平成筑豊鉄道トラ70000形客車

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国鉄トラ70000形貨車 > 島原鉄道トラ700形客車 > 平成筑豊鉄道トラ70000形客車
平成筑豊鉄道トラ70000形客車
DB10形に牽引されるトラ70000形
DB10形に牽引されるトラ70000形
基本情報
運用者 平成筑豊鉄道[1]
種車 島原鉄道トラ700形客車[2]
製造年 1967年[3]
改造所 西鉄テクノサービス[2]
導入年 2009年[4]
運用開始 2009年4月25日[5]
投入先 平成筑豊鉄道門司港レトロ観光線 [5]
主要諸元
軌間 1,067 mm mm
車両定員 52人(座席42人、トラ701)
48人(座席36人、トラ702)[8]
自重 13.6 t[7]
全長 9,456[6] mm
車体長 8,656[6] mm
全幅 2,605[6] mm
車体幅 2,505[6] mm
全高 3,840[6] mm
車体高 3,840[6] mm
床面高さ 1,250 mm[6]
台車 2段リンク式[3]
固定軸距 5,000 mm[3]
制動装置 自動空気ブレーキ[7]
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平成筑豊鉄道トラ70000形客車(へいせいちくほうてつどうとら70000がたきゃくしゃ)は、1997年平成9年)に日本国有鉄道(国鉄)トラ70000形貨車から2両が改造され[9]2008年(平成20年)まで島原鉄道トラ700形として使用された[10]のち、2009年(平成20年)に平成筑豊鉄道に譲渡された門司港レトロ観光線トロッコ列車用の客車である[1]

概要[編集]

2004年(平成16年)以降休止されていた鹿児島本線門司港駅 - 外浜駅間と、北九州市が保有する田野浦公共臨港鉄道外浜駅 - 田野浦駅間の一部を、観光用列車の走る特定目的鉄道として活用すること[11]となり、島原鉄道からトラ700形2両を購入し、改造の上トラ70000形として充当した[5]。牽引用として南阿蘇鉄道でDB16形に代替され、日鐵運輸に売却されていた機関車[12]DB10形機関車としてあわせて購入している[4]。導入にあたり、トラ70000形は窓、乗降用扉取り付けや座席交換などの改造を受け、車体塗装は機関車ともども濃紺となった[8]

車体[編集]

島原鉄道では無蓋貨車だった国鉄トラ70000形をトロッコ客車として転用するにあたり、車体全般が新製された[6]。高さ825 mmの壁が4面に設けられ、12本の柱で製の屋根を支えている[6]。壁の上部には転落防止のため床面から1,060 mmと1,335 mmの位置に保護棒が設置された[6]。妻部には他車両と行き来するための貫通路が設けられた[6]。平成筑豊鉄道では、雨天時にも使用できるよう窓が取り付けられるとともに乗降用の扉が新設された[8]

平成筑豊鉄道では座席、テーブルが交換され、トラ702には車椅子スペースも設けられた[8]

車歴[編集]

トラ70000形車歴
形式 平筑車両番号 製造 国鉄車番 島原入籍 島原車番 島原廃車 平筑入籍 廃車
トラ70000 701[9] 1967年 トラ70942[6] 1997年3月[9] 701 2008年10月[2] 2009年2月[2] -
トラ70000 702[9] 1967年 トラ73938[6] 1997年3月[9] 702 2008年10月[2] 2009年2月[2] -

運用[編集]

北九州市が観光客の回遊性向上、門司港地区での滞在時間延長を狙い、約2 km離れている門司の2つの観光地門司港エリアと和布刈エリア結ぶ観光ルートとして、2004年(平成16年)以降休止されていた鹿児島本線門司港駅 - 外浜駅間と、北九州市が保有する田野浦公共臨港鉄道外浜駅 – 田野浦駅間の一部を、観光用列車の走る特定目的鉄道として活用することになった[11]。この観光用列車用として、島原鉄道トラ700形客車2両を牽引用の南阿蘇鉄道DB10形2両とともに購入したものである[8]。2009年(平成21年)4月26日から「潮風号」として運転を開始し、年間約130日、1日10往復が運転されている[13]

出典[編集]

参考文献[編集]

書籍[編集]

雑誌記事[編集]

  • 鉄道ピクトリアル』通巻644号「新車年鑑1997年版」(1997年10月・電気車研究会
    • 藤井 信夫、大幡 哲海、岸上 明彦「各社別車両情勢」 pp. 86-101
    • 平成筑豊鉄道(株)鉄道部鉄道課 堀 安浩、飯塚 克巳「平成筑豊鉄道 トラ70000形「島鉄ハッピートレイン号」」 pp. 137
    • 「民鉄車両諸元表」 pp. 174-176
    • 「1996年度車両動向」 pp. 176-186
  • 『鉄道ピクトリアル』通巻795号「鉄道車両年鑑2007年版」(2007年10月・電気車研究会)
    • 「各社別新造・改造・廃車一覧」 pp. 222-235
  • 『鉄道ピクトリアル』通巻810号「鉄道車両年鑑2008年版」(2008年10月・電気車研究会)
    • 岸上 明彦「2007年度民鉄車両動向」 pp. 122-151
  • 『鉄道ピクトリアル』通巻825号「鉄道車両年鑑2009年版」(2009年10月・電気車研究会)
    • 岸上 明彦「2008年度民鉄車両動向」 pp. 108-134
    • 「各社別新造・改造・廃車一覧」 pp. 222-235
  • 『鉄道ピクトリアル』通巻840号「鉄道車両年鑑2010年版」(2010年10月・電気車研究会)
    • 岸上 明彦「2009年度民鉄車両動向」 pp. 116-142
    • 「注目のNew Face 2009年度 民鉄車両編」 pp. 15-20

Web資料[編集]