広尾駅 (北海道)

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広尾駅
現駅舎正面(2007年8月)
現駅舎正面(2007年8月)
ひろお
Hiroo
新生 (4.9km)
所在地 北海道広尾郡広尾町丸山通り北2丁目
所属事業者 日本国有鉄道(国鉄)
所属路線 広尾線
キロ程 84.0km(帯広起点)
電報略号 ヒオ←ヒヲ
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線(側線あり)
乗降人員
-統計年度-
234人/日
-1981年(昭和56年)-
開業年月日 1932年昭和7年)11月5日
廃止年月日 1987年昭和62年)2月2日
備考 広尾線廃線に伴い廃駅
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1977年の広尾駅と周囲約500m範囲。右が帯広方面。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成

広尾駅(ひろおえき)は、北海道十勝支庁広尾郡広尾町丸山通り北2丁目にかつて存在した、日本国有鉄道(国鉄)広尾線廃駅)である。電報略号ヒオ。広尾線の廃線に伴い、1987年(昭和62年)2月2日に廃駅となった。

概要[編集]

帯広駅から十勝平野を南下し、当時はこの地方唯一のであった十勝港を結ぶために敷設された[1]長大盲腸線終端駅であった。さらに計画では、当駅より襟裳岬経由で現在日高本線の終着駅となっている様似駅まで延伸される予定であった。

一時期は最長片道切符の起終点だった。宮脇俊三の著書『最長片道切符の旅』では、始発駅として登場した。

駅構造[編集]

廃止時点で、1面1線の単式ホームを有する地上駅で、広尾線の終端駅であった[2]。ホームは、線路の南東側(帯広方面に向かって右手側)に存在した。旅客列車の発着に使用する駅舎側の1番線(上下本線)の北側に、ホームを有さない2-4番線を有した[3]。4番線からは北側に水槽及び転車台を有し(転車台は1983年(昭和58年)時点で現存していた[2])、終端部分が車庫2線となっていた側線が分岐していた。1-4番線は南西側で収束し、その延長上は入換線となっていた。さらにその途中から分岐する積卸線と、木材線を1線ずつ有した[3]。また、1番線のホーム端部分から駅舎側に戻る形で分岐し駅舎南東側の切欠き部分の貨物ホームへの貨物側線を1本有していた[3]

職員配置駅で、駅舎は構内の南側に位置しホーム中央部分に接していた[2][3]。駅舎は1977年(昭和52年)に[1]開業時からの駅舎から改築された、船底形の鉄骨ヘーベンライト仕上げでモダンな構造[1]の建物であった。「わたしの旅スタンプ」が設置されていた[2]

駅名の由来[編集]

当駅が所在した地名より。地名は、アイヌ語の「ピロロ」(陰になったところ)、「ピ・オロ」(石があるところ)、「ピルイ・ペツ」(砥石の川)、「ピラ・オロ」(崖のところ)など、由来には諸説ある。

利用状況[編集]

1981年度(昭和56年度)の1日当たりの乗降客数は234人[2]

駅周辺[編集]

バス路線[編集]

歴史[編集]

駅跡[編集]

廃駅後は広尾町が駅舎の払い下げを受け、1987年(昭和62年)7月に「広尾町鉄道記念館」としてリニューアルされた[4]。旧駅舎内には展示スペースが設置され、当時使用していた閉塞器、通標、保線用具、備品、時刻表駅スタンプ、写真パネル、沿線模型などが保存・展示されている[4]。駅スタンプは、さよなら列車運転記念のスタンプが10種類設置されている[5]。2011年(平成23年)時点で改札柵も残存し、旧ホーム側は転轍てこや駅の銘板も残存している[5]。但しレールは撤去され、駐車場になっていた[5]

この駅舎は、十勝バスジェイ・アール北海道バスが乗り入れるバスターミナルにもなっている。出札窓口は十勝バス広尾案内所として活用されており、廃止転換バスである同社広尾線の硬券乗車券の購入も可能である。ジェイ・アール北海道バスの停留所は、日勝線は「広尾」、都市間バスは「広尾駅」を名乗っている。以前はJR北海道日高本線との連絡運輸も行っていたことから、いわゆる自動車駅として存続しているが、ジェイ・アール北海道バスの乗車券は取り扱っていない。国鉄時代に廃止され、旧駅舎がバス待合所として活用されている例は、2009年(平成21年)現在で北海道内は当駅と北檜山駅の2例のみである。

駅構内跡地は「鉄道記念公園」として整備され、一角にはC11形蒸気機関車C11 176号機の動輪が保存・展示されている[6]。またパークゴルフの施設が作られている。2010年(平成22年)時点でも同様であった[7]

廃止直後は駅舎裏に、キハ22形気動車キハ22 134や旧形客車緩急車貨車などが保存されていたが、状態悪化に伴い解体・撤去されている。

その後、2018年(平成30年)6月に、老朽化した旧駅舎が解体された。

隣の駅[編集]

日本国有鉄道
広尾線
新生駅 - 広尾駅

脚注[編集]

  1. ^ a b c d 書籍『終着駅 国鉄全132』(雄鶏社1980年10月発行)40-41ページより。
  2. ^ a b c d e f g h i 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館1983年7月発行)140ページより。
  3. ^ a b c d 書籍『廃線終着駅を訊ねる 国鉄・JR編』(著:三宅俊彦JTBパブリッシング2010年4月発行)32-33ページより。
  4. ^ a b 書籍『全国保存鉄道III 東日本編』(監修:白川淳、JTBパブリッシング1998年11月発行)68ページより。
  5. ^ a b c 書籍『北海道の鉄道廃線跡』(著:本久公洋、北海道新聞社2011年9月発行)192-193ページより。
  6. ^ 書籍『鉄道廃線跡を歩くVI』(JTBパブリッシング1999年3月発行)40-41ページより。
  7. ^ 書籍『新 鉄道廃線跡を歩く1 北海道・北東北編』(JTBパブリッシング2010年4月発行)89ページより。

関連項目[編集]