墨染駅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
墨染駅 | |
---|---|
![]() 駅舎(2016年12月3日撮影) | |
すみぞめ Sumizome | |
◄KH30 丹波橋 (1.0km) (1.0km) 藤森 KH32► | |
![]() | |
所在地 | 京都市伏見区墨染町691番地 |
駅番号 | KH 31 |
所属事業者 | 京阪電気鉄道 |
所属路線 | ■京阪本線 |
キロ程 | 42.3km(淀屋橋起点) |
電報略号 | 墨(駅名略称方式) |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線 |
乗降人員 -統計年度- |
7,332人/日 -2018年- |
開業年月日 | 1910年(明治43年)4月15日 |
備考 | ホームの有効長は7両 |
墨染駅(すみぞめえき)は、京都府京都市伏見区墨染町[1][2]にある、京阪電気鉄道京阪本線の駅。駅番号はKH31。
歴史[編集]
- 駅名の由来は、平安時代・太政大臣「藤原基経」が死去し、この地に葬られ際に上野某が『深草の野辺の桜し心あらば今年ばかりは墨染めに咲け』と和歌を詠み以後桜が墨染色に咲いた。との言い伝えられ、後に、この地に建てられた寺(駅の南西にある)『墨染寺(ぼくせんじ)』に由来する[3][1]。
- 戦争中の一時期、陸軍16師団の施設が駅付近に点在していたことから急行停車駅だったことがある。しかし戦争末期には急行運転そのものが廃止され、戦後1946年(昭和21年)2月15日のダイヤ改正で急行運転が復活した時には、急行通過駅に戻る。
- 1910年(明治43年)4月15日 - 京阪本線開業と同時に設置。
- 1943年(昭和18年)10月1日 - 会社合併により京阪神急行電鉄(阪急電鉄)の駅となる。
- 1944年(昭和19年)7月16日 - 急行停車駅となる[4]。
- 1946年(昭和21年)2月15日 - 急行運転が復活するも急行は通過駅となる[5]。
- 1949年(昭和24年)12月1日 - 会社分離により京阪電気鉄道の駅となる。
- 1963年(昭和38年)3月16日 - 構内旅客通路新設[6]。
- 1971年(昭和46年)9月10日 - 墨染変電所新設[7]。
- 1972年(昭和47年)9月1日 - 下りホーム改札口を使用開始[6]。
- 1985年(昭和60年)3月 - 京都行きホームにトイレ新設、ホーム屋根10m延伸[8]。
- 1995年(平成7年)10月3日 - 新駅舎使用開始[9]。
- 2009年(平成21年)4月1日 - 現在のバリアフリー基準に合わせてスロープを改良・使用開始[10]。
- 2011年(平成23年)12月17日 - ホームに異常通報装置を設置[11]。
- 2016年(平成28年)3月19日 - ダイヤ改正で日中の普通電車の運用が無くなり、準急のみ停車する時間帯が生まれた。
駅構造[編集]
相対式2面2線ホームを持つ地上駅。ホーム丹波橋寄りに改札口が上下線で独立して設置されており、改札内で互いのホームの行き来はできない。1990年代半ばまで構内踏切があったが現在は撤去されている。駅構内のスロープは2009年4月バリアフリー対策の新基準に合わせて傾斜が緩くされた[10]。
駅名の「墨染」にちなみ、ホーム屋根の支柱や梁などを他の駅より濃い灰色に塗られていたことがあったが[12]、1980年代半ばより、駅名にちなんでホームの柱をグレー(薄墨色)に塗っている。
のりば[編集]
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■京阪本線 | 上り | 三条・出町柳方面 |
2 | 下り | 中書島・枚方市・淀屋橋・中之島線方面 |
※両ホームとも有効長は7両。
利用状況[編集]
2009年11月10日の乗降人員は8,098人[13]。
近年の1日あたり利用客数の推移は下記の通り[14][15]。
年度 | 乗降人員 | 乗車人員 |
---|---|---|
2007年 | 8,545 | 4,385 |
2008年 | 8,374 | 4,227 |
2009年 | 8,455 | 4,258 |
2010年 | 8,052 | 4,060 |
2011年 | 7,953 | 3,926 |
2012年 | 7,981 | 4,071 |
2013年 | 7,718 | 4,033 |
2014年 | 7,911 | 4,079 |
2015年 | 8,393 | 4,230 |
2016年 | 7,426 | 3,715 |
2017年 | 7,167 | 3,608 |
2018年 | 7,332 | 3,710 |
駅周辺[編集]
- JR藤森駅 - 西日本旅客鉄道(JR西日本)奈良線 東へ約600m
- 伏見駅 - 近鉄京都線 南西へ約700m
- 京都教育大学
- 京都教育大学附属高等学校
- 京都市立藤ノ森小学校
- 伏見墨染郵便局
- 国道24号
- 西福寺
- 墨染寺(ぼくせんじ)- 駅名の由来[1]
- 藤森神社
- 墨染発電所
- 琵琶湖疏水・伏見インクライン跡
- 京阪電鉄墨染変電所
バスのりば[編集]
京阪墨染駅には、バス路線は乗り入れていない。
- 最寄バス停:京都市バス墨染または下町
- 周辺道路の一方通行規制により、方面ごとにのりばが異なる。
- 墨染
- バス停は墨染駅から北東へ徒歩3分
- 下町
- バス停は墨染駅から西へ徒歩5分
- 京都市バス
- 南8系統:横大路車庫行
隣の駅[編集]
- 京阪電気鉄道
- ■京阪本線
- ■快速特急「洛楽」・■特急・□ライナー・■通勤快急・■快速急行・■急行
- 通過
- ■通勤準急(平日下りのみ運転)・■準急・■普通
- 括弧内は駅番号を示す。
- ■快速特急「洛楽」・■特急・□ライナー・■通勤快急・■快速急行・■急行
脚注[編集]
- ^ a b c 『週刊私鉄全駅・全車両基地09 京阪電気鉄道』朝日新聞出版、2014年、p.21
- ^ ホームの淀屋橋寄りと出入口が墨染町にある。敷地は深草北新町や深草芳本町にもまたがっている。
- ^ 生田誠著『懐かしい写真で尋ねる 京阪電車 街と駅の1世紀』彩流社ISBN978-4-7791-2359-7 56頁
- ^ 京阪の社史『鉄路五十年』(1960年)の年表による
- ^ 出典・鉄道ピクトリアル1984年1月増刊号P103より
- ^ a b 出典・京阪100周年記念誌「京阪百年のあゆみ」(2011年3月24日刊)資料編141頁
- ^ 出典・京阪100周年記念誌「京阪百年のあゆみ」(2011年3月24日刊)292頁
- ^ 出典・「くらしの中の京阪」1985年1月号の記事より
- ^ 出典・京阪開業90周年記念誌『街をつなぐ 心をむすぶ』P221の年表より
- ^ a b 出典元・『K PRESS2009年5月号』16面の「くらしのなかの京阪」
- ^ 出典・『K PRESS2012年1月号』16面の「くらしのなかの京阪」
- ^ 駅置き広報誌「くらしの中の京阪」1983年5月号より
- ^ 出典元・京阪百年のあゆみ[資料編]
- ^ “京都市統計ポータル/京都市統計書”. 2017年4月7日閲覧。暦年数値を日数で除したものであり、統計表は年1回実施される流動調査の実績を基礎として、京阪の提示する数値を基に京都市が作成している。
- ^ “京都府統計書「鉄道乗車人員」”. 2015年4月6日閲覧。年度数値を日数で除して算出。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
|