大四十経

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大四十経[1](だいしじゅうきょう、: Mahā-cattārīsaka-sutta, マハーカッターリーサカ・スッタ)とは、パーリ仏典経蔵中部に収録されている第117経。『聖道経』(しょうどうきょう)とも言う[2]

概要[編集]

類似の伝統漢訳経典としては、『中阿含経』(大正蔵26)の第189経「聖道経」がある。

釈迦が、比丘たちに八正道を詳細化した善事二十項を説いていく。経名は、経中で釈迦が、その善事二十項と、それに対応する悪事二十項を足して、「四十の法」と総称していることに因む。

構成[編集]

登場人物[編集]

場面設定[編集]

ある時、釈迦はサーバッティー(舎衛城)のアナータピンディカ園(祇園精舎)に滞在していた。

釈迦は比丘たちに、正しい定(正定)を説くため、それに先行する八正道の七道を、詳細に述べていく。

釈迦は、正見に対応する八見、正思・正語・正業に対応する十善戒、正命に対応する二生(出家在家)を挙げ、以上の計二十項の善事を守ることで、正定へと至る八正道が通じ、ひいては正智(正しい智慧)・正解脱(正しい解脱)へと至ることを説明しつつ、この善事二十項とそれに対応する悪事二十項を総称して「四十の法」と名付ける。

比丘たちは歓喜してそれを信受する。

日本語訳[編集]

  • 『南伝大蔵経・経蔵・中部経典4』(第11巻下) 大蔵出版
  • 『パーリ仏典 中部(マッジマニカーヤ)後分五十経篇I』 片山一良訳 大蔵出版
  • 『原始仏典 中部経典4』(第7巻) 中村元監修 春秋社

脚注・出典[編集]

  1. ^ 『南伝大蔵経』、『パーリ仏典』片山
  2. ^ 『原始仏典』中村

関連項目[編集]