待っていた用心棒

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待っていた用心棒
ジャンル 時代劇
放送時間 月曜20:00 - 20:56(56分)
放送期間 1968年1月29日 - 7月22日(26回)
放送国 日本の旗 日本
制作局 NET東映京都テレビプロ
監督 河野寿一、松尾正武、佐々木康
脚本 結束信二
プロデューサー 上月信二(NET)、田村嘉(東映)
出演者 伊藤雄之助
左右田一平
島田順司
高橋俊行 ほか
オープニング 『おとこ独り』フォー・コインズ

特記事項:
用心棒シリーズ第2作目。モノクロ作品
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待っていた用心棒(まっていたようじんぼう)は、NETテレビ(現・テレビ朝日)系列にて1968年1月29日から7月22日まで毎週月曜夜8時からの1時間枠で放映された結束信二原作・脚本による東映京都テレビプロ制作のテレビ時代劇。全26話。

概要[編集]

結束信二による『用心棒シリーズ』の第2作目。主演の野良犬役には、昭和の怪優として有名な伊藤雄之助。前作『俺は用心棒』の主役を務めた栗塚旭は松竹制作の作品[1]に関わっていたため、今作では起用されていないが、次作『帰って来た用心棒』で復帰。結束作品の主演を飾らなかったのは今作のみである。その他の出演者は、結束作品の常連である島田順司(捨て犬)、左右田一平(品田万平)に加え、高橋俊行が狂犬と名乗る浪人役で登場する。

結束作品では比較的、好青年な役を演じてきた島田順司が、「気性の荒い用心棒」という、印象の異なるキャラクターを演じている。

野良犬の性格設定は、第1話と第2話で異なっている。それ以降の話数でも、性格が違う事が多い。近藤ゆたか編「蔵出し 絶品TV時代劇」にある坂井由人の文によれば、スポンサーサイドからの「気が弱くて優しい主人公では、シリーズのイメージが狂う」とのクレームにより、当初撮影された第2話を後に放送し、第1話を急遽制作したとの事である(坂井は第1・2話を急遽作ったと記しているが、実際の作品では、第2話の野良犬はやや頼りない性格になっている)。そして、クレーム後の野良犬は、歯をむき出しにし、荒々しい言動を見せる事が多くなった。伊藤はこのクレームに憤慨し、番組の早期の終了を望んだという。

伊藤降板後の第19・25・26話には、若山富三郎が夏山大吉郎(外道)という浪人役で出演。顔に大きな傷があり、「逆手斬り」を駆使する“目が見える座頭市”といった風情で、事実上、野良犬の代理であった。最終回となる第26話では、洒落の利いた台詞を言っている[2]

数回登場した青木与兵ヱ(香月凉二)と十吉(西田良)は、次作『帰って来た用心棒』にも引き続き登場している。ここから、今作と次作は登場人物に違いはあれど、繋がりがあるとみることもできるが、真偽は定かではない。

ちなみにタイトルに"用心棒シリーズ"と銘打たれるのは今作からである。

作品内容[編集]

時は動乱渦巻く、幕末。時世の流れに翻弄され、虐げられた弱者のために、四人の浪人が悪を討つ。

キャスト[編集]

スタッフ[編集]

  • 制作:NET東映京都テレビプロ
  • プロデューサー:上月信二(NET)、田村嘉(東映)
  • 原作 / 脚本:結束信二
  • 監督:
  • 音楽:渡辺岳夫
  • 撮影:柾木兵一、羽田辰治、木村誠司、森常次
  • 照明:佐々木政一、藤井光春、谷川忠雄
  • 録音:三船良男、草川石文
  • 美術:塚本隆治、角井博
  • 記録:桧垣久恵、藤原凪子、斉藤靖子、野崎八重子
  • 編集:細谷修三、戸川博
  • 衣裳:上野徳三郎
  • 美粧:堤野正直
  • 結髪:森井春江、浜崎喜美江
  • 装飾:関西美工
  • 装置:西川春樹、木崎義夫
  • 助監督:古市真也、岡本静夫、福井司、曽根勇
  • 擬斗:上野隆三(東映剣会)
  • 現像:東洋現像所
  • 進行主任:丸本晃
  • 進行:水上輝雄
  • ナレーター:左右田一平
  • 主題歌:「おとこ独り」(テイチクレコード)、作詞:結束信二、作曲:渡辺岳夫、唄:フォー・コインズ
  • 挿入歌:「野良犬がゆく」(テイチクレコード)、作詞:いけた純、作曲:渡辺岳夫、唄:フォー・コインズ

放映リスト[編集]

話数 サブタイトル 放映日 ゲスト出演者
1 剣を抱いた
十人の客
1968年
1月29日
中野誠也佐々木愛、今野秀晴、柴田美保子、由利京子、月形哲之介平沢彰三木豊
2 町の中の野火 2月5日 磯村みどり大川栄子、林浩久、浜崎満、梅井茂子、藤崎照彦、福山象三、高松錦之助
3 吹きだまりの月 2月12日 河村有紀、植村謙二郎、本郷秀雄、武周暢、高橋正夫、保科三良、寺下貞信、林昌子
4 暗殺 2月19日 伊吹友木子、賀川浩、坂倉春江、飯沼慧田畑猛雄、不破潤、梶川武利、坂本和子、千葉保
5 湯島裏の女 2月26日 三原有美子、穂高稔、山口幸生、小柴幹治、藤山喜子、出水憲司、高並功、富永佳代子
6 冷えた燗酒 3月4日 坂口祐三郎、日野麻子、宮土尚治嘉手納清美、早川恭二、永田光男、酒井哲、森章二
7 志士になる日 3月11日 山岸映子、大丸二郎、清川新吾、海老江寛、西山辰夫、鈴木金哉、東竜子川谷拓三
8 雪あかり 3月18日 花園ひろみ外山高士宗近晴見水上竜子、浜崎憲三、真木祥次郎、北見唯一
9 関所越え 3月25日 桂麻紀、水木達夫、穂積隆信吉田義夫田口計、北原将光、野崎善彦、藤原勝、福本清三
10 天神さまの細道 4月1日 稲垣美穂子、片山明彦、高津住男原健策国田栄弥山岡徹也、藤沢宏、辻田佳子
11 襲撃七条河原 4月8日 長谷川明男葉山葉子北竜二、西山嘉孝、国一太郎、嵐冠十郎、国見康子、寺田幸子
12 西から来た侍 4月15日 伊藤栄子楠年明、鮎川十糸子、波田久夫、新屋英子、楠義孝、志摩靖彦、前川良三
13 祇園に斬る 4月22日 小谷悦子、国景子、天王寺虎之助、山本弘、千原万紀子、田中直行、平沢彰、唐沢民賢
14 仇の名は 4月29日 沢宏美、石浜朗、山村弘三、林浩久、岡高史
15 糺の森七ツ半 5月6日 林昌子、不破潤、藤田佳子、高松錦之助、波多野博
16 刺客の条件 5月13日 亀井光代高峰圭二、永田光男、春丘典子、寺下貞信、宅和享二、高崎継義、田中弘史
17 淀の川風 5月20日 加賀ちかこ、成田次穂、田畑猛雄、河上一夫、沢淑子、北原将光、川谷拓三、笹木俊志
18 潮騒の彼方から 5月27日 徳大寺伸、金井由美、富田浩太郎、海老江寛、藤崎照彦、西山辰夫、川浪公次郎
19 同志たちの夜 6月3日 日野麻子、山根久幸、島田太郎、玉生司郎、出水憲司、加治春雄、滝譲二、福本勝、春川純
20 遠い国からの客 6月10日 長谷川明男、加藤勢津子、菅原文太和田一壮、滝恵一、高村俊郎、下元年世小峰一男
21 宿場の夜霧 6月17日 葉山葉子、中田博久小林勝彦上田忠好、早川研吉、宮土尚治、賀川浩、小川孝、森章二
22 紅殼格子 6月24日 桜町弘子田中春男、国富論、萩清二、今沢昭信、丸平峰子、由利京子、荒田康代
23 花嫁御寮の夢 7月1日 岩村百合子、加賀爪清和、中原早苗、穂高稔、波田久夫、汐路章、南昌吉、道井恵美子
24 狙撃者たち 7月8日 月形龍之介河原崎長一郎、長谷川澄子、山岡徹也、田中直行、小倉康子、端田宏三
25 ただ一人の女 7月15日 花園ひろみ、坂口祐三郎、外山高士、柴田美保子、今野秀晴、阿木五郎、賀川泰三、邦保
26 山なみの彼方へ 7月22日 一ノ木真弓、藤岡重慶、高橋正夫、市村昌治、仁内達之、新宮寺寛、平沢彰、大月正太郎

再放送[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 』(1967年10月-1968年9月放送、TBS松竹制作)
  2. ^ 「俺たちは『待っていた用心棒』だからな」と番組タイトルを織り込んだ台詞を言う。

関連項目[編集]

NETテレビ 月曜20:00枠
前番組 番組名 次番組
みんな世のため

月曜ロードショー
(19:30~20:56)
つなぎ番組
待っていた用心棒