島田海吏

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島田 海吏
阪神タイガース #53
Shimada53.jpg
2018年5月1日、タマホームスタジアム筑後にて
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 熊本県宇土市
生年月日 (1996-02-06) 1996年2月6日(23歳)
身長
体重
176 cm
68 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 外野手
プロ入り 2017年 ドラフト4位
初出場 2018年4月1日
年俸 850万円(2019年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

島田 海吏(しまだ かいり、1996年2月6日 - )は、阪神タイガースに所属する熊本県宇土市出身のプロ野球選手外野手)。右投左打。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

宇土市立宇土東小学校4年時から「宇土イースターズ」で野球を始めた。宇土市立鶴城中学校時代には、同校の軟式野球部に所属[2]

九州学院高校へ進学すると、外野手として1年時の秋からレギュラーの座を掴み[2]、2年時の春には第84回選抜高等学校野球大会へ出場した。しかし、大阪桐蔭高校との2回戦で後にプロでチームメイトとなる藤浪晋太郎から2打数無安打に抑えられた末に、チームは敗退した[3]阪神甲子園球場での全国大会に出場できたのはこの時だけだったが、1学年先輩に大塚尚仁溝脇隼人がいた。

上武大学への進学後は、2年時の春から中堅手としてレギュラーの座を確保。関甲新学生野球のリーグ戦では、3年時の春季に首位打者と最高出塁率のタイトルを獲得した。在学中には、リーグ戦で通算51試合に出場、打率.329、1本塁打、33打点という成績を残したほか、外野手としてベストナインに2回選ばれた[2]。同学年に石井将希がいる。さらに、3年時の夏と4年時の夏には、大学日本代表の一員として日米大学野球選手権大会に出場。4年時の夏に日本代表として出場したユニバーシアードでは[2]、「1番・左翼手」として全7試合中6試合にスタメンで出場すると、打率.391を記録するなどの好成績でチームの優勝に貢献した。

大学4年の2017年秋に日本学生野球協会プロ志望届を提出。2017年のNPBドラフト会議では、阪神タイガースから4巡目で指名。契約金5,000万円、年俸800万円(金額は推定)という条件で入団した[3]。背番号は53[4]。ちなみに、同級生の石井も、同時に開かれた育成ドラフト会議での1巡目指名を経て育成選手として阪神へ入団[5]。また、大阪桐蔭高校を卒業した2013年から阪神へ在籍する藤浪ともチームメイトになった[6]

プロ入り後[編集]

2018年には、同期入団の新人選手からは馬場皐輔熊谷敬宥と共に沖縄県宜野座村での一軍春季キャンプへ参加[7]。持ち前の俊足に加えて、練習試合で本塁打を放つなど打撃でも存在感を示したことから一躍「正中堅手候補の筆頭」と目された。このため、同年の新人選手ではただ1人キャンプを通して一軍に帯同し、オープン戦序盤でもスタメンとして出場を続けた[8]。その後、一時は二軍へ回っていたが[9]、代走要員として開幕一軍入りを果たした[10]。4月1日の読売ジャイアンツとの開幕カード第3戦(東京ドーム)では、9回表に代走で一軍公式戦に初出場[11]。しかしそれ以降は出場の機会がなく、4月8日付で出場選手登録を抹消された。二軍降格後は、ウエスタン・リーグ公式戦でリーグ2位の26盗塁を記録しチームの8年ぶりとなるリーグ優勝に貢献し、ファーム優勝決定後の9月23日に一軍へ再昇格[12]。10月1日の対横浜DeNAベイスターズ戦(甲子園)にて8回裏に代打でプロ入り後初となる一軍公式戦での打席に立つと[13]、翌2日の対広島東洋カープ戦(マツダスタジアム)で「8番・中堅手」としてプロ初スタメン出場[14]、3日の同カードでは「2番・中堅手」としてスタメン出場し1回表の第1打席で右前へプロ初安打を、延長11回表の第6打席で遊撃への内野安打を放ちプロ初のマルチヒットを記録した[15]。6日の対DeNA戦(甲子園)では同点で迎えた延長11回裏の第6打席で、1死満塁から右前適時打を放ち初打点を初サヨナラ打で記録、初のお立ち台にも上がった[16]。その後も一軍で出場を続け、最終的に12試合出場で打率.200・0本塁打・1打点の成績を残した。50万増の年俸850万円で契約を更改(金額は推定)。オフには第2回WBSC U-23ワールドカップに出場する日本代表へ選出され[17]、主に「2番・中堅手」として全9試合に出場し、打率.344・1本塁打・5盗塁・12得点を記録するなどチームを牽引し準優勝に貢献[18][19]。自身も最多得点賞の表彰を受けた[20]

選手としての特徴[編集]

50m走で最速5秒75、本塁から一塁への到達タイムで最速3秒78を記録した俊足[2]と、遠投110mを誇る強肩の持ち主[21]

盗塁に関しては、大学時代は「スタートを切れればアウトにはならない」と豪語するほど自信を見せており[22]野球解説者として島田のプレーを大学時代から見ていた赤星憲広は、「大学の2年生頃までは俊足を盗塁に活かせていなかったが、3、4年生になってから盗塁を成功できる選手になった」と評していた[23]。しかし、プロに入ると特にスライディングの面で技術不足を露呈し、ベース付近で勢いを殺さない強いスライディングの体得を目指している[24][25]

打撃では、スイングが鋭く、優れたバットコントロールを備えており[26]、打球を広角に打ち分ける[22]

人物・エピソード[編集]

西川遥輝を理想の選手として挙げており、「バットをしっかり振れて、足も速くて、盗塁もできて、守備もどこでもこなせて、魅力が多い選手になりたい」と語っている[22]。阪神への入団決定後は、球団OBであり現役時代には島田と同じく俊足の外野手として活躍した赤星を目標の選手として挙げることもある[27]。また、プロ入り後の背番号53は、赤星が現役時代に着用していたものでもあり、阪神で外野手が背番号53を着用する事例は赤星の現役引退以来8年振りである[28]

中学時代には、持ち前の俊足を買われて陸上の競技大会にも出場。県大会の男子100m走では、11秒01というタイムで優勝した[27][29]。さらに、3年時には、ジュニアオリンピックの男子100mの部へ出場。桐生祥秀と同組の準決勝4位で敗退したものの、タイムは11秒41で、11秒60(8位)の桐生を上回った[30]。また、このことから、2017年9月9日に桐生が日本人選手として初めて男子100m走で9秒台の公認記録(9秒98)を樹立した際、同年のドラフト候補であった島田も「桐生に勝った男」として注目を集めた[31]

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2018 阪神 12 37 35 5 7 1 1 0 10 1 0 1 1 0 1 0 0 7 0 .200 .222 .286 .508
通算:1年 12 37 35 5 7 1 1 0 10 1 0 1 1 0 1 0 0 7 0 .200 .222 .286 .508
  • 2018年度シーズン終了時

年度別守備成績[編集]



外野












2018 阪神 11 15 1 0 0 1.000
通算 11 15 1 0 0 1.000
  • 2018年度シーズン終了時

記録[編集]

背番号[編集]

  • 53 (2018年 - )

登場曲[編集]

  • 「アイネクライネ」 - 米津玄師 (2018年)
  • 「灰色と青」 - 米津玄師 (2019年 - )

代表歴[編集]

出典[編集]

  1. ^ 阪神 - 契約更改 - プロ野球.日刊スポーツ.2018年11月29日閲覧。
  2. ^ a b c d e 阪神ドラフト4位島田、速いいね 桐生に勝った足魅せた 日刊スポーツ 2017年11月28日閲覧
  3. ^ a b 阪神ドラ4島田海吏“藤浪返り討ち”で開幕1軍だ 日刊スポーツ 2017年11月28日閲覧
  4. ^ ドラフト1位馬場は「18」 2位高橋は「29」 新入団会見で背番号発表 デイリースポーツ 2017年12月4日
  5. ^ 阪神育成1位石井「左の藤浪」として1軍競演目指す 日刊スポーツ 2017年11月14日
  6. ^ 阪神ドラフト4位島田海吏“藤浪返り討ち”で開幕一軍だ 日刊スポーツ 2017年11月13日
  7. ^ 阪神 キャンプメンバー発表 ドラ1馬場ら新人3人が一軍スタートスポーツニッポン 2017年12月24日
  8. ^ 本当に中堅あるぞ!阪神・島田、びっくり“プロ1号”で長打力魅せたサンケイスポーツ 2018年2月22日
  9. ^ ドラフト4位島田が二軍降格「一軍の投手の球に歯が立たなかった」サンケイスポーツ 2018年3月7日
  10. ^ 阪神ドラフト4位・島田、開幕一軍入りサンケイスポーツ 2018年3月29日
  11. ^ 阪神島田が9回二塁打福留の代走でプロ初出場日刊スポーツ 2018年4月2日
  12. ^ 阪神・島田が1軍昇格 SANSPO.COM 2018年9月24日
  13. ^ 阪神ドラ4島田ホロ苦デビュー プロ初打席は一ゴロ 日刊スポーツ 2018年10月2日
  14. ^ 阪神島田海吏「結果が全て」初先発も初安打持ち越し 日刊スポーツ 2018年10月2日
  15. ^ 阪神新人島田「これが始まり」プロ初安打含む2安打 日刊スポーツ 2018年10月4日
  16. ^ 阪神、ドラ4島田がサヨナラ打 初お立ち台で「熊本で馬刺し食べて」と自己紹介 デイリースポーツ 2018年10月6日
  17. ^ 「第2回 WBSC U-23ワールドカップ」の出場メンバーが決定 野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト 2018年10月3日
  18. ^ Kairi Shimada Stats U-23 Baseball World Cup The official site - WBSC 2018年12月28日
  19. ^ 「どんどんチャレンジしたい」―阪神島田、3試合12打席7出塁2盗塁で侍牽引 Full-count 2018年10月22日
  20. ^ 第2回WBSC U-23ワールドカップで島田海吏選手が「最多得点賞」で表彰 球団ニュース 阪神タイガース公式サイト 2018年10月29日
  21. ^ 阪神ドラフト4位島田、契約金5000万円、年俸800万円で仮契約 デイリースポーツ 2017年11月28日閲覧
  22. ^ a b c 「桐生祥秀に勝った男」の魅力は俊足だけじゃない! 島田海吏(上武大)Baseball Gate 2017年10月16日
  23. ^ 阪神4位島田へ赤星氏エール「53」自分色に染めろ日刊スポーツ 2017年12月11日
  24. ^ ドラ4島田“すねで滑る”スライディング追求し盗塁増 デイリースポーツ 2018年6月26日
  25. ^ 【球界ここだけの話(1394)】阪神D4・島田、赤星氏を追いかけスピードスターを目指す SANSPO.COM 2018年9月16日
  26. ^ 2017年ドラフト 阪神の指名選手 スポニチアネックス 2017年11月28日閲覧
  27. ^ a b ドラ4島田 盗塁王狙う!憧れの赤星氏に続け デイリースポーツ 2017年11月28日閲覧
  28. ^ “8年の封印”解いた!阪神D4・島田、赤星背番53に「驚きでいっぱい」SANSPO.COM 2017年12月5日
  29. ^ 【ドラフト連載】上武大・島田「桐生に勝った男」 50m5秒7のアマ最速“足戦力” スポニチアネックス 2017年11月28日閲覧
  30. ^ 桐生祥秀 阪神ドラ4島田に負けた記憶なく「俺、負けましたっけ?」 デイリースポーツ 2017年11月28日閲覧
  31. ^ 阪神 上武大・島田指名へ 100メートル桐生に勝った足のスペシャリスト スポーツニッポン 2017年11月25日

関連項目[編集]