪うことができる。挑戦者は相手に自らのハンカチを投げ、受けて立つ場合は投げられた相手のハンカチの上に自分のハンカチを重ねる。
號数に大きな価値がなくなった現代では特に制約のない対決ショーとなっていたが、夜行・目蒲戦において切間創一の意向により「至近距離から開始」「挑戦者は制限時間10秒以内に相手を絶命させなければならない」「倒せなければ挑戦者は粛清」というかつての厳しいルールに戻され、それによって旧来の號制度が復活することとなった。
死=心停止で条件が満たされるため、上位者が敗れて死亡した場合であっても、人材の損失を避けるべくすぐさま蘇生法が施される。とはいえかなりのリスキーである事には変わりなく、蘇生に成功しなければそのまま葬られることになる。
掃除人(スイーパー)
賭郎に敵意を持ち攻撃してくる者や賭郎に何らかの危害を加える人間・組織を討伐する人間。立会人同様大きな暴力を必要とする。立会人の「號」と同じくSランク、Aランクなどランクがある模様。
黒服(くろふく)
賭郎の構成員。主に立会人の護衛や雑務を行う。立会人同様高い戦闘能力と知能、「お屋形様」に対する絶対的な忠誠心を求められる。現在名前が明らかになっている人物は能輪美年付きのグリス・李、暁舟、龍のみ。劇中泉江が「S級の掃除人、A級の掃除人、お屋形様付き」と言った言葉を発していることから黒服の中でもランク・役割的な物があると考えられる。また、夜行妃古壱が賭けの代償を取り立てる際に「今日は取立人として来た」と発言していることから、「立会人兼取立人」なども存在する模様。
お屋形様付き
現お屋形様創一の体の秘密を知る古参の4人の立会人、掃除人が交代で任じられる創一の付き人。能輪美年、夜行妃古壱、棟耶将輝、夜行丈一の4人が交代で務める。
人主(ひとぬし)
賭郎で賭けを行い、掛け金の折り合いがつかない場合、賭郎会員と賭郎の存在を知る限られた人物20名が、競走馬に出資する馬主の様に、掛け金が足りない人物に出資をするシステム。出資した人物が勝利した場合、出資金と獲得額の3割がバックされ、負けた場合には出資金は戻ってこない代わり、出資した人物が賭郎に処刑される様を見ることで溜飲を下げる形になる。有名で大物であるほど出資者は大金を出すことが多いが、ただ単に人が処刑される所を見たいがために出資する人間もいる。
人主は、テレビのモニターを通して、オークションのように出資者が出資金額を言っていく。ちなみに貘は佐田国とのハングマン勝負で、5000万円の手持ち金を人主で25億円にまでつり上げた。目蒲によれば、かつて若きIT長者がこのシステムによって1000億円の値を叩き出したらしい。
搦手(からめて)
賭郎が権力に根を張るため、敵対組織や国家権力に送り込まれた工作員の呼称。貘はLファイルの情報を『KY宣言』で暴露することでLファイル登録者の弱みを握り、それを「搦手を送り込むための手段」として賭郎に献上することで屋形越えの代価にしようとしていると賭郎側は推測している。
卍(ばん)
勝負を行うエリアを決め、そこから出てはいけないという目印として貼られる札。これを使う際には、同時に「刻」(勝負のタイムリミット)「者」(一緒に参加する協力者の数)「地」(勝負の舞台)も決めることが多い。
butler cafe 百鬼夜行(バトラーカフェ ひゃっきやこう)
賭郎の弐號立会人、夜行妃古壱が経営する執事喫茶。単行本巻末のおまけ漫画『取り立て人夜行妃古壱』に登場する若き日の夜行が取り立てで訪れたコロンビアコーヒーに感銘を受け、「美しい執事がお茶を出す中で賭郎の仲間と語らえる場所」として設立を思い立ち、取り立て成功によるボーナスを元手に設立する。開業当初は経営が上手く行かなかったようだが、過去の自分に助言をしていた現在の夜行によると現在は成功しているらしい。
劇中では伽羅が賭郎を抜ける旨を夜行に伝えるために訪れていた他、迷宮ギャンブルに敗北した梶の潜伏場所となった。

アイデアル関連[編集]

アイデアル(Ideal)
佐田国が行うはずだったテロを利用し、株の仕手を行おうとしていたアメリカの犯罪組織。暴力を中心に活動しており、ボスが何者なのかは賭郎の情報網を以ってしても不明。ただし、後にそのボスがお屋形様である創一、および斑目貘と直接コンタクトを取り、会談を行ったために正体も明らかになった(詳細はビンセント・ラロの項目を参照)
組織の名前の由来はダイヤモンドのカットの最高形「アイデアルカット」(本義は「理想」などの意)である。
この組織のボスは佐田国が賭けに敗北した直後、お屋形様に直接連絡を取り、ミサイルを発射するよう要求するが断られた。それにより、仕手に失敗した一因は協力を拒んだ賭郎にあるとして、会員権48の半分である24の譲渡、もしくは金300億円を賭郎に対して要求し、その返答を聞くため、クレイグが組織の代表として賭郎の外務卿である泉江夕湖と接触したが「下品で知性のない白豚にやるカネは無い」と言ったお屋形様からの伝言を伝えられ、抗争に入った。賭郎に告げた条件はすべてブラフであり、真の目的は賭郎との全面戦争を行い、乗っ取ることである。
しかし、ジャルード号で行われたバトルシップゲームの後、レーシィとヴォジャを裏から操っていたラロの存在に気付いた切間創一(この時は蜂名)が接触を持ちかけ、斑目貘を交えて3人で一堂に会することとなった。この時点でラロは貘から奪った500億円を所持しており、貘も屋形越えに必要な『立会人が零號であること』『賭郎への功績(搦め手)』を満たしていたため、貘の屋形越えの権利とラロの『全て』を賭けた卍内決戦が展開されることとなる。

警視庁関連[編集]

警視庁密葬課(けいしちょうみっそうか)
作中に出てくる警視庁内の架空の課。迷宮ギャンブルや警視庁にとって都合の悪い人物の処理など、公に出来ないことに携わる。構成員は社会に溶け込めないほどの能力を秘めた者が多い。密葬課の長である真鍋と切間撻器の賭けの結果、賭郎に吸収された。
31巻のおまけ漫画「嘘喰い外伝 密葬課」によれば、創設者は警視長の黒沢一(くろさわ はじめ)。黒沢が「法で裁けぬ悪を葬る為」に組織したのが密葬課だとされている[15]。ただ、黒沢は本編には名前も姿も登場しない。
Lファイル
正式名称はラビリンスファイル(Labyrinth file)。その名が示すように警視庁における迷宮ギャンブルの依頼者と肩代わりさせる罪に関する情報を記したリスト。
作中では天真はLファイルをロビイストファイル(Lobbyist file)と偽って貘に一度提供した。

プロトポロス関連[編集]

プロトポロスオンライン
謎のゲームデザイナー、リチャード・アラタによって発表された世界規模のRPGオンラインゲーム。下記の「オフプロ」と区別する際の略称は「オンプロ」。プレイヤーは『テイパー』『アズラ』『ショウド』のいずれかに属し、三国を統一して『皇帝(カイザー)』になることを目指すコンセプトとなっており、ゲーム中には様々な職業(実質的には階級)が存在している。ただし、『皇帝』が出現するとそれから一週間後に全てのプレイヤーの戦績、ビオス、職業など全てがリセットされてしまうことになっている。
オフプロ
プロトポロスを実際の生活でプレイしたい同志たちによって形成された300人程度のコミュニティ。世界のどこかにある島で営まれている。無料で招待された者たちは奴隷からスタート。高額な料金を払った者はそれなりの階級からスタートとなっている。住人たちは個人情報やゲームデータを管理するため、インナーの装着を義務付けられ、違反などがあれば運営によってインナーを通じ電気ショックの罰を与えられる。屋形越えの権利を賭けた貘とラロ一派による勝負の舞台となる。
運営
リアルプロトポロスを仕切っている者たち。方針は「プレイヤーと認めるのは市民以上だけ、奴隷およびアンタッチャブルは誰一人這い上がらせるな」。故に「プレイヤー」に対するサポートは手厚いが、奴隷以下の者達は全く浮かび上がることが出来ないシステムを強いている。
調整者(コーディネーター)
キャストとして幅広い仕事をこなすオールラウンダー。仕事内容はアウトロー狩りなど、高い実力を有してなければならない。なかでも、役割がある分野に特化された調整者のことを「シングルタスク」と呼ぶ。
Bios(ビオス)
プロトポロス内における通貨およびその単位。ギリシャ語で「生命」という意味を持つ。ギリシャ文字での表記は「βίος」。
レベル
闘技場やクエストで勝つと得られる経験値を積むことでアップしていく。インナーが充電切れになるとペナルティとしてレベルが1降格する。
階級
最も下から順にアンタッチャブル→奴隷→市民(10000ビオス必要)→一般職 戦士・魔法使い(レベル20以上)→上級職 騎士・司祭(レベル50以上でさらに100000ビオス必要)→王(レベル80以上でさらに上級職の3分の2以上の賛同が必要)そして王が3つの勢力を統一すると皇帝(カイザー)になる。
アンタッチャブル
「いかなる慈悲や救いの手も届かない」という意味を持つ最下層の中の最下層。ここから奴隷に上がるには、闘技場で行われるリンチ同然の出し物「アンタッチャブルライン」に勝たなければならない。
アウトロー
インナーを脱ぎ捨てゲームをドロップアウトした者達。インナーを着ていないためギミックで戦闘不能にすることも出来ない上、運営から本物の武器を奪った者もいる。
皇帝(カイザー)
オフプロにおける最高階級。皇帝になったプレイヤーが発生した時点でインナーのゲームとしてのギミックが停止し(ただし充電などの基本的な動作は行わなければならない)、その翌日から7日間のカイザーフェスタが行われ、その後にリセットが行われる(そのため最長でも8日しか存在しない階級である)。皇帝となったプレイヤーはリセット後に王になれない制約がある(カイザーフェスタ終了時にレベル80以上の皇帝以外のプレイヤーが3人未満だった場合は不明)。

その他の用語[編集]

巨乳大作戦(きょにゅうだいさくせん)
劇中に出てくる架空のアダルトビデオ作品。劇中序盤に梶がその返却を忘れ、延滞料金を払いに行く際に登場。この作品の返却時に貘がレンタルビデオ店の個人情報漏洩を見抜き、延滞料金をチャラにさせた上で多額の口止め料を得ている。
なお、劇中ではシリーズ化されており、貘はこの作品を借りに前述のビデオ店を頻繁に訪れることから気に入っている様子。
ニトロローン
梶が借金をしていた消費者金融の1つ。営業している2人組のチンピラは債権整理のために単身で乗り込んだ梶を拘束し、暴力団の影をちらつかせて恫喝するが、暴力団を装って入ってきた貘に騙されてハズレ馬券を担保に大金を貸し与えてしまい、元締めからその責任を問われることと「営業していたら明日もまた来る」という貘の言葉を恐れ、翌日には行方をくらましていた。
プーヤン
作中に度々名前が登場するゲーム。実際に存在するゲームで、作中で貘が語るように難易度がかなり高い。単行本第11巻ではニンテンドーDSでこれと思しきゲームをアイデアルのボスがプレイしている姿も見受けられる(現実にDSソフト『コナミ アーケード コレクション』に収録されている作品の1つでもある)。
KY宣言(ケーワイせんげん)
劇中に登場する架空のテレビ番組。人気司会者の緒島ケンタが司会者を務める報道ドキュメンタリーで、国民の言いたいことや言えないことを、空気を読まずにズドン!!と言ってしまう番組。
世間を騒がせる犯罪や未解決事件なども取り扱っている。特にひき逃げに関しては異常なほど込み入った内容で調査し、犯人の素顔を公開することさえ辞さないが、劇中でやっていたのは貘が緒島と金子を断れない状況に追い込むために仕組まれた「嘘」だった。
はちの王子さま
栄羽が「栄田晴夫」名義で著作した絵本。栄羽いわく「道楽」であるが、記憶を失った創一と彼が秘密裏に接触するメッセージが描かれている。通常版と創一用の特製版で内容が異なる。
和向奴書房
『はちの王子さま』が唯一取り寄せられる古本屋で、貘と創一が出会った場所。前主人の金堂正彦の死後、経営を引き継いだ孫はあっさりと傾かせ、店を乗っ取られる。しかし、当時の現状を維持することを条件に店の経営は続いており、近所のちょっとしたミステリーとなっている。

読切、おまけ漫画など[編集]

読切短編[編集]

異形賭博者 嘘喰い(いぎょうとばくしゃ うそくい)
連載開始(2006年24号)の約半年前、週刊ヤングジャンプ2005年48号に掲載された32ページの読み切り作品。「嘘喰い」と呼ばれる男と鞍馬蘭子の駆け引きが描かれる。この読み切り版では「嘘喰い」の読みは「うそくい」である[16]。主人公である「嘘喰い」の名字・名前は出てこない。
単行本12巻-15巻の4冊に分割収録されている(12巻に3ページ、13巻に10ページ、14巻に10ページ、15巻に9ページ)。
嘘喰い特別編 夜行さん
月刊ヤングジャンプ2009年7月号に掲載された19ページの読切短編。単行本25巻に「特別読切 夜行さん」として収録。主人公は夜行妃古壱。
刃牙D区(バキ デンジャラスゾーン)
週刊少年チャンピオン2016年46号に掲載された、グラップラー刃牙25周年を記念しての寄稿短編。全18ページ。単行本未収録。
愚地克己とジャック・ハンマーの試合で花山薫と範馬勇次郎が賭けを行い、夜行妃古壱が立会う。

おまけ漫画[編集]

単行本巻末のおまけ漫画。簡略化されたラフネームで描かれている。「嘘喰い外伝 取り立て人夜行妃古壱」および「嘘喰い外伝 密葬課」は夜行たち取り立て人や密葬課の日常編で、コミカルさが強化されている。

嘘喰い外伝 取り立て人夜行妃古壱
2巻-11巻、16巻-24巻、26巻、28巻、29巻、38巻に収録。全23回。基本的に各巻3ページ(4巻のみ2ページ)。
嘘喰い外伝 密葬課
31巻-33巻、36巻、37巻に収録。全5回。各巻3ページ。
嘘喰い外伝 TP物語(ところプラスものがたり)
作者の迫稔雄が総合格闘家所英男と偶然出会い、所が運営する格闘技ジム・所プラスでボクシングを始め、試合などにも臨んでいく実体験を漫画化したもの。タイトルに「嘘喰い外伝」とあるものの、『嘘喰い』の作者の物語であり、『嘘喰い』のキャラクターは登場しない。
40巻-42巻、44巻-47巻に収録[17]。全7回。各巻3ページ。

その他の巻末おまけ漫画・イラスト[編集]

  • 4巻「アタック!SAKO師匠!」(1ページ) - アシスタントによる、作者の迫稔雄の日常を描いた4コマ漫画。
  • 27巻「sako toshio illustration gallery」(3ページ) - 『ジョジョの奇妙な冒険』のキャラクター・空条承太郎の格好をした斑目貘のイラストなど。
  • 30巻「『嘘喰い』30巻突破記念!! 嘘喰い×JOJO ドリームコラボ!!」 - 『ジョジョの奇妙な冒険』の作者・荒木飛呂彦が斑目貘のイラストとコメントを寄せており、迫稔雄が空条承太郎のイラストを描いている。荒木と迫の関係については、「迫稔雄が師と仰ぐ荒木飛呂彦」と説明されている。
  • 35巻 - アシスタント5人がそれぞれ、作者・仕事現場の日常を4コマで描いている。
  • 43巻 - 荒木飛呂彦と『キングダム』の作者の原泰久からの、連載10周年に対するお祝いイラストおよびコメントを収録(『キングダム』は週刊ヤングジャンプで『嘘喰い』と同年に連載開始)。2人とも自身の画風で斑目貘を描いている。イラスト・コメントの初出は週刊ヤングジャンプ2016年24号。

書誌情報[編集]

31巻-43巻(プロトポロス編)の間装丁が一新され(「PROTOPOROS」表記とローマ数字でカウント)、44巻-49巻(屋形越え編)まで再度装丁が一新された(「Climax」表記とローマ数字でカウント)。

  • 迫稔雄 『嘘喰い』 集英社ヤングジャンプ・コミックス〉、全49巻
    1. 2006年9月24日発行(9月19日発売[集 1])、ISBN 4-08-877146-X
    2. 2006年12月24日発行(12月19日発売[集 2])、ISBN 4-08-877186-9
    3. 2007年3月24日発行(3月19日発売[集 3])、ISBN 978-4-08-877229-5
    4. 2007年6月24日発行(6月19日発売[集 4])、ISBN 978-4-08-877280-6
    5. 2007年9月24日発行(9月19日発売[集 5])、ISBN 978-4-08-877320-9
    6. 2007年12月24日発行(12月19日発売[集 6])、ISBN 978-4-08-877362-9
    7. 2008年3月24日発行(3月19日発売[集 7])、ISBN 978-4-08-877410-7
    8. 2008年6月24日発行(6月19日発売[集 8])、ISBN 978-4-08-877463-3
    9. 2008年9月24日発行(9月19日発売[集 9])、ISBN 978-4-08-877505-0
    10. 2008年12月24日発行(12月19日発売[集 10])、ISBN 978-4-08-877570-8
    11. 2009年3月24日発行(3月19日発売[集 11])、ISBN 978-4-08-877616-3
    12. 2009年6月24日発行(6月19日発売[集 12])、ISBN 978-4-08-877667-5
    13. 2009年9月23日発行(9月18日発売[集 13])、ISBN 978-4-08-877717-7
    14. 2009年12月23日発行(12月18日発売[集 14])、ISBN 978-4-08-877776-4
    15. 2009年12月23日発行(12月18日発売[集 15])、ISBN 978-4-08-877801-3
    16. 2010年3月24日発行(3月19日発売[集 16])、ISBN 978-4-08-877827-3
    17. 2010年6月23日発行(6月18日発売[集 17])、ISBN 978-4-08-877876-1
    18. 2010年9月22日発行(9月17日発売[集 18])、ISBN 978-4-08-879027-5
    19. 2010年12月22日発行(12月17日発売[集 19])、ISBN 978-4-08-879079-4
    20. 2011年3月23日発行(3月18日発売[集 20])、ISBN 978-4-08-879115-9
    21. 2011年6月22日発行(6月17日発売[集 21])、ISBN 978-4-08-879158-6
    22. 2011年9月21日発行(9月16日発売[集 22])、ISBN 978-4-08-879202-6
    23. 2011年12月24日発行(12月19日発売[集 23])、ISBN 978-4-08-879241-5
    24. 2012年3月24日発行(3月19日発売[集 24])、ISBN 978-4-08-879290-3
    25. 2012年6月24日発行(6月19日発売[集 25])、ISBN 978-4-08-879351-1
    26. 2012年10月24日発行(10月19日発売[集 26])、ISBN 978-4-08-879441-9
    27. 2012年11月24日発行(11月19日発売[集 27])、ISBN 978-4-08-879462-4
    28. 2013年2月24日発行(2月19日発売[集 28])、ISBN 978-4-08-879520-1
    29. 2013年5月22日発行(5月17日発売[集 29])、ISBN 978-4-08-879559-1
    30. 2013年8月24日発行(8月19日発売[集 30])、ISBN 978-4-08-879628-4
    31. PROTOPOROS I 2013年11月24日発行(11月19日発売[集 31])、ISBN 978-4-08-879682-6
    32. PROTOPOROS II 2014年2月24日発行(2月19日発売[集 32])、ISBN 978-4-08-879750-2
    33. PROTOPOROS III 2014年5月24日発行(5月19日発売[集 33])、ISBN 978-4-08-879846-2
    34. PROTOPOROS IV 2014年8月25日発行(8月20日発売[集 34])、ISBN 978-4-08-879886-8
    35. PROTOPOROS V 2014年11月24日発行(11月19日発売[集 35])、ISBN 978-4-08-890074-2
    36. PROTOPOROS VI 2015年2月24日発行(2月19日発売[集 36])、ISBN 978-4-08-890115-2
    37. PROTOPOROS VII 2015年5月24日発行(5月19日発売[集 37])、ISBN 978-4-08-890152-7
    38. PROTOPOROS VIII 2015年5月24日発行(5月19日発売[集 38])、ISBN 978-4-08-890194-7
    39. PROTOPOROS IX 2015年9月23日発行(9月18日発売[集 39])、ISBN 978-4-08-890252-4
    40. PROTOPOROS X 2015年12月23日発行(12月18日発売[集 40])、ISBN 978-4-08-890320-0
    41. PROTOPOROS XI 2016年3月23日発行(3月18日発売[集 41])、ISBN 978-4-08-890373-6
    42. PROTOPOROS XII 2016年5月24日発行(5月19日発売[集 42])、ISBN 978-4-08-890430-6
    43. PROTOPOROS XIII 2016年8月24日発行(8月19日発売[集 43])、ISBN 978-4-08-890481-8
    44. Climax I 2016年11月23日発行(11月18日発売[集 44])、ISBN 978-4-08-890520-4
    45. Climax II 2017年2月22日発行(2月17日発売[集 45])、ISBN 978-4-08-890592-1
    46. Climax III 2017年5月24日発行(5月19日発売[集 46])、ISBN 978-4-08-890645-4
    47. Climax IV 2017年8月23日発行(8月18日発売[集 47])、ISBN 978-4-08-890728-4
    48. Climax V 2017年11月22日発行(11月17日発売[集 48])、ISBN 978-4-08-890788-8
    49. Climax VI 2018年2月24日発行(2月19日発売[集 49])、ISBN 978-4-08-890856-4

ラジオドラマ(VOMIC)[編集]

集英社が運営するヴォイスコミックステーションサイト「VOMIC」にてラジオドラマ化、2010年11月11日から24日まで全4回で順次公開され配信中である。

OAD[編集]

2012年10月19日に発売の単行本26巻の限定版に付属された[3]。人気の高いエピソードである「廃坑のテロリスト編」がアニメ化されている[3]

スタッフ[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ コミックス帯
  2. ^ ギャンブルマンガ「嘘喰い」実写映画化!連載10周年記念で進行中”. コミックナタリー. 株式会社ナターシャ. 2016年5月13日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h 「嘘喰い」廃坑のテロリスト編アニメ化、OVA付き限定版で”. マイコミジャーナル. 2012年6月14日閲覧。
  4. ^ 本来、號奪戦は下位の者が上位に挑むものであるが、番代は参拾號である三鷹のハンカチを掏った上で強引に號奪戦にした。
  5. ^ 太郎は誤り
  6. ^ 単行本第32巻、196頁(第350話)および第49巻、159頁(第537話)では「ヴィンセント・ラロ」と表記されている。
  7. ^ 「終了」の韓国語での発音は正確には「ジョンリョ」ではなく「ジョンニョ」である。「終」の読みは「ジョン」、「了」の読みは「リョ」であるが、これを続けて発音する場合は韓国語の発音規則により「ジョンニョ」に変化する。
  8. ^ 単行本第39巻、120-121頁(第423話)
  9. ^ 単行本第30巻、21頁(第318話)
  10. ^ 「ヴィゾーム」の英字綴りは単行本第49巻、153頁(第537話)より。
  11. ^ 単行本第49巻、158-159頁(第537話)
  12. ^ 読み方は単行本第12巻、127頁(第127話)および第37巻、198頁(第406話)より。
  13. ^ 第127話(単行本第12巻)
  14. ^ 第406話(単行本第37巻)。なお、百龍(Bǎilóng)と白龍(Báilóng)は中国語では音は同じで、声調(音の高低のパターン)のみ異なる。本作では龍は「バイロン」、龍は「パイロン」と異なるルビ表記になっている。
  15. ^ 単行本第31巻、213-214巻
  16. ^ 単行本第12巻、212頁
  17. ^ 40巻ではタイトルがなく、41巻・42巻では「TP物語」というタイトルであり、「嘘喰い外伝」とされるのは44巻からである。46巻のみ、タイトルの「TP」に「ところプラス」とルビが振られている。

出典[編集]

以下の出典は『集英社BOOK NAVI』(集英社)内のページ。書誌情報の発売日の出典としている。

  1. ^ 嘘喰い/1|迫 稔雄|ヤングジャンプコミックス|”. 2013年9月13日閲覧。
  2. ^ 嘘喰い/2|迫 稔雄|ヤングジャンプコミックス|”. 2013年9月13日閲覧。
  3. ^ 嘘喰い/3|迫 稔雄|ヤングジャンプコミックス|”. 2013年9月13日閲覧。
  4. ^ 嘘喰い/4|迫 稔雄|ヤングジャンプコミックス|”. 2013年9月13日閲覧。
  5. ^ 嘘喰い/5|迫 稔雄|ヤングジャンプコミックス|”. 2013年9月13日閲覧。
  6. ^ 嘘喰い/6|迫 稔雄|ヤングジャンプコミックス|”. 2013年9月13日閲覧。
  7. ^ 嘘喰い/7|迫 稔雄|ヤングジャンプコミックス|”. 2013年9月13日閲覧。
  8. ^ 嘘喰い/8|迫 稔雄|ヤングジャンプコミックス|”. 2013年9月13日閲覧。
  9. ^ 嘘喰い/9|迫 稔雄|ヤングジャンプコミックス|”. 2013年9月13日閲覧。
  10. ^ 嘘喰い/10|迫 稔雄|ヤングジャンプコミックス|”. 2013年9月13日閲覧。
  11. ^ 嘘喰い/11|迫 稔雄|ヤングジャンプコミックス|”. 2013年9月13日閲覧。
  12. ^ 嘘喰い/12|迫 稔雄|ヤングジャンプコミックス|”. 2013年9月13日閲覧。
  13. ^ 嘘喰い/13|迫 稔雄|ヤングジャンプコミックス|”. 2013年9月13日閲覧。
  14. ^ 嘘喰い/14|迫 稔雄|ヤングジャンプコミックス|”. 2013年9月13日閲覧。
  15. ^ 嘘喰い/15|迫 稔雄|ヤングジャンプコミックス|”. 2013年9月13日閲覧。
  16. ^ 嘘喰い/16|迫 稔雄|ヤングジャンプコミックス|”. 2013年9月13日閲覧。
  17. ^ 嘘喰い/17|迫 稔雄|ヤングジャンプコミックス|”. 2013年9月13日閲覧。
  18. ^ 嘘喰い/18|迫 稔雄|ヤングジャンプコミックス|”. 2013年9月13日閲覧。
  19. ^ 嘘喰い/19|迫 稔雄|ヤングジャンプコミックス|”. 2013年9月13日閲覧。
  20. ^ 嘘喰い/20|迫 稔雄|ヤングジャンプコミックス|”. 2013年9月13日閲覧。
  21. ^ 嘘喰い/21|迫 稔雄|ヤングジャンプコミックス|”. 2013年9月13日閲覧。
  22. ^ 嘘喰い/22|迫 稔雄|ヤングジャンプコミックス|”. 2013年9月13日閲覧。
  23. ^ 嘘喰い/23|迫 稔雄|ヤングジャンプコミックス|”. 2013年9月13日閲覧。
  24. ^ 嘘喰い/24|迫 稔雄|ヤングジャンプコミックス|”. 2013年9月13日閲覧。
  25. ^ 嘘喰い/25|迫 稔雄|ヤングジャンプコミックス|”. 2013年9月13日閲覧。
  26. ^ 嘘喰い/26|迫 稔雄|ヤングジャンプコミックス|”. 2013年9月13日閲覧。
  27. ^ 嘘喰い/27|迫 稔雄|ヤングジャンプコミックス|”. 2013年9月13日閲覧。
  28. ^ 嘘喰い/28|迫 稔雄|ヤングジャンプコミックス|”. 2013年9月13日閲覧。
  29. ^ 嘘喰い/29|迫 稔雄|ヤングジャンプコミックス|”. 2013年9月13日閲覧。
  30. ^ 嘘喰い/30|迫 稔雄|ヤングジャンプコミックス|”. 2013年9月13日閲覧。
  31. ^ 嘘喰い/31|迫 稔雄|ヤングジャンプコミックス|”. 2013年11月19日閲覧。
  32. ^ 嘘喰い/32|迫 稔雄|ヤングジャンプコミックス|”. 2014年2月19日閲覧。
  33. ^ 嘘喰い/33|迫 稔雄|ヤングジャンプコミックス|”. 2014年5月19日閲覧。
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関連項目[編集]

  • 佐々木希 - 週刊ヤングジャンプ2010年17号に掲載された全6ページの嘘喰い特別編(ロート製薬の男性用化粧品「OXY」とタイアップした広告漫画)に賭郎零號立会人として登場。なお、迫稔雄の作画ではなく実写との合成となっている。