夢の途中 (来生たかおのアルバム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
夢の途中
来生たかおスタジオ・アルバム
リリース
録音 日付記載なし
(KRSスタジオ、伊豆スタジオ)
ジャンル ニューミュージック
時間
レーベル キティレコード
プロデュース 井上彬
チャート最高順位
  • LP:2位(オリコン
  • CT:1位(オリコン)
  • 1982年度年間11位(オリコン)
来生たかお 年表
Sparkle
(1981年)
夢の途中
(1981年)
遊歩道
(1982年)
『夢の途中』収録のシングル
テンプレートを表示

夢の途中』(ゆめのとちゅう)は、1981年にリリースされた来生たかおの7枚目のオリジナルアルバム(LP規格品番:28MK-0024〉/CT〈規格品番:28CK-0029〉)である。

概要[編集]

※原則的に、来生たかおは“来生”に省略、来生えつこは“来生えつこ”と表記。

来生にとって最高のセールスを記録したオリジナルアルバムで、オリコンではLPが第2位、CTは第1位、1982年の年間売り上げでは第11位にランクインした。

1976年の歌手デビュー以来、来生は年に1枚のペースでオリジナルアルバムを発表していたが、本アルバムは前作『Sparkle』からわずか5ヵ月後にリリースされている。第10弾オリジナルシングル「Goodbye Day」(5月21日リリース)のスマッシュヒットに続き、第11弾オリジナルシングル「夢の途中」(11月10日リリース)とその競作曲である薬師丸ひろ子の「セーラー服と機関銃」(11月21日リリース、歌詞の1番が一部異なる)が大ヒットを記録し、その上り調子に合わせて作られたものと思われる。

編曲者の“矢倉銀”は、来生のペンネームである。

復刻盤[編集]

  • 1986年7月25日:歌手デビュー10周年に際し、CD化(規格品番:H33K-20049)
  • 1991年4月25日:CD(規格品番:KTCR-1050)
  • 1995年7月21日:歌手デビュー20周年に際し、CD選書Q盤として高城賢によるデジタルリマスター化(規格品番:KTCR-1562)。
  • 2007年3月21日:オリジナル・アルバム、企画アルバムを集めた21枚組CD-BOX『来生たかお大全集』(ユニバーサルミュージック/規格品番:UPCY-6355/75)に1995年版を収録(規格品番:UPCY-6361)。

パッケージの体裁[編集]

アルバムタイトル[編集]

※初出のジャケット表記“夢の途中”以外のもの

  • 1986年版CD:“夢の途中”“YUMENO TOCYU”の併記

ディスクジャケット[編集]

  • 1986年版CD:ジュエルケースブックレットを挿入
  • 1991年版CD:ジュエルケースに1986年版CDのものを基調としたブックレットを挿入
  • 1995年版CD:ジュエルケースに2つ折りのカード(及び、LP版のものを基調とした歌詞カード・既出オリジナルアルバムのディスコグラフィー)を挿入
  • 2007年版CD:ジュエルケースに2つ折りのカード(及び、LP版のものを基調とした歌詞カード)を挿入(及び厚紙製ケース付き)

帯のコピー[編集]

  • LP:こんなにもフレンドリーなポップ・ミュージックに出逢ったことはありますか 優しさや、おだやかさに浸りたいと思っているあなたに。
  • 1986年版CD:“CDオリジナル・セレクション”“10th anniversary -since 1976-”との記載あり(帯はシール仕様)
  • 1991年版CD:記載なし
  • 1995年版CD:「夢の途中(セーラー服と機関銃)」を含む、7thアルバム。 メロディーメーカー来生たかおの真骨頂「美しい女」収録。(“20th anniversary”の記載あり)

収録曲[編集]

LP版・CT版(CD版は省略)

※各曲の収録時間はLPの記載に準拠

SIDE 1[編集]

  1. Sonaine(1:42)
  2. Rainy rainy(5:06)
    • 作詞:来生えつこ / 作曲:来生たかお / 編曲:矢倉銀
  3. 恋ひとつ(2:55)
    • 作詞:来生えつこ / 作曲:来生たかお / リズム編曲:矢倉銀 / ストリングス編曲:松任谷正隆
    • アルバム『Sparkle』にコーラスやアレンジで参加した杉真理は、好きな来生作品として本曲を挙げている[1]
  4. 白い愁い(4:37)
    • 作詞:来生えつこ / 作曲:来生たかお / 編曲:矢倉銀 / ストリングス編曲:松任谷正隆
  5. Friendly Pop(4:15)
    • 作詞:来生えつこ / 作曲:来生たかお / 編曲:矢倉銀
  6. 美しい女(5:03)

SIDE 2[編集]

  1. 夢の途中(セーラー服と機関銃)(4:45)
    • 作詞:来生えつこ / 作曲:来生たかお / 編曲:星勝
    • 薬師丸ひろ子との競作曲(薬師丸版は「セーラー服と機関銃」)となった第11弾オリジナルシングルで、1982年度年間売り上げ第24位を獲得している。
    • シングル盤も併せ、“セーラー服と機関銃” のサブタイトルが付けられているが、以降の収録盤には特に明記はない。歌詞中の“遠い約束”というフレーズは夏樹静子の小説タイトルからの引用である[2]
    • 来生えつこによる同名小説が短編集『エピソード』(角川書店/1988年)に収められている。
    • 当初は来生が映画『セーラー服と機関銃』の主題歌として歌う予定であった。
    • 他歌手によるカヴァーは来生たかお関連作品「被カヴァー曲」を参照。
  2. おだやかな構図(4:53)
    • 作詞:来生えつこ / 作曲:来生たかお / 編曲:松井忠重
    • 元々、山口百恵のアルバム『A Face In A Vision』(1979年4月1日リリース)に収録された提供曲で、来生えつこによれば、歌詞に登場する男性は棋士の米長邦雄をモデルにしており[3]、眼鏡を掛けた至って普通の男性が描かれているためか、男性に評判が良いという[4]
    • 山口のプロデューサーだった川瀬泰雄によれば、かつて担当していた井上陽水が渋谷“ジァン・ジァン”でピアニストを探していた折り、キティレコード多賀英典から「来生たかおっていう新人がいて、ピアノが結構上手い奴でさ」と紹介され、来生作品のような温かい世界も「百恵にアリだな」と感じ、依頼に繋がったという[5]
    • 来生えつこによる同名小説が短編集『エピソード』(角川書店/1988年)に収められている。
    • 倉橋ルイ子が、来生作品のみで構成したアルバム『THANKS』(1983年12月1日リリース)でカヴァーしている。
  3. ためいき春秋(5:15)
    • 作詞:来生えつこ / 作曲:来生たかお / 編曲:松任谷正隆
    • 来生えつこによれば、登場する男性は佐田啓二がモデルになっており[6]、先に出来上がっていた編曲がシュールな印象だったため、慌てて歌詞を書き直したという。
  4. Sonatine(1:42)
    • 作曲:来生たかお / 編曲:松任谷正隆
    • SIDE1-1のインストゥルメンタルで、来生によるハミングが入っている。
  5. さよならのプロフィール(5:53)
    • 作詞:来生えつこ / 作曲:来生たかお / 編曲:松任谷正隆
    • 来生が自ら歌う曲の中では数少ない、主語が“俺”になっている曲。

参加ミュージシャン[編集]

  • Electric Piano:中西康晴(SIDE1-2,4/SIDE2-1)、石川清澄(SIDE1-5)
  • Acoustic Piano:中西康晴(SIDE1-2,4,6/SIDE2-1)、来生たかお(SIDE1-3)、上柴はじめ(SIDE2-2)、松任谷正隆(SIDE2-3,5)
  • Hammond Organ:乾裕樹(SIDE1-6)
  • Electric Guitar:椎名和夫(SIDE1-2,3,4,5)、青山徹(SIDE2-1)、幾見雅博(SIDE2-2)、鈴木茂(SIDE2-3,5)
  • Acoustic Guitar:谷康一(SIDE1-3,5/SIDE2-2)、笛吹利明(SIDE2-3,5)
  • Gut Guitar:椎名和夫(SIDE1-3)
  • Electric Bass:ミッチ長岡(SIDE1-2,3,4,5/SIDE2-2)、田中章弘(SIDE2-1)、岡沢茂(SIDE2-3,5)
  • Drums:菊池丈夫(SIDE1-2,4/SIDE2-2)、田中清司(SIDE1-3,5/SIDE2-1)、村上秀一(SIDE2-3,5)
  • Percussions:中村御(SIDE1-2,3,4,5/SIDE2-2)、ペッカー(SIDE2-1)、斉藤ノブ(SIDE2-3,5)
  • Strings:トマト(SIDE1-1,3,4/SIDE2-3)、加藤グループ(SIDE1-6/SIDE2-1)、多グループ(SIDE2-2)
  • Synthesizer:難波弘之(SIDE1-2,4)、石川清澄(SIDE1-2,4,5)、乾裕樹(SIDE1-6/SIDE2-1)、上柴はじめ(SIDE2-2)、松任谷正隆(SIDE2-3,5)
  • Synthesizer Programer:松武秀樹(SIDE2-3,5)
  • Horn:山口弘治(SIDE1-1)
  • Flute:衛藤幸雄(SIDE1-1,6)
  • Harp:山川恵子(SIDE1-1,6)
  • Flugel Horn:数原晋(SIDE2-3)
  • Chorus:伊集加代子(SIDE1-1/SIDE2-1,3,5)、和田夏代子(SIDE1-1/SIDE2-3,5)、梅垣道子(SIDE1-1/SIDE2-1,3,5)、山川恵津子(SIDE1-2,5)、鳴海寛(SIDE1-2,5)、鈴木宏子(SIDE2-1)

参加スタッフ[編集]

  • Executive Producer:多賀英典
  • Producer:井上彬(WML to J.)
  • Director:角野禎
  • Engineer:高城賢
  • Re-mix Engineer:大野進
  • Cutting Engineer:富田忠男
  • Assistant Engineer:清水高志、諸鍛冶辰也、平良昌弘
  • Aart Design:千木幸一
  • Photograph:近藤信治
  • Illustration:来生えつこ
  • Special Thanks To 石谷仁(Kitty Music Co.)、阿部一博(Kyodo Tokyo)

脚注[編集]

  1. ^ Sugi's BLOG
  2. ^ Kireine★Net 2004.7.14号 Long Interview 美人の玉手箱 第二回
  3. ^ ファンクラブ「TAKAO CLUB」の会報『égalité』vol.28
  4. ^ 来生えつこ著『いろはにオトコ』(新潮社/1985)
  5. ^ 三角山放送局『大和秀嗣の歌謡クロニクル』ゴールデン・ウィークスペシャル 山口百恵デビュー30周年企 百恵回帰part2(2004年5月5日)
  6. ^ 『égalité』vol.6