埼玉県警察RATS

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県警航空隊BK117ヘリコプターからの降下を準備する隊員
懸垂下降する隊員
トラックに乗って行進に臨む隊員

埼玉県警察機動戦術部隊RATS(さいたまけんけいさつきどうせんじゅつぶたいラッツ)は、埼玉県警察警備部機動隊に編成されている突入部隊である。RATSはRiot And Tactics Squadの頭字語とみられている[1][2]

対テロ作戦銃器を所持した凶悪犯罪者への対処を主要な任務としており、機動隊第3中隊に所属している[1][2]

概要[編集]

RATSは、2007年2月20日陸上自衛隊朝霞駐屯地で行われた第1師団埼玉県警察茨城県警察による合同治安出動訓練の際に報道関係者の前に現れ、一般に存在が明らかとなった。この合同訓練において部隊輸送訓練を実施した際、第32普通科連隊の隊員と共に、陸上自衛隊のヘリコプターUH-1J)からリペリング(ロープ降下)を実施した。

2008年6月3日には、埼玉県川越市で発生した強盗犯人による立てこもり事件に出動した。強盗事件を起こし、警察とのカーチェイスの末に包囲され、拳銃を所持して自動車内に立てこもっていた特別永住者の男が自身の頭部を撃って自殺を図った際、同県警刑事部特殊戦術班(STS)と合同で強行突入を行い、男の身柄を確保した。なお、当該人物は自らの放った銃弾により死亡した。

2009年1月12日栃木県足利市において、拳銃使用の殺人未遂事件が発生し、犯人が埼玉県上尾市内の駐車場で自身の所有するトラックに乗って潜伏している事が判明したため、RATSはSTSおよび、栃木県警察刑事部の突入班(SIT)と合同で強行突入を行い、犯人の身柄を確保した。なお、捜査員らが突入した際、犯人は右手に拳銃を握ったまま、トラックの寝台で眠っていたと報道されている。

装備[編集]

軍事専門誌「コンバットマガジン」2007年5月号に掲載された写真によると、マスクで顔を隠し、防弾ヘルメット防弾ベストを身に着け、フラッシュライトを装着した機関けん銃MP5F)、自動式けん銃S&W M3913)などを装備している。また、出動服(リペリング用)の右上腕部には「RATS」と記載された赤色のワッペンを装着している。

2008年埼玉県川越市で発生した立てこもり事件の際には、インパルス消火システム(高圧放水器)やネットランチャー(筒型でを射出するもの)、機関けん銃(セミオート射撃のみ可能なもの。フラッシュライト、ダットサイト装着、軍事専門誌「SATマガジン」では「MP5SFK」と記載されたもの)などを装備していた。

2016年3月19日に行われた警備部長査閲では、S&W M3913やH&K P2000、MP5を使用した。MP5については、Eotec社製のホロサイト、スコープ、フラッシュライト、フォアグリップなどが装着されており、ストックはヘルメットのフェイスシールドに対応して湾曲したブルガー&トーメ社製のものを装備していた。P2000はタクティカルマウントにダットサイトやタクティカルライトを装着した「狙撃拳銃」仕様となっていた。このほか、特注の防弾盾や、防弾盾3枚で構成された移動式防弾システムも披露された[2]

登場作品[編集]

漫画[編集]

S -最後の警官-
劇中では経験不足と指揮の乱れにより成果を挙げる事ができず、警視庁SATに出し抜かれる描写となっていた。

参考文献[編集]

  1. ^ a b 「ストライク アンド タクティカルマガジン」2008年9月号
  2. ^ a b c 大塚正論「埼玉県警察本部警備部 機動隊銃器対策部隊 警備部長査閲」、『ストライク アンド タクティカルマガジン』、KAMADO、2016年7月、 12–13。

関連項目[編集]