岩美駅
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岩美駅 | |
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![]() 駅舎(2019年11月) | |
いわみ Iwami | |
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所在地 | 鳥取県岩美郡岩美町大字浦富[1]字国次809 |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本)* |
所属路線 | A 山陰本線* |
キロ程 | 211.9 km(京都起点) |
電報略号 | イミ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面3線[1] |
乗降人員 -統計年度- |
386人/日 -2018年- |
開業年月日 | 1910年(明治43年)6月10日[1] |
備考 |
業務委託駅 * この他岩井町営軌道(1964年廃止) |
岩美駅(いわみえき)は、鳥取県岩美郡岩美町大字浦富字国次にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)山陰本線の駅である[1]。
当駅には鳥取駅発着の特急「はまかぜ」(1日1往復のみ)が停車する。
歴史[編集]
明治末期に山陰本線が西から延伸してきて、1908年(明治41年)に鳥取駅まで開通した[2]。その後、海岸線を通って東を目指すルートが計画されたが、岩井村では山陰道に沿って岩井温泉を通り、山中を抜けて但馬へ出るルートを陳情した[3][2][4]。岩井村の勧める山側ルートと、浦富村、浜坂や豊岡が推す海側ルートとの間で誘致合戦になったが、岩井付近の農民の反対や海側のほうが建築費用が安いこともあり、両案の間を取ることになった[3][4]。この結果、浦富村と岩井村の中間地点、温泉地からは直線距離にして4kmほどのあたりに駅ができることになった[3]。駅名をめぐっても、岩井村と浦富村との間で争いになり、桂太郎首相によって岩美駅という名称に定められた[3]。
- 1910年(明治43年)6月10日 - 国有鉄道山陰本線が鳥取駅から延伸し、その終着として開業。客貨取扱を開始。
- 1911年(明治44年)11月10日 - 山陰本線が浜坂駅まで延伸し、途中駅となる。
- 1925年(大正14年)4月15日 - 浦富村(第2次)成立に伴い、所在地表示が鳥取県岩美郡浦富村大字浦富字国次になる。
- 1926年(大正15年)1月20日 - 岩井町営軌道が開業。
- 1927年(昭和2年)6月10日 - 浦富村(第2次)が町制施行して浦富町となり、所在地表示が鳥取県岩美郡浦富村大字浦富字国次になる。
- 1944年(昭和19年)1月11日 - 岩井町営軌道休止(1964年3月27日正式廃止)。
- 1954年(昭和29年)7月1日 - 岩美町成立に伴い、所在地表示が鳥取県岩美郡岩美町大字浦富字国次になる。
- 1975年(昭和50年)4月5日 - 貨物取扱を廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる。
- 2016年(平成28年)7月31日 - 駅構内のキオスク営業が終了。
- 2021年(令和3年)3月12日 - この日をもって「きっぷうりば」が営業終了。
駅構造[編集]
単式と島式の2面3線のホームを持ち、列車交換や待避が可能な地上駅[1]。駅舎は単式の1番のりば側にあり、島式の2・3番のりばへは跨線橋で連絡している。
鳥取鉄道部が管理し、JR西日本米子メンテックが駅業務を受託する業務委託駅で、自動券売機もある。かつて出札窓口にはPOS端末を備えられていた。
駅舎は1910年(明治43年)6月の開業当時のものであるが、1994年(平成6年)の天皇訪問に先立ってリニューアル工事が施された。駅自体には便所は設置されていないが、隣接する岩美町観光案内所に男女別の水洗式便所がある。
のりば[編集]
のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | A 山陰本線 | 上り | 浜坂・城崎温泉方面 |
2・3 | 下り | 鳥取・米子方面 |
1番のりばが上り本線、2番のりばが下り本線、3番のりばが上下副本線である。3番のりばは一部の鳥取方面の普通列車が線路保守のために使用する。なお、3番のりばは浜坂方面の発車も可能であるが、営業列車での設定はない。夕方以降は無人になるため、普通列車は車内での運賃収受になる。
利用状況[編集]
1日乗降人員推移 [5][6] | |
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年度 | 1日平均人数 |
2011年 | 981 |
2012年 | 965 |
2013年 | 893 |
2014年 | 842 |
2015年 | 798 |
2016年 | 818 |
2017年 | 806 |
2018年 | 772 |
駅周辺[編集]
- 岩美町役場
- 鳥取警察署岩美幹部交番
- 岩美郵便局
- 鳥取銀行岩美支店
- 山陰合同銀行岩美支店
- 鳥取信用金庫岩美支店
- 鳥取県立岩美高等学校
- 岩美町立岩美中学校
- 岩美町立岩美北小学校
- すこやかセンター岩美病院
- サンマート岩美店
- 岩美町観光案内所[1]
- 浦富海水浴場
- 牧谷海水浴場
- 奥山公園
- 道竹城跡
- 岩井温泉[1]
- 網代港
路線バス[編集]
- 日本交通バス (岩美・岩井線)
- 岩本-島めぐり遊覧船のり場前-砂丘東口-鳥取駅前行き
- 岩井温泉-塩谷-蕪島行き
- 岩美町営バス
- 小田線
- 田後・陸上線
- 夢つばめ
- 湯村温泉行き(平日のみ)
- その他
- 2014年までは浦富海岸・鳥取砂丘観光周遊ボンネットバスが春季-秋季の土日祝に1日1往復のみ運行されていた。
- 鳥取駅-岩井温泉間の運行で岩美駅バス停にも停車していた。
- 2015年には、そのボンネットバスを利用した浦富海岸・鳥取砂丘のバスツアーが実施されていることが、岩美町役場サイトに掲載されている。
隣の駅[編集]
※特急「はまかぜ」・臨時快速「山陰海岸ジオライナー」の隣の停車駅は列車記事を参照のこと。
かつて存在した路線[編集]
- 岩井町
- 岩井町営軌道
- 岩美駅 - 恩志駅
その他[編集]
映画『リアリズムの宿』のラストシーンのロケ地として使用されたほか、アニメ『Free!』に登場する岩鳶駅のモデルとなっている。
脚注[編集]
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
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