増田義郎

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増田 義郎(ますだ よしお、本名・増田 昭三1928年2月17日 - 2016年11月5日[1])は、日本の文化人類学者歴史学者ラテンアメリカ文化史)。東京大学名誉教授東京生まれ。従四位[2]

略歴[編集]

活動[編集]

元は英文学を専攻していたが、1950年代後半からは、日本におけるラテンアメリカ史の開拓研究者となり、インカ帝国マヤ文明のほか、大航海時代(命名者でもある)や海賊などについて厖大な数の著作と翻訳がある。また自身イベリア半島やラテンアメリカ圏に、調査紀行を多くしている。

著書[編集]

単著[編集]

  • 『インカ帝国探検記――ある文化の滅亡の歴史』(中央公論社, 1961年/中公文庫, 1975年、新装版2001年、改版2017年)
  • 『古代アステカ王国――征服された黄金の国』(中央公論社[中公新書], 1963年)
  • 『太陽の帝国インカ――征服者の記録による』(角川書店[角川新書], 1964年)
  • 『純粋文化の条件――日本文化は衝撃にどうたえたか』(講談社現代新書, 1967年)
  • 『メキシコ革命――近代化のたたかい』(中央公論社[中公新書], 1968年)
  • 『沈黙の世界史(12) 太陽と月の神殿』(新潮社, 1969年)
    • 『太陽と月の神殿――古代アメリカ文明の発見』(中公文庫, 1990年)
  • 『新世界のユートピア』(研究社, 1971年/中公文庫, 1989年)
  • 『世界の歴史(7) インディオ文明の興亡』(講談社, 1977年)
  • 『コロンブス』(岩波書店岩波新書], 1979年)
  • 『ビジュアル版 世界の歴史(13) 大航海時代』(講談社, 1984年)
  • 『略奪の海カリブ――もうひとつのラテン・アメリカ史』(岩波書店[岩波新書], 1989年)
  • 『黄金郷に憑かれた人々』(日本放送出版協会[NHKブックス], 1989年)
  • 『大航海者の世界(3) マゼラン――地球をひとつにした男』(原書房, 1993年)
  • 『黄金の世界史』(小学館, 1997年/講談社学術文庫, 2010年)
  • 『日本人が世界史と衝突したとき』(弓立社〈叢書日本再考〉, 1997年)
  • 『物語ラテン・アメリカの歴史――未来の大陸』(中央公論社[中公新書], 1998年)
  • 『アステカとインカ――黄金帝国の滅亡』(小学館, 2002年)
  • 『太平洋――開かれた海の歴史』(集英社新書, 2004年)

共著[編集]

  • (藤井龍彦・利根山光人大江健三郎・小池祐二)『新潮古代美術館(14) 古代アメリカの遺産』(新潮社, 1981年)
  • 友枝啓泰)『世界の聖域(18) 神々のアンデス』(講談社, 1982年)
  • (フランクリン・ピース)『図説 インカ帝国』(小学館, 1988年)
  • 柳田利夫)『ペルー 太平洋とアンデスの国――近代史と日系社会』(中央公論新社, 1999年)
  • 前川輝光・高殿良博・鯉渕信一・竹内実)『アジア人の価値観』(アジア書房, 1999年)
  • 吉村作治)『インカとエジプト』(岩波新書, 2002年)
  • (青山和夫)『古代アメリカ文明 世界歴史の旅』(山川出版社, 2010年)

編著[編集]

  • 『大系世界の美術(7)古代アメリカ美術』(学習研究社, 1973年)
  • 『世界の博物館(5)メキシコ国立人類学博物館――太陽の国マヤ・アステカの文明』(講談社, 1978年)
  • 『アメリカ論(2)中南米』(放送大学教育振興会, 1986年)
  • 『スペイン 読んで旅する世界の歴史と文化』(新潮社, 1992年)
  • 『世界各国史(26)ラテン・アメリカ史Ⅱ 南アメリカ』(山川出版社, 2000年)
  • 『図説 海賊 ふくろうの本』(河出書房新社, 2006年)
  • 『図説 大航海時代 ふくろうの本』(河出書房新社, 2008年)

共編著[編集]

  • 上田勤大橋健三郎)『現代英米文学ハンドブック』(南雲堂, 1961年)
  • (堀内清治)『世界の建築(1)古代オリエント・古代アメリカ』(学習研究社, 1983年)
  • 染田秀藤・山田善郎)『ラテンアメリカ世界――その歴史と文化』(世界思想社, 1984年)
  • 中川久定二宮敬)『17・18世紀大旅行記叢書・第Ⅰ期(全10巻)』(岩波書店, 1990年-1994年)
  • (NHK取材班)『NHK大英博物館(6)マヤとアステカ・太陽帝国の興亡』(日本放送出版協会, 1991年)
  • 島田泉)『古代アンデス美術』(岩波書店, 1991年)
  • 山田睦男)『世界各国史(25)ラテン・アメリカ史(Ⅰ)メキシコ・中央アメリカ・カリブ海』(山川出版社, 1999年)

主な訳書[編集]

  • 『片隅の人生 サマセット・モーム全集(第8巻)』(新潮社, 1956年)
  • ロザモンド・レーマン『ワルツへの招待』(三笠書房, 1956年/角川文庫, 1991年)
  • アコスタ『新大陸自然文化史1 (上下)』(岩波書店「大航海時代叢書」, 1966年)
  • ゴドフリー・リーンハート『社会人類学』(岩波書店, 1967年)
  • ウィリアム・H・マクニール『世界史』(新潮社、1971年)
    • 改訳版 (中央公論新社, 2001年/中公文庫(上下), 2008年)
  • L・G・ルンブレラス『アンデス文明――石期からインカ帝国まで』(岩波書店, 1977年)
  • ハーヴェイ・ホワイト『メキシコの黄金』(晶文社, 1977年)
  • シエサ・デ・レオン『インカ帝国史』(岩波書店「大航海時代叢書」, 1979年/岩波文庫, 2006年)
  • フワン・ルルフォ『ペドロ・パラモ』(岩波書店, 1979年/岩波文庫, 1992年)
  • コルテスほか『征服者と新世界』(岩波書店「大航海時代叢書」, 1980年)
  • ラス・カサス『インディアス史』(岩波書店「大航海時代叢書」, 1981年)
  • ペドロ・ピサロほか『ペルー王国史』(旦敬介共訳、岩波書店「大航海時代叢書」, 1984年)
  • R・A・スケルトン『世界探検地図――大航海時代から極地探検まで』(原書房, 1986年)
  • クリントン・V・ブラック『カリブ海の海賊たち』(新潮社[新潮選書], 1990年)
  • スティーヴン・マーロウ『秘録コロンブス手稿』(文藝春秋(上・下), 1991年)
  • クック『太平洋探検』(岩波書店(上・下), 1992-94年/岩波文庫(全6巻), 2004-05年)
  • サルバドール・デ・マダリアーガ『コロンブス正伝』(角川書店, 1993年)
  • マリアノ・クエスタ=ドミンゴ『図説航海と探検の世界史』(原書房, 1995年)
  • スティーヴン・マーロウ『ドン・キホーテのごとく セルバンテス自叙伝』(文藝春秋(上・下), 1996年)
  • ロバート・ルイス・スティーヴンスン『完訳 宝島』(中公文庫, 1999年)
  • デイヴィッド・コーディングリ編『図説海賊大全』(東洋書林, 2000年)
  • エリザベス・バケダーノほか『大陸別世界歴史地図(4)南アメリカ大陸歴史地図』(東洋書林, 2001年)
  • ラウラ・ラウレンチック・ミネリ編『インカ帝国歴史図鑑――先コロンブス期ペルーの発展、紀元1000-1534年』(東洋書林, 2002年)
  • フランシスコ・デ・ヘレス/ペドロ・サンチョ『インカ帝国遠征記』(中公文庫, 2003年)
  • マリア・ロストウォロフスキ『インカ国家の形成と崩壊』(東洋書林, 2003年)
  • サマセット・モーム『ドン・フェルナンドの酒場で――サマセット・モームのスペイン歴史物語』(原書房, 2006年)
  • ブライアン・レイヴァリ『船の歴史文化図鑑――船と航海の世界史』(悠書館, 2007年)
  • シエサ・デ・レオン『インカ帝国地誌』(岩波文庫, 2007年)
  • ダニエル・デフォー『完訳 ロビンソン・クルーソー』(訳・解説、中央公論新社, 2007年/中公文庫, 2010年)
  • マリノフスキー西太平洋の遠洋航海者』(講談社学術文庫, 2010年)-旧訳版は中央公論社「世界の名著」(抄訳)

脚注[編集]

  1. ^ “訃報 増田義郎さん88歳=東大名誉教授”. 毎日新聞. (2016年11月7日). http://mainichi.jp/articles/20161107/k00/00m/060/135000c 2016年11月7日閲覧。 
  2. ^ 『官報』6917号、平成28年12月12日