幸せにさよなら/ドリーミング・デイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
大瀧詠一 > 大瀧詠一の作品一覧 > 幸せにさよなら/ドリーミング・デイ
山下達郎 > 山下達郎の作品一覧 > 幸せにさよなら/ドリーミング・デイ
幸せにさよなら / ドリーミング・デイ
ナイアガラ・トライアングルシングル
初出アルバム『NIAGARA TRIANGLE Vol.1
A面 幸せにさよなら / ナイアガラ・トライアングル
B面 ドリーミング・デイ / 山下達郎
リリース
規格 7"シングルレコード
ジャンル ロック
ポップス
時間
レーベル NIAGARACOLUMBIA
作詞・作曲 伊藤銀次(幸せにさよなら)
大貫妙子 / 山下達郎(ドリーミング・デイ)
プロデュース 大瀧詠一
ナイアガラ・トライアングル シングル 年表
-幸せにさよなら ⁄ ドリーミング・デイ
1976年
A面で恋をして ⁄ さらばシベリア鉄道
1981年
伊藤銀次 年表
台風13号 / 布谷文夫 & ココナツ・バンク
1973年
幸せにさよなら / ナイアガラ・トライアングル
1976年
風になれるなら
1977年
山下達郎 年表
DOWN TOWN / シュガー・ベイブ
1975年
幸せにさよなら / ナイアガラ・トライアングル
(1976年)
LET'S DANCE BABY
1978年
大滝詠一 年表
空飛ぶくじら
1972年
幸せにさよなら / ナイアガラ・トライアングル
(1976年)
青空のように
1977年
ナイアガラ・レーベル 年表
DOWN TOWN / シュガー・ベイブ
(1975年)
幸せにさよなら / ナイアガラ・トライアングル
(1976年)
ナイアガラ音頭 / 布谷文夫
(1976年)
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 収録曲
SIDE A
  1. ドリーミング・デイ
  2. パレード
  3. 遅すぎた別れ
  4. 日射病
  5. ココナツ・ホリデイ'76
SIDE B
  1. 幸せにさよなら
  2. 新無頼横町
  3. フライング・キッド
  4. FUSSA STRUT Part-1
  5. 夜明け前の浜辺
  6. ナイアガラ音頭
テンプレートを表示

幸せにさよなら / ドリーミング・デイ」(しあわせにさよなら ドリーミング・デイ)は、1976年4月1日に発売されたナイアガラ・トライアングル(大滝詠一山下達郎伊藤銀次)通算1作目のシングル

解説[編集]

「幸せにさよなら」「ドリーミング・デイ」両曲とも、大滝詠一山下達郎伊藤銀次の3人によるオムニバス・アルバム『NIAGARA TRIANGLE Vol.1[注 1]からのシングル・カット。「幸せにさよなら」はアルバムでは作者の伊藤によるソロ・ヴォーカルだが、シングルでは大滝と山下がそれぞれ個別に歌ったものを編集で繋ぎ、3人が一小節ずつ交互に歌い分けている。そのため、大滝や山下のDJラジオ番組で、別ミックス、別ヴァージョンが過去何度かオンエアされた[注 2]。また、バック・トラックも細野晴臣上原裕松任谷正隆が参加している別ヴァージョンになっている。この曲は後に東芝EMI在籍時の楽曲を集めた伊藤のベスト・アルバム『“CHANGES” History of GINJI』[注 3]にリミックスで収録されたほか、24bitデジタル・リマスタリング、紙ジャケット仕様で再発されたミニ・アルバム『POP STEADY #8』[注 4]にはボーナス・トラックとして“Acoustic Live Version”で収録された。さらに2010年、ギター1本による弾き語りアレンジで収録したアコースティック・ミニ・アルバム『I STAND ALONE VOL.2』[注 5]にも収録された。2014年には、大滝のオールタイム・ベスト・アルバム『Best Always』に、1997年の「山下達郎のサンデー・ソングブック」“新春放談”でオンエアされた、大瀧から歌い始める順番違いの“シングル・スペシャル”を元に、シングル・ヴァージョンのバック・トラックを使用して新たにステレオ・ミックスされた音源が収録された。伊藤によればはっぴいえんどラスト・ライヴ翌日の9月22日[注 6]、ココナツ・バンクを解散させたことがきっかけになっているという。「もうここは大阪ではないのよ。勝負をかけなきゃいけない場所に来てるわけだから、これでもしまた一人になったらまたゼロから始めてくしかないなと思わなかったんですよ、その時にね。ただ、大滝さんからいろいろ学んだものがあるからね、これでもう一度やり直そうと思ってから」[1]とし、1974年の正月に伊藤が大阪に帰ったときに弟が持っていたテープ・レコーダーで、シェーカーの代わりに薬瓶を振ったりして作られた楽曲だという。「あの曲ができたのはやっぱり大滝さんと会ったからですよ。バンドの曲ではないもの。僕らはインプロビゼーションみたいなので聴かせるバンドだったのね。僕が大滝詠一に会って、ずっと一緒に時間を過ごして出てきた、あの流れの中で最後にポッと出てきたものだと思うんですよ。一区切り。それが<幸せにさよなら>だったんですよ。だからやっと音楽をやったっていう気がするね。自分の中でいろんなものを再構築していって、それからココナツがなくなって自分に戻って。作ろうと思ったっていうよりも…」[1]と語っている。一方、大滝は「(<幸せにさよなら>は)銀次一世一代の超自信作だったのよ。でも、出すにしても、伊藤銀次のソロっていうのは思い浮かばなかったのよ、恥ずかしながら。でも、ちょうど加山雄三のディレクターと知り合いだったから、これは加山さんがやってくれたら一石二鳥と思って、テープを持ってったのよ」「で、それがうやむやになっちゃって俺はずっと気になってたのよ」[1]として、大滝は『トライアングル』の話をしたときにこの曲をやることを提案したという。「だからあの時にこの銀次の曲をそのまますんなり誰かがやるかしてたら、彼のポップス・マインドというか作家意識みたいなのが。とにかく嬉々として、生涯の自信作が出来たっていう顔をして玄関に立ってたのが未だに忘れられないんですよ」「自然に出来ましたっていうような感じだったから、『トライアングル』でこれはなんとしてもやってもらおうと」[1]と答えている。原題は“想い出にさよなら”だったが、メリサ・マンチェスターが同名の曲を先に発表したため、“こっちが早いといっても信じてもらえないだろうし、又、真似をしたといわれるのが癪で”[2]、レコーディングに際しタイトルが“幸せにさよなら”に変更された。

「ドリーミング・デイ」はアルバム収録曲と同内容だが、イントロの一部がカットされ、フェイド・アウトも早い。この曲は『NIAGARA TRIANGLE Vol.1』のために書き下ろされた曲で、山下によれば3年間大滝と付き合って色々影響を受けたことを表現した作品だという[2]。仮題は<クライド・マック・バーガー>[3]。後に山下のライヴ・アルバム『JOY[注 7]にライヴ・ヴァージョンが収録された。

本作は大滝の初ソロ・シングル「恋の汽車ポッポ[注 8]以来のモノ・ミックスでリリースされ[注 9]、両曲とも30周年記念盤『NIAGARA TRIANGLE Vol.1』[注 10]にボーナス・トラックで収録された。

収録曲[編集]

SIDE A[編集]

  1. 幸せにさよなら / ナイアガラ・トライアングル (3:31) NT-1
    作詞・作曲・編曲:伊藤銀次

SIDE B[編集]

  1. ドリーミング・デイ / 山下達郎 (3:42) YT-1
    作詞 : 大貫妙子、作曲・編曲:山下達郎

参加ミュージシャン[編集]

カヴァー[編集]

幸せにさよなら[編集]

アーティスト 収録作品(初出のみ) 発売日 規格 品番
かもめ児童合唱団 インターネットブルース[4] 2016年1月20日 (2016-01-20) CD UICZ-4340

ドリーミング・デイ[編集]

アーティスト 収録作品(初出のみ) 発売日 規格 品番
野宮真貴 世界は愛を求めてる。-野宮真貴、渋谷系を歌う。- 2015年11月11日 (2015-11-11) CD+ブックレット UICZ-9056【初回限定盤】
CD UICZ-4336【通常盤】

リリース日一覧[編集]

地域 タイトル リリース日 レーベル 規格 カタログ番号
日本 幸せにさよなら / ドリーミング・デイ 1976年4月1日 (1976-04-01) NIAGARACOLUMBIA 7"シングルレコード LK-2E

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ NIAGARA TRIANGLE Vol.11976年3月25日発売 NIAGARACOLUMBIA LP:LQ-7001
  2. ^ 山下のヴォーカル・ヴァージョンは、山下のナイアガラ時代の作品を集めたコンピレーション・アルバムTATSURO FROM NIAGARA』(2009年3月21日発売 NIAGARASony Music Records CD:SRCL-5010)にボーナス・トラックとして収録。
  3. ^ 伊藤銀次『“CHANGES” History of GINJI』 1988年7月6日発売 EASTWORLD ⁄ TOSHIBA-EMI CD:CT32-5242
  4. ^ 伊藤銀次『POP STEADY #8』 2007年10月24日発売 GT music ⁄ SMDR CD:MHCL-1199
  5. ^ 伊藤銀次『I STAND ALONE VOL.2』 2010年7月28日発売 silvertone CD:DQC-556
  6. ^ CITY -LAST TIME AROUND1973年9月21日 文京公会堂
  7. ^ 山下達郎『JOY1989年11月1日発売 MOON ⁄ ALFA MOON 2CD:50MX-95/6
  8. ^ 大瀧詠一恋の汽車ポッポ1971年12月10日発売 KING EP:BS-1465
  9. ^ ジャケット裏面には“このレコードはモノラルで録音されています。”との記述がある。
  10. ^ NIAGARA TRIANGLE Vol.1 30th Anniversary2006年3月21日発売 NIAGARA ⁄ Sony Music Records CD:SRCL-5005

出典[編集]

  1. ^ a b c d 湯浅学「対談 伊藤銀次×大滝詠一」、『レコード・コレクターズ』第25巻第4号、株式会社ミュージック・マガジン、2006年4月1日、 54-61頁、 ISBN 4910196370466。
  2. ^ a b (1976年) 『NIAGARA TRIANGLE Vol.1』のアルバム・ノーツ [LP]. NIAGARACOLUMBIA (LQ-7001-E).
  3. ^ 大瀧詠一 『All About Niagara』 白夜書房2001年3月21日、206-359頁。ISBN 4-89367-692-X。「II “Liner Notes”」
  4. ^ かもめ児童合唱団メジャーデビュー作に曽我部、黒沢兄弟、湯川潮音ら参加”. ナタリー. 株式会社ナターシャ (2016年1月13日). 2016年1月13日閲覧。

山下達郎 OFFICIAL SITE