夏野剛

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なつの たけし
夏野 剛
Takeshi Natsuno 20130210.jpg
生誕 (1965-03-17) 1965年3月17日(54歳)
日本の旗 神奈川県
国籍 日本の旗 日本
出身校 早稲田大学政治経済学部卒業
ペンシルベニア大学ウォートン校卒業
職業 ドワンゴ代表取締役社長
ムービーウォーカー代表取締役会長
KADOKAWA、ブックウォーカー、NTTレゾナント、セガサミーHD、グリー、USEN-NEXT HOLDINGS、ディーエルイー、日本オラクル、ゼネテック各社取締役
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特別招聘教授

夏野 剛(なつの たけし、1965年3月17日 - )は、日本実業家

ドワンゴ[1]代表取締役社長ムービーウォーカー代表取締役会長[2]カドカワ取締役。KADOKAWA取締役[3]ブックウォーカー取締役[4]NTTレゾナント取締役(非常勤)。セガサミーホールディングス[5]、、グリー[6]USEN-NEXT HOLDINGS[7]ディー・エル・イー[8]日本オラクル[9]、ゼネテック[10]などの社外取締役

慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特別招聘教授[11]経営学修士ペンシルベニア大学1995年)。

概要[編集]

エヌ・ティ・ティ・ドコモにてマルチメディアサービス部の部長執行役員などを歴任し、松永真理らとともにiモードを起ち上げたメンバーの一人として知られる。エヌ・ティ・ティ・ドコモ退任後は、慶應義塾大学大学院にて政策・メディア研究科の特別招聘教授に就任した。また、ドワンゴでは代表取締役社長などを務めるとともに、十数社の社外取締役を兼任する。World Wide Web Consortiumでは、アジア出身者として初の顧問会議(Advisory Board)の委員に就任した[12]

来歴[編集]

生い立ち[編集]

神奈川県出身。東京都立井草高等学校爆笑問題田中裕二は同級生[13])、早稲田大学政治経済学部経済学科卒業後、1988年東京ガスに入社。1993年に退社後、ペンシルベニア大学ウォートン校の経営大学院に留学、1995年経営学修士(MBA)を取得。同年日本に戻り、いわゆる一般的な広告モデルとは一線を画すダイレクトマーケティングモデルによるインターネットサービスプロバイダ(ISP)支援システムとしても一時話題となった、板倉雄一郎設立の株式会社ハイパーネットで、「ハイパーシステム」事業立ち上げに社外ブレーンとして参画し、後に自ら同社の海外戦略担当副社長に就任した。

NTTドコモ[編集]

1997年にハイパーネットが経営破綻したため、松永真理らの誘いで同年エヌ・ティ・ティ・ドコモに転職、iモードビジネスの立ち上げに携わる。

iモード以後もおサイフケータイをはじめとするドコモの新規事業を企画・実践、他社との幅広い提携を推進した。同社在籍中は、モバイル事業に関連する合弁会社などを多数立ち上げている。モバイル広告分野では、電通NTTアドと「ディーツーコミュニケーションズ」(D2C)を設立。日本マクドナルドとは、モバイルを活用したマーケティング企業「The JV」を設立した。

2005年6月、同社の執行役員(2005年5月10日新設)に就任。取締役に次ぐポストで、NTTグループとしては異例の昇進となった。

iモードビジネスにおける功績は、国際的にも知られている。米国の経済誌『ビジネスウィーク』は、2000年1月17日号において、iモードビジネスに関する特集記事を組んだ。続いて、2001年5月には「世界のeビジネスリーダー25人」に選出された。このほか2002年5月には、出身校のペンシルベニア大学ウォートン校から「ウォートン・インフォシスビジネス改革大賞」のTechnology Change Leader賞を受賞している。

NTTドコモ退社[編集]

2008年6月にエヌ・ティ・ティ・ドコモ退社。慶應義塾大学大学院にて政策・メディア研究科の特別招聘教授に就任。同月、セガサミーホールディングスぴあトランスコスモスエヌ・ティ・ティレゾナントSBIホールディングスなどの社外取締役に就任した。同年7月4日、ドワンゴ常勤顧問に就任、同年12月25日に取締役就任。ニコニコ動画の「黒字化担当」として活動し、2010年1~3月期に初めて黒字化達成した[14](しかし2018年3月通期から再び赤字となった)。2009年HTMLの標準化団体であるWorld Wide Web Consortium(W3C)の顧問会議委員(Advisory Board member)に選挙により選出される。アジア出身者初のBoardに就任(2011年再選)。2009年9月グリー社外取締役。2010年より政策シンクタンク・大樹総研の客員研究員就任。

2019年2月13日、ドワンゴの親会社であるカドカワの下方修正、赤字転落を受けカドカワ代表取締役社長の川上量生が事実上の引責辞任。それに伴い一度ニコニコ動画の黒字化に成功している夏野がドワンゴの代表取締役社長に就任。経営の改善を図ると見られる。[15][16]

発言[編集]

Newton
Apple社のPDA Newtonユーザーであった。2000年に携帯電話にWindowsCEを搭載しないのか、という質問に答えて「NewtonOSより優れているとは思えないから必要ない」と答えた[17]
ITホワイトボックス
『NHK ITホワイトボックス 世界一やさしいネット力養成講座「パソコンとケータイに弱い」が治る本』(講談社MOOK)にて、1〜4限のケータイ講座を慶應義塾大学教授として講師を担当。
Suica
「自分の立ち回り先でSuicaが使用できないこと」について以下の発言がある[18][19]
  • 2014年2月に「秋葉原駅構内ホームの「ミルクスタンド」で飲み物買おうとしたらSuiCa使えず、「現金のみです」だって。速やかに撤去し業者入れ替えよ。それとも何かの利権か?」と自身のツイッター[1]に写真付きで投稿した[2]
  • 2014年10月には「仙台地下鉄[20]ってSuica使えない[21]。ダサすぎる、仙台市。」とツイッターに写真付きで投稿した[3][4]
選択的夫婦別姓制度
「選択肢を増やすだけで、別にすべての家族が別姓にはならないのに、『家族制度が崩壊する』などと反対するのはおかしい。」と述べ、選択的夫婦別姓制度導入に賛同する[22]
パナマ文書について
タックスヘイブン使うのはビジネスの常識」と自身のツイッター[5]で発言。
日本経済について
1994年から2014年までの間アメリカのGDPは倍増したが、日本は横ばいだった理由について、イノベーションを阻害する社会的ルールが多いことを指摘している[23]
ドコモの携帯電話契約について
夏野がスマ―トフォンの名義替えのためにドコモの請求書を書面で届くように契約変更した際に、夏野の76歳の母親が契約内容を理解しないまま、子供向け知育アプリやアニメアプリ、筋力トレーニング関連アプリなどの毎月3000円程度の不必要なオプション契約を結ばされていた事が判明した。これに対して2019年2月21日にツイッター本人アカウントにおいて「76歳の母になんてひどい押し売りしてるんだろう」「総務省はこういうのをやめさせるべきじゃないのか」「(ドコモ)OBとして情けない」と発言した[24]

現職[編集]

略歴[編集]

出演[編集]

テレビ[編集]

ラジオ[編集]

著作[編集]

単著[編集]

  • 夏野剛著『iモード・ストラテジー――世界はなぜ追いつけないか』日経BP企画、2000年。ISBN 4931466281
  • 夏野剛著『ア・ラ・iモード――iモード流ネット生態系戦略』日経BP企画、2002年。ISBN 4931466710
  • Takeshi Natsuno, i-mode strategy, trans. Ruth South McCreery, Wiley, 2003. ISBN 0470851015
  • 夏野剛著『ケータイの未来』ダイヤモンド社2006年。ISBN 4478321221
  • 夏野剛著『1兆円を稼いだ男の仕事術』講談社2009年。ISBN 9784062155342
  • 夏野剛著『グーグルに依存し、アマゾンを真似るバカ企業』幻冬舎、2009年。ISBN 9784344981355
  • 夏野剛著『夏野流脱ガラパゴスの思考法』ソフトバンククリエイティブ2010年。ISBN 9784797359145
  • 夏野剛著『iPhone vs. アンドロイド――日本の最後の勝機を見逃すな!』アスキー・メディアワークス2011年。ISBN 9784048704342
  • 夏野剛著『なぜ大企業が突然つぶれるのか――生き残るための「複雑系思考法」』PHP研究所2012年。ISBN 9784569806457
  • 夏野剛著『「当たり前」の戦略思考』扶桑社2014年

共著[編集]

監修[編集]

その他[編集]

  • リアルビジネス企画・制作チーム著『USEN宇野康秀×8人の若手経営者のリアルビジネス』日経BP出版センター、2007年。ISBN 9784822245757
  • Aera編集部著『プロ力――仕事の肖像――Sixteen human documentaries』朝日新聞出版2009年。ISBN 9784023304208
  • 田原総一朗著『Twitterの神々――新聞・テレビの時代は終わった』講談社2010年。ISBN 9784062950688
  • 宝珠山卓志・篠崎功監修、ディーツーコミュニケーションズスマートフォン・ベクター編著『スマートフォン・マーケティング――ブランドアプリに見る企業のコミュニケーション戦略』宣伝会議2011年。ISBN 9784883352500

脚注[編集]

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  1. ^ 会社概要”. ドワンゴ. 2016年8月14日閲覧。
  2. ^ ムービーW、会長に夏野氏、五十嵐氏は常務”. 文化通信社. 2018年9月22日閲覧。
  3. ^ 株式会社KADOKAWA 企業情報”. ir.kadokawa.co.jp. 2019年2月3日閲覧。
  4. ^ 会社概要│電子書籍ストア - BOOK☆WALKER”. BOOK☆WALKER. 2019年2月3日閲覧。
  5. ^ 会社概要”. セガサミーグループ. 2016年8月14日閲覧。
  6. ^ 役員紹介”. グリー. 2016年8月14日閲覧。
  7. ^ 会社情報”. USEN-NEXT HOLDINGS. 2016年8月14日閲覧。
  8. ^ 会社紹介”. ディー・エル・イー. 2016年8月14日閲覧。
  9. ^ 役員紹介”. 日本オラクル. 2016年10月31日閲覧。
  10. ^ 会社概要”. ゼネテック. 2016年10月31日閲覧。
  11. ^ Takeshi Natsuno”. 慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス. 2016年8月14日閲覧。
  12. ^ W3C Advisory Board”. World Wide Web Consortium. 2016年8月14日閲覧。
  13. ^ TBS RADIO 爆笑問題の日曜サンデー 2015年2月22日放送分
  14. ^ ニコ動、悲願の「黒字化」達成──原動力はプレミアム会員”. ASCII.jp. 2019年1月14日閲覧。
  15. ^ “[https://ssl4.eir-parts.net/doc/9468/tdnet/1675327/00.pdf 特別損失の計上及び通期業績予想の修正、 グループ経営体制刷新に伴う会社分割の実施、孫会社の異動、 並びに代表取締役及び取締役の異動に関するお知らせ]”. カドカワ. 2019年2月18日閲覧。
  16. ^ 株式会社インプレス (2019年2月13日). “カドカワの川上量生社長辞任。ドワンゴ新社長に夏野氏。niconicoの動画投稿数は増加” (日本語). AV Watch. 2019年2月17日閲覧。
  17. ^ 技術評論社「PDA Magazine」インタビュー)
  18. ^ “夏野剛「SuiCa使えない駅構内の店は撤去、業者入れ替えろ」 ネットで「何様のつもりだ!」と非難殺到し「ツイッター」炎上”. J-CASTニュース (ジェイ・キャスト). (2014年2月4日). http://www.j-cast.com/2014/02/04195961.html?p=all 2014年10月22日閲覧。 
  19. ^ “夏野剛氏、「ダサすぎる、仙台市」 地下鉄のSuica非対応に不満、市民は・・・”. J-CASTニュース (ジェイ・キャスト). (2014年10月21日). http://www.j-cast.com/2014/10/21218928.html?p=all 2014年10月22日閲覧。 
  20. ^ 宮城県仙台市はJR東日本の営業エリアであるが、仙台市の地下鉄を運営する仙台市交通局はJRグループの企業ではない。
  21. ^ なお、2016年3月26日に仙台市交通局の乗車カードであるicscaとSuicaとの相互利用サービスが開始されたため、現在は利用可能。
  22. ^ 朝日新聞 2014年3月15日
  23. ^ 夏野剛 (2017年4月3日). “【夏野剛】IT革命では、3つの革命が同時に起こっている”. NewsPicks. 2017年4月5日閲覧。
  24. ^ 「76歳の母にひどい押し売り……OBとして情けない」 夏野氏、ドコモの契約オプションを批判 ITmedia NEWS 2019年2月22日
  25. ^ 2019年度未踏事業プロジェクトマネージャー(PM)一覧”. 独立行政法人情報処理推進機構. 2019年1月14日閲覧。
  26. ^ 外部理事 夏野 剛”. 一般社団法人未踏. 2019年1月14日閲覧。
  27. ^ メディア委員会” (日本語). 東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会. 2019年1月14日閲覧。
  28. ^ 第4期定時株主総会招集ご通知”. セガサミーホールディングス. 2019年1月14日閲覧。
  29. ^ タワーレコード株式会社 役員人事”. TOWER RECORDS ONLINE. 2019年1月14日閲覧。
  30. ^ 顧問(常勤)就任に関するお知らせ”. ドワンゴ. 2019年2月14日閲覧。
  31. ^ 第5期定時株主総会招集ご通知”. セガサミーホールディングス. 2019年1月14日閲覧。
  32. ^ ドワンゴ夏野剛氏が企む「ニコ動」の次期戦略とは?”. Tech総研. 2019年1月14日閲覧。
  33. ^ 第11期定時株主総会招集ご通知”. セガサミーホールディングス. 2019年1月14日閲覧。
  34. ^ 第14期定時株主総会招集ご通知”. セガサミーホールディングス. 2019年1月14日閲覧。
  35. ^ 特別損失の計上及び通期業績予想の修正、グループ経営体制刷新に伴う会社分割の実施、孫会社の異動、並びに代表取締役及び取締役の異動に関するお知らせ”. カドカワ. 2019年2月13日閲覧。
ビジネス
先代:
荒木隆司
ドワンゴ社長
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