多度志駅

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多度志駅
たどし
Tadoshi
上多度志 (3.2km)
(5.4km) 宇摩
所在地 北海道深川市多度志町中央
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 深名線
キロ程 14.0km(深川起点)
電報略号 タト
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線(廃止時)
開業年月日 1924年(大正13年)10月25日
廃止年月日 1995年(平成7年)9月4日
備考 深名線廃線に伴い廃駅
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1977年の多度志駅と周囲約500m範囲。上が朱鞠内方面。駅裏のストックヤードには、沢山の木材が積まれており、副本線と駅横の引込み線にDE10/15らしき機関車に率いられた貨物が停車している。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成

多度志駅(たどしえき)は、北海道空知支庁深川市多度志町中央にかつて設置されていた、北海道旅客鉄道(JR北海道)深名線廃駅)である。電報略号タト。深名線の廃線に伴い、1995年(平成7年)9月4日に廃駅となった。

歴史[編集]

駅構造[編集]

廃止時点で、1面1線の単式ホームを有する地上駅であった。ホームは、線路の西側(名寄方面に向かって左手側)に存在した[2]。そのほか本線の名寄方から分岐し、駅舎北側のホーム切欠き部分の旧貨物ホームへの側線を1線有していた[2]。かつては単式ホーム島式ホーム(片面使用)を複合した計2面2線のホームと線路を有する、列車交換可能な交換駅であった[3]。互いのホームは、駅舎側ホーム南側と対向ホーム南側を結んだ構内踏切で連絡した[3]。駅舎側(西側)が下り線、対向側(東側)が上り線となっていた[3]。また、島式ホームの外側1線が側線として残っていた[3]。交換設備運用廃止後は線路は側線を含め1993年(平成5年)までには撤去されたが、ホーム前後の線路は分岐器の名残で湾曲していた[2]

無人駅となっていたが、有人駅時代の駅舎が残っていた。駅舎は構内の西側に位置し、ホーム中央部分に接していた。無人化される以前から駅舎内の待合室の一部を仕切って除雪機が格納されていた[3]。有人駅時代には駅員達により、駅舎内に漫画本が置かれたり、磨かれた置石が飾られていた[3]

駅名の由来[編集]

多度志村(町制施行後1970年深川市に編入)より。アイヌ語の「タッウナイ(tat-us-nay)」(カバの木・群生する・川)に由来するとされる[1][4]

利用状況[編集]

  • 1981年度(昭和56年度)の1日当たりの乗降客数は129人[3]
  • 1992年度(平成4年度)の1日当たりの乗降客数は104人[2]

駅周辺[編集]

多度志の集落からは少し離れた場所に位置した[2]

駅跡[編集]

廃駅後しばらく駅舎やホームが残っていたが、1998年(平成10年)秋にすべて解体され、駅跡地は整地された。2000年(平成12年)時点では工場用地として利用される予定であった模様で、整地されて空き地となっていた[6]。2010年(平成22年)時点でも引き続き空き地で、駅跡近くにあった大木が残り、土盛りがされていた[7]。2011年(平成23年)時点でも同様で、枕木が数本積まれて残存していた[8]

その他[編集]

深名線廃止の数日前、駅舎正面入口に掲げられていた「多度志驛」と書かれた木製の扁額が盗難に遭った。また、無人駅舎内の備品もいくつか持ち去られる事件があった。

隣の駅[編集]

北海道旅客鉄道
深名線
上多度志駅 - 多度志駅 - 宇摩駅

脚注[編集]

  1. ^ a b 『北海道 駅名の起源』 日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、第1版、112頁。
  2. ^ a b c d e 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館1993年6月発行)74ページより。
  3. ^ a b c d e f g 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館1983年7月発行)204ページより。
  4. ^ アイヌ語地名リスト セッ~ツキガ P71”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2019年3月24日閲覧。
  5. ^ a b 書籍『北海道道路地図 改訂版』(地勢堂、1980年3月発行)9ページより。
  6. ^ 書籍『鉄道廃線跡を歩くVII』(JTBパブリッシング2000年1月発行)34ページより。
  7. ^ 書籍『新 鉄道廃線跡を歩く1 北海道・北東北編』(JTBパブリッシング、2010年4月発行)40ページより。
  8. ^ 書籍『北海道の鉄道廃線跡』(著:本久公洋、北海道新聞社2011年9月発行)174-175ページより。

関連項目[編集]