国鉄タキ1250形貨車

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国鉄タキ1250形貨車
コタキ1250、1995年12月23日 半田埠頭駅にて
タキ1250、1995年12月23日
半田埠頭駅にて
基本情報
車種 タンク車
運用者 日本国有鉄道
日本貨物鉄道
所有者 日本化学工業
伊藤忠商事
東洋曹達工業
製造所 造機車輌、日立製作所
製造年 1960年(昭和35年) - 1968年(昭和43年)
製造数 8両
消滅 1997年(平成9年)
常備駅 郡山駅勿来駅
主要諸元
車体色 銀、
専用種別 リン酸
化成品分類番号 80
軌間 1,067 mm
全長 9,200 mm
全幅 2,250 mm
全高 3,514 mm
タンク材質 ステンレス鋼
荷重 30 t
実容積 19.0 m3
自重 13.5 t
換算両数 積車 4.5
換算両数 空車 1.6
台車 TR41C→TR41D
車輪径 860 mm
軸距 1,650 mm
台車中心間距離 5,100 mm
最高速度 75 km/h
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国鉄タキ1250形貨車(こくてつタキ1250がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)及び1987年昭和62年)4月の国鉄分割民営化後は日本貨物鉄道(JR貨物)に在籍したタンク車である。

本形式の元になったタキ1200形(初代)についてもここで解説する。

タキ1250形[編集]

タキ1250形リン酸専用の30t私有貨車である。本形式の他にリン酸を専用種別とする形式は、タ4200形(1両)、タム8200形(3両)、タキ1200形(初代)(1両)、タキ3650形(1両)、タキ11200形(14両)、タキ11300形(2両)、タキ17400形(2両)の7形式がある。

1960年(昭和35年)9月14日から1968年(昭和43年)7月9日にかけて8両(タキ1250 - タキ1257)が造機車輌及び日立製作所にて製作(改造による編入車を含む)された。

記号番号表記は特殊標記符号「コ」(全長 12 m 以下)を前置し「タキ」と標記する。

1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号80」(侵食性の物質、腐食性物質、危険性度合3(小))が標記された。

積荷であるリン酸は、肥料洗剤の製造、エチレン製造の触媒、清涼剤(コーラの酸味料など)等に使用されている。荷役方式は上入れ、上出し式であるがS字管は装備されていない。

1966年(昭和41年)9月24日に富士重工業にて1両(タキ1256)がタキ6105(タキ6100形)より改造され本形式に編入された。

所有者日本化学工業タキ1250 - タキ1255)、伊藤忠商事タキ1256)、東洋曹達工業タキ1257)の3社であり生涯名義変更されることはありませんでした。それぞれの常備駅は郡山駅勿来駅新南陽駅であった。

塗色は銀又はであり、全長は9,200mm、全幅は2,250mm、全高は3,514mm、軸距は5,100mm、自重は13.5t、換算両数は積車4.5、空車1.6、最高運転速度は75km/h、台車は当初TR41Cであったがその後改造されTR41Dとなった。

1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時にはタキ1254を除く7両がJR貨物に継承され、1997年(平成9年)2月に最後まで在籍した車2両(タキ1250, タキ1251)が廃車になり同時に形式消滅となった。

年度別製造数[編集]

各年度による製造会社と両数は次のとおりである。(改造による編入車は改造会社。所有者は落成時の社名。)

  • 昭和35年度 - 2両
    • 造機車輌 2両 日本化学工業(タキ1250 - タキ1251)
  • 昭和36年度 - 2両
    • 造機車輌 2両 日本化学工業(タキ1252 - タキ1253)
  • 昭和37年度 - 2両
    • 造機車輌 2両 日本化学工業(タキ1254 - タキ1255)
  • 昭和41年度 - 1両
    • 富士重工業 1両 伊藤忠商事(タキ1256) タキ6105(タキ6100形)よりの改造車
  • 昭和43年度 - 1両
    • 日立製作所 1両 東洋曹達工業(タキ1257)

タキ1200形(初代)[編集]

国鉄タキ1200形貨車(初代)
基本情報
車種 タンク車
運用者 鉄道省
日本国有鉄道
所有者 三井化学工業
製造所 若松車輌
製造年 1945年(昭和20年)
製造数 1両
消滅 1961年(昭和36年)
常備駅 大牟田駅
主要諸元
専用種別 リン酸
化成品分類番号 制定以前に形式消滅
軌間 1,067 mm
タンク材質 ステンレス鋼
荷重 30 t
自重 13.1 t
換算両数 積車 4.5
換算両数 空車 1.8
台車 TR16
車輪径 860 mm
軸距 1,650 mm
台車中心間距離 6,310 mm
最高速度 75 km/h
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タキ1200形(初代)はリン酸専用の30t 積私有貨車である。本形式は日本初のリン酸専用車である。

1945年(昭和20年)8月8日に若松車輌にて1両のみ製作された。落成日が太平洋戦争中であったため当時の資料が現存していないが、軍事関連物資の輸送に使用していたものと推定される。

所有者は三井化学工業で常備駅は大牟田駅であった。

落成より16年後の1961年(昭和36年)7月28日に廃車となり同時に形式消滅となった。

参考文献[編集]

  • 鉄道公報
  • 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3
  • 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)

関連項目[編集]