大韓民国海兵隊

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大韓民国海兵隊
대한민국 해병대
(Daehanminguk Haebyeongdae)
Flag of the Republic of Korea Marine Corps.svg
大韓民国海兵隊の旗
創設 1949年4月15日 - 1973年10月10日
1987年11月1日(再創設) - 現在
国籍 大韓民国の旗 大韓民国
兵科 海兵隊
兵力 28,000人
上級部隊  大韓民国海軍
基地 華城市
ニックネーム 귀신잡는 해병대
(おばけを捕まえる海兵隊)
무적 해병 상승 해병     (無敵海兵 常勝海兵)
モットー 정의와 자유를 위하여
(正義と自由のために)
彩色 赤色
マスコット 해병이 (Haebyeongi)
主な戦歴 朝鮮戦争
ベトナム戦争
延坪島砲撃事件

大韓民国海兵隊(だいかんみんこくかいへいたい、朝鮮語: 대한민국 해병대、テハンミングク ヘビョンデ、: Republic of Korea Marine Corps、ROKMC)は、大韓民国海軍の隷下の大韓民国海兵隊である。[1]

人員は28,000人とされる。海軍隷下だが、人事と予算を管理できる権限が海兵隊司令官に与えられている。

概要[編集]

1949年4月15日に、慶尚南道昌原郡鎮海邑(現在の昌原市鎮海区)で380人規模の部隊と旧日本軍九九式軽機関銃などの武装を用いて海軍隷下に創設された。初代司令官には当時、鎮海特設基地の参謀長だった満州国軍出身の申鉉俊

1950年に勃発した朝鮮戦争より投入、朝鮮人民軍及び中国人民解放軍を相手に一個大隊を一掃したとされ、外国メディアでは無敵の海兵隊として紹介された。この当時から、国内最精鋭部隊の1つとなった。

1964年ベトナム戦争時には、アメリカ合衆国の承諾を得て[2]、最精鋭の陸軍首都師団通称:猛虎部隊)、第9歩兵師団(通称:白馬部隊)の2個師団とともに、第2海兵旅団英語版(通称:青龍部隊)をベトナムへ派遣し参戦した。アメリカ軍と違い、歩兵を中心とした部隊編成を敷き、敵を捕捉する以外の反撃はしないと言った北ベトナム人民軍 (NVA) 及び南ベトナム解放民族戦線(ベトコン)同様のゲリラ戦法に撤したが故に、戦闘での損害比は36:1(米軍総数では12:1)と圧倒的な戦果を挙げ、NVAとベトコン両軍を少なからず苦戦させた。彼らの戦功は韓米関係の強化につながった。 しかし一方で、フォンニィ・フォンニャットの虐殺ハミの虐殺ライダイハン問題などの戦争犯罪を起こしている。

1973年に海兵隊司令部が解体され、海兵隊司令官は第2海軍参謀次長、海兵は海軍上陸兵となったころもあるが、1987年に、現行の海兵隊司令部が復活されて現在に至る。

2010年11月23日延坪島砲撃事件では、朝鮮人民軍から砲撃を受け、延坪島守備隊第9海兵砲兵大隊第7砲兵中隊が反撃するも2名の戦死者と16名の戦傷者を出した。

部隊構成[編集]

部隊構成

現行組織では、第一師団、第二師団、第六旅団、第九旅団の2個師団、2個旅団で構成されている。司令官は中将が充てられる。

  • 第1海兵師団(通称:海龍師団)司令部:慶尚北道浦項
    • 1st Tank Battalion 第1戦車大隊:K1A1戦車
    • 1st Assault Amphibian Vehicle Battalion 第1水陸両用強襲車両大隊:KAAV7A1
    • 1st Reconnaissance Battalion 第1偵察大隊
    • 1st Engineer Battalion 第1工兵大隊
    • 1st Support Battalion 第1支援大隊
    • 2nd Marine Regiment 第2海兵連隊
    • 3rd Marine Regiment 第3海兵連隊
    • 7th Marine Regiment 第7海兵連隊
    • 1st Marine Artillery Regiment: equipped K55 SPH / KH179 TH 第1海兵砲兵連隊:備えK55 SPH / KH179 TH
  • 第2海兵師団(通称:青龍師団)司令部:京畿道金浦
    • 2nd Tank Battalion: equipped M48A3K 第2戦車大隊:M48パットン
    • 2nd Assault Amphibian Vehicle Battalion 第2水陸両用強襲車両大隊:KAAV7A1
    • 2nd Reconnaissance Battalion 第2偵察大隊
    • 2nd Engineer Battalion 第2工兵大隊
    • 2nd Support Battalion 第2支援大隊
    • 1st Marine Regiment 第1海兵連隊
    • 5th Marine Regiment 第5海兵連隊
    • 8th Marine Regiment 第8海兵連隊
    • 2nd Marine Artillery Regiment 第2海兵砲兵連隊:M109 155mm自走榴弾砲/KH179
  • 第6海兵旅団(通称:黒龍旅団)本部:西海五島
    • 第6水陸両用偵察部隊
    • 西海五島駐屯地
    • 第61海兵大隊
    • 第62海兵大隊
    • 第63海兵大隊
    • 第65海兵大隊
    • 第6海兵砲兵大隊
  • 第9海兵旅団(通称:白龍旅団)本部:済州島
    • 第91海兵大隊
    • 第92海兵大隊
    • 第93海兵大隊
    • 第615海兵砲兵大隊
    • 迅速対応大隊
  • 延坪島守備隊 本部:大延坪島
    • 本部大隊
    • 第90海兵大隊
    • 第9海兵砲兵大隊
    • 第9偵察中隊
    • 隅島警備隊

不祥事[編集]

任務の性格上、部隊内では厳しい規則が存在するが、時に行き過ぎたいじめ、暴行に発展することも少なくないとされる。2011年7月4日、第2師団海岸部隊の上等兵二等兵が共謀し、銃乱射事件を起こして4人が死亡する江華島海兵隊銃乱射事件が発生したが、その原因も部隊内のいじめと指摘されている[3][4][5]

2017年8月、海兵隊司令部監察室は、全部隊対象の特別部隊診断にて、休養施設でトングで舌を引っ張る、栓抜きで指をへし折るなどの暴行傷害が行われていたことを把握していながら、隠蔽していたことが判明した[6]

脚注[編集]

  1. ^ 국군조직법 - 2011年10月15日施行
  2. ^ “韓国 軍も企業もベトナム参戦”. 朝日新聞. (2008年1月28日). http://www.asahi.com/international/history/chapter08/02.html 2011年2月18日閲覧。 
  3. ^ 韓国軍:海兵隊部隊で銃乱射、4人死亡 - 朝鮮日報 2011年7月4日
  4. ^ 韓国軍:海兵隊乱射事件、動機はいじめか(上) - 朝鮮日報 2011年7月5日
  5. ^ 韓国軍:キム上等兵、共犯に見張り台の爆破を指示 - 朝鮮日報 2011年7月7日
  6. ^ 韓国軍:海兵隊施設でいじめ行為発覚

関連項目[編集]