小岩井農場

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小岩井農場(観光エリア:まきば園)
Cherry Tree - panoramio.jpg
小岩井農場の一本桜と岩手山(2007年10月)
施設情報
キャッチコピー 人のちから、自然のちから。
面積 3,000ha
観光エリアとして開放されるのはその内の約40ha。
来園者数 約70万人
所在地 020-0507
岩手県岩手郡雫石町丸谷地36-1
位置 北緯39度45分1.8秒
東経141度1分1.5秒
座標: 北緯39度45分1.8秒 東経141度1分1.5秒
公式サイト 小岩井農場
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小岩井農牧株式会社
KOIWAI FARM, LTD.
Mitsubishi building.jpg
本社が入居している三菱ビル(2008年)
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
100-0005
東京都千代田区丸の内2丁目5-2
三菱ビル7階
設立 1938年(昭和13年)
業種 農林・畜産業
農場産品の開発・販売
観光事業
レストラン事業
法人番号 8010001015889
事業内容 農林・畜産業
環境緑化事業
観光事業
種鶏・たまご事業
乳加工・販売事業
レストラン事業
代表者 代表取締役社長 児玉 喜一
資本金 2億5,600万円
売上高 約47億円
純利益 2300万円(2018年12月31日時点)[1]
純資産 8億2900万円(2018年12月31日時点)[1]
総資産 68億5900万円(2018年12月31日時点)[1]
従業員数 約160名
決算期 12月31日
主要株主 東山農事株式会社
三菱地所株式会社
三菱商事株式会社
三菱ガス化学株式会社
三菱マテリアル株式会社
三菱化学株式会社
三菱製紙株式会社
株式会社三菱UFJ銀行
三菱UFJ信託銀行株式会社
キリンホールディングス株式会社
明治安田生命保険相互会社
主要子会社

小岩井農場商品株式会社
小岩井農産株式会社
有限会社フォレストサービス

主要関連会社 = 小岩井乳業株式会社
株式会社バイオマスパワーしずくいし
関係する人物 岩崎弥之助
井上勝
小野義眞
岩崎久弥
岩崎彦弥太
岩崎寛弥
岩崎透
赤星陸治
外部リンク 小岩井農牧株式会社
小岩井乳業株式会社
小岩井農場商品株式会社
小岩井フレミナール(丸の内ビルディング 5F)
小岩井農場エキュート東京(東京駅サウスコートエキュート)
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小岩井農場(こいわいのうじょう)は、岩手県岩手郡雫石町滝沢市にまたがって所在する日本最大の民間総合農場である。東京都に本社を置く小岩井農牧株式会社(こいわいのうぼく)が経営している。

概要[編集]

岩手県盛岡市から北西約12kmに位置し、岩手山南麓に約3,000ヘクタールの敷地面積を有する。その敷地の3分の2は雫石町、残り3分の1が滝沢市に属する。その内の約40ヘクタールが観光エリア“まきば園”として開放されている。

羊は約300頭程、放牧されている。また乗馬エリアでは“育馬事業”の名残だとされる当時の有名サラブレッドの紹介パネルがある他、数頭のサラブレッド、ミニチュアホース、引き馬などが飼われており、乗馬体験が行うことができる。毎年2月上旬に開催される「いわて雪まつり」は、この通称、“まきば園”も会場の一部となっている[2]。場内では観光向けにトロ馬車馬車鉄道が運行されている。かつて、この馬車鉄道は1904年(明治37年)から1958年(昭和33年)までの間小岩井駅から農場内の各事業所を結んでいる。このほか、まきば園内には冬季を除いて宿泊可能なSLホテルもあったが2008年(平成20年)11月3日で休館となった。日本では最も長く営業を行ったSLホテルである。近年では、観光エリアでは無い、生産エリア(酪農、山林など)を実際に“農場で働くガイド”と共に巡る“観光”を行っている。トラクターバスのツアーでは主に山林エリアを中心に景観、雄大な牧草地、希少動植物を観察しながら案内、また歩いて散策、トレッキングを行う農場自然散策は四季を通じて開催している。通常のバスツアーでは、主に酪農・製造エリアを中心に、天然冷蔵庫、日本最古とされる煉瓦サイロ、国の重要文化財の建築物の数々、バイオマス事業風景、また国内外を探しても珍しい“法正林”の事業を見学できるツアーは新たなビジネスモデルとして人気を博している。

乳業事業を行っている小岩井乳業株式会社は1976年(昭和51年)に分離・独立しキリングループの一員となっている。まきば園近くにある同社の小岩井工場は冬期間以外は無料で見学することができ、小岩井製品が購入できる売店も併設されている。

種鶏事業、たまご事業の部門も存在し、特にたまごは乳製品と絡めた製品開発、“小岩井農場産たまご”は首都圏や主要契約のあるデパートで購入することができる。

歴史[編集]

1890年(明治23年)11月1日日本鉄道東北本線盛岡駅まで延伸開業した翌年の1891年(明治24年)、日本鉄道会社副社長の小野義眞(おのぎしん)、三菱社社長の岩崎彌之助、鉄道庁長官の井上勝の三名が共同創始者となり3名の姓の頭文字を採り「小岩井」農場と名付けられた。

当時のこの地域一帯は、岩手山からの火山灰が堆積し冷たい吹き降ろしの西風が吹く不毛の原野で、極度に痩せた酸性土壌であったという。そのために、土壌改良防風防雪林の植林などの基盤整備に数十年を要した。

1899年(明治32年)に三菱のオーナー一族・岩崎家の所有となる。戦前は育馬事業も行われており三冠馬セントライトなど数々の名競走馬を輩出したが、GHQの勧告により1949年(昭和24年)に競走馬の生産から撤退を余儀なくされた。この後、先述の種鶏事業が1962年(昭和37年)より始められる。1938年(昭和13年)より小岩井農牧株式会社として事業活動を行っており、現在[いつ?]は酪農・種鶏・たまご・山林・環境緑化・技術研究・観光・農場商品販売等の事業を行っている。

2017年(平成29年)、小岩井農場施設の建造物21棟は重要文化財に指定された[3][4]

指定文化財[編集]

「小岩井農場施設 21棟」として、以下の建造物が国の重要文化財に指定されている(2017年2月23日指定)[5]

  • (下丸地区)本部事務所、本部第一号倉庫、本部第二号倉庫、乗馬厩、倶楽部
  • (上丸地区)第一号牛舎、第二号牛舎、第三号牛舎、第四号牛舎、種牡牛舎、育牛部倉庫、第一号サイロ、第二号サイロ、秤量場、冷蔵庫
  • (中丸地区)四階建倉庫、玉蜀黍小屋(4棟)、耕耘部倉庫

小岩井農場には、明治時代から昭和初期にかけて建設された牧畜関連の建築物がまとまって残っている。牛舎やサイロのほかに、事務所、倉庫、宿泊や職員の集会用の施設である「倶楽部」、煉瓦の躯体に土をかぶせた天然の冷蔵庫など、農場に関わる各種の建物が残っている。牛舎には大空間を確保するためにトラス架構が取り入れるなど、建築史のうえでも注目され、これらの建築群は日本の近代建築史、近代農業史を知るうえで価値が高い。これらの建物を使用しつつ保存するということが所有者である小岩井農牧の方針であり、文化庁もこうした所有者側の意向に理解を示している。牛舎では現在も牛が飼われており、現役の農場施設として使用しつつ保存するということで、文化財保存の新たな方向性を示すものでもある。 [6]

その他[編集]

  • 宮沢賢治は農場とその周辺の景観を愛好し、しばしば散策した。中でも1922年(大正11年)5月の散策は、詩集『春と修羅』に収録された長詩「小岩井農場」のもとになった。この詩の中には当時の農場の様子(飼育されていたハクニー馬や倉庫など)も描写されている。
  • タレント田中義剛は、自身の農場(花畑牧場)を持つに当たって「小岩井農場のような大きな農場にしたい」と語っていた。
  • 2009年(平成21年)の農地法改正以前は、農業生産法人以外の株式会社が農地を所有して農業を営むことを禁止していた。小岩井農場は農業生産法人ではないが前述の規定のある農地法が制定された1952年(昭和27年)より前から農業経営を行っていたことから、農地所有が特例として許可されていた。
  • 観光エリア“まきば園”内にあるショップの一部はSuicaPASMO等での支払いに対応している。
  • 農場内にある一本桜は、岩手山をバックにきれいな花を咲かせる。しばしばドラマのロケ地となっている。
  • 小岩井農場のある雫石町は、岩手三大ジェラートのうち2店舗(松ぼっくり、まんま)が所在するなど、ジェラートやチーズなどの乳製品が有名な町である。

ギャラリー[編集]

アクセス[編集]

小岩井農場

出典[編集]

  1. ^ a b c 小岩井農牧株式会社 第81期決算公告
  2. ^ これまではまきば園が主会場だったが、2019年の主会場は岩手高原スノーパーク
  3. ^ 「重要文化財(建造物)の指定について」、文化庁、2016年10月21日
  4. ^ 平成29年2月23日文部科学省告示第17号。
  5. ^ 平成29年2月23日文部科学省告示第17号。
  6. ^ 大橋竜太「小岩井農場施設 - 使い続ける近代農業遺産の保存」『月刊文化財』639、第一法規、2016、pp.4 - 5

関連項目[編集]