大津栄一郎

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大津 栄一郎(おおつ えいいちろう、1931年 - 2013年1月17日[1])は、アメリカ文学者、翻訳家明治学院大学名誉教授であった。

長崎県生まれ。東京大学教養学部卒、同英文科大学院修了、東海大学助教授、明治学院大学教授を務め、ウラジーミル・ナボコフヘンリー・ジェイムズなどを翻訳、研究した。晩年になって日本語に関心を深め『古事記』の現代語訳を刊行した。

ナボコフの『賜物』の翻訳については若島正から『翻訳の世界』誌の「改訳したい小説ベスト10」で多数の誤訳を指摘されたため、「若島正氏に反論する」を同誌に寄稿し反駁した。 これに対する若島正の反論は『乱視読者の冒険―奇妙キテレツ現代文学ランドク講座』におさめられている。

著書[編集]

  • 英語の感覚 岩波新書 1993
  • 日本語誕生論 きんのくわがた社 2000
  • コミュニケーションのための英会話作法 岩波アクティブ新書 2002

翻訳[編集]

  • 咲けよ、美しきばら H.E.ベイツ 音羽書房 1967
  • 賜物 ウラジーミル・ナボコフ 新しい世界の文学 白水社 1967 のち福武文庫
  • 絶望 ウラジーミル・ナボコフ 新しい世界の文学 白水社 1969
  • 氷結の国 フェルプス 筑摩書房 1970(世界ロマン文庫)
  • 恐怖城の秘密 ロバート・アーサー 日本パブリッシング c1971(ヒッチコックと少年探偵トリオミステリーシリーズ)
  • 父たち ハーバート・ゴールド 新しい世界の文学 白水社 1973
  • 乳房になった男 フィリップ・ロス 集英社 1974 のち文庫
  • 作家と党派 アメリカにおける文学的ラディカリズムの歴史 J.B.ギルバート 研究社出版 1974
  • 男としての我が人生 フィリップ・ロス 集英社 1978(現代の世界文学)
  • ナボコフ自伝 記憶よ、語れ 晶文社 1979
  • オー・ヘンリー傑作選 岩波文庫 1979
  • カサマシマ公爵夫人 ヘンリー・ジェイムズ 世界文学全集 集英社 1981
  • ヘンリー・ジェイムズ短篇集 岩波文庫 1985
  • アメリカの家庭生活 ジョン・アップダイク 講談社 1985
  • ニューヨークのユダヤ人たち ある文学の回想1940-60 A.ケイジン 筒井正明共訳 岩波書店 1987
  • 友だちの友だち ヘンリー・ジェイムズ 林節雄共訳 国書刊行会 1989(バベルの図書館)
  • クリスマス・ソング ベイツ 福武文庫 1990
  • フォークナー全集 3 蚊 富山房 1991
  • 20世紀アメリカ短篇選 岩波文庫 1999
  • サキ傑作選 ハルキ文庫 1999
  • ビアス短篇集 岩波文庫 2000
  • 古事記 全3巻 きんのくわがた社 2007

脚注[編集]

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  1. ^ 大津栄一郎氏死去(明治学院大名誉教授・英語英文学) 時事ドットコム 2013年1月21日閲覧。