国立がんセンター

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Japanese Map symbol (Hospital) w.svg 国立がんセンター中央病院
National Cancer Center Hospital.jpg
情報
英語名称 National Cancer Center Hospital
許可病床数 600床
開設者 厚生労働省
管理者 土屋了介(中央病院長)
開設年月日 1962年2月1日
所在地
〒104-0045
東京都中央区築地5-1-1
位置 北緯35度39分56秒
東経139度46分05秒
電話 03-3542-2511
二次医療圏 区中央部
(PJ 医療機関)
  
Japanese Map symbol (Hospital) w.svg 国立がんセンター東病院
Japan national cancer center east 01.jpg
情報
英語名称 National Cancer Center Hospital East
前身 国立柏病院・国立療養所松戸病院
許可病床数 425床
一般病床:425床
開設者 厚生労働省
管理者 江角浩安(東病院長)
開設年月日 1992年7月1日
所在地
〒277-8577
千葉県柏市柏の葉6-5-1
位置 北緯35度54分04秒
東経139度56分29秒
電話 04-7133-1111
二次医療圏 東葛北部
(PJ 医療機関)
  

国立がんセンター(こくりつがんセンター、National Cancer Center)は日本厚生労働省所管の施設等機関で、国立高度専門医療センター(ナショナルセンター)の一つである。

厚生労働省組織令第150条に基づいて設置され、がんその他の悪性新生物に関し、診断治療調査研究技術者の研修を行う。がん征圧のための国家の中核機関に位置づけられている。

総長は廣橋説雄。

目次

国立がんセンターの役割

  1. がん医療の提供 - 中央病院および東病院において、がんに特化した診療を行う。
  2. がん研究の推進 - 研究所において基礎研究、中央病院および東病院において臨床研究・治験を行う。
  3. がん情報の発信 - がん対策情報センターにおいてがんに関する情報を収集、評価し、発信を行う。
  4. がん専門家の育成 - レジデント制度、がん専門修練医制度の実施。

歴史と今後

  • 日本では第二次世界大戦後、それまでの感染症に代わり悪性新生物(がん)による死亡率が急速に上昇した。こうした事態に対応して、政府が対がん施策の中核的な組織として設立したのが国立がんセンターである。
  • 1962年、築地キャンパス(東京都中央区築地)開設。1992年に国立柏病院と国立療養所松戸病院を統合し柏キャンパス(千葉県柏市)を開設。この際に築地キャンパスの病院は「中央病院」と改称された。
  • 現在、柏キャンパスにある緩和ケア病棟は、この時、国立療養所松戸病院に開設されていたターミナルケア病棟を発展的に引き継いだものである。
  • 2004年、いわゆる行政改革により国立高度専門医療センターを除く国立病院独立行政法人国立病院機構に組み入れられた。国立がんセンターは国立高度専門医療センターの一つとして施設等機関として国に残ったが、2010年4月1日より独立行政法人国立がん研究センターとして独立行政法人化する予定である。
  • 独法化に先立ち、初代理事長の公募を行ったところ、5人の応募があり、山形大学医学部長の嘉山孝正が初代の理事長予定者に選ばれた[1]

沿革

  • 1962年 東京都中央区築地に国立がんセンター設立
  • 1992年 国立柏病院国立療養所松戸病院を統廃合し柏市に東病院開設、築地キャンパスの病院を中央病院
  • 1993年 柏キャンパスに研究所支所開設(現臨床開発センター
  • 1999年 中央病院に新棟完成
  • 2005年 臨床開発センター発足(柏キャンパス)
  • 2006年 がん対策情報センター発足

組織

中央病院(築地)

東病院(柏市)

臨床開発センター

  • 東京大学大学院の連携講座(新領域創成科学研究科先端生命科学専攻がん先端生命科学分野)を開講。東病院長、臨床腫瘍病理部部長、がん治療開発部部長は、同大学院教授・准教授を兼務している[2]

がん予防・検診研究センター(築地)

世界保健機関により、1970年に「胃がんの第一次予防・診断・治療」の、また1981年には「喫煙と健康」の、各指定研究協力センターに指定されている。

がん対策情報センター(築地)

研究所

疾病ゲノムセンター

運営局

歴代総長

カッコ内は前職など

  • 田宮猛雄(1962年2月 - 1963年7月/東京大学医学部長、日本医師会会長)
  • 比企能達(1964年4月 - 1967年1月/)
  • 久留勝(1967年1月 - 1970年9月/大阪大学医学部教授、国立がんセンター病院長)
  • 塚本憲甫(1970年9月 - 1974年6月/放射線医学総合研究所所長、国立がんセンター病院長)
  • 中原和郎(1974年9月 - 1976年1月/癌研究会癌研究所長、国立がんセンター研究所長)
  • 石川七郎(1976年2月 - 1984年7月/慶應義塾大学医学部教授、国立がんセンター病院長)
  • 杉村隆(1984年7月 - 1992年1月/国立がんセンター研究所長)
  • 末舛惠一(1992年1月 - 1994年3月31日/国立がんセンター病院長)
  • 阿部薫(1994年4月1日 - 1999年3月31日/国立がんセンター東病院長)
  • 寺田雅昭(1999年4月1日 - 2002年3月31日/国立がんセンター研究所長)
  • 垣添忠生(2002年4月1日 - 2007年3月31日/国立がんセンター中央病院長)
  • 廣橋説雄(2007年4月1日 - /国立がんセンター研究所長)

費用負担

  • 中央病院では、先進医療として、以下の医療を行っている。
    • CTガイド下気管支鏡検査(肺腫瘍に係るものに限る。)
    • 腫瘍性骨病変及び骨粗鬆症に伴う骨脆弱性病変に対する経皮的骨形成術(転移性脊椎骨腫瘍、骨粗鬆症による脊椎骨折又は難治性疼痛を伴う椎体圧迫骨折若しくは臼蓋骨折に係るものに限る。)
    • 悪性黒色腫におけるセンチネルリンパ節の同定と転移の検索
    • 乳がんにおけるセンチネルリンパ節の同定と転移の検索
    • 胸部悪性腫瘍に対するラジオ波焼灼療法(肺がん(従来の外科的治療法の実施が困難なもの又は外科的治療法の実施により根治性が期待できないものに限る。))
    • 胸部悪性腫瘍に対するラジオ波焼灼療法(乳がん(従来の外科的治療法の実施が困難なもの又は外科的治療法の実施により根治性が期待できないものに限る。)
    • 腎悪性腫瘍に対するラジオ波焼灼療法(腎悪性腫瘍(従来の外科的治療法の実施が困難なもの又は外科的治療法の実施により根治性が期待できないものに限る。)
    • 骨腫瘍のCT透視ガイド下経皮的ラジオ波焼灼療法(転移性骨腫瘍で既存の治療法により制御不良なものに限る。)
  • 東病院では、先進医療として、以下の医療を行っている。
    • 悪性腫瘍に対する陽子線治療(固形がんに係るものに限る。)
    • 抗EGFR抗体医薬投与前におけるKRAS遺伝子変異検査(EGFR陽性の治癒切除不能な進行又は再発の結腸又は直腸がんに係るものに限る。)
  • 国の機関であるため、会計法により、両病院とも支払いは現金のみの取り扱いである。独立行政法人化後のクレジットカードデビットカードの取り扱いについてはまだ発表されていない。

交通アクセス

エピソード

柳田邦男の『ガン回廊の朝』に、本センターの研究者が深夜の帰宅時に電車の車中から東京医科歯科大学の研究室に煌々と灯りが灯っているのを見てショックを受け、その対抗心から本センターの研究者達も終電ぎりぎりまで研究に打ち込むようになったエピソードが記されている。

  1. ^ 厚生労働省:独立行政法人国立がん研究センター理事長の公募について
  2. ^ 東京大学大学院新領域創成科学研究科生命科学研究系先端生命科学専攻がん先端生命科学分野

関連項目


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「国立がんセンター」のQ&A