国鉄タム80形貨車

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国鉄タム80形貨車
基本情報
車種 タンク車
運用者 日本国有鉄道
所有者 山陽木材防腐→日商化学工業
三池合成工業→三井化学工業→三井コークス工業
製造所 習志野製作所、日立製作所富士重工業
製造年 1949年(昭和24年) - 1961年(昭和36年)
製造数 5両
消滅 1981年(昭和56年)
常備駅 室蘭駅大牟田駅
主要諸元
車体色
専用種別 クレオソート
化成品分類番号 93
軌間 1,067 mm
全長 7,800 mm
全幅 2,432 mm
全高 3,397.5 mm
タンク材質 普通鋼一般構造用圧延鋼材
荷重 15 t
実容積 14.0 m3 - 14.9 m3
自重 9.0 t - 11.0 t
換算両数 積車 2.6
換算両数 空車 1.0
走り装置 一段リンク式二段リンク式
車輪径 860 mm
軸距 3,900 mm - 4,000 mm
最高速度 65 km/h→75 km/h
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国鉄タム80形貨車(こくてつタム80がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)に在籍した私有貨車タンク車)である。

本形式より改造され別形式となったタム20080形についても本項目で解説する。

タム80形[編集]

タム80形は、クレオソート専用の15t積タンク車として1949年(昭和24年)7月28日から1961年(昭和36年)1月12日にかけて5両(タム80 - タム84)が習志野製作所、日立製作所富士重工業の3社にて製造された。

本形式の他にクレオソートを専用種別とする形式にはタ1000形(48両)、タ2400形(3両)、タム20080形(2両、後述)、タサ500形(84両)、タキ1600形(1両)、タキ2700形(5両)、タキ2750形(5両)の7形式があった

落成時の所有者は、山陽木材防腐、三池合成工業(社名はその後三井化学工業、三井コークス工業と変遷した)の2社でありそれぞれの常備駅は、室蘭本線室蘭駅鹿児島本線大牟田駅であった。

1953年(昭和28年)3月6日に山陽木材防腐所有車2両(タム80, タム81)が日商化学工業へ名義変更された。

1968年(昭和43年)8月に2両(タム80, タム81)がタム20080形(タム20080,タム20081)へ改称された。(後述)

貨物列車の最高速度引き上げが行われた1968年(昭和43年)10月1日ダイヤ改正対応のため、軸ばね支持方式が二段リンク式に改造され、最高運転速度は65km/hから75km/hへ引き上げられた。

1979年(昭和54年)10月に制定された化成品分類番号では、「93」(有害性物質、可燃性のもの)が標記された。

キセ(外板)なしドーム付きタンク車であり、荷役方式はマンホールによる上入れ、吐出管による下出し式である。

塗色は、であり、全長は7,800mm、全幅は2,432mm、全高は3,397.5mm、軸距は3,900mm - 4,000mm、実容積は14.0m3-14.9m3、自重は9.0t - 11.0t、換算両数は積車2.6、空車1.0、車軸は12t長軸であった。

1981年(昭和56年)10月26日に最後まで在籍した車2両(タム83, タム84)が廃車になり同時に形式消滅となった。

年度別製造数[編集]

各年度による製造会社と両数、所有者は次のとおりである。(所有者は落成時の社名)

  • 昭和24年度 - 2両
    • 習志野製作所 2両 山陽木材防腐(タム80 - タム81)
  • 昭和26年度 - 1両
    • 日立製作所 1両 三池合成工業(タム82)
  • 昭和36年度 - 2両
    • 富士重工業 2両 三池合成工業(タム83 - タム84)

タム20080形[編集]

国鉄タム20080形貨車
基本情報
車種 タンク車
運用者 日本国有鉄道
所有者 日商化学工業
種車 タム80形
改造年 1968年(昭和43年)
改造数 2両
消滅 1981年(昭和56年)頃
常備駅 東室蘭駅
主要諸元
車体色 黒+黄1号の帯
専用種別 クレオソート
化成品分類番号 93
軌間 1,067 mm
全長 7,800 mm
タンク材質 普通鋼(一般構造用圧延鋼材)
荷重 15 t
実容積 14.9 m3
自重 11.0 t
換算両数 積車 2.6
換算両数 空車 1.2
走り装置 一段リンク式
車輪径 860 mm
軸距 3,900 mm - 4,000 mm
最高速度 65 km/h
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タム20080形はクレオソート専用の15t積みタンク私有貨車である。

当初タム80形の軸ばね支持装置は一段リンク式であったが、貨物列車の最高速度引き上げが行われた1968年(昭和43年)10月1日ダイヤ改正対応のため、2両(タム83,タム84)は二段リンク式に改造したが、2両(タム80,タム81)の未改造の車が残り区別のため別形式(タム20080形)とした。車番は現番号に「20000」を加えて「タム20080,タム20081」となった。改造内容は標記類の書き換え以外なにもなく、むしろ本形式の方が本来のタム80形ともいえる。タム82は同年7月26日に用途廃止(廃車)となった。

所有者は日商化学工業であり、東室蘭駅を常備駅として運用された。

1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号、「93」(有害性物質、可燃性のもの)が標記された。

塗色は、黒であり黄色(黄1号)の帯を巻いている。全長は7,800mm、実容積は14.9m3、自重は11.0t、換算両数は積車2.6、空車1.0、最高運転速度は65km/h、車軸は12t長軸であった。

1978年(昭和53年)頃に最後まで在籍した車が廃車となり同時に形式消滅となった。

参考文献[編集]

  • 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3
  • 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)

関連項目[編集]