小宮山宏

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
小宮山 宏
生誕 (1944-12-15) 1944年12月15日(74歳)
日本の旗 日本 栃木県宇都宮市
東京都目黒区出身)
教育 東京大学大学院工学系研究科
業績
専門分野 化学工学、地球環境工学
所属機関 三菱総合研究所理事長
東京大学総長室顧問
プラチナ構想ネットワーク会長
ヒートポンプ・蓄熱センター理事長
地球快適化インスティテュートアドバイザー
フューチャーデザインセンター最高責任者
デジタル教科書教材協議会会長
アジア低炭素化センター(福岡県北九州市)センター長
受賞歴 2003年 化学工学会学会賞

小宮山 宏 (こみやま ひろし、1944年(昭和19年)12月15日 - )は、日本工学者三菱総合研究所理事長、第28代東京大学総長

工学博士(東京大学、1972年)。専門は、化学システム工学、機能性材料工学、地球環境工学CVD反応工学、知識の構造化など。CVDによる薄膜・超微粒子形成プロセス、地球温暖化問題対策技術などを研究している。また、総長就任以来、「東京大学アクション・プラン」を公表して改革を進め、現代のリベラル・アーツの構築、学術統合化などを進めた。総長退任後は三菱総合研究所に新設された理事長職に就任。

人物[編集]

1944年(昭和19年)12月、父親の出征中に母親の疎開先(実家)である栃木県宇都宮市で生まれた。3歳で東京都目黒区へ移り、以後同地で育つ[1]。父親、叔父、弟(小宮山眞 (1947-09-01) 1947年9月1日(71歳)、東京大学先端科学技術研究センター教授)、息子も娘も東京大学出身という東大一家である。大学時代はアメリカンフットボール部に所属していた。現在の趣味はゴルフ

実生活でもCO2排出削減に取り組み、2002年自宅新築時に複層ガラス太陽光発電パネル、ヒートポンプ給湯機(エコキュート)などを取り入れたエコハウス(通称:小宮山エコハウス)を完成[2]自家用車ハイブリッドカートヨタ・プリウス)に替えるなど、省エネ生活を積極的に実践しており、自宅の年間光熱費を30万円台から8割減らし数万円台にした[3]。 この経験をもとにエコ目的に使う為に、国がある事業に投資するために国債を発行して、その事業によって得られる利潤により償還する「自立国債」を提唱している[4]

経歴[編集]

学歴[編集]

職歴[編集]

その他役職[編集]

受賞[編集]

  • 2003年 化学工学会学会賞『地球環境問題および機能性材料製造プロセス開発の反応工学的展開』

主な著書[編集]

  • 『速度論:Rate Processes』(朝倉書店、1990/05)ISBN 4-254-25018-5
  • 『地球温暖化問題ハンドブック』(アイピーシー 、1990/11)
  • 『地球環境のための化学技術入門』(オーム社、1992/01)ISBN 4-274-02218-8
  • 『地球環境のための地球工学入門』(オーム社、1992/05)ISBN 4-274-02228-5
  • 『機能材料プロセス工学 新体系化学工学』(溝口健作)(オーム社、1994/11)ISBN 4-274-12986-1
  • 『地球温暖化問題に答える UP選書』(東京大学出版会、1995/05)ISBN 4-13-002072-2
  • 『反応工学:反応装置から地球まで(Creative Chemical Engineering Course)』(培風館、1995/06)ISBN 4-563-04273-0
  • 『入門熱力学:実例で理解する』(培風館、1996/04)ISBN 4-563-04548-9
  • 『地球温暖化問題に答える』(東京大学出版会、1999/12)ISBN 4130020722
  • 『地球持続の技術』(岩波書店、1999/12)ISBN 4004306477
  • 『太陽光発電工学 太陽電池の基礎からシステム評価まで』(山田興一)(日経BP、2002/10)ISBN 4822281485
  • 『バイオマス・ニッポン:日本再生に向けて 』(松村幸彦、迫田章義)(日刊工業新聞社、2003/04)ISBN 4-526-05115-2
  • 『知識の構造化』(オープンナレッジ、2004/12)ISBN 4902444038
  • 『知識・構造化ミッション:大学は表現する』(日経BP、2005/07)ISBN 4-8222-3201-8
  • 『知识的结构化(知識の構造化・中国語版)』(陆明・李洪玲監修)(オープンナレッジ、2006/01)ISBN 4-902444-36-4
  • 『地球可持续技术(地球持続の技術・中国語版)』(李大寅訳)(北京・中国环境科学出版社、2006/02)ISBN 7802092728
  • 『東大のこと、教えます』(プレジデント社、2007/03)ISBN 4833418495
  • 『「課題先進国」日本:キャッチアップからフロントランナーへ』(中央公論新社、2007/09)ISBN 978-4-12-003864-8
  • 『サステイナビリティ学への挑戦』(岩波書店、2007/11)ISBN 978-4-00-007477-3
  • 『知識の構造化・講演』(オープンナレッジ、2007/12)ISBN 978-4-902444-62-9
  • 『Vision 2050 -Roadmap for a Sustainable Earth』(Steven Kraines)(シュプリンガー・ジャパン、2008/07)ISBN 978-4-431-09430-2
  • 『ナノテクノロジーで未来を拓く:社会と共に創るナノ材料開発支援のための知識基盤』(産業技術総合研究所編)(エヌ・ティー・エス、2009/02)ISBN 9784860432843
  • 『低炭素社会』(幻冬舎、2010/05)ISBN 978-4344981652
  • 『Sustainability Science: A Multidisciplinary Approach』(United Nations Univ、2010/09) ISBN 978-9280811803
  • 『日本「再創造」 ― 「プラチナ社会」実現に向けて』(東洋経済新報社 2011/6) ISBN 978-4492395516
  • 『Beyond the Limits to Growth -New Ideas for Sustainability from Japan』(Springer, 2014/02) ISBN 978-4-431-54558-3
  • 『"多様なナンバーワン"作り』(財界研究所 2016/3) ISBN 978-4-87932-112-1

メディア出演[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 東京大学工学系研究科 技術部 小宮山総長インタビュー
  2. ^ 『小宮山エコハウス』 ~「家からエコ」「街からエコ」のすすめ~
  3. ^ 省エネ生活のすゝめ 東大学長が実践(2008年8月26日 東京新聞WEB)
  4. ^ 具体的な仕組みは、一般住宅の屋根を国が借り全面負担し太陽電池パネルを取り付ける。その取り付けた太陽電池による電力で得られた利益で次の太陽電池の取り付け費用を出してゆく。「自立国債」はその最初の取り付け費用をまかなうために発行する。「国債」は普及した太陽電池の電力供給の利益で12年かけ償還する。その後は太陽電池は無料で下げ渡され所有者の利益となる。
  5. ^ 学位論文「Effect of mass transfer on the behavior of a catalyst(触媒反応に対する物質移動過程の影響)」
  6. ^ 発令が12月となっているのは学園紛争のあおりを受けたためで、実際は4月から12月まで非常勤助手として勤務。
  7. ^ 設立時役員等候補の選任について
  8. ^ 「世界トップを目指せ!東京大学が、動く」
  9. ^ “逆転の発想”が日本経済を救う
先代:
-
三菱総合研究所理事長
初代:2009年 -
次代:
-
先代:
中原恒雄
日本工学アカデミー会長
第7代:2010年 - 2016年
次代:
阿部博之