岡大海

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岡 大海
千葉ロッテマリーンズ #25
Fighters Hiromi Oka.JPG
日本ハム時代
(2014年4月4日、QVCマリンフィールドにて)
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 岡山県倉敷市
生年月日 (1991-07-15) 1991年7月15日(30歳)
身長
体重
185 cm
80 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 外野手一塁手
プロ入り 2013年 ドラフト3位
初出場 2014年3月28日
年俸 2,200万円(2021年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
派遣歴

岡 大海(おか ひろみ、1991年7月15日 - )は、岡山県倉敷市出身のプロ野球選手外野手内野手)。右投右打。千葉ロッテマリーンズ所属。

経歴[編集]

大学時代の岡
(2013年11月17日、明治神宮野球場にて)

プロ入り前[編集]

倉敷商業高等学校に進学後、2年夏3年夏甲子園に出場。3年時はエースを務めた。

高校卒業後は明治大学に進学する。4年時には「大学生野手NO.1」と評される一方、投手としても出場する二刀流で活躍した[2][3]。投手としては、19試合に登板、3勝3敗、防御率2.52、36奪三振を記録。打者としては、59試合に出場、186打数59安打、打率.317、3本塁打、31打点、11盗塁を記録。ベストナイン1回。

2013年10月24日に行われたドラフト会議で、北海道日本ハムファイターズから3位指名を受け入団、背番号は「31」に決まった。11月には台湾で行われた「2013 BASEBALL CHALLENGE 日本 VS チャイニーズ・タイペイ」の日本代表に選出され[4]大学生野手で唯一の選出を果たした。

日本ハム時代[編集]

2014年は、内野手登録であったがキャンプでは外野手に挑戦した[5]。開幕一軍だったが4月17日に二軍落ちとなり、5月2日のイースタン・リーグの試合では打者走者として一塁ベースを踏んだ際に足を痛め、左足裏靱帯断裂・左足リスフラン関節脱臼骨折と診断され、実戦復帰まで約5か月を要してその後のシーズンを棒に振った[6]。11月10日の日米野球2014壮行試合では、5番・中堅手として実戦復帰した。

2015年は、「1番・左翼手」として出場した4月1日の対千葉ロッテマリーンズ戦(QVCマリンフィールド)で決勝打となるプロ初本塁打を打った[7]。以降も序盤にケガで離脱した陽岱鋼に代わって、外野手としての出場機会を増やし、規定打席不足ながらも101試合に出場し、リーグ4位となる18盗塁を記録している。

2016年、二度にわたる怪我で41試合の出場にとどまるものの打率.374の高水準を記録した。特に6月中の球団のシーズン15連勝中のキーマンとして貢献し、クライマックスシリーズ・日本シリーズでも先発・途中出場を問わず活躍した。オフに背番号を「18」に変更[8]。NPBで背番号18を野手が使用するのは1987年シクスト・レスカーノ横浜大洋)以来30年ぶり、日本人選手では1963 - 1964年の小木曽紀八郎(中日)以来53年ぶりとなる。

2017年は、陽岱鋼の移籍に伴い、レギュラー獲得の期待が高まるも、一転して打撃不振に陥り、シーズン途中から大田泰示松本剛が外野手のスタメンに定着したことによって、60試合にとどまる。

2018年も、28試合の出場で打率.154と精彩を欠いていた[9]

ロッテ時代[編集]

2018年7月26日に、藤岡貴裕との交換トレードで千葉ロッテマリーンズに移籍することが発表された。背番号は、2013年の侍ジャパン選出時にも着用した「39[10]。右手第二指基節骨骨折と診断され離脱した荻野貴司の穴を埋めることを最重要課題としていたロッテのニーズに合致した[11]

7月30日の埼玉西武ライオンズ戦(ZOZOマリンスタジアム)に、「7番・中堅手」として移籍後初出場。4四死球で全打席出塁の活躍を見せた[12]。8月1日には、古巣日本ハム戦(帯広)で移籍後初安打を記録[13]。球団創設50年記念試合として行われた、同21日の西武戦(東京ドーム)では、15球粘って同点の2点打を打った[14]。9月17日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦(ZOZOマリン)では、藤平尚真から自身2年ぶりとなる、移籍後初本塁打を打ち、ベンチからサイレントトリートメントで祝福された[15]。最終成績は51試合で打率.204、3本塁打、13打点、7盗塁であった。10月11日には、3歳年上の一般女性と結婚した[16]。シーズンオフの12月3日に、背番号を大学4年時に背負った「25」に変更したと発表された[17]

2019年は、開幕一軍入りを果たすも、18打数無安打で4月15日に二軍落ち[18]。4月28日に再昇格すると、以降は代走や守備固めとして出場[18]。交流戦ではスタメン出場も増え、「8番・右翼手」として出場した6月17日の中日ドラゴンズ戦(ZOZOマリン)では、元チームメイトの谷元圭介から特大の本塁打を打った[18]。交流戦後は再び途中出場が主となったが、9月に荻野が離脱した際は、「1番・中堅手」として出場を重ねた[18]。最終的に、95試合の出場で、打率.227、16打点、自己最多となる6本塁打を記録。また、盗塁成功率は.929で13盗塁を記録した[19]。オフには山本大貴安田尚憲とともにプエルトリコ・ウィンターリーグクリオージョス・デ・カグアスに約1か月派遣された[20]が、無安打のまま出場機会をなくし帰国するなど、打撃に課題を残した[19]

2020年は、62試合に出場したが、うちスタメン出場は10試合のみと、前年と同様代走や守備固めがメインとなった[21]。また、後半戦に入るにつれ、出場機会も減少[21]。10月7日には、新型コロナウイルスに感染した岩下大輝の濃厚接触者として、登録抹消となった[22]。最終的に、打率.143、0本塁打、2打点、7盗塁という成績に終わった。

2021年は、4月21日の対北海道日本ハムファイターズ戦で9回裏二死一塁の状況からセンターへ逆転サヨナラ2点本塁打を打った。これは球団では、2001年7月9日の対福岡ダイエーホークス(現・福岡ソフトバンクホークス)戦でフランク・ボーリックが記録して以来約20年ぶり、日本人打者では1997年8月8日の対オリックス・ブルーウェーブ(現・オリックス・バファローズ)戦で初芝清が記録して以来約24年ぶりのことであった[23][24]。このサヨナラ本塁打により、「スカパー! ドラマティック・サヨナラ賞」月間賞3・4月部門を受賞した[25]

選手としての特徴[編集]

50メートル走5秒7[26]、100メートル走11秒1[27]の快足と、明治大学時代に投手として最速152km/hを誇った強肩を備える[28]

プロ入り後、日本ハム時代は外野手だけの出場だったが、2019年には初めて一塁手の守備に就いた。

人物[編集]

倉敷商高から明治大学に進学した先輩に星野仙一がおり、岡が明大を選んだ理由も星野が明大からプロ入りしたことを挙げている[29]

テニス漫画の『エースをねらえ!』の主人公・岡ひろみと読みが同じである。

日本ハム時代の応援歌は、2015年交流戦明けから冒頭に岡の登場曲でもある『エースをねらえ!』のサビをアレンジしたものを演奏したあとに、選手汎用テーマという特殊なものとなっていた。同年9月に一軍復帰してから岡専用の個人応援歌が使用されるようになった(前奏での『エースをねらえ!』は継続)。また、ロッテ時代の応援歌は、郷ひろみの『99は終わらない』が原曲である。

大学の同期に三遠ネオフェニックス西川貴之がおり、西川のレバンガ北海道在籍時、レバンガ北海道公式ファンブックに両者の対談記事として岡が登場している[30]

理容組合北海道日本ハムファイターズ後援会が球団とコラボレーションして、毎年の最新ヘアデザインのモデルを若手選手の中よりファン投票で選出している企画「ファイターズスタイル」の2017年度モデルに選ばれた[31][32]

食べ物の好き嫌いが多く、トマトナスきのこ類が苦手である。また、海草類もあまり食べない[33]

2016年シーズンから田中賢介に食事に対するアドバイスをもらうようになった。球場やホテルなどの食事ではできるだけ隣に座ってメニューを見てもらっている[33]

2016年シーズンから盗塁をひとつ決めるごとに「北海道車いすテニス協会」に車いす用タイヤセットを寄贈する「おかひろみプロジェクト」を始めている。岡はもともと、プロに入ったら何か社会貢献をしたいという気持ちがあったが、その意識がいっそう強くなったのはプロ1年目に歩くのもつらいほどの怪我を経験してからである[34]

プロ初本塁打は、2015年4月1日の千葉ロッテ戦(QVCマリンフィールド)で、藤岡貴裕投手から打ったものだが、3年後に岡は千葉ロッテにトレードされることとなり、藤岡はそのトレード相手となった[35]

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2014 日本ハム 15 39 35 3 4 0 0 0 4 0 1 1 1 0 3 0 0 8 0 .114 .184 .114 .298
2015 101 294 259 35 61 14 0 4 87 26 18 3 10 1 17 0 7 64 8 .236 .299 .336 .635
2016 41 154 131 28 49 7 0 2 62 12 9 1 3 1 15 0 4 27 4 .374 .450 .473 .924
2017 60 132 124 15 21 4 1 0 27 7 6 2 3 1 4 0 0 34 4 .169 .194 .218 .412
2018 28 60 52 11 8 3 0 0 11 7 5 0 2 0 4 0 2 12 3 .154 .241 .212 .453
ロッテ 51 166 142 19 29 5 0 3 43 13 7 2 2 2 15 0 5 30 3 .204 .299 .303 .602
'18計 79 226 194 30 37 8 0 3 54 20 12 2 4 2 19 0 7 42 6 .191 .284 .278 .562
2019 95 182 154 36 35 8 1 6 63 16 13 1 3 1 18 1 6 32 5 .227 .330 .409 .739
2020 62 64 56 12 8 0 0 0 8 2 7 3 1 0 7 0 0 18 1 .143 .238 .143 .381
通算:7年 453 1091 953 159 215 41 2 15 305 83 66 13 25 6 83 1 24 225 28 .226 .302 .320 .622
  • 2020年度シーズン終了時

年度別守備成績[編集]



一塁 外野
























2014 日本ハム - 13 19 0 1 0 .950
2015 - 96 138 4 1 1 .993
2016 - 38 64 2 3 0 .957
2017 - 50 72 2 1 0 .987
2018 - 21 22 0 1 0 .957
ロッテ - 50 87 7 2 1 .979
'18計 - 71 109 7 3 1 .975
2019 11 21 3 0 1 1.000 76 77 1 2 0 .975
2020 10 13 0 0 1 1.000 39 28 3 0 0 1.000
通算 21 34 3 0 2 1.000 383 507 19 11 2 .980
  • 2020年度シーズン終了時

表彰[編集]

記録[編集]

背番号[編集]

  • 39(2013年野球日本代表、2018年7月27日 - 同年終了)
  • 31(2014年 - 2016年)
  • 18(2017年 - 2018年7月25日)
  • 25(2019年 - )

登場曲[編集]

代表歴[編集]

脚注[編集]

[脚注の使い方]

注釈[編集]

出典[編集]

  1. ^ ロッテ - 契約更改 - プロ野球”. 日刊スポーツ. 2020年12月15日閲覧。
  2. ^ 大学NO1野手の″二刀流″、明治大学・岡大海が目指す道”. CSPark [大学スポーツ総合サイト](野球版) (2013年9月13日). 2021年7月27日閲覧。
  3. ^ 明大・岡が二刀流 3ラン&1回無失点”. 日刊スポーツ (2013年7月5日). 2021年7月27日閲覧。
  4. ^ 2013 BASEBALL CHALLENGE 日本 VS チャイニーズ・タイペイ トップチーム”. 野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト. 2015年3月30日閲覧。
  5. ^ ハムの岡ひろみ エースは狙わず外野で勝負 16日紅白戦5番抜てき”. Sponichi Annex (2014年2月15日). 2021年7月27日閲覧。
  6. ^ 岡 左足脱臼骨折で今季絶望的…ベース踏んだ際に負傷”. Sponichi Annex (2014年5月10日). 2021年7月27日閲覧。
  7. ^ 日本ハム 岡のプロ初本塁打が決勝弾「ガムシャラに食らいついた」”. Sponichi Annex (2015年4月1日). 2021年7月27日閲覧。
  8. ^ 日本ハム岡が背番号18 斎藤佑に代わりエース狙う”. スポーツニッポン (2016年12月20日). 2021年7月27日閲覧。
  9. ^ 愛され泣き虫キャラ岡大海、ロッテでは笑顔で活躍を”. 日刊スポーツ (2018年8月5日). 2021年2月5日閲覧。
  10. ^ ロッテ、トレード移籍の岡が会見「打つ、走る、守るのすべてでアピールしたい」”. サンケイスポーツ (2018年7月28日). 2021年2月5日閲覧。
  11. ^ ロッテがトレードで岡獲得、荻野の穴埋め最重要課題”. 日刊スポーツ (2018年7月27日). 2021年2月5日閲覧。
  12. ^ ロッテ岡、新天地デビュー戦フル出場で4出塁”. 日刊スポーツ (2018年7月30日). 2021年2月5日閲覧。
  13. ^ 【ロッテ】岡、古巣・日本ハム戦で移籍後初安打”. スポーツ報知 (2018年8月1日). 2021年2月5日閲覧。
  14. ^ ロッテ・岡15球粘り打ち「夢中になっていたので」流れ変えたタイムリー”. スポーツニッポン (2018年8月21日). 2021年2月5日閲覧。
  15. ^ ロッテ岡が移籍後初本塁打 ベンチでは仲間から“完全無視”で祝福”. Full-Count (2018年9月17日). 2021年2月5日閲覧。
  16. ^ ロッテ岡大海結婚していた、元栄養士3歳姉さん女房”. 日刊スポーツ (2018年10月18日). 2021年2月5日閲覧。
  17. ^ ロッテ岡25「愛着」吉田39「心機一転」背番変更”. 日刊スポーツ (2018年12月3日). 2021年2月5日閲覧。
  18. ^ a b c d ロッテ・岡、後半戦は存在感も「前半戦は貢献できなかった」”. BASEBALL KING (2019年10月24日). 2021年2月6日閲覧。
  19. ^ a b ロッテ岡は足で600万円増「定位置争い勝ちたい」”. 日刊スポーツ (2019年12月20日). 2021年2月6日閲覧。
  20. ^ 岡選手・山本投手・安田選手 プエルトリコのウィンターリーグ派遣のお知らせ”. 千葉ロッテマリーンズ (2019年10月25日). 2020年1月28日閲覧。
  21. ^ a b ロッテ岡大海は600万減「来季は芯を決めて」”. 日刊スポーツ (2020年12月11日). 2021年2月6日閲覧。
  22. ^ ロッテ濃厚接触者が追加、岡大海と1軍スタッフ2人”. 日刊スポーツ (2020年10月7日). 2021年2月6日閲覧。
  23. ^ ロッテ岡が劇的1発 逆転サヨナラ本塁打はボーリック以来、球団20年ぶり”. 日刊スポーツ (2021年4月21日). 2021年4月22日閲覧。
  24. ^ 大海が大海撃ち!ロッテ・岡大海が古巣から球団20年ぶり逆転サヨナラ弾 チームは6連勝で2位浮上”. スポーツニッポン (2021年4月22日). 2021年4月22日閲覧。
  25. ^ “岡選手が2021年3、4月度「スカパー!サヨナラ賞」受賞!!” (プレスリリース), 千葉ロッテマリーンズ, (2021年5月19日), https://www.marines.co.jp/news/detail/00006616.html 2021年5月25日閲覧。 
  26. ^ ハム岡9番右翼 開幕オーダー見えた”. 日刊スポーツ (2014年3月24日). 2021年7月27日閲覧。
  27. ^ ハム新人岡が快足披露 100m11秒1”. 日刊スポーツ (2014年2月20日). 2021年7月27日閲覧。
  28. ^ ハムの秘密兵器ドラ3岡に栗山監督高評価”. 日刊スポーツ (2014年2月15日). 2021年7月27日閲覧。
  29. ^ プロ注目二刀流 明治・岡大海が目指す道 東京六大学 秋季L開幕直前インタビュー”. スポーツナビ (2013年9月13日). 2015年10月25日閲覧。
  30. ^ レバンガ北海道公式ファンブックに岡選手が登場”. 株式会社北海道日本ハムファイターズ (2015年9月29日). 2015年10月25日閲覧。
  31. ^ 日本ハムのおもしろ“髪ラツ”企画 若手選手がヘアデザインのモデルに 今年はダレ?”. ZAKZAK (2015年2月27日). 2017年7月3日閲覧。
  32. ^ ファイターズスタイル”. カットハウスしばた. 2017年7月3日閲覧。
  33. ^ a b 斉藤こずゑのファイターズじゃないと「第13回ファンからの手紙が何よりも励み 岡大海」」『財界さっぽろ』2016年11月号、株式会社財界さっぽろ、 93頁、 雑誌04015-11。
  34. ^ 斉藤こずゑのファイターズじゃないと「第13回ファンからの手紙が何よりも励み 岡大海」」『財界さっぽろ』2016年11月号、株式会社財界さっぽろ、 94頁、 雑誌04015-11。
  35. ^ (日本語) 【プロ野球パ】ブレイクの予感!? 2年目・岡のプロ初HRは豪快3ラン 2015/04/01 M-F, https://www.youtube.com/watch?v=3nfIf2LMiG0 2021年5月24日閲覧。 
  36. ^ 2014年選手登場曲”. 北海道日本ハムファイターズ. 2016年10月15日閲覧。
  37. ^ 2015年選手登場曲”. 北海道日本ハムファイターズ. 2016年10月15日閲覧。

関連項目[編集]