奇跡の一本松駅

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奇跡の一本松駅
JR East BRT Kiseki no Ipponmatsu Station2.jpg
のりば(2019年9月)
きせきのいっぽんまつ
Kiseki-no-Ippon-Matsu (Miracle Pine)
長部 (4.6km)
(3.0km) 陸前高田
所在地 岩手県陸前高田市気仙町字土手影
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
所属路線 大船渡線(BRT区間)
キロ程 82.4km(一ノ関起点)
駅構造 地上駅
乗車人員
-統計年度-
7人/日(降車客含まず)
-2018年-
開業年月日 2013年平成25年)7月13日
備考 無人駅
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奇跡の一本松駅(きせきのいっぽんまつえき)は、岩手県陸前高田市にある東日本旅客鉄道(JR東日本)大船渡線BRT(バス高速輸送システム)のである。

BRT区間上に新設された駅であり、『JR時刻表』および『JTB時刻表』の本文ページでは臨時駅との記載があるが、「(臨)」の表記はない。

概要[編集]

東北地方太平洋沖地震による津波に襲われほぼ壊滅した高田松原の中でほぼ唯一流されずに残った「奇跡の一本松」(以降「一本松」と略記)を訪れる乗客の便宜を計るため、2013年に設置された[1]。一本松へは最寄駅である陸前高田駅からは徒歩30分かかることから、さらに近い場所に駅を設置するよう陸前高田市から要望が出ていた[2]

当初は期間限定の臨時駅として開業した。2014年2月までは『JR時刻表』・『JTB時刻表』やJR東日本のえきねっとなどへの記載が一切なく、日本国有鉄道(国鉄)時代の仮乗降場と似た扱いとなっていたが、2014年3月よりこれらにも掲載されるようになった。

当初の営業日は2013年7月13日から8月31日までの土休日および「うごく七夕まつり」が開催される8月6日・8月7日、お盆期間である8月12日から8月16日となっており、日中のみ停車していた[3]が、利用者が多かったことから[4]、秋の行楽シーズンを迎えて9月7日から11月30日までの毎日に全便停車するようになった[5]。冬期の休業期間をはさんで翌2014年3月1日から営業を再開した[6]

その後、一本松の周辺に観光物産施設がオープンするなど集客が好調であることから[7]、観光客のBRT利用を促進して震災からの復興につなげる目的で[4]2014年10月1日から常設化された[8]

歴史[編集]

のりば(2013年)

利用状況[編集]

JR東日本によると、2018年度(平成30年度)のBRTにおける1日平均乗車人員は7人である[利用客数 1]

近年の推移は以下のとおりである。

乗車人員推移
年度 1日平均
乗車人員
出典
2013年(平成25年) 17 [利用客数 2]
2014年(平成26年) 12 [利用客数 3]
2015年(平成27年) 13 [利用客数 4]
2016年(平成28年) 10 [利用客数 5]
2017年(平成29年) 9 [利用客数 6]
2018年(平成30年) 7 [利用客数 1]

駅周辺[編集]

  • 国道45号
  • 国道340号
  • 高田松原
    • 奇跡の一本松
  • 東日本大震災津波伝承館 - 東日本大震災の震災資料館。追悼施設が併設されている。
  • 道の駅高田松原 - 少し離れた所に旧道の駅高田松原(震災遺構)がある。
  • 今泉郵便局

運賃計算[編集]

開業時は営業キロが設定されていなかったため、当駅での乗降における運賃計算には、外方の隣接駅のキロ数に基づく運賃が適用されていた。当駅の実際の設置箇所は長部駅 - 陸前高田駅間であるが、運賃計算上は陸前矢作駅 - 竹駒駅間に設置されているものとして取り扱われるため、気仙沼駅方面との間で乗車の場合は竹駒駅を、盛駅方面との間の場合は陸前矢作駅をそれぞれ基準として運賃を計算していた。

2014年の常設化にあわせて営業キロが設定された。これにより当駅と陸前高田駅の間の運賃が190円から140円に改定されるなどの変更があった[4][注釈 1]

隣の駅[編集]

東日本旅客鉄道(JR東日本)
大船渡線(BRT区間)
長部駅 - 奇跡の一本松駅 - 陸前高田駅

脚注[編集]

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記事本文[編集]

注釈[編集]

  1. ^ これにともない、本駅 - 竹駒駅間の運賃計算上の営業キロは0.1キロとして扱われ、JR旅客営業路線としては最短の駅間となった。ただし、本駅の設置場所と竹駒駅の設置場所は、直線距離で約3キロ離れている。

出典[編集]

  1. ^ “「奇跡の一本松」駅を新設 徒歩10分、期間限定で JR大船渡線BRT”. MSN産経ニュース. (2013年7月11日). http://sankei.jp.msn.com/life/news/130711/trd13071117280008-n1.htm 
  2. ^ “「奇跡の一本松」駅を設置 BRT大船渡線で夏季限定”. 47NEWS. (2013年7月11日). http://www.47news.jp/CN/201307/CN2013071101001746.html 
  3. ^ a b “大船渡線BRT 臨時駅・新駅の設置及び専用道の供用開始について” (PDF) (プレスリリース), 東日本旅客鉄道盛岡支社, (2013年7月11日), http://www.jr-morioka.com/cgi-bin/pdf/press/pdf_1373528194_1.pdf 
  4. ^ a b c “【陸前高田】奇跡の一本松駅を常設化 JR、10月から”. 岩手日報. (2014年9月27日). http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/news.cgi?hi=20140927_4 
  5. ^ a b “大船渡線BRT 臨時駅「奇跡の一本松」駅への停車期間延長について” (PDF) (プレスリリース), 東日本旅客鉄道盛岡支社, (2013年9月3日), http://www.jr-morioka.com/cgi-bin/pdf/press/pdf_1378186190_1.pdf 
  6. ^ a b “気仙沼線BRT・大船渡線BRTダイヤ改正、消費税率引上げ等に伴う運賃改定及び臨時「奇跡の一本松駅」停車再開について” (プレスリリース), 東日本旅客鉄道盛岡支社, (2014年2月20日), http://www.jr-morioka.com/cgi-bin/pdf/press/pdf_1392885866_1.pdf 
  7. ^ “「奇跡の一本松駅」が臨時から常設に-客足衰えず利用高まる”. 三陸経済新聞. (2014年9月27日). http://sanriku.keizai.biz/headline/1065/ 
  8. ^ a b “大船渡線BRT「奇跡の一本松」駅の常設化について” (プレスリリース), 東日本旅客鉄道盛岡支社, (2014年9月29日), http://www.jr-morioka.com/cgi-bin/pdf/press/pdf_1411708450_1.pdf 
  9. ^ “大船渡線BRTの「奇跡の一本松」臨時駅、停車期間を延長…停車便も全便に”. レスポンス. (2013年9月4日). http://response.jp/article/2013/09/04/205600.html 
  10. ^ “大船渡線BRT 臨時駅「奇跡の一本松」駅 営業終了について” (PDF) (プレスリリース), 東日本旅客鉄道盛岡支社, (2013年11月26日), http://www.jr-morioka.com/cgi-bin/pdf/news/pdf_1385437222_1.pdf 
  11. ^ “大船渡線BRTの駅移転及び一部のルート変更について” (PDF) (プレスリリース), 東日本旅客鉄道盛岡支社, (2017年12月18日), http://www.jr-morioka.com/cgi-bin/pdf/press/pdf_1513572674_1.pdf 
  12. ^ “大船渡線BRTダイヤ改正について” (PDF) (プレスリリース), 東日本旅客鉄道盛岡支社, (2019年4月25日), http://www.jr-morioka.com/cgi-bin/pdf/press/pdf_1556171957_1.pdf 
  13. ^ 大船渡線BRTダイヤ改正について (PDF)”. 東日本旅客鉄道株式会社盛岡支社 (2019年8月22日). 2019年8月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年8月25日閲覧。

利用状況[編集]

  1. ^ a b BRT駅別乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月24日閲覧。
  2. ^ BRT駅別乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月14日閲覧。
  3. ^ BRT駅別乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月14日閲覧。
  4. ^ BRT駅別乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月14日閲覧。
  5. ^ BRT駅別乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月14日閲覧。
  6. ^ BRT駅別乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年9月17日閲覧。

関連項目[編集]