延命寺 (今治市)

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延命寺
延命寺 本堂
本堂
所在地 愛媛県今治市阿方甲636
位置 北緯34度4分0.6秒
東経132度57分50.4秒
座標: 北緯34度4分0.6秒 東経132度57分50.4秒
山号 近見山
院号 寶鐘院(宝鐘院)
宗旨 新義真言宗
宗派 真言宗豊山派
本尊 不動明王
創建年 (伝)養老4年(720年
開基 (伝)行基
正式名 近見山寶鐘院延命寺
札所等 四国八十八箇所54番
文化財 梵鐘(市文化財)
地図
延命寺 (今治市)の位置(愛媛県内)
延命寺
延命寺
松山駅
松山駅
愛媛県における位置
法人番号 3500005004975
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延命寺(えんめいじ)は、愛媛県今治市阿方にある真言宗豊山派寺院。近見山(ちかみざん)、宝鐘院(ほうしょういん)と号す。本尊不動明王四国八十八箇所霊場の第五十四番札所

本尊真言:のうまくさんまんだ ばざらだん せんだ まかろしゃだ そわたや うん たらた かんまん

ご詠歌:くもりなき 鏡の縁と ながむれば 残さず影を うつすものかな

概要[編集]

寺への進入路は桜のトンネル

境内には馬酔木(あせび)の木が多く、春の彼岸のころから美しい花をつける。桜やつつじも多く植栽され、花の寺としても知られている。また、真念の道標(みちしるべ)で最古とされるもの[1]が残されている。

歴史[編集]

寺伝によれば、聖武天皇勅願を受けて養老4年(720年行基が不動明王を刻み現在地の北の近見山(標高243.5m)の山頂に堂宇を建立して開基。弘仁年間(810年824年)には空海(弘法大師)が嵯峨天皇の勅命によって再興し、不動院圓明寺と名付けたという。

かつては谷々に百坊を有し信仰と学問の中心であった。鎌倉時代文永5年(1268年)には著書の多きこと日本一で学問は内外に通じ、深く後宇多天皇の尊崇を受け、生前に国師の号を賜ったほどの大学僧示観国師凝然がこの寺の西谷の坊で八宗綱要[注釈 1]を著したことは有名である。

しかし、再三戦火に焼かれて境内を移転し、享保12年(1727年)に現在の地に移転した。その時期に当寺の庭園[2]を造園した際に植木として植えられたというツブラジイが現存している。

明治の頃、五十三番札所の須賀山圓明寺との混同を避けるため、通称の延命寺を寺号とした。

境内[編集]

大師堂
  • 山門:仁王門
  • 中門:総けやき造りの単層の小型の門、もと今治城の城門の一つで天明年間の建造と云われている。
  • 本堂:本尊は再三の火災から逃れているので火伏不動尊と呼ばれる。
  • 大師堂:大師像を拝顔できる。厨子の下にタイムカプセル(1992.11.23埋蔵)が埋められ2042年11月に開かれることになっている。
  • 鐘楼が二つ「近見二郎(市・文化財)」と「近見三郎(現役)」、なお「近見太郎」は長曾我部の軍勢に盗難に遭い連れ去られるぐらいならと自ら海に沈んだと云われている。
  • 薬師堂:近見山山頂にあった薬師堂の本尊薬師如来が祀られていて、奥の院とみなされている。
  • 含霊堂:阿方の近見(八代)学校が明治23年廃校になった折、校舎が当寺に移築され[3]、周辺の行き場のない仏像が集められ祀られた。納経所の部分が職員室であった。

仁王門を入ると左手の丘の上に鐘楼があり、さらに目の前の小型の中門の右手にも鐘楼がある。その門を入ると、少し先に手水場があり左には薬師堂、納経所がある。石段を少し上ると正面に本堂が建ち、左の石段を上り詰めると大師堂がある。

  • 宿坊:なし
  • 駐車場:大型とマイクロは(6台)は池より外側に、普通車(30台)は山門脇を越えて中門前にある。(駐車志納金:普通車100円)。

文化財[編集]

梵鐘の近見二郎
ツブラジイ
今治市指定有形文化財
今治市指定保存樹
  • ツブラジイ:目通3.2m、樹高20m(推定)、樹齢200年以上(推定)。昭和50年4月3日指定。

奥の院[編集]

圓明寺

近見山の頂上にあったといわれている。現在は、延命寺境内の薬師堂に移されている。

周辺の番外霊場[編集]

青木地蔵堂と御加持水大師

53番圓明寺から54番延命寺の間は高縄半島の海岸沿いを行くが、その間も霊場がある。

  • 養護院:杖大師と呼ばれる。
  • 鎌大師:人々の疫病の平癒を祈って空海が自らの姿を鎌で彫って授けたといわれる霊跡。
  • 遍照院:空海が厄除けの修法を行ったとされる霊跡で、厄除け大師として信仰されている。
  • 青木地蔵:遍照山霊泉院。空海が青木の木を植え、杖で掘り当てた加持水が湧いており、腰から下の病に利くと云われている。地図

交通案内[編集]

鉄道
バス
道路

前後の札所[編集]

四国八十八箇所
53 圓明寺 -- (34.4km)-- 54 延命寺 -- (3.4km)-- 55 南光坊

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 初学者の入門書といわれ、俱舎・成実・律・法相・三論・華厳・天台・真言の八宗と禅・浄土宗の歴史と教理の要点をまとめたもので上下二巻に記されている。

出典[編集]

  1. ^ 当寺の住職による。ツツジの中から発見され現在地へ移設
  2. ^ 小堀遠州流と当寺では考えられている
  3. ^ 現地説明案内より

参考文献[編集]

  • 四国八十八箇所霊場会編 『先達教典』 2006年
  • 宮崎建樹『四国遍路ひとり歩き同行二人』地図編 へんろみち保存協力会 2007年(第8版)