天地創造デザイン部

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天地創造デザイン部
ジャンル ギャグ漫画ファンタジー漫画コメディ漫画
漫画
原作・原案など 蛇蔵(ネタ,プロット)・鈴木ツタネーム
作画 たら子
出版社 講談社
掲載誌 月刊モーニングtwo
レーベル モーニングKC
発表号 2017年3号 -
発表期間 2017年2月22日 -
巻数 既刊3巻(2019年1月23日現在)
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画
ポータル 漫画

天地創造デザイン部』(てんちそうぞうデザインぶ、ラテン語表記:TEN DE BU)は、原作:蛇蔵鈴木ツタ(共同原作)、作画:たら子による日本漫画。『月刊モーニングtwo』(講談社)にて、2017年3号から連載中。万能の神[1]から依頼を受けて動物をデザインする、天地創造社[1][2]の個性豊かなデザイナーや、試作を担当する技術者たちの模索や葛藤の日々など、動物の完成する過程を描いた動物デザインギャグファンタジーコメディ。略称「天デ部」。話数単位カウントは「案件○」。

概要[編集]

元々仲の良かった蛇蔵と鈴木ツタが、お互いの作業中に話していた妄想を編集者に見せたのが、この漫画の誕生したキッカケ[2]。作中のネタを蛇蔵が、ネームを鈴木ツタが担当しており、作画は編集部内でコンペが行われ、『もうそうのアキ』のたら子に決定した[2]。作画のたら子は、元々生き物(特に虫)の絵を描くのが好きで、作画の担当に決定し「動物園の年間パスポートを買う口実が、やっとできました!」と語っている[2]

本作は創造神話聖書天地創造から、あらゆる生物の造形を取り扱うファンタジーだが、生物の生態や構造などを生物工学的に説明したSFとも捉えられる[独自研究?]。また、各話の最後には動物図鑑のページが掲載されている。

あらすじ[編集]

地球上のあらゆる万物を創造したとされる旧約聖書の神は天地や水を造った時点で面倒になって、生き物を造るのは“下請け”に任せることにした[2]。その下請けである「天地創造社」のデザイナーたちが生き物の案を出し、エンジニアが実現可能か検証し、クライアントである神が採用の可否を決定する[2]

わがままな神様からの矛盾をはらんだオーダーに悩む、デザイナーと呼ばれる人間そっくりな謎の知的生命体[注 1]が働く天地創造社に天上界から連絡係にあたる男女2人の天使が舞い降りて来る。熟練の業務連絡担当者であるセクシーなキャリアウーマン天使の上田は新人部下で青年サラリーマン天使の下田を新しい連絡係として派遣し彼らに紹介する。下田は、激務ではあるがオシャレなデザイン部のデザイナーやエンジニアたちと歩み、紡ぎながら突飛なアイデアをもとに描かれた生物の独創性に富むデザインと造形にハラハラさせられるドタバタな毎日に慣れていく。頭を働かせて疲弊しているデザイナーとエンジニアたちを申し訳なく思った神様は3日間だけのガラパゴス島(別名:試作島)での慰安旅行を彼らに与え、デザイナーたちはこの慰安旅行を楽しむ。後日、彼らは次の仕事に取り掛かろうとしたが、ガラパゴス島の草原で白黒の縞模様を持つ生物の作成とその考証から、数体の生物を完成させた上採用され、慰安旅行で描かれ没となった生物とここで採用されたパンダのラフデザイン2案の紙が重なってしまい、知性を失い毛がちぎれて分身と増加を繰り返すパンダによるトラブルが発生する。土屋が縞模様を嫌うツェツェバエを用いた対策で危機を回避し、デザイナーたちは助かり事なきを得るが、白黒の生物にかけた呪いからトラブルを起こした原因を作った上田に対して、天上にいる神様が怒りを覚え、自分の思い通りに満足の行く自由な生物のデザインをしてくれる大事なデザイナーたちを危険に晒すという問題を起こした彼女を地獄堕天させる罰を下し、彼女は雷と共に落ちる。

登場人物[編集]

天上[編集]

神様
地球上のあらゆる万物を手掛けた全知全能の神様で、旧約聖書の登場人物。姿を現さないトリックスター的存在。デザイン部に生物のデザイン作成をさせ、連絡係の天使を代用に委託し、適当な依頼を与える面倒臭がり屋な性格のクライアント。デザイン部とはOEMのような関係を持っており[1]、常にデザイン部の行動を観察して、デザインされた生物を気に入れば採用し、気に入らなければ不採用にする。現時点では、人類史の悲劇の元凶である人類の始祖の男女アダムとイブはまだ作成されておらず、聖母マリア処女懐胎で生まれた息子でありキリスト教の創始者兼教団の指導者イエス・キリストも誕生させていない模様。疲弊困憊しているデザイナーたちを申し訳なく思い慰安旅行で楽しませた。貴重なデザイナーたちを危険な目に晒した部下である上田を落雷を用いて堕天させる。

天使[編集]

旧約聖書や新約聖書などの聖書や神話に出てくる天使とは違い、デザイナーやエンジニア、虫部たちや人間と変わらない翼の無い肉体をもつが、服の襟などに翼をモチーフにしたデザインされたもので見分けられる。登場している男女2人の天使はデザイナーやエンジニアたちと同じく日本人の一般的な苗字を名乗っている。デザイナーたちには扱えないほどの能力を持っている他、日頃常備している天使の手帳にはデザイナーがデザインし暴走した生物のトラブルを止める力が備わっている。デザインの採用方法は、デザインを気に入った神様からのメッセージが、電気信号のように天使の頭に伝達され、「天啓」と唐突に叫び出して天使ではない周囲を驚かせつつデザインを採用する、と言う一風変わった方法になっている。基本的には人を思いやる優しい性格。

下田(しもだ)
神様とデザイン部の新しい連絡係の天使。上田の部下で、新人のサラリーマン青年。下ネタに対して若干うぶなところがある。個性豊かなデザイン部デザイナーたちの奇抜な発想と動物デザインに戸惑いを隠せない日々を送る。手作りの「天使のゆるふわシュークリーム」をデザイン部にお裾分けする。若い男性デザイナーの頭の半分ぐらいの背丈。第1巻の発売を記念して『月刊モーニングtwo』の編集長と作画担当のたら子、そして彼女を担当する女性編集者と共に動物の疑似体験ができる「MOVE 生きものになれる展」を取材しに行く[3]
上田(うえだ)
下田の上司。ホワイトシャツやブラジャーとインナー無しで肌を晒し、巨乳の谷間が見えるほどのスーツを着たキャリアウーマンの様な姿で、グラマーな体型をした金髪美女の天使。神様とデザイン部の連絡係。デザイナーたちの奇抜な発想と動物デザインに対して慣れている様子[注 2]。私情に流されず感情的にならず、頬笑むことが多い。第2巻の巻末にてある生物に呪いをかけ、縞模様の囚人服のような服装を着たデザイナーたちを危険に晒し、上司である神様の怒りを買い、罰として落雷と同時に地獄へ堕天させられ、彼女の周りにいた下田たちに衝撃が走る。

デザイン部[編集]

天上の神様に依頼された生物のデザインについて性質などの問題点を会議で話し合い、エンジニアに試作品作りを任せ、それらの採用と不採用を神様に委ね、決めてもらっている。彼らが常備している折り曲げた白紙は、ラフデザインされた生物の体を立体化させる仕組みを持っている。室内には会議を行うために用意された会議用の机と席、複数のドアと、天井がくり抜かれ雨曇がない白い雲が浮かぶ青空が丸見えで下界を覗ける頑丈な蓋やガラパゴス島に直接行けるドアがある。採用された生物は試作島と呼ばれるガラパゴス島に配置される。なお、デザイン部のデザイナー6人とエンジニア1人の全員の苗字は太陽系惑星の名前がモデルになっている。

人間はおろかアダムとイブすらも誕生していないため、人間なのか人間に似た人型の生物なのかは現時点では不明だが、案件1にて水島が「来たな天使ども」と発言していることから[1]、少なくとも天使ではない。現代社会に繁栄している人間と同じ思考と思想をもち、自力で読み書きをし想像力を働かせて独自にデザインを描く能力や、お互いに異なるファッションやアイテムなどを楽しむ文化を持つ他、年を取って孫息子のいる土屋のよう存在から、子孫を残せることがうかがえる。

土屋(つちや)
デザイン部の室長。眼鏡を掛け日本の着物を着た、白髪頭の老年の男性。代表作はで、自らデザインした馬の美しさに見惚れて虜になって以来、馬を模したデザインにとりつかれているため[1]、作成した作品は不採用が多くなっている。そんな中でも採用された作品がタツノオトシゴシマウマツェツェバエを用いる救出作戦の戦法をとるほど、年老いている見た目に対して、他の若いデザイナーたちとは違い、記憶力がとても優れている。
木村(きむら)
好青年のデザイナー。代表作は[1]。自らデザインした内臓を吐き出し再生を繰り返す見た目の悪いナマコヒトデであろうが、どの生物に対してでも食欲をそそられながら、試作室のそれらのパーツを試食する食欲旺盛な面がある。動物たちの肉を味見しており、草食動物や虫を食べる動物は美味しいらしく、肉食動物は味がまずく食あたりしやすいとのこと。海原の生物作品アリクイの蟻を食事する所と無意味な威嚇の弱さに食べたがり、対策を練った海原のアルマジロを参考にした火口の試作品のグリプトドンに押し潰される。金森と気が合いやすい。
水島(みずしま)
スティーブ・ジョブズを想起させる七分袖の黒の上着とジーンズのシンプルな服装に角眼鏡をかけたスタイルの黒い短髪の若い男性デザイナー。土屋と顔立ちや面影が似ている。シンプルかつ斬新なアイデアとデザインを手掛ける。土屋がデザインした代表作の馬を参考にして、代表作がとなり、自信満々に嬉々として歓喜するが、金森がデザインした鳥の卵を食らう蛇を作成したため、金森を苦しませる。代表作の蛇以外に昔、馬を参考にして馬面のようなを作成しており、若気の至りに行き過ぎた自信作であったが没にされたため、自身にとっては「黒歴史」となっており、龍を見ると怯えてしまう[5]。金森と木村に過去の資料を掘り返されながら自らデザインした龍を弄ばれられる[5]
金森(かなもり)
女性言葉で話す中性的な男性デザイナー。代表作はピトフーイ[4]。美しいものを追求して好む美意識の高い美学主義者。愛称は「金ちゃん」。カラーメッシュにかけた長い髪[注 3]と渦巻き状の盛った前髪、着こなした服装によっては女性の外見に近くなる。水島のデザインした蛇に鳥たちが食われる事態に陥って嘆き、試行錯誤に狂気じみたデザインをして葛藤に苦悩する。神様のめちゃくちゃな依頼に対し、デザイナーたちの中で真っ先に文句を言う。木村とは、なにかを追い求めるところで気が合いやすく、蛇対策の仕返しは終わったはずだが水島への新たなる復讐なのか、翼を持たずに飛行できる龍のことを思い出して翻弄したが、水素を含む龍を用いて作成したバシリスクコカトリスの生物が自爆して不採用になって失敗する[5]。案件10ではストレスを抱える者と壊れた試作室の修復作業を行う者が多いデザイン部の中に、あまり仕事がなく暇な状態になり、下田経由でクライアント(神様)からのペガサスについてのオーダーを受け、土屋から羨ましがれながらも引き受ける。慰安旅行では、男風呂ではなく、女風呂で新しい生物デザインを描き込んで座る冥戸や火口と一緒に浴槽に浸かるシーンがある。
冥戸(めいど)
可愛らしいグロ系を好む奇抜なゴスロリ風パンクファッションと小柄な体型をしたデザイナーの少女。毒をもつ生物や食虫植物を手掛けたことがあり、平然と生物の下ネタを言う。代表作はヤドクガエルコアラ[4]。時々、アノマロカリスらしきぬいぐるみを抱いているシーンがある[注 4]。土屋のデザインしたケルピーを除く、デザイン部の全員がデザインした海洋生物のイルカを連続採用されたガラパゴス島のバカンスにて、海原と海洋生物対決でイカを巨大化させたダイオウイカが採用されるも海原のイルカから進化したマッコウクジラの攻撃に敗北を喫する。女性エンジニアの火口を除くと、デザイナーの中では紅一点。暇で余裕のある金森以外のデザイナーとエンジニアたちが他のことをやっているため、仕事がはかどっておらず、案件10では落ち着いているように見えるが、二股がついたサメのデザインを送ってそのデザインに困った神様の返事が来ないため、飲んでいるティーカップを持っていた手が震えてストレスを抱えている様子が描かれた。神様から与えられた慰安旅行にて金森と火口が竜宮城の女風呂に一緒にいる時、風呂に入らず浴衣姿で新しいサメのデザインの考案をする。
海原(うなばら)
長髪と髭面に体格のいい体つきをした男性デザイナー。他の男性デザイナーより大柄で高身長。体格とは裏腹にほのぼのでおっとりした優しい性格。代表作はカンガルー[4]。体格も正反対の冥土のデザインしたイカと海洋生物対決で自らデザインしたイルカを進化させたクジラで勝利をおさめると同時に採用される。
ある日の帰宅後、一人きりなのに風呂場で誰かに見られているのを感じ怖かったと言う話をしたときに、その出来事に感心して「わかる〜」と天から直接言った神様によりデザイナーたちを検証して新しい生物のオーダーメイドさせられる。案件10で、室内の隅っこにストレスと頭を抱えて体育座りをし、エビフライのようなモフモフの加工されたイルカを抱いてストレス発散して寝られずに寝込んでいる。
火口(ひぐち)
デザイン部試作室にいる唯一のエンジニアの女性。波打つロングヘアの全体をまとめたポニーテールでゴーグル溶接に使う分厚い作業手袋を着用し、黒のブラジャーを着けた胸の谷間が見えるほど開けたつなぎの作業服を着ている。デザイナーたちのデザインした採用前の動物試作品の造形と討議の日々を送る一番の苦労人。造成しても病気で倒れる生物を診察しているためデザイナーたちより生物に詳しく、獣医師のような深い知識をもち、それらを熱く解説して論破する。案件1にて、試作室のドアから出てきた土屋のペガサスに怒りを買った火口を見た下田の第一印象は「苦労の多そうな人」ではなく「怖い人がいる」であった[1]。土屋の孫息子であるケンタが落書きした30mの怪物が動いて、試作室を壊した際には復旧工事の作業を行い、しばらくの間は試作室を使えない状態のままとなっている。

虫部[編集]

デザイン部室内にあるこじんまりとした部屋であらゆる虫のデザインと研究を行う、一人も見分けがつかないほど、同じ様なみすぼらしいファッションと髪型に眼鏡を掛けた青年の集団で、女性はいない。冥戸のデザインしたハリガネムシを下田の天啓と共に共同作業で採用される[4]。虫のデザインを試作する際、最初は巨大に作り、後からサイズを縮小する。

その他の登場人物[編集]

土屋 ケンタ(つちや ケンタ)
案件7で初登場した土屋の孫息子。おかっぱ頭をした幼年の男の子。好きなものは祖父の影響なのか馬が好き。祖父の土屋がいるデザイン部に侵入し、祖父のデザインしたタツノオトシゴの性別に落書きをして、土屋に「妊娠しないメスと妊娠するオス」を思いつくヒントを与えた他、デザイナーたちに室内の色々なものを案内された末に、誰もいない試作室にあったもうひとつの落書きした絵が神様に採用され気に入られるが、試作室にて即行採用され立体化した体長30mの少しだけグロテスクな怪物[注 5]を見て改めた神様は「アレをなんとかして」とデザイン部に依頼、なんとか試作室無しで試行錯誤に立体化したをデザインしてラフデザインの白紙を取り戻し、30mの「0」がちょっとだけ繋ぐのを欠けて3cmの「c」に見えた下田は神様を落ち着かせて3cmに縮小させたハルキゲニアとして再び採用する。おもちゃの馬5体を合体させたものを水島がヒントにデザイナーたちのラフデザイン動物を合体させて邪神を生み出した。怪物を描いたケンタ本人は、30mの体長と怪物の顔がうんこで尻尾あたりは顔、うねうねした足が背中、トゲだらけの背中は足だったらしい。ケンタが描いた怪物がうごめきに半壊された試作室を火口と土屋が修復作業している間はデザインの立体造形が使えない状態が続くはめになる。単行本2巻の登場人物紹介欄ではフルネームの土屋ケンタではなく、土屋孫と紹介されている。

登場した生物[編集]

ペガサス
考案者は土屋。火口に二度目で反対され、不採用にされる。
ピンポンツリースポンジ[1]
考案者は水島。食虫植物に見えるが、れっきとした生物。
考案者は水島で彼の代表作となる。水島は次々と新しい蛇の改良型を作成して種類が増えるようになる。
ヘビクイドリ
考案者は金森。
マヨイアイオイクラゲ
クダクラゲの一種でクダクラゲとして採用させる。史上最大動物のシロナガスクジラを越える40mの生物。考案者は水島。
チョウチンアンコウ
考案者は冥戸で、小さなオスは巨大なメスの体に寄生して溶けていくのがロマンチックらしく、説明を聞いた下田はホラーでしかなく、恐怖として想起させたほど。
シロナガスクジラ心臓
クトゥルフ
ケンタが遊んでいたおもちゃの馬5体を合体させたものから、水島は世界一巨大な合体生物を作ろうというヒントに、デザイナーたちのラフデザイン動物を合体させて生み出された。火口と土屋は試作室で新案の性別のタツノオトシゴを考察中のため参加はしておらず、水島は代表作の蛇、金森はヘビクイドリ、海原のアリクイ、木村はナマコ、冥戸のイカを材料とする。下田らからは嫌な予感がした。「クトゥルー」と叫ぶ合体した姿を下田は「邪神」呼ばわりし、後から来た上田によって削除(デリート)される。デザイナーたちは怖れて封印することを決め、怖がりそうに思われたケンタからは感銘し「かっこいい」とのこと。考案者は水島と協力者は金森、海原、木村、冥戸。ちなみに本編では名付けられていない。
ハルキゲニアが採用される前の30m級の怪物
発想者は土屋ケンタ、作成者はこの怪物を採用した神様。試作室で見た下田から「再び邪神が来た」と叫ぶ。巨体なボディをうごめかせて試作室を半壊させ、落書きされた怪物のラフデザインの紙を取り返すため、試作室に棲み着く怪物との対抗戦となったデザイナーたちに試行錯誤で色々な生物を生み出す。
モグラ
すでに完成していた生物。怪物を止めようとそれを越える巨大化を目指そうとしたが、火口の論破によって止められる。
ゴリラ
考案者と作成者ともに不明で、すでに完成していた動物。手先が器用そうという理由で通常の大きさから巨大化させたが、体が大きすぎて熱中症に負けて気絶する。
北斗の拳の悪党を想起させるような雄叫びを上げるムキムキな体をした謎の類人猿
巨大なゴリラから生まれた屈強な巨体をもつ名前の無い生物。ケンタの落書きした怪物の絵を取り戻そうと拡大された巨大ゴリラが熱中症を起こしたため改良して作成した。体が大きすぎて骨折し、デザイナーたちは振り出しに戻って頓挫する。
用意されたゴリラから生まれた世紀末の悪党的な謎の類人猿を加工した、大きい耳の長い便利な鼻をもつ可愛らしい動物。例の落書きした紙の怪物のラフデザイン作品を鼻先で器用に操って取り返し、デザイナーたちを喜ばせ、採用される。
ハルキゲニア
[5]
作成者は若きころの水島。見た目はアジアに伝わる妖怪で伝説のドラゴン。神様のオーダーで金森と木村が翼のない飛べる生物は無いかと資料を漁り、水島のデザインの紙を取り出し、木村が地面に書いた星形の生物の設計を呼び出されて踏んづけた下田が召喚魔法のように召喚した。昔、スーパーかっこいい生物を作ろうとした若きころの水島のこだわりが若気の至りに作成したもの、現在の水島にとっては心を痛めて叫ぶほどに苦しめる黒歴史らしい。動物図鑑の解説後のイラストに出る2匹のドラゴンは作画担当のたら子が『空挺のドラゴンズ』と『とんがり帽子のアトリエ』のドラゴンを参考に描き、それぞれの作者に感謝の言葉を述べる。
バシリスクコカトリスに似たの生物[5]
水島の龍と鶏を金森と木村が合成したコカトリスのような名前の無い生物になった。鶏のお尻にあたる尻尾となった龍の口から排泄物を出せる脱腸となる。龍の手がもつ水晶玉のところは尿結石トカゲ蓮根を参考に龍をおとりとしてちぎれる仕組み。見た目で先を読み、鬱蒼と気分を害した水島は改めて立ち去り、下田も後で金森たちにこの生物の解説に聞かされ、先に行った水島の行動から思い立ち、唖然に納得する。
トビヘビ[5]
本編に登場した飛ぶ蛇の正式名はトビヘビの一種のパラダイストビヘビ。水島が考え出して採用される。先述した生物の爆発前に飛び出して登場する。
ヒトデ[5]
考案者は木村。星形の生物の設計をガラパゴス島の地面に書いたものの、呼び出された下田に踏んづけられたが、木村自身は気にしていない。コカトリスに似た龍の上部を脱腸にした鶏の生物を参考に作成して採用される。内蔵を吐き出すナマコと同じように欠如した体の一部を再生する能力をもつ。木村にそのままその体の一部をちぎって食べられる。

用語[編集]

デザイナー
作成者は神様。人間が作成される前に人間に似せた謎の知的生命体。職人気質。工程方法は不明。身長は1.5mから2mで、土屋の孫のように1.5m以下の幼少の子供もいる。千差万別な身長や体格も人間とほぼ変わらないが、肥満体の登場人物はいない。東アジア系のような登場人物は若干名登場しているが、アフリカ系や中東系などの有色人種と堀の深い顔立ちをもつコーカソイドの登場人物も現段階では登場していない。
神様からのオーダーメイドの激務で日常のほとんどが室内にこもり、言い出しっぺがいないと外出は出来ず、時々外出することもある。棲息地は天国の室内。切羽詰まって困窮と極限状態からのストレスを貯めて抱え込むと苦悩と苦労の末、狂気でしかない奇抜な発想と考案の思いつきは壊滅的だったり、反対にいい状況であれば余裕をもって気楽に落ち着きながらまともなデザインを作成したり、生物のデザインを色々表現して作り出す。お互いのデザインには見向きもしない。
人間との大きな相違点は、造形した生物のパーツを触りスライディングして移動させることと、同性や異性の恋愛がなく、深い欲望のどん底にはまらず、多くの人を巻き込むほど狡猾には働かず、残虐無道な殺人はしない、過度な戦争を好まない。身体能力と戦闘能力はあるのか不明。電子機器電化製品はおろか、天使と同じ電子機器を弄ぶ文化と時代ではない。土屋の幼少の孫息子から室長で老人の土屋はいるも、勘違いから生まれた水島の殺人事件での容疑にかけられたデザイナーたちの年齢は不詳となっており、地球上のあらゆる動物や人間のよう同様に一年ごとに年を取っていくが、場所柄が聖書に登場している一年は100年の期間をもつ天国である可能性のため、年の取り方の間隔の長さは不明瞭で、グリプトドンに押し潰された木村の瀕死や、慰安旅行先の水島が気絶しているのに彼は殺害されてことを皆が勘違いして驚くように、不老不死ではない可能性もある。
天使
旧約聖書の書いた通り、人間やあらゆる生物を作成する前に神様が作成された知的生命体。上田のように金髪のコーカソイド系と、東アジア系の黒髪黒目の若者の下田のような登場する天使はいるが、デザイナーと同じ有色人種の登場人物や工程方法も現時点で不明。聖書に出てくる天使はヘブライ語などの意味をもった外国語からの由来だが、本作に登場する業務連絡係の主要天使の二人は一般的な日本人の苗字をもつ。天使の中に囚人はいないが、神様から罰を受ける者もいて、堕天させされるケースもある。デザイナーたちや人間との違いは、翼をモチーフにしたアイテムであり、呪いをかけることや神様との通信ができるテレパシーなどの超能力も使える。
天地創造社
デザイン部
他の物が置かれておらずすっきりとした真っ白な空間に、ホワイトボートと大きめの机とデスクチェアが置かれていて、会議室のような部屋。室長は土屋が担当。
試作室
この部屋の主人は、女性エンジニアの火口。ちょくちょくデザイナーたちと火口が入るシーンが多く、デザイン部のデザイナーたちを影で支える縁の下の重要な役割をもつ。彼女の愛用の道具類と材料が置かれているが、虫部より室内がどのような部屋でどんな物が置かれているのかは判明せず、案件8でようやく室内が描写されるかと思ったが、巨大な怪物が現れ、現在も明確な描写はされていない。ドアに試作室と書かれた白い看板がぶら下げてある。土屋の孫息子の30m級のうごめく怪物に荒らされて半壊状態の室内を現在は復旧工事中。試作室無しでもラフデザインに創造した立体の生物を試行錯誤に作成可能だが、不必要に試作室がないと検証などで試すと不備の物足りなさが多く欠如していて、改めて試作室の存在価値に気づかせられる。
虫部
ドアに飾られている虫部と書かれた白い看板が目印。虫についてのデザインと研究をデザイン部本室とは無関係に独立して行い、溢れかえるほどの資料や虫がある上に、ここにいる青年集団のせいで、とても狭く見えるこじんまりとした部屋。この部屋の主は各々の名前が判明していない虫部全員。
謎の白紙
あらゆる生物を描き、立体化して誕生させる不思議な白い紙の製品で、正式名称は不明。神様から直接送られることもある。過去に描かれた生物のラフデザインはデザイン部の資料や連絡係の天使に贈るものとして保管される。
何枚かのラフデザインされた異なって違う生物の紙を同時に重ねたりするなどを合成するか、同じ一枚の紙だけで書き直して改良し進化させ、新しい生物を誕生させることも可能だが、一枚の紙を同時に複数の生物を描いて登場させるシーンはあまり無い。超音波のような超能力を与えることもできる。立体化して飛び出す生物は手のひらサイズの本紙を乗せるほどの大きさから、紙に書かれた大きさの通りに描かれた紙の外で出現することができるうえ、サイズを決められていない紙に書かれていないデザイン生物は無作為にそれらしい大きさとして立体化する。
創案して検討すれば植物や虫も描けるが、同じ紙を描いた同様の能力をもつ白紙の増刷から、鉱物や天然石のような固形物から水のような液体までの物体や建造物などの無機質、戦闘用の武器、乗り物や機械、栄養素や元素のゲノムなどの化学組成式、新しい宇宙と星や新しい世界に島や大陸と国々や様々な規模での天地創造、超自然超常現象と科学、新しい文字や文化からファッション、文学か漫画などを描いて本をまとめて作り自分だけの天地創造に似た気分を味わえる世界観だったり、バーチャルリアリティーと想像や精神世界、多次元と時空、宇宙人と人間や新しいデザイナーと天使あるいは新しい神様、亜人系の人型生物などを描けるかどうかは無限ともなれる可能性としては現時点で不明である。
ガラパゴス島(ガラパゴスとう) / 試作島(しさくとう)

書誌情報[編集]

  • 原作:蛇蔵・鈴木ツタ、作画:たら子『天地創造デザイン部』 講談社〈モーニングKC〉、既刊3巻(2019年1月23日現在)
    1. 2017年11月22日発売、ISBN 978-4-06-510461-3
    2. 2018年6月22日発売、ISBN 978-4-06-511712-5
    3. 2019年1月23日発売、ISBN 978-4-06-514673-6

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 孫息子がいる室長で老人の土屋、気持ち悪い生物を異物食する食欲旺盛の天然な青年の木村、斬新な奇抜さを追い求め若きころの土屋と似る冷徹な改革者の水島、体つきは男性だが心と話し方は女性で中性的な立場をとる美の求道者の健気な金森グロテスクと下ネタ好きの変わった可愛い少女の冥土、筋肉質の体に性格はおとなしく優しい大男の海原と女性エンジニアの火口虫部の青年集団。
  2. ^ 虫部からデザイン部本室に飛んできた70cmサイズのトンボ一匹の胴体を片手で鷲づかみにしたり(虫部の場合の正しい掴み方はトンボの両翼を手で挟むと言うもの)[4]、人と感覚がずれた冥土のかわいい概念を受け入れたり[4]するなど。
  3. ^ 時折、後ろに一束をまとめて三つ編みにすることが多い。
  4. ^ 冥土のアノマロカリスは基本的にはほとんど動かないが、彼女に急に抱き締められると焦り出すため、人形ぬいぐるみなのか生物なのかは現時点で不明。
  5. ^ 外見を見た下田からは「邪神」呼ばわりされる。

出典[編集]