富士山駅
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富士山駅* | |
---|---|
![]() 駅舎(2011年7月3日) | |
ふじさん Mt.Fuji | |
![]() | |
所在地 | 山梨県富士吉田市上吉田二丁目5番1号 |
駅番号 | FJ16 |
所属事業者 | 富士急行 |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面3線 |
乗降人員 -統計年度- |
1,739人/日 -2016年- |
開業年月日 | 1929年(昭和4年)6月19日 |
乗入路線 2 路線 | |
所属路線 | ■大月線 |
キロ程 | 23.6 km(大月起点) |
◄FJ15 月江寺 (2.5 km) | |
所属路線 | ■河口湖線 |
キロ程 | 0.0 km(富士山起点) |
(1.4 km) 富士急ハイランド FJ17► | |
備考 |
標高:809m 直営駅 スイッチバック駅 * 2011年に富士吉田駅より改称 |
富士山駅(ふじさんえき)は、山梨県富士吉田市上吉田二丁目にある富士急行の駅である。駅番号はFJ16。標高809メートル(m)。
概要[編集]
山梨県富士吉田市の中心駅であり、市内では年間乗降客数が最も多い[1]。沿線住民の通勤・通学のみならず、富士登山や富士山周辺の観光に利用されている[2]。
駅名の改称[編集]
開駅当時は富士吉田駅だった。当駅は富士山信仰の面影といえる資産が周辺に多数存在し、また富士山の吉田口登山道を目指す登山者にとっての出発点となっている[2]。こうした背景を受け、富士山の玄関口としてのイメージをさらに高めて国内外から観光客を誘致するとともに、富士登山や富士山観光のターミナルステーションとしての機能の充実を図ることなどを目的として、2011年(平成23年)7月1日に駅名を富士山駅に改称した[2]。この日は2011年の富士山の山開きの日であった。なお、富士急行は「富士山駅」を商標登録している[3]。
乗り入れ路線[編集]
歴史[編集]
- 1929年(昭和4年)6月19日 - 富士山麓電気鉄道により富士吉田駅として開業[2]。当時は終点であった。
- 1950年(昭和25年)8月24日 - 河口湖線がスイッチバックの線形で河口湖まで開業。富士急行線としての途中駅となる。
- 1960年(昭和35年)5月30日 - 社名変更により、富士急行の駅となる。
- 2011年(平成23年)7月1日 - 駅名を富士山駅に改称[2]。同時に駅を改装[4][2]。改装デザインは富士急行の「富士登山電車」や下吉田駅の改装、JR九州や両備グループなどの車両デザインを担当した水戸岡鋭治が担当[4]。
- 2015年(平成27年)3月14日 - ICカード「Suica」の利用が可能となる[5]。
駅構造[編集]
- 櫛形ホーム2面3線の地上駅。
- 大半の列車は河口湖方面が2番線、大月方面が3番線を使用する。1番線は回送、臨時列車のホームとして使用されている。
- 先頭車両から駅に入り後方から出る折り返し型のスイッチバックになっているのは、かつての都留馬車鉄道が御殿場方面につながっていた名残りである。
- ホーム有効長は、1番線と2番線が4両編成、3番線が6両編対応である。このため、JR中央本線直通の5両編成以上の列車(特急「富士回遊号」の臨時列車など)は、方面にかかわらず必ず3番線に入線する。かつては3番線のホームも4両分の長さしか無く、大月・河口湖寄りの車両がホームから出てしまうためドアカットを実施していたが、現駅名への改称と同時に行われた改良工事により延伸され、現在の姿となった。
- 駅ビルは「キュースタ」という名称の6階建てのビルで1階に駅に進入するための通路があるが、その通路の入口に現駅名への改称に合わせて大きな鳥居が建てられ扁額部分に駅名が書かれている。
- 駅名改称に合わせて構内の改装工事が行われ、改札前にLCD式の発車標が新設された他駅名標も更新された。駅名標には「FJ16」という駅番号が併記されている。
- 構内南側の富士山駅パーク&ライド付近に富士急行富士吉田変電所がある。
- 列車の到着時には、文部省唱歌の『ふじの山』が流れる。
のりば[編集]
番線 | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | ■富士急行線 | (臨時、回送列車 専用ホーム) | ||
2 | 下り | 富士急ハイランド・河口湖方面 | 一部は3番線 | |
3 | 上り | 大月・東京・甲府方面 | 一部は2番線 |
利用状況[編集]
2016年度(平成28年度)の1日平均乗降人員は1,739人である[6]。
近年の年間乗車人員、乗降人員の推移は以下のとおり[1]。
年度 | 年間 乗車人員 |
年間 乗降人員 |
1日平均
乗降人員 |
---|---|---|---|
2002年 | 231,659 | 485,077 | |
2003年 | 226,575 | 487,983 | |
2004年 | 235,730 | 506,945 | |
2005年 | 221,510 | 484,974 | |
2006年 | 239,108 | 521,742 | |
2007年 | 233,356 | 509,496 | |
2008年 | 248,146 | 527,490 | |
2009年 | 237,951 | 517,967 | |
2010年 | 231,573 | 502,964 | |
2011年 | 240,576 | 513,358 | 1,403 |
2012年 | 250,581 | 534,133 | 1,463 |
2013年 | 265,089 | 573,969 | 1,573 |
2014年 | 254,290 | 559,822 | 1,534 |
2015年 | 273,521 | 593,909 | 1,623 |
2016年 | 1,739 |
駅周辺[編集]
富士吉田市街にあり、駅ビル「キュースタ」の1階に乗車券窓口や改札口、待合室がある。駅の公衆トイレは、改札内と改札外の駅ビルやバスきっぷ売場にある。駅前にはバスターミナル(高速バス・路線バス)やタクシー乗り場がある。
駅ナカ・駅前
- 駅ビル「キュースタ」
- バスターミナル・バスきっぷ売場(営業時間は8:00 - 18:00)
- 富士吉田市観光案内所
その他
- 金鳥居
- 金鳥居市民公園
- 山梨信用金庫 松山支店
- 都留信用組合 上吉田支店
- 国道137号
- 国道139号
- 富士山ステーションホテル
- ホテル芙蓉閣
- 富士吉田本通郵便局
- 富士吉田郵便局
- 富士吉田市立吉田中学校
- 山梨県立富士北稜高等学校
- 山梨県立ひばりが丘高等学校
- 山梨県立吉田高等学校
- 富士吉田市役所
- ノジマ 富士吉田店
- ウエルシア 富士吉田店
- 富士吉田合同庁舎
- 間堀川
- ヤマダ電機 テックランド富士吉田店
- 北口本宮冨士浅間神社
バス路線[編集]
駅前にバスターミナルがあり、各方面に向かう高速バスや一般路線バスのほか、周辺の観光地へ向かう周遊バスや富士スバルライン五合目行きの登山バスが発着する。バスターミナル内にはバスきっぷ売場があり、高速バスの乗車券や路線バスのフリー切符・定期券が販売されている。停留所名は高速バス、一般路線バスとも「富士山駅」となっている。
高速バス[編集]
乗り場 | 系統 | 主要経由地 | 行先 | 運行会社 | 備考 |
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1 | 中央高速バス 富士五湖線 | 中央道日野 | バスタ新宿(新宿駅南口) | 富士急バス フジエクスプレス 京王バス |
一部の臨時便は新宿西口行 |
東京駅 - 富士五湖・富士急ハイランド線 | 東京ドームホテル ※一部のみ | 東京駅日本橋口 | 富士急バス 富士急行観光 JRバス関東 |
||
渋谷河口湖線 | 渋谷駅(マークシティ) | 富士急バス フジエクスプレス 京王バス 東急トランセ |
|||
富士山駅 - 羽田空港線 | 品川駅(港南口) | 羽田空港 | 富士急バス 京浜急行バス |
||
富士山駅・河口湖 - 池袋線 | 池袋駅東口 | サンシャインシティプリンスホテル(池袋) | 富士急行観光 西武観光バス |
||
富士山駅・河口湖 - 川越・大宮線 | 川越駅西口 | 大宮駅西口 | 富士急行観光 西武観光バス |
||
富士山駅・河口湖 - 成田空港線 | 成田空港 | 富士急行観光 京成バス |
|||
富士山駅・河口湖 - 西船橋・津田沼・海浜幕張線 | 西船橋駅・津田沼駅・京成津田沼駅 | 海浜幕張駅 | 富士急行観光 京成バス |
||
富士五湖 - 飛騨高山線 | 平湯温泉 | 高山濃飛バスセンター | 濃飛バス | ||
リゾートエクスプレス | 星ヶ丘 ※一部のみ | 名鉄バスセンター | 富士急バス 名鉄バス |
||
FUJIYAMAライナー | 京都駅八条口・大阪駅前(地下鉄東梅田駅) | 天王寺駅(あべのハルカス) | 富士急バス 近鉄バス |
夜行 |
一般路線バス[編集]
乗り場 | 系統 | 主要経由地 | 行先 | 運行会社 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
2 | タウンスニーカー 中央循環 | 下吉田駅・市役所前・市立病院 | 富士山駅 | 富士急バス | 右回り |
市立病院・市役所前・下吉田駅 | 左回り | ||||
タウンスニーカー 上暮地・明見循環 | 原・白糸町・寿駅前・向原・市立病院 | 右回り | |||
市立病院・向原・寿駅前・白糸町・原 | 左回り | ||||
タウンスニーカー 熊穴・新倉循環 | 市立病院・熊穴団地・旭町下・下吉田中学校前・月江寺駅前 | 右回り | |||
月江寺駅前・下吉田中学校前・旭町下・熊穴団地・市立病院 | 左回り | ||||
無料巡回バス | 富士急ハイランド駅 | ハイランドリゾートホテル&スパ | 富士急グループ施設利用者専用 | ||
3 | ふじっ湖号(F1) | 忍野八海・内野・長池入口 | 山中湖 平野 | 富士急バス | 右回り |
ふじっ湖号(F2) | 忍野八海・内野・山中湖 旭日丘 | 左回り | |||
A1 | 浅間神社前・北富士駐屯地入口・山中湖 旭日丘・仁杉 | 御殿場駅 | 富士急バス 富士急モビリティ |
||
A2 | 浅間神社前・忍野八海・ファナック前・山中湖 旭日丘・仁杉 | ||||
C1 | 浅間神社前・お宮橋・内野・山中湖 旭日丘・中畑・御殿場駅 | 御殿場プレミアム・アウトレット | |||
C2 | 吉田高校南口・内野・山中湖 旭日丘・中畑・御殿場駅 | ||||
D1 | 浅間神社前・北富士駐屯地正門前・山中湖 旭日丘・山中湖 平野 | 道志小学校前 | 富士急バス | 平日運行 | |
D3 | 市役所前・お宮橋・内野・山中湖 旭日丘・山中湖 平野 | ||||
U1 | 浅間神社前・お宮橋 | 内野 | |||
4 | K1 | 富士急ハイランド・河口湖駅・三ツ峠入口・石和温泉駅・愛宕トンネル | 甲府駅北口 | 富士急バス | |
K2 | 富士急ハイランド・河口湖駅・遊覧船・ロープウェイ入口・三ツ峠入口・十郎橋・石和温泉駅・山梨学院大学前 | 甲府駅 | |||
K3 | 三ツ峠入口・十郎橋・石和温泉駅・山梨学院大学前 | 新倉河口湖トンネル経由 | |||
P1 | 富士急ハイランド・河口湖駅・遊覧船・ロープウェイ入口 | 大石プチペンション村 | |||
P2 | 富士急ハイランド・河口湖駅・遊覧船・ロープウェイ入口・大石プチペンション村 | 芦川農産物直売所 | |||
S1 | 富士急ハイランド・河口湖駅・勝山・富士緑の休暇村・風穴・精進 | 本栖湖 | |||
S2 | 富士北陵高校・富士急ハイランド・河口湖駅・勝山 | 富士緑の休暇村 | 平日運行 | ||
S3 | 富士急ハイランド・河口湖駅・勝山・富士緑の休暇村・風穴・精進・本栖湖・甲斐常葉駅・下部温泉駅 | 下部温泉郷 | |||
S4 | 富士急ハイランド・河口湖駅・勝山・富士緑の休暇村・風穴・精進・本栖湖・富士宮駅 | 新富士駅 | 富士急バス 富士急静岡バス |
静岡県内快速運転 | |
G2 | 富士急ハイランド・河口湖駅・勝山・長浜 | 西湖民宿 | 富士急バス | ||
A1・A2・C1・C2・ふじっ湖号(F1・F2) | 富士急ハイランド | 河口湖駅 | 富士急バス 富士急モビリティ |
||
5 | 富士登山バス(M) | 富士山世界遺産センター・富士山パーキング・四合目大沢展望台 | 富士スバルライン五合目 | 富士急バス | |
馬返バス | 中の茶屋 | 馬返 | 富士急山梨ハイヤー | 季節運行 | |
6 | 富士山世界遺産ループバス(W) | 河口湖駅 | 富士急バス |
隣の駅[編集]
- 富士急行
- ■大月線・■河口湖線
- ■特急「富士回遊」「フジサン特急」「富士山ビュー特急」停車駅
関連項目[編集]
脚注[編集]
- ^ a b 統計 ふじよしだ - 富士吉田市
- ^ a b c d e f “平成23年7月1日 富士急行線「富士吉田駅」を「富士山駅」に駅名変更します” (日本語) (PDF) (プレスリリース), 富士急行, (2010年9月18日), オリジナルの2020年11月8日時点におけるアーカイブ。 2020年11月8日閲覧。
- ^ 登録番号第5408534号及び第5453216号
- ^ a b “〜7月1日 富士急行線富士吉田駅から駅名変更〜 「富士山駅」誕生で、富士山へのアクセスが変わります!” (日本語) (PDF) (プレスリリース), 富士急行, (2011年5月23日), オリジナルの2020年11月8日時点におけるアーカイブ。 2020年11月8日閲覧。
- ^ “富士急行線「Suica」サービスの開始について 〜平成27年3月14日(土)より、首都圏から富士山エリアへ、1枚のICカードでお越しいただけます。〜” (日本語) (PDF) (プレスリリース), 富士急行, (2014年12月19日), オリジナルの2017年10月27日時点におけるアーカイブ。 2020年11月8日閲覧。
- ^ 国土数値情報 駅別乗降客数データ
外部リンク[編集]
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