小笠原村

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おがさわらむら
小笠原村
Ogawasara-titizima-omura.jpg
父島大村地区の街並みと大村海岸
Flag of Ogasawara, Tokyo.svg Emblem of Ogasawara, Tokyo.svg
小笠原村旗 小笠原村章
日本の旗 日本
地方 関東地方
都道府県 東京都小笠原支庁
なし
市町村コード 13421-0
法人番号 6000020134210 ウィキデータを編集
面積 106.78km2
総人口 2,985[編集]
推計人口、2021年4月1日)
人口密度 28人/km2
村の木 タコノキ
タコノキ
村の花 ムニンヒメツバキ
村の鳥 メグロ
小笠原村役場
村長
[編集]
森下一男
所在地 100-2101
東京都小笠原村父島字西町
北緯27度5分39.1秒東経142度11分30.9秒座標: 北緯27度5分39.1秒 東経142度11分30.9秒
小笠原村役場
村役場位置
外部リンク 公式ウェブサイト

小笠原村位置図

― 区 / ― 市 / ― 町・村

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小笠原村(おがさわらむら)は、東京都島嶼部に位置する

小笠原諸島の30あまりの島々を村域とするが、一般住民が居住しているのは父島母島のみである。日本の最東端(南鳥島)と最南端(沖ノ鳥島)を含む。

概要[編集]

父島に残る戦争遺跡

村の主要な機能は人口がもっとも多い父島に集中している。伊豆諸島の町村と同様に所属するが存在しない。そのため「東京都小笠原村」が正式な表記である。日本で唯一、国土利用計画法における「監視区域」に指定されている。

2010年(平成22年)現在の老齢人口割合は9.2%で、全国の市町村の中でもっとも老齢人口割合が低い。逆に、生産年齢人口割合は75.7%で、全国の市町村の中でもっとも高い。

平成22年度国民健康保険、1人あたりの医療費は15万7649円で、全国の市町村の中でもっとも低い。人口の年齢構成を補正した1人あたりの医療費の指数も0.71で、全国で2位の低さである。

父島は第二次世界大戦中、父島要塞として要塞化されたが、空襲以外の攻撃が少なかったため、多くの戦争遺跡が残っている。

村名と同じ苗字という縁から、プロ野球選手小笠原道大1999年(平成11年)から2016年2月まで観光親善大使を務めた[1]2008年(平成20年)には小笠原諸島返還40周年大使に辰巳琢郎が任命された。

東京運輸支局の管内であるため、村内で自動車を登録した場合、品川ナンバーが交付される。

地理[編集]

東京都本庁(新宿区)から小笠原村本庁である父島までは、約1,000キロメートル離れている。沖ノ鳥島から小笠原村本庁である父島までは約1,000キロメートル、南鳥島からは約1,400キロメートル離れている。

  • 父島最高峰:無名の山(326メートル、中央山ではない)
  • 母島最高峰:乳房山(463メートル)
河川

気象[編集]

気候は聟島列島父島列島母島列島西之島では亜熱帯火山列島・南鳥島・沖ノ鳥島では熱帯海洋性気候である。父島の年平均気温は23.0、年間降水量は1,280ミリメートル[2]

長らく日本国内で唯一、津波以外の気象警報注意報が発表されない地域だったが、2008年平成20年)3月26日9時から予報が開始された[3]

歴史[編集]

行政区域変遷[編集]

  • 小笠原村村域変遷の年表
月日 内容
1923年大正12年) 10月1日 小笠原諸島青ヶ島への町村制の施行により、以下の村が発足[10][11]
1943年(昭和18年) 7月1日 東京都制施行により、東京府、東京市が合併し東京都が発足。
1946年(昭和21年) 1月29日 SCAPIN-677により、日本の小笠原諸島に対する施政権が停止され、アメリカ軍の直接統治の下に置かれる。
1952年(昭和27年) 4月28日 サンフランシスコ講和条約発効により、アメリカ合衆国の施政権下に置かれ、小笠原諸島の5村は廃止。
1968年(昭和43年) 6月26日 小笠原諸島はアメリカ軍から返還、本土復帰すると同時に、小笠原支庁の全域をもって東京都小笠原村となる。
  • 変遷表
1868年以前 明治元年 - 昭和15年 昭和15年4月1日 昭和15年 - 昭和64年 平成元年 - 現在
大村 大村 昭和27年4月28日
サンフランシスコ講和条約
発効により廃止
昭和43年6月26日
本土復帰
小笠原村
小笠原村
扇村 明治29年
扇村袋沢村
扇村袋沢村
袋沢村
沖村 沖村
北村 北村
硫黄島村 硫黄島村

人口[編集]

Demography13421.svg
小笠原村と全国の年齢別人口分布(2005年) 小笠原村の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 小笠原村
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性

小笠原村(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より


行政[編集]

  • 村長:森下一男(もりした かずお、5期目)

議会[編集]

村議会[編集]

定数:8人、現員:8人(任期満了は2023年(令和5年)4月26日)

都政[編集]

小笠原村が属する島部選挙区から選出される東京都議会議員の定数は1議席である。

国政[編集]

衆議院
議員名 党派名 当選回数 備考
石原宏高 自由民主党 4 選挙区
松原仁 無所属立憲民主国民社保・無所属フォーラム) 7 比例復活
参議院

参議院東京都選挙区に属する。選出議員についての詳細は、東京都選挙区の項を参照のこと。

行政機関[編集]

国の機関[編集]

JAXA小笠原追跡所
国立天文台VERA小笠原観測局
気象庁父島気象観測所
海上自衛隊 父島基地
LCAC揚陸艇が上陸中
沖合に輸送艦「くにさき」が停泊中

東京都の機関[編集]

警察[編集]

経済[編集]

産業[編集]

本土と異なる独自の生態系を持つ小笠原の自然に着目した観光が主産業である。小笠原では明治期よりラム酒を飲む習慣があり、村おこしとして、村や農業協同組合などが出資した小笠原ラム・リキュール株式会社がラム酒を生産している。また、コーヒーノキの商業栽培が行われており、日本では他に沖縄のみ。

漁業[編集]

  • 二見漁港
  • 母島漁港

日本郵政グループ[編集]

郵便番号は父島が「100-2101」、母島が「100-2211」となっている。

金融機関[編集]

メディア事業[編集]

教育[編集]

東京都立小笠原高等学校

小学校[編集]

中学校[編集]

高等学校[編集]

交通[編集]

おがさわら丸(父島二見港)
ははじま丸(母島沖港)
小笠原村営バス

道路[編集]

一般国道

村内には一般国道は通っていない。

都道

路線バス[編集]

  • 小笠原村営バス
    • 扇浦線(村役場 - 小港海岸)
    • 大村 - 奥村循環線(ブルーライン、オレンジライン)

タクシー[編集]

  • 父島タクシー(父島)

母島にはタクシーはなく、有償運送のみ。

港湾[編集]

  • 二見港(父島)
  • 沖港(母島)

航路[編集]

小笠原海運おがさわら丸
東京港竹芝桟橋 - 父島二見港を結ぶ貨客船。所要時間は24時間、おおむね6日に1往復、ピークシーズンのみ3日に1往復就航。「おが丸」の愛称がある[12]
かつては所要時間が約16時間の高速旅客船テクノスーパーライナーの就航が予定され船舶も建造されたが、原油価格高騰の影響で中止された。
伊豆諸島開発ははじま丸
父島二見港と母島沖港を結ぶ貨客船。1日0.5 - 1往復就航、所要時間は2時間10分、休航日あり。おがさわら丸入出港日は、接続するダイヤを組む。
共勝丸「共勝丸」
東京港月島ふ頭 - 父島二見港 - 母島沖港を結ぶ貨物船だが以前は最大9人の旅客営業も行っていた。おおむね月3回の就航、所要時間は約46時間だが不定。

名所・旧跡・祭事・催事[編集]

観光スポット[編集]

父島
  • 大村海岸
  • 小港海岸
  • 境浦海岸 - 旧日本軍の輸送船「濱江丸」の残骸がある。
  • ジョンビーチ・ジニービーチ
  • ウェザーステーション展望台 - 夕日の名所。グリーンフラッシュ現象が観測されることがある[13]
  • 小笠原海洋センター - 小笠原の海洋生物の保護・研究活動のかたわら、ウミガメの飼育・展示を行っている[14]
母島

観光ツアー[編集]

エコツーリズムが盛んで、父島発のツアーが複数の業者により催行されている。

伝統芸能[編集]

郷土料理[編集]

主な年中行事[編集]

  • 1月1日:日本一早い海びらき[17](父島・母島)- 海開きの神事、餅まき、ウミガメ放流、伝統芸能披露など[18]
  • 春:母島フェスティバル(母島)- 母島特産品の試食や直売など[19]
  • 6月下旬:返還記念祭(父島・母島)
  • 7月下旬:小笠原貞頼神社例大祭(父島)
  • 8月:サマーフェスティバル(父島)- 盆踊り花火大会など[20]
  • 11月上旬:大神山神社例大祭(父島)
  • 11月下旬:月ヶ岡神社例大祭(母島)
  • 12月31日:カウントダウンパーティー(父島)

出身有名人[編集]

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ 観光親善大使 小笠原 道大 選手
  2. ^ 国土交通省気象庁父島気象観測所
  3. ^ 小笠原諸島に対する予報警報業務の拡充について - 国土交通省気象庁
  4. ^ 小笠原村沿革 - 小笠原村公式サイト
  5. ^ 連合軍最高司令部訓令(SCAPIN)第677号 独立行政法人 北方領土問題対策協会
  6. ^ 東京都職制沿革
  7. ^ 青鉛筆『朝日新聞』1976年10月2日朝刊、13版、23面
  8. ^ a b 同年6月1日法律第83号「小笠原諸島の復帰に伴う法令の適用の暫定措置等に関する法律」
  9. ^ 小笠原諸島返還50周年”. 小笠原諸島返還50周年記念事業実行委員会. 2018年8月23日閲覧。
  10. ^ 角川日本地名大辞典編纂委員会『角川日本地名大辞典 13 東京都』角川書店、1978年、ISBN 4040011309
  11. ^ 日本加除出版株式会社編集部『全国市町村名変遷総覧』日本加除出版、2006年、ISBN 4817813180
  12. ^ 新しくなった「おがさわら丸」の船内をご紹介!!”. 小笠原村観光局 (2017年6月21日). 2021年5月2日閲覧。
  13. ^ 絶景を観るならここ。夕日も星もクジラも観えちゃう!?ウェザーステーション展望台”. 小笠原村観光局 (2018年9月1日). 2021年5月2日閲覧。
  14. ^ 施設案内”. 小笠原海洋センター. 2021年5月2日閲覧。
  15. ^ ココは行っとかなきゃ!東日本の海辺の絶景スポット”. 日本気象協会 (2019年4月17日). 2021年5月2日閲覧。
  16. ^ 堺ヶ岳・石門【さかいがたけ・せきもん】 貴重な動植物が残る母島の秘境”. 母島観光協会. 2021年5月2日閲覧。
  17. ^ 父島の観光”. 東京都環境局. 2021年5月2日閲覧。
  18. ^ 年間行事”. 小笠原村観光局. 2021年5月2日閲覧。
  19. ^ 母島フェスティバルってどんなお祭り?その全貌を紹介します!”. 小笠原村観光局 (2019年4月26日). 2021年5月2日閲覧。
  20. ^ ご当地ヒーローも登場!父島のサマーフェスティバル”. 小笠原村観光局 (2017年9月27日). 2021年5月2日閲覧。

関連項目[編集]