大谷 直人(おおたに なおと、1952年6月23日 - )は、日本の裁判官。第19代最高裁判所長官。
概要[編集]
北海道赤平市出身。東京都立富士高等学校を経て、東京大学法学部卒業。司法修習29期を経て裁判官となり、東京地方裁判所判事補。以後は最高裁判所調査官、司法研修所教官、東京地方裁判所部総括判事、最高裁判所刑事局長・人事局長、静岡地方裁判所所長、最高裁判所事務総長、大阪高等裁判所長官を歴任。
2015年より最高裁判所判事を務めており[1]、2018年1月9日付で第19代最高裁判所長官に就任[2]。裁判所内では「ミスター裁判員制度」と呼ばれる。戦後の憲法裁判になる等の重要な民事訴訟について判決文を除く裁判記録が全国の各裁判所で多数廃棄されていた問題が2019年8月に発覚した際には、最高裁長官として2019年11月までに全国の裁判所に対してあらゆる民事裁判記録の廃棄の一時停止を通知した[3]。その後、「最高裁判例集に掲載」「主要日刊紙二紙以上に記事が掲載」「担当裁判官が所属する部からの申し出」のいずれかに該当した場合や弁護士会や学術研究者や一般から要望があれば裁判官等で構成する選定委員会で検討してその意見を踏まえ地裁所長が判断する仕組みを作ることで、地裁所長が「特別保存」として事実上永久保存するとした2020年2月に東京地裁が設けた基準を参考例として2020年3月に全国の裁判所に通知した[4][5]。
経歴[編集]
主な担当訴訟[編集]
著作[編集]
脚注[編集]
外部リンク[編集]
- 先代:
- 山崎敏充
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- 最高裁判所秘書課長
- 2002年 - 2005年
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- 次代:
- 植村稔
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大阪高等裁判所長官 |
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- 白方一1947-1948
- 垂水克己1948-1951
- 松本静史1951-1952
- 安倍恕1952-1955
- 下飯坂潤夫1955-1956
- 石坂修一1956-1958
- 斎藤直一1958-1960
- 五鬼上堅磐1960-1961
- 荻野益三郎1961-1962
- 松田二郎1962-1964
- 奥田嘉治1964-1965
- 万歳規矩楼1965-1967
- 関根小郷1967-1969
- 山下朝一1969-1970
- 新関勝芳1970-1971
- 奥戸新三1971-1973
- 吉田豊1973-1973
- 中野次雄1973-1975
- 服部高顯1975-1975
- 宮川種一郎1975-1977
- 木下忠良1977-1979
- 大塚正夫1979-1980
- 緒方節郎1980-1981
- 安岡満彦1981-1982
- 谷野英俊1982-1984
- 斎藤平伍1984-1986
- 貞家克己1986-1988
- 黒川正昭1988-1989
- 原田直郎1989-1991
- 小野幹雄1991-1992
- 川崎義徳1992-1994
- 藤井正雄1994-1995
- 青木敏行1995-1997
- 上谷清1997-1999
- 岡田良雄1999-2000
- 上田豊三2000-2002
- 島田仁郎2002-2002
- 堀籠幸男2002-2005
- 涌井紀夫2005-2006
- 金築誠志2006-2009
- 大谷剛彦2009-2010
- 大野市太郎2010-2011
- 吉戒修一2011-2012
- 佐々木茂美2012-2013
- 永井敏雄2013-2014
- 大谷直人2014-2015
- 菅野博之2015-2016
- 井上弘通2016-2018
- 小泉博嗣2018
- 安浪亮介2018-現職
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