後藤和智
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後藤 和智(ごとう かずとも、1984年11月15日 - )は日本の批評家である。岩手県釜石市で生まれて宮城県仙台市で育つ。若者を批判する言説を「俗流若者論」と称して批評している。
略歴[編集]
宮城県仙台第二高等学校を経て、東北大学で工学部建築学科を卒業後に大学院工学研究科 災害制御研究センター 地震地域災害研究分野で学び博士課程前期(都市・建築学専攻)を修了した。[1]
テレビ番組『学校へ行こう!』の「未成年の主張」に1999年3月25日に出演した[2]。仙台市成人式実行委員会に2005年から2006年まで参加して2005年度に副委員長を務めた。2000年頃のティーンエイジャーによる凶悪犯罪を「キレる17歳」などと扱うマスメディアに疑問を抱き、高校時代から、若者を批判する言説を収集して河北新報や論座の読者投稿欄へ投稿した。
2004年11月に『後藤和智事務所 –若者報道と社会–』[3]と題するブログを始めてニートを批判する言説に対峙すると、光文社の編集者に見出され[4]、2006年1月に本田由紀と内藤朝雄と共著『「ニート」って言うな!』、2008年に単著『「若者論」を疑え!』をそれぞれ上梓した。
もっぱらインターネットで活動し、俗流若者論をまとめた同人誌をコミックマーケットやウェブサイトなどで販売し、非論理的、論拠が曖昧などと自身が断じた言説と発言者を批判している。宮崎哲弥は『「ニート」って言うな!』を「ネット時代の言論のあり方として記念碑的である」[5]と朝日新聞で書評した。
俗流若者論[編集]
後藤は、若年層をステレオタイプに非難する言説を俗流若者論 [6]と称して多用する。
著書[編集]
単著[編集]
- 『「若者論」を疑え!』(宝島社新書、2008)
- 『おまえが若者を語るな!』(角川oneテーマ21、2008)
- 『「あいつらは自分たちとは違う」という病: 不毛な「世代論」からの脱却』(日本図書センター、2013)
共著[編集]
関連書籍[編集]
- パオロ・マッツァリーノ著『反社会学講座』(イースト・プレス、2004)
- パオロ・マッツァリーノ著『反社会学の不埒な研究報告』(二見書房、2005)
- 続・反社会学講座(改題されて再版。「四年目の補講」と題し増補。筑摩書房、2009)
- 速水敏彦著『他人を見下す若者たち』(講談社現代新書、2006/2)
- 内田樹著『下流志向 - 学ばない子どもたち、働かない若者たち』(講談社、2007/1/31)
- 香山リカ著『私は若者が嫌いだ!』(ベストセラーズ、2008/12/9)
- 香山リカ著『ぷちナショナリズム症候群』(中公新書ラクレ、2002)
- 前田雅英著『少年犯罪』(東京大学出版会、2000)
- 澤口俊之 南伸坊著『平然と車内で化粧する脳』(扶桑社、2000)
脚注[編集]
- ^ はてなブログ内プロフィールより。
- ^ “はじめまして”. 新・後藤和智事務所 〜若者報道から見た日本〜 (2004年11月7日). 2010年1月24日閲覧。
- ^ 現在は『新・後藤和智事務所 〜若者報道から見た日本〜』と改題している。
- ^ 後藤和智、本田由紀・内藤朝雄『「ニート」って言うな!』光文社(光文社新書)、2006年、まえがき。
- ^ 宮崎哲弥『新書365冊』朝日新聞社、2006年、353頁。ISBN 978-4022731067。
- ^ “<若者論>対談【速水健朗×後藤和智】若者を″食い物″にしているのは企業? メディア? 論壇?”. ライブドアニュース (2009年3月18日). 2015年5月19日閲覧。
関連項目[編集]
・参加イベント(同人誌即売会)