川平啓太

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川平啓太
性別 男性
身長 174[1]cm
体重 64[1]kg
基礎霊力 880漬け物石
好きな下着 コンビニで買うトランクス
趣味 ナンパ、時代劇鑑賞
誕生日 7月22日かに座
年齢 17歳
担当声優 福山潤

川平 啓太(かわひら けいた)は、ライトノベル漫画アニメ作品『いぬかみっ!』に登場する架空の人物。主人公である。

人物[編集]

血液型はO型。出身地は静岡県清水市。由緒ある犬神使いの一族・川平家の末裔。

享楽的なお調子者だが裏表のない性格。また、歯止めの利かないセクハラ大魔王であるが、いぐさのように嫌がる者や、ともはねのような対象外の子供(あるいはいまりとさよかのように子供同然の容姿な女性)には決して手を出さない。

未成年だがタバコが大好き(アニメ版は規制によりこの設定は削除。ただし、劇場版では冒頭に飲酒のシーンがある)。ようことの契約の証として、大型犬用の首輪を巻いている。

比較的整った容姿だが、天性的なモノノケ(&ヘンタイ)の類を惹きつける気性の持ち主のため、逆に人間の女性にはまったくと言っていいほどモテたためしがない。「啓太はモノノケに対するのと同じように人間に接する」とは、はけの評で、他人に対する気安さも嫌われる要因となっている。

ただし、霊能者としては優秀で、資質だけなら天才と呼ばれる薫にも引けを取らない。また、普段の飄々とした姿とは裏腹にかなりの切れ者である。川平家の慣例として幼少時に仙界で修行を積んでおり、カエル仙人である白山名君と契約し、蛙を模った消しゴムを媒介にの力を行使する。またこの時、日常のように女仙にちょっかいをだしては統括者である好天玄女に折檻を受け続けた事で化け物じみた頑丈さを持つようにもなる。

劇中の活躍[編集]

第1部[編集]

当初は何かとようこに手を焼いていたが、共に暮らす中で次第に心を通わせ、惹かれあっていく。薫の犬神たちにも、最初こそ激しく嫌われていたが、親しくなっていく過程で段々と興味を持たれるようになっていく。

川平本家直系の血筋のため、本来ならば有力な後継者候補であった。しかし、啓太を遥かに上回る天才的な犬神使いである川平薫が現れ、更には啓太自身が川平伝統の試験の際に重度の二日酔いで現れ試験の途中で寝てしまったり、川平家の儀式である「犬神選抜の儀」において、一匹も犬神が憑かなかったという前代未聞の醜態を晒した(実際には、ようこの関わる裏事情があるため啓太自身の責任というわけではないが)ため、無能の烙印を押され、主家から勘当されてしまった過去を持つ。現在はようこが憑いた事で一応犬神使いと認められ、仮免許に近い形で勘当が緩和されている。

しかしそれでも、宗家や川平薫や彼らに仕える犬神達など、一部の者や犬神達を除き、一族や山の犬神達からは、「川平の落ちこぼれ」として敬遠されており、現在でもしこりが残っている。

ようこのせいでストリーキングをやらかすこと数回。猥褻(わいせつ)物陳列罪連続逮捕記録保持者である為、警察官達からも顔馴染みになっている。町の変態たちからは「裸王(ラオウ)」と呼ばれ一目置かれており、常に陰茎を晒している赤道斎に至っては、後継者にならないかと誘われる始末である。その後も河原崎や赤道斎のせいで、時に裸よりひどい様々なコスプレを披露するハメになる。

様々な展開を経て、終盤になって遂にようこへの想いを伝えた啓太は、薫の犬神達と力を合わせ、クサンチッペの身体に取り付いた邪星を消滅させる事に成功。同時に、薫が長い事待ち望んでいた「破邪顕正」を達成させ、薫の妹と、川平元也を救い出した。

第2部[編集]

ようこ、ともはね川平カオルとの4人で薫の館に在住し、大学の受験勉強(北海道の大学で獣医になるらしい)に専念するが、同居人や来訪者が多くて風呂でも落ち着けなく、あいかわらず波乱の日々を送る。

第1部終盤にて、ようこに思いを伝えたものの、「一人の女性にまだ縛られたくない」という欲求と、ふとようことの「愛の結晶」を想像してその容姿に大パニックを起こした経験から、最後の一線を越える気はまだ無いようである。

ただし、逆にようこに「だいがくせい」になるまでのおあずけを喰らい、啓太の方から押し倒しても拒否され、生殺しの状況に陥っている。

一人っ子だったため、薫やカオルの事を弟や妹のように思い、薫の消失、ひいては彼が抱え続けた苦悩に気づけなかったことに強い自責の念を感じている。

12巻では、スイスで「古城の精霊」捕獲に苦戦していたせんだんらに呼ばれ(実際に呼んだのはいまり&さよか)、水際立った指揮で彼女たちをまとめ、精霊たちに勝利。犬神使いとして薫にも引けをとらぬ「戦闘指揮官」としての才能の片鱗を見せた。

また、13巻では薫復活の真のキーワードを探るべく新堂ケイやモノノケ、ヘンタイ達の協力を得てなでしこをはめる事に成功している。

その後、試練に失敗したなでしこの命を守るための「試練」として、「48時間以内にワープ・縮地を使わず世界一周」という条件を出される。そして、三神の執拗な妨害によって何度も死にかけるも、犬神たちやケイやカオル、ヘンタイたちなどをはじめとした、彼がその生涯の内に知りえた全ての仲間たちの助力の末に何とか日本に帰還。

この戦いの中で彼の才能は、単なる「犬神使い」や「戦闘指揮官」としてのそれではなく「戦いの場」を「把握し」「読み上げ」「創り上げ」「支配し」「勝利する」という、いわば戦いの支配者とでも言うべきものへと昇華された。本編中ではこの能力をして「犬神使い」使いと評される。そして彼に使われる者は人間や犬神、その他の妖怪たちの別を問わず、その精神が高揚し究極のハイ状態に置かれる。

当初は女性が目前に有ると欲望や煩悩が暴走して、最もデリカシーの無いリアクションを取ってしまう悪癖があったが、ようこに散々ド突かれている内に、そういった言動を控えるようになり、彼自身も、気絶したごきょうやに対して人工呼吸をためらったり、薬によって大人化したともはねに、素っ裸でじゃれ付かれた際にも目を逸らすなど、多少は節操が出て来た風も見られ、それと同時に、その特異なパーソナリティーが周囲に受け入れられるようになった事も相俟って、最後にはレギュラーの女の子の過半数が彼に異性として惹かれ、実質的に彼の当初の目的であったハーレムが達成される。しかし、ようことの関係だけは完全に別格であり、自室で深いキスをする描写もある。また、彼女と性的に関係することに何ら抵抗を感じなくなっていたり、プレゼントを渡したり、エピローグでは宴の席から少し離れて、二人でいちゃついていたりと、彼の中で若干の変化が見られた。

番外編シリーズ[編集]

  • 私立犬神女学院編…新任教師役。相変わらずの女好きだが、女子高生役のようこと公認の夫婦である。同じ学校の設定で啓太とようこが幼馴染になっている話もある(ストーリーは前出のものとは無関係)。
  • 赤道時子編…幼少の頃、幼馴染の時子に無理矢理結婚の約束をさせられる。本編とは完全なパラレルストーリーである。
  • もしかしたらifの物語断片編…不明

ようこ以外の犬神達がヒロインの場合[編集]

番外小説である「いぬかみっ!EXわん!」において、恋愛シミュレーションゲームのように、薫の犬神達がヒロインの場合というif展開があるが、犬神達の個々の能力は別として、相性に関しては実はそれほど問題なく、お互い深い信頼関係で結ばれている。

せんだんの場合
身を挺して啓太を護るなど啓太への忠誠心は深く、冷静な判断力や忠誠心、人脈を駆使して啓太を川平家の次期宗家候補筆頭にまで上り詰めさせている。啓太からはいつも世話になっている御礼としてお気に入りのブランドの服をプレゼントされており、せんだんはその服を着る事無くいつも防虫のケースにしまい、必ず夜寝る前にケースから取り出した衣装を抱きしめている。
なでしこの場合
なでしこは戦わない分、家事面におけるサポートを完璧にこなしている。相性は非常に良く、仲良くやっているが、なでしこの方が啓太を甘やかしてしまっている傾向がある。啓太はなでしこが褒めて欲しいタイミングで彼女をうまく褒めており、啓太が他の女の子に優しくしてしまう事に、少し嫉妬してしまう(ようこがいなければあったかも知れない可能性である〈理由は彼女も啓太に憑こうとしてようこに阻まれた2人の内の一人であるため〉)。
いぐさの場合
データ収集を始め、バックアップ担当としてフォワード担当である啓太のサポートに活躍。自分を庇って啓太の頬に一生消えない刀傷が出来てしまったが、啓太が許してくれた事で気にとめることをやめて、自分を磨こうと日々努力している。やおい系の同人誌を趣味としているいぐさであるが、啓太のことだけは「想像の中でも私だけのもの」と独占欲を見せている。
たゆねの場合
「誰も契約してもらえなくて可哀想」と、恥ずかしがりながら啓太と契約した。実年齢が同じ17歳であった為、同じペースで成長をしている。犬神の中でも五指に入る強さの為、啓太の良きコンビ関係を築いているが、メンタル面における弱さが災いし、間違えて怖いテレビを見てしまった際には怖いあまり啓太に慰めてもらっている。
ごきょうやの場合
しっかり者の姉と出来の悪い弟といったやや変則的な感じで仲良くなっている。ごきょうやは面倒を見る反面、勉強や家事面において色々と啓太に教えており、時には独断で陰ながら啓太を助けてもいた。生真面目なごきょうや相手に啓太はよくからかっており、その度ごきょうやは顔を赤らめながらも怒っている。
てんそうの場合
地方での仕事が非常に多く、日本中各地を旅するようになっている。しかも、シリアスでハードな事件に関わる事が多いようで、啓太とてんそうの関係も、真面目な展開になる事が多い。暇な時にてんそうはいつもスケッチブックに色々と描写しているようで、啓太と契約してから5年たっても、啓太の絵を書き続けている。
フラノの場合
啓太が河童の河原に丸太小屋を建てて、二人で生活をしている。毎日様々なトラブルに巻き込まれており、啓太は能天気なフラノに振り回され続けている。フラノの犬神としての能力はいまいちであったようだが、フラノ自身の強運のおかげで啓太は困難を乗り越えており、啓太も「自分にとっては役に立っている」と評している。物語的には一番面白いようである。
いまり&さよかの場合
植物に囲まれた野山の一軒家に暮らしており、最初は無軌道な二人に振り回されていた啓太であったが、徐々に心を交わせていく事で、誰一人欠けても耐えられないくらい大切な存在となっていた。また、植物の栽培によって取れた野菜や果物の存在のおかげで、食べる事に困ることは無くなり、金銭的にはやや厳しいが、楽しい生活を送っている。
ともはねの場合
5~6歳の頃に啓太と契約をしている。頼りない部分も多いが、啓太を慕うともはね自身が成長しようと頑張っているのは啓太も認めており、家事面においても徐々に腕を上げている。女の子を追い掛け回している啓太に構ってもらいたい為に早く大人になりたいと願っており、啓太に子ども扱いされることを嫌がっているが、優しくされる事自体は嬉しく思っている。

後日談[編集]

「いぬかみっ!EXわんわん!!」は、本編終了後の物語である。

啓太は薫の館を離れ、とある一件で縁ができた人物がオーナーである雑居ビルの屋上を格安で借り受け、トタン屋根のペントハウスを建てて住んでいる(ガスや電気、水道は通じている)。ようこの他に河童も引き続き同居している。
かつての鼻つまみ者扱いは影を潜め、犬神使いとして高い評価を受けているが、本人にその自覚は無い。やがて川平家の宗家が引退を表明し、後継者を選ぶ事となる。
なお、彼に弟が生まれた事が判明した。ただし本人及び川平家にはまだ知らされていない。結局啓太は川平家を外から守ることにし、川平家を出る。

同作者作品『ラッキーチャンス!』にも主人公の兄貴分としてわずかながら登場する。

『ラッキーチャンス!』は『いぬかみっ!』よりもさらに数年経過した時代が舞台となっており、同作での啓太は無事に獣医となり「厄介な患畜」を専門に扱う獣医師となっている。同時に霊能業界では「最高の霊能者」(マスター・オブ・ハイアスト)の称号と共に北日本を代表する霊能者となっている。

脚注・出典[編集]

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  1. ^ a b いぬかみっ!公式サイト・登場人物