国際標準化機構

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国際標準化機構(こくさいひょうじゅんかきこう、: International Organization for Standardization)、略称 ISO(アイエスオー、イソ、アイソ)は、国際的な標準である国際規格 IS を策定するための非政府組織ジュネーヴに本部を置くスイス民法による非営利法人である。各国1機関の参加が認められ、公用語英語フランス語ロシア語を用いる。国際標準化機構が策定した国際規格をISOと呼称する事例もみられる。

162の標準化団体で構成される、国際標準の世界的相互扶助を目的とする独立組織[1]で、国家間に共通な標準規格を提供している。およそ2万の規格は、工業製品、技術、食品安全、農業、医療など全ての分野を網羅している。

概要[編集]

WTO/TBT協定メートル条約に基づく国際単位系の使用を定め、「計測及び計量標準の分野における協力に関する日本国通商産業省工業技術院 (AIST)アメリカ合衆国商務省国立標準技術研究所 (NIST) との間の実施取決め」などで計量標準の同等性と較正国家間で相互認証して、国際規格 IS を担保している。

略称は英語でIOS、フランス語でOINなど多様であるためギリシア語で均等や均質を意味するisos からISOを採り、アイソ、アイエスオーなどと呼称される。

定めた国際規格は“ISO NNNNN-P:YYYY”で識別する。“NNNNN”は5けた以内の規格番号で“-P”は部を表し、省略で全部、記載なしで1部のみ構成を表す。“:YYYY”は制定または改定年で、改定年は記さない場合もある。

国際電気標準会議 (IEC) と協同策定したものは“ISO/IEC NNNNN-P:YYYY”で表す。IS規格以外は一般仕様書 (PAS)、技術仕様書 (TS)、技術報告書 (TR) などの略称を付与する。

沿革[編集]

参加機関[編集]

ISO会員国の地図。緑がメンバー国 (members)。黒は非会員国。
黄色は標準活動がまだ進展していない国 (correspondent members)。
赤は経済活動が非常に小規模な国 (subscriber members)[2]
  • 日本 日本工業標準調査会 (JISC)
  • 米国 アメリカ規格協会 (ANSI)
  • 英国 BSI
  • フランス AFNOR
  • ドイツ DIN
  • 中国 中国国家標準化管理委員会 (SAC)
  • 韓国 韓国技術標準院 (KATS)
  • ニュージーランド ニュージーランド規格協会 (SNZ)
  • インドネシア インドネシア国家標準局 (BSN)
  • ベトナム ベトナム標準・品質局 (TCVN)
  • カザフスタン カザフスタン標準化・計量・認証国家委員会 (KAZMEMST)
  • ヨルダン ヨルダン標準・計量協会 (JISM)
  • レバノン レバノン規格協会 (LIBNOR)
  • ケニア ケニア標準局 (KEBS)

技術委員会と担当規格[編集]

ISOは主要な産業分野の標準化を、「技術委員会 (Technical Committee、日本工業標準調査会では「専門委員会」の訳を用いている。)」の下で行う。TCは"TC 1"(ネジ)や"TC 2"(ボルト・ナット類)から"TC 229"(ナノテクノロジー)まであり(一部は廃止・休止中)、さらに"TC 230"から"TC 243"(一般消費者向け製品の安全性)まではプロジェクト委員会 (Project Committee) という形態をとっている。プロジェクト委員会は特殊分野において、1つか2つの規格しか発行せず、規格作成が終了したらすぐに解散する。その設立にはISOにおけるTC設立の投票が不要である。

これらの技術委員会のうち、"TC 97"(情報分野)については、国際電気標準会議 (IEC) と標準化の範囲が重複するので、標準化活動をIECと合同で行うこととし、1987年に改組しISO/IEC JTC 1となった。情報技術の発展と共にJTC 1の組織は肥大化し、現在は全ISO規格の1割近くを担うまでに至っている(JTC1の活動と規格については別途参照)。JTC 1が担当する規格の多くは、"ISO/IEC"で始まる規格番号をもつ(ただしISO 9660のように、JTC 1が設立して以来、改正されていない規格は除く)。

電気分野の標準化はISOでは行わず、専ら IEC が策定する。ただし自動車のようにISO側にTCがある製品の電気部品に関連する規格をISO側で策定することもある。通信分野の標準化は万国電信条約にもとづいて国際電気通信連合(ITU)で策定することがある。

以下に技術委員会の一覧と、各委員会が作成した著名な規格を示す。(JTC 1の規格については専用項目を参照)

[注]Pメンバー(Participating member)とは、専門委員会(TC)/分科委員会(SC)内の全ての事案への投票義務を負って業務に積極的に参加し、会議に出席する者

感度[編集]

写真フィルム撮像素子感度を表す記号として、「ISO 100」「ISO 400」などのようにも使われる。これらは、フィルムのシャッター速度に関する規格 ISO 58001987年版)に基づいた格付け (ISO speed rating) の数字であり、規格そのものの番号 (5800) ではない点に注意を要する。

関連標準化組織[編集]

脚注[編集]

  1. ^ About ISO”. ISO. 2007年10月4日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2016年1月4日閲覧。
  2. ^ ISO - ISO members

関連項目[編集]