恋する小惑星

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恋する小惑星
Koisuru Asteroid Logo.png
ジャンル 4コマ漫画,学園
漫画
作者 Quro
出版社 日本の旗 芳文社
掲載誌 まんがタイムきららキャラット
レーベル まんがタイムKRコミックス
発表号 2017年3月号 -
巻数 既刊2巻(2019年5月現在)
アニメ
原作 Quro
監督 平牧大輔
シリーズ構成 山田由香
キャラクターデザイン 山崎淳
音楽 伊賀拓郎
アニメーション制作 動画工房
製作 星咲高校地学部
放送局 AT-Xほか
放送期間 2020年1月 -
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画アニメ
ポータル 漫画・アニメ

恋する小惑星』(こいするアステロイド)は、Quroによる日本4コマ漫画。『まんがタイムきららキャラット』(芳文社)にて2017年3月号から連載中[1]。略称は「恋アス」[2]

作風[編集]

高校の地学部を舞台に、小惑星を見つけたいという夢を持った主人公と、その周囲の地学系女子(ジオジョ)による青春物語。

元々『まんがタイムきららキャラット』2015年8月号から9月号にかけて全2話の読み切りとして掲載された著者の商業デビュー作『織姫ナンバー2』が好評を博し、その後別作品の掲載を経て同誌で連載を持つことが決まった際、『織姫』から「高校の地学部が舞台」という題材を引き継いでリメイクしたのが本作である[3][4]。前作『織姫』の登場人物の一部は、著者が高校時代にたまり場としていた地学部の部員をモデルにしていたが[3][4]、本作では『織姫』から登場人物や設定が一新され[3]、少女たちが明確な夢や目標を持ってそれを叶えようとする物語性が重視されている[3][4]

全編を通して地球科学(地学)を題材にしているため、作中では天文学地質学に関する雑学が多く見られる。地学や地理学に関連する実在の施設を訪れる場面もある(「#登場人物が旅先で訪れる場所」も参照)。物語開始時点での劇中の年代は(連載開始と同時期の)2017年であると設定されており[4][注釈 1]、明確な日時の描写がない場面にも詳細な日付と時刻が設定され、月齢や星空の見え方などに現実に起こった天文現象が反映されている[5][4](「#タイアップ」も参照)。

著者のQuroは地学部に在籍していたという自分自身の部活動の経験について、放課後に遊んだりお菓子を食べたりする場所を確保するために、廃部になっていた地学部の部室を乗っ取るという友人の企てに乗っただけで[3][4]、遊んでばかりいた部活動の実体験が漫画へと反映されている部分は少ないと述懐しているが[3]、地学分野のうちの天文学には元々興味を持っており[3][4]、またつくば市の高エネルギー加速器研究機構で広報の仕事をしていた前歴から、資料を調べて多数の人々に正確な知識を伝えることを重視していると語っている[4]。Quro自身は地質学など天文学以外の地学分野には明るくなく、連載が始まって以降に調べながら描いているとしつつも、いろいろな分野の学問が繋がっていることを描くことを目標にしているという[4]

あらすじ[編集]

1年目[編集]

幼いころ、町のキャンプに参加していた木ノ幡みらはアオと名乗る同じ年頃の子に出会う。ボーイッシュな外見のアオを男の子だと勘違いしたみらは、二人で星空を見ているうちに、自分と同じ名前の星があること、アオという名前の星がないことを知り、いつか二人で新しい小惑星を発見し、その星にアオの名前をつけるという約束を交わして別れる。

時は流れて2017年[4]、星咲高校に入学したみら。大切な思い出となっていた幼いころの約束を果たすために天文部に入部しようとした彼女だったが、その年から天文部は地質研究会と合併して「地学部」となっていたことを知りショックを受ける。宇宙の側から見れば地球の地面も天体の星も同じだという解釈に納得し、仕方なく地学部の門戸を叩いたみらであったが、そこで一緒に小惑星を見つけるという約束を交わした真中あおと再会する。アオが女の子であることを知って二重の衝撃を受けたみらだが、アオもまたみらとの約束を大切に思っていたことを知る。こうして天文班の先輩である森野真理、地質班の先輩である猪瀬舞桜井美景らとともに、みらとあおが地学部での活動をスタートするところから物語は始まる。

当初は互いの活動に知識や関心がなく、気風も異なっていた天文班と地質班だが、学校外での実地調査や屋上での天体観測、合宿など、行動を共にしてそれぞれの専門分野を教え合うことで、互いの分野に詳しくなっていく。みらの幼馴染で料理に詳しい鈴矢萌や、みらの姉で生徒会長を務める木ノ幡みさといったみらの身の回りの人々も、部員とはならないものの、みらを通じて地学部の活動を支援する。小惑星を発見するという、みらやアオのような高校生にとっては雲を掴むような目標も、みらとアオの入部動機を聞きそびれていた顧問の遠藤幸が、学生の頃に高校生に向けた天体発見のワークショップに参加した経験があることを思い出したことがきっかけで、来年度のワークショップに参加するための選抜に合格するという具体的な目標を得る。

やがて季節は巡り、地学部が発行している会報「KiRA KiRA」の出来を巡って対抗意識を持たれていた新聞部を味方へと引き込み、文化祭では前年度に羽目を外しすぎて怒られた天文部と真面目すぎて人が寄りつかなかった地質研究会の出展内容を折衷して取り入れることでまずまずの成功を収めるが、その後は部活動を引退する3年生たちの進学問題や、進級と同時に引っ越しすることが決まったあおの家庭の問題などが影を落とす。あおは引っ越しのことを誰にも打ち明けられずに悩むが、最終的には皆が知恵を出し合い協力し合った結果、大学進学のため実家を出て行くみさの部屋にあおが居候させてもらうことに決まり、みらとあおの同居生活と、地学部の2年目の活動が始まる。

2年目[編集]

2018年[4]、同居を始めたみらとあおが高校2年生に進級し、進学を危ぶまれながらも大学受験に合格した真理と美景が去った地学部では、舞が2代目部長に就任し、気象学に関心を持つ七海悠と、美景の妹である桜井千景を新入部員に迎える。やや危なっかしい様子を後輩から不安視されつつも、みらとあおは1年間で地学の知識を深めており、小惑星発見という夢の実現に向けて、沖縄県石垣島で行われる天体発見ワークショップ「きら星チャレンジ」の書類選抜の合格を目指す。

ふたりで努力を続けた結果、みらは「きら星チャレンジ」の選抜に合格するが、あおは選考漏れとなる。一緒に参加できないことで落ち込むふたりだが、諦められないあおは周囲に迷惑が掛かることを承知の上、旅費を工面して独断で石垣島に乗り込み、熱意に折れた主催から特例で見学者として認められる。3日間の日程で他の参加者とも親密になり、最終的には小惑星を発見してあおの名前をつけるという目標こそ叶わなかったものの、みらは自分たちの手が本物の小惑星に届いたという実感を得て、様々な分野の学問を内包する地学の可能性の広さと、小惑星を見つけるという目標を叶えた先にある自分自身の将来の夢に思いを巡らせる。

登場人物[編集]

物語は2017年のできごとという設定で始まり[4]、その後年単位の時間が経過するが、学年は登場時のもの。「声」の項はテレビアニメ版の声優

テレビアニメ版では出演声優が気持ち良く演じられるようにという配慮から、登場人物には可能な限り名前が設定されており[6]、原作では名前で呼ばれる場面がなかったゲストキャラクターにもフルネームが設定されている。

地学部とその関係者[編集]

主要登場人物たちが所属する、高校のクラブ活動として地球科学全般の雑多な学問を扱う部。前年度(2016年度)まで天文部と地質研究会であった部が合併し、物語開始年に設立された[7]。萌(すず)からは「ごちゃ混ぜは地学部の売り」と評されている[8]。物語のテーマ上、登場人物全員に将来の夢や目標が設定されており[3][4]、それぞれの夢に向き合うサブプロットが用意されている。

木ノ幡 みら(このはた みら)
声 - 高柳知葉[9]
ふたりの主人公[4]の片割れ。天文班の1年生(劇中1年目)。身長155センチメートル。6月13日生まれ。双子座。小さいころにあおと出会って一緒に小惑星を見つける約束をし[10]、それ以来あおの影響を受けて天文学に興味を持つようになる[11]。天真爛漫で、深く考えずに行動する性格[12]。地学部のムードメーカー的な存在だが[13]、お調子者で[3]、思ったことを無邪気に口にして厳しいツッコミを入れてしまう傾向がある[3][13]。絵を描くのが得意[14]。自作の恋愛漫画を描いたこともあり[15]、そこにはあおをモデルとした人物が登場している[16]。他人にニックネームをつけるのが得意で、合併当初は互いに堅苦しく姓や役職で呼び合っていた部員たちも、親しみを込めて彼女が発案したニックネームで呼び合うことになる[17]
物語開始時点から「小惑星を見つける」という明確な夢や目標を持っているものの[3][4]、それ自体は「将来なりたい自分」ではなく、夢が叶った後のビジョンがないということに直面するようになり、次第にその先にある本当の将来の夢について思いを巡らせるようになる[18][4][19]
2代目地学部副部長。
真中 あお(まなか あお)
声 - 山口愛[9]
ふたりの主人公[4]の片割れ。天文班の1年生(劇中1年目)。身長158センチメートル。5月25日生まれ。双子座。過去にみらと小惑星を見つける約束を交わした本人[10]。名前と短髪のせいでみらと初めて会った時には男の子だと勘違いされていた[20]。みらのことを忘れないようカバンにクジラのマスコットをつけている[20]。かつてはおしゃべりな性格であったが[21]小学生時代に恥ずかしい言い間違いを笑われた経験から話すのが苦手になった[22]。そのため周囲にはクールなように見られているが、みらのことを思うと笑顔になる[23]
2代目地学部会計。劇中2年目では転居する両親の元を離れてみらと同居することとなり、2年生からは同じクラスになる[24]
志望進路は大学で本格的に天文学を学ぶこと[19]
森野 真理(もりの まり)
声 - 上坂すみれ[9]
天文班の3年生で(劇中1年目)、地学部の初代部長。身長162センチメートル。2月19日生まれ。水瓶座[25]。基本的におっとりとした性格をしている。合併前の天文部ではバニーガールコスプレで文化祭の客引きをしていた[26][27]。部長として部員達をまとめる立場にあり、本人もそれにやりがいを感じている[28]。みらによるあだ名はモンロー先輩[29]、名前と左頬のほくろと豊満な胸がマリリン・モンローを連想させるためと言及されている[29][注釈 2]
将来の夢は宇宙飛行士[31]
文化祭を機に部長を引退した後、星咲高校を卒業して進学する。受験時には美景と同じ大学を受験するものの推薦入試で失敗し、部員から心配されていた[32]
猪瀬 舞(いのせ まい)
声 - 指出毬亜[9]
地質班の2年生(劇中1年目)。身長145センチメートル。9月12日生まれ。乙女座[33]。人懐っこい性格。昔から地図が好きで、たまに地図を見ながら飛び地暗渠といった場所を探検するのが趣味[34]だが、夢中になるあまり目的地に到着する前に迷子になることもある[35]。地質研の部室前で美景に地質図を紹介されたのをきっかけに入部し[34]、以来美景のことを慕っている。みらによるあだ名はイノ先輩イノちゃん[29]。初代地学部会計、2代目地学部部長。
写真を撮るのが下手で、撮った写真がことごとく手ぶれになってしまうことが悩み[36]。「自分だけの地図を作る」という個人的な夢を持つ[37][3]。部長就任以降は、部長としての自覚から国際地学オリンピックに挑戦するという目標を抱く[38]
著者のQuroによれば、登場人物の中でも読者からの人気が高いとされる[3]
桜井 美景(さくらい みかげ)
声 - 東山奈央[9]
地質班の3年生で(劇中1年目)、地学部の初代副部長。身長160センチメートル。7月20日生まれ。蟹座[33]。地質学が好きで知識も豊富なのだが、不器用なため空回りすることも多い[39]。気になる石を見つけると観察したくなる[40]。おっとりとした真理とは対照的に真面目で[41]、勝ち気な性格であるため[3]、少々きつい言い方をすることも多い[42]。ただし妹の千景からは後に、家庭ではいつも地学部員の皆を「とても楽しくて良いメンバー」と評して話題にしていたことを暴露されている[24]。みらによるあだ名は桜先輩[29]
自分の将来の夢や目標に明確なビジョンを描けずにいるという悩みを抱える[43][3][4]。物事に対して否定から入って諦める傾向があり、挑戦を恐れない人々のことをまぶしく感じている[43][44]
文化祭を機に副部長を引退した後、妹の千景と入れ違いに星咲高校を卒業して進学する。
鈴矢 萌(すずや もえ)
声 - 上田麗奈[45]
みらの幼馴染で[20]、同級生(劇中1年目)[46]天秤座生まれ[25]。パン屋「スズヤベーカリー」の看板娘[47]で、家業の手伝いが忙しいため地学部には入部していない[48]。みらのことを気にかけ、彼女に悪い虫(男)がつかないよう気になる人物は常にチェックしているが[49]、女の子同士が仲良くしている様子を見るのは好き。みらの姉であるみさに憧れており、彼女とのやり取りを楽しんでいるほか[50]、彼女を前にすると雰囲気が変わる[51]。家業の手伝いをしている時には常連客からモエモエという愛称で呼ばれているが[47][52]、本人は嫌だったためみらにすずというあだ名をつけてもらった[47]
部活動には所属していないものの、家業であるパン屋の出前として差し入れをしたり[47]、校外での活動や遊びに同行するなどして、地学部のメンバーとは親しい。趣味と称して女の子たちの詳細な個人情報を集めており[49]、その過程で地学にも詳しくなったり[53]、リサーチ能力を新聞部に評価されたりしている[53]
劇中1年目はみさを真似て髪を長く伸ばしていたが[24]、劇中2年目から後ろ髪を肩の長さでばっさりと切ってイメージチェンジする[24]。2年生ではみらと別のクラスになる[24]
遠藤 幸(えんどう ゆき)
声 - Lynn[45]
地学部の顧問。獅子座生まれ。部員達にバーベキューや合宿などを企画している[39]。根は真面目なのだが、教師になりたてのころは悩みが多くかなり荒れていたらしい[54]。昔、高校生向けの新天体発見プログラムに参加した経験がある[55]
七海 悠(ななみ ゆう)
声 - 諸星すみれ[56]
原作では劇中2年目より地学部の新入部員として登場。1年生(劇中2年目)。真面目な性格で、入部の3年前(2015年)の水害で伯母の家が被災し復旧を手伝った経験から、気象学で人々の役に立つという目標を持つ[24]。あだ名はナナ[57]
劇中1年目の星咲高校文化祭で地学部の展示を見に来ていたという原作での言及[24]を反映し、テレビアニメ版では第6話から登場しているほか、第1話から千景と共にエンディングの映像に登場している。
桜井 千景(さくらい ちかげ)
声 - 小原好美[56]
劇中2年目より地学部の新入部員として登場。1年生(劇中2年目)。美景の妹[24]。オカルトに詳しく、パワーストーン占いに興味を持つ[24]。特技は水晶を使ったジオマンシー(土占い)[57]。あだ名はチカ[57]
テレビアニメ版では第6話から登場し、劇中1年目の星咲高校文化祭で姉の様子を見守る場面が描かれているほか、第1話から悠と共にエンディングの映像に登場している。

新聞部[編集]

原作第2巻第17話(テレビアニメ版第5話)から登場。地学部の上の階の真上の部屋に部室を構える部。原作では姓で呼ばれているが、テレビアニメ版のエンドクレジットでフルネームが明かされた。

伊部 小百合(いべ さゆり)[58]
声 - 古賀葵[58]
新聞部の2年生(劇中1年目)。蠍座生まれ。男性のような口調で話す。周囲にはイヴという愛称て呼ぶことを強要しており本名で呼ばれると怒る[59][注釈 3]。裕福な家庭に生まれるも、刺激の少ない生活に嫌気がさし、新聞部に入部した[53]。人脈の広さが自慢で[60]、学校内のゴシップ記事を精力的に執筆しているものの、そのうち8割は顧問の指導により没にされている[61]
舞の同級生(劇中1年目)で、舞の主観では一方的に仲良しの友達として認定されているものの[59]、当初は地学部に強いライバル意識を持っていた[62]。その後結局舞のペースに丸め込まれ[63]、便利な協力者として使われている[64]
宇佐美 綾乃(うさみ あやの)[58]
声 - 中島愛[58]
新聞部の1年生(劇中1年目)。あおの同級生(劇中1年目)[59]。マイペースな性格で語尾に「~」と間延びした話し方をする。元は小説家を目指していて、文学部に入ろうとしたが部員とそりが合わず、新聞部に入部した[53]

野球部[編集]

原作第2巻第19話、第21話(テレビアニメ版第6話)に登場。新聞部の宇佐美に担がれて(伊部いわく「ハニートラップ」)[65][注釈 4]、文化祭の準備で天文部地学班のボーリング調査に労働力を提供する[66]。原作では部員たちの名前が明かされていなかったものの、テレビアニメ版のエンドクレジットではマネージャーと男子生徒2人の名前が設定されている。

晴野 陽鞠[56]
声 - 早瀬莉花[56]
野球部のマネージャー[67]をしている女子生徒で、美景の同級生[68]。美景の部活動の様子を見るまでは、彼女のことを「謎多きクールキャラ」と評していた[67]。地学部の活動を「よく分かんないけど面白い」と理解を示したことで、同級生にはどうせ理解してもらえないだろうという千景の思い込みを変えるきっかけになる[67]。文化祭ではボーリング調査に協力した野球部の男子部員2人を伴い、地学部の展示を見に来ている[69][70]

教員[編集]

新屋 硝子(あらや しょうこ)[58]
声 - 諏訪彩花[58]
原作第2巻第18話、第19話(テレビアニメ版第5話、第6話)に登場。家庭科教師で、地学部の文化祭の出展内用を検討する際に、寒天と食紅と家庭科室の使用許可を提供し[71]、それを発端とした地学部地質班によるボーリング調査の様子を幸とともに見守る。劇中での登場場面は少なく、無口で、姓を呼ばれて相づちを打つだけの台詞しかないが、テレビアニメ版ではフルネームが設定されている。

主要登場人物の家族たち[編集]

原作では、登場人物の父母、祖父母などには名前が設定されていなかったものの[72]、テレビアニメ版では登場エピソードのエンドクレジットでフルネームを確認することができる。

木ノ幡 みさ(このはた みさ)
声 - 渕上舞[73]
原作単行本ではプロローグの第0話から登場[注釈 5](テレビアニメ版では第1話から登場)。生徒会長で、みらの2歳年上の姉。射手座生まれ。みらと違って才女であり、姉妹関係を知った美景がそのギャップからみらに疑いの目を向けたほど[29]。みらからのプレゼントを飾るための神棚を作ったり[74]、地学部の会報を宣伝したり[75]とかなりの妹思いである。
星咲高校を卒業した際、進学して親元を離れるため、引っ越しの問題で困っていた自室をあおに貸す。
木ノ幡 夕子(このはた ゆうこ)[56]
声 - 西村ちなみ[56]
原作第2巻第21話(テレビアニメ版第6話)から登場。みら、みさの母親。夫と共に文化祭で地学部の出展を見に現れる。このときにあおの母親(詩織)と知り合い連絡先を交換する[76]。引っ越し問題に困っていたあおを木ノ幡家に居候させたいというみらの申し出を「子供の夢は応援したい」として受け入れ、話し合い応じる[76]
木ノ幡 旭(このはた あきら)[56]
声 - 堀総士郎[56]
原作第2巻第21話(テレビアニメ版第6話)に登場。みら、みさの父親。妻とふたりで文化祭を見に来る。
鈴矢 芽(すずや めぐ)
声 - 依田菜津
原作第2巻第16話から登場(テレビアニメ版では第3話に登場)。中学3年生(劇中1年目)。萌の妹。姉よりも長身で、語尾に「ッス」と付けて話す。姉の事を「お姉」と呼んでいていつも気遣っている。
劇中2年目より星咲高校に進学する[24]
鈴矢 花(すずや はな)[77]
声 - 篠原恵美[77]
原作第2巻第16話に登場(テレビアニメ版では第3話に登場)。萌と芽の母親。夏休みの臨時アルバイトとして、みらとあおをスズヤベーカリーで雇う。
登場場面はわずかだが、店が繁盛していることが劇中で繰り返し語られている。
真中 詩織(まなか しおり)[78]
声 - 川澄綾子[78]
原作第1巻第2話から登場(テレビアニメ版では第1話から登場)。あおの母親。眼鏡をかけており、とても落ち着いている女性。テレビアニメ版ではサイエンスイラストレーターの仕事をしているという設定[79]
文化祭で星咲高校を訪れるまでは、あおの部活動の内容についてはあまり詳しく聞かされていなかった[80]。夫(あおの父親)の転勤にあおを連れて行くつもりであったため、あおを悩ませるが、最終的にはあおを木ノ幡家に下宿させることに同意し、劇中2年目からはあおと別居する。
遠藤 昇(えんどう のぼる)[81]
声 - 楠見尚巳[81]
原作第1巻第11話から登場(テレビアニメ版では第4話から登場)。幸の祖父。農家であり、JAの帽子を手書きでJAXAにしてしまうほどの宇宙好きで[82]、お茶目な性格。地学部が合宿に訪れた際には温かく迎えてくれた[83]
遠藤 高子(えんどう たかこ)[81]
声 - 平ますみ[81]
原作第1巻第11話から登場(テレビアニメ版では第4話から登場)。幸の祖母。
森野 夏江[56]
声 - 鈴木れい子[56]
原作第2巻第20話(テレビアニメ版第6話)の回想に登場。真理の祖母。月の土地を購入しており、そこに自分の墓を立てるのが夢[84]。そのことを幼い頃の真理に話したことが、真理が天文学に抱くきっかけとなる[85]。なお劇中でそのことに言及された時点では健在[86]

学校外の活動で出会う人々[編集]

国際地学オリンピック関係者[編集]

冴木(さえき)
第2巻第25話に登場。舞が参加した地学オリンピック国内予選会場で隣の席になった女子高校生。前年度には本選に出場した経験を持つ。予選で「周囲は皆ライバル」と思って緊張していた舞に、周囲にいるのは大勢の地学好きの仲間であるという気づきを与える。

「きら星チャレンジ」関係者[編集]

劇中2年目、原作第3巻に収録予定[87]のエピソード(『まんがタイムきららキャラット』2020年1月号 - 3月号)に登場。沖縄県石垣島で毎年開催されている設定の、小惑星発見のための体験企画「きら星チャレンジ」の関係者たち。みらが選抜に選ばれ、あおが飛び入り参加する。

友利 飛鳥(ともり あすか)
沖縄本島から「きら星チャレンジ」に参加者した高校2年生(劇中2年目)で[88]、みらと同じ光学班のメンバー[88]。元気いっぱいで、「脳筋とよく言われる」とのこと[88]。みらのつけたあだ名はともりん[88]。学校では天文部に所属しているが[88]、天文の知識はみらや志穂ほど詳しくない[89]。「きら星チャレンジ」の直後に石垣島で行われる天体イベントにゲスト出演する女性アイドルの熱烈なファンで、彼女に会えるチャンスを求めて参加した[89]
蒔田 志穂(まきた しほ)
九州から「きら星チャレンジ」に参加者した高校3年生(劇中2年目)で[88]、みらと同じ光学班のメンバー[88]。趣味は人間観察[88]。自称「電波系と時々言われる」[88]とのこと。みらのつけたあだ名はマッキー。カウンセラーを目指しており、様々な人と知り合い視野を広げるために「きら星チャレンジ」に参加した。天文分野に関する深い知識を持つが、望遠鏡を使った観測の経験は皆無[88]
廣瀬
「きら星チャレンジ」主催者の男性。幸が高校生の頃に「きら星チャレンジ」に参加した時から主催をしている[88]
花島
「きら星チャレンジ」指導役の男性。幸が高校生の頃に「きら星チャレンジ」に参加した時のことを知っている[89]
早川
志穂の学校の引率の女性教師で、幸が高校生の頃に「きら星チャレンジ」に参加した際に同じ班のメンバーだった[88]
仁科
過去の「きら星チャレンジ」で、幸と早川が参加した際に同じ班のメンバーだった女性[89]。日本国外で天文学者をしている[89]
天音 ねおん(あまね ねおん)
飛鳥が熱烈に入れ込んでいる女性アイドル[89]。天文好きで[89]、天体をモチーフにした曲を発表している[19]。「きら星チャレンジ」の後に石垣島で行われる天体イベントに参加する[89][19]

設定[編集]

物語の舞台[編集]

主要登場人物らが通う高校には星咲高校(ほしざきこうこう)という学校名がつけられている[90]。テレビアニメ版では、最寄り駅として星咲駅(ほしざきえき)という駅名の駅が登場している[79]

劇中では登場人物が住んでいる具体的な地域のモデルは曖昧にされており、読み取れる形で街区表示板が描写されている場面でも、描かれているのは架空の地名である[34][79]。ただし、劇中における主要登場人物たちの日常的な行動範囲に登場する店や商店街は、埼玉県や茨城県にある実在の店舗などをモチーフにしているといわれる[91][92]

星咲高校地学部[編集]

本作の主要な舞台となる星咲高校地学部の部室は、学校の裏手の奥にある、すきま風の入る古びた文化部棟の1階に所在し[93]、文化部棟の隣にはトイレの建物が立っている。2階の地学部の真上の位置には新聞部の部室がある[59]。なお文化部棟の外観は原作とテレビアニメ版で異なる。

地学部で使っている天体望遠鏡はビクセンポルタII経緯台とA80Mf鏡筒のセットで[91]、原作ではメーカーロゴや製品名が消されて描かれていものの、テレビアニメ版では鏡筒と架台(鏡筒を支える台)に、判読可能なメーカーロゴや製品名が描き込まれている[30]。なおA80Mfとセットで販売されているポルタIIは、操作が簡単な入門機という位置づけの架台だが[94]、長時間の観測では地球の自転に合わせて縦軸・横軸を手動で調整する必要がある経緯台式架台のため、劇中では追尾がより簡単な赤道儀式架台や、コンピューターとモーター駆動により自動導入・自動追尾を行う機能のついたものなど、より高価な架台をうらやむ場面もある[95]

登場人物が旅先で訪れる場所[編集]

原作第1巻第11話から第13話(テレビアニメ版第4話)では、地学部の合宿先として茨城県つくば市に実在する地質標本館産総研[96]筑波宇宙センター宇宙航空研究開発機構[97]地図と測量の科学館国土地理院[98]といった施設が実名で登場しており、テレビアニメ版ではこれらの施設が取材協力としてクレジットされている(「#テレビアニメ」も参照)。原作単行本第1巻の巻末ではこれらの施設について、劇中で語りきれなかった内容が取材こぼれ話として掲載されている[99]

原作第2巻第25話では、猪瀬舞が地学オリンピックの予選を受ける場面があるが(「#タイアップ」も参照)、著者のQuroは単行本第2巻あとがきの取材こぼれ話で、原作で予選会場となった大学[100]は各都道府県に複数ある会場のうち、秋田県秋田市にある会場を取材したと明かしている[101]。著者が取材した会場の参加者は5名であったが[101]、別会場の参加者は例年130名程度が参加しているといい[101]、劇中では大勢の参加者が会場にいる描写となっている[100]

第3巻収録予定[87]の、小惑星発見の夢を叶えようとする主人公らが沖縄県石垣島を訪れるエピソードでは、実在する天文施設であるVERA石垣島観測局[102]石垣島天文台[102]が実名で登場する。劇中でみら、あおが参加する「きら星チャレンジ」光学班のメンバーは石垣島天文台のむりぶかし望遠鏡を使用している[102]

書誌情報[編集]

単行本各巻にはあとがきとして、著者の取材こぼれ話を紹介するレポート漫画が掲載されているほか、表紙カバー下には鈴矢萌を主人公にした書き下ろしのおまけ漫画「Suzu'z Research」(スズズリサーチ)が連載されている。単行本表紙カバー扉の目次には、雑誌連載時には書かれていなかった各話サブタイトルがつけられているが、原作サブタイトルはテレビアニメ版には反映されていない。

単行本第3巻には、本作の原点的作品である著者の商業デビュー作『織姫ナンバー2』(詳細は「#作風」を参照)が収録される予定[104]

テレビアニメ[編集]

2020年1月よりAT-Xほかにて放送中[105]。また、同局にて各話放送後にミニアニメ『KiraKira増刊号!』が放送され[106][107]YouTubeでも各話放送後に1週間限定で配信される[108][107]

企画・スタッフィング[編集]

連載第5話(『まんがタイムきららキャラット』2017年7月号掲載、テレビアニメ版第2話中盤の内容に相当)の時点で原作者にアニメ化の打診があったとされ[4]、2019年2月27日発売の『キャラット』2019年4月号でアニメ化が発表された際には、連載開始からアニメ化までの早さが意外性を持って受け止められた[109]

起用された制作スタッフの多くは2019年1月から3月まで放送された、椋木ななつの漫画を原作としたテレビアニメ『私に天使が舞い降りた!』のスタッフが再集結しており[110]、監督、シリーズ構成、音楽制作、アニメーション制作、一部主要声優陣などが同作と共通する。本作の第1話のエンドカードには、『私に天使が舞い降りた!』の原作者である椋木がイラストを寄せている[111]

プロデューサーの山下愼平は天体写真を趣味にしている熱心な天文ファンでもあり、星空の表現にはこだわりを込めたとしている[5]

制作協力としてアストロアーツ/星ナビビクセン国立天文台が参加しているほか、資料協力として原作にも登場した産業技術総合研究所地質調査総合センター地質標本館国土交通省国土地理院誠文堂新光社宇宙航空研究開発機構(JAXA)が協力しており、原作ではぼかされていた製品名や書籍名の一部も実在の事物に置き換えられている。詳細は「#タイアップ」「#登場人物が旅先で訪れる場所」を参照。

シナリオ・演出・作画[編集]

単行本既刊2巻時点でアニメが放送開始された。シナリオは原作から時系列の若干の変更やアニメオリジナルによる内容の補完がありつつも、原作同様に物語の開始は2017年のできごとであると設定されており[注釈 6]、原作になぞった物語を展開している。また、エンディング映像の時点で原作の劇中2年目(放送開始当時は単行本未収録)より登場する七海悠と桜井千景が登場しており、第6話の文化祭では地学部の展示を見に来ていたという原作での言及[24]を反映し展示を見に来た客として登場している。

本作ではリアリティを重視して星空や天文機材に関する演出・作画をしており、原作と同様に場面ごとに細かく日時が設定され[5]、星空の表現には純国産の天文シミュレーションソフトウェア「ステラナビゲータ」のデータを使用している[5][113][114]。プロデューサーの山下愼平は、劇中には天文ファンや地学ファンが見れば気付くような天文描写や小ネタを数多く込めていると語っている[5]。星空についてはリアリティを重視しつつも映像として美しいものにするために、色味をリアルな見え方に近づけながらもアニメーション特有の処理をしている[5][113][114]。望遠鏡の作画では制作協力のビクセンが提供する工業用CADモデルや実物の機材を参考に3Dモデリングや作画を行っている[113][114]

スタッフ[編集]

主題歌[編集]

「歩いていこう!」[116]
東山奈央によるオープニングテーマ。作詞・作曲は川嶋あい、編曲は伊賀拓郎。
「夜空」[117]
鈴木みのりによるエンディングテーマ。作詞は中村砂羽、作曲・編曲はh-wonder
「あの星の向こうに」
第4話エンディングテーマ。作詞・作曲・編曲は伊賀拓郎。歌は木ノ幡みらを演じる高柳知葉が登場人物名義で歌唱した。

各話リスト[編集]

話数サブタイトル脚本絵コンテ演出作画監督総作画監督[9]放送日
01.二人の約束 山田由香平牧大輔
  • 矢野桃子
  • 山崎淳
山崎淳2020年
1月3日
02.河原の天の川 福田道生ふじいたかふみ
  • 納武史
  • 小田景門
  • 助川裕彦
  • 中島大智
  • 山崎淳
松浦麻衣1月10日
03.思い出はたからもの 坂井史世関野関十
  • 矢野桃子
  • 板倉健
  • 北島勇樹
  • 松井京介
  • 寿門堂
  • 菅原美智代
  • 上野沙弥佳
  • 乖冨梓
  • 杉田まるみ
  • 寿門堂
  • 菊永千里
  • 海保仁美
1月17日
04.わくわく!夏合宿! 平牧大輔由井翠
  • きーくん
  • 納武史
  • 小田景門
  • 中島大智
  • 長尾圭吾
  • coge
  • 武藤幹
  • 松浦麻衣
  • 藤田晋也
  • 寿門堂
  • 畠山元
  • 宮野健
山崎淳1月24日
05.それぞれの夏休み 坂井史世三越一生
  • 澤井駿
  • 袖山麻美
  • 山野雅明
  • 千葉山夏恵
  • 矢野桃子
  • 尾辻浩晃
  • 寿門堂
  • 菅原美智代
  • 乖富梓
  • 松浦麻衣
  • 寿門堂
  • 菊永千里
  • 海保仁美
1月31日
06.星咲祭! 山田由香しまづあきとし金成旻
  • きーくん
  • 松浦麻衣
  • 澤井駿
  • 小田景門
  • 納武史
  • 長尾圭吾
  • 中島大智
  • 寿門堂
  • 山崎輝彦
  • 菅原美智代
  • 乖冨梓
  • 杉田まるみ
  • 寿門堂
  • 菊永千里
  • 菊池政芳
2月7日
06.5.振り返り KiraKira特別号 (第1話 - 第6話 総集編)2月14日

放送局[編集]

日本国内 テレビ / 放送期間および放送時間[118]
放送期間 放送時間 放送局 対象地域 [119] 備考
2020年1月3日 - 金曜 20:30 - 21:00 AT-X 日本全域 製作参加 / CS放送 / リピート放送あり
金曜 22:30 - 23:00 TOKYO MX 東京都
金曜 23:00 - 23:30 BS11 日本全域 BS放送 / 『ANIME+』枠
2020年1月4日 - 土曜 0:00 - 0:30(金曜深夜) KBS京都 京都府
サンテレビ 兵庫県
土曜 3:05 - 3:35(金曜深夜) テレビ愛知 愛知県
日本国内 インターネット / 放送期間および放送時間[118]
配信期間 配信時間 配信サイト
2020年1月3日 - 金曜 22:00 更新 dアニメストア
2020年1月6日 - 月曜 更新 AbemaTV
2020年1月10日以降 - 不明

BD / DVD[編集]

販売元はKADOKAWA[120]

発売日[121] 収録話 規格品番
BD DVD
1 2020年3月25日予定 第1話 - 第4話 ZMXZ-13811 ZMBZ-13821
2 2020年4月24日予定 第5話 - 第8話 ZMXZ-13812 ZMBZ-13822
3 2020年5月27日予定 第9話 - 第12話 ZMXZ-13813 ZMBZ-13823

Webラジオ[編集]

木ノ幡みら役の高柳知葉と真中あお役の山口愛によるWebラジオ『「恋する小惑星」★みらとあおの KiRA KiRADIO◆』が、2020年1月9日より音泉にて隔週木曜に配信[122]

タイアップ[編集]

テレビアニメ化が発表される以前の原作とのコラボレーション企画としては、NPO法人地学オリンピック日本委員会の大会会報『Chiorin!』第19号(2018年5月発行)に掲載された著者のエッセイ漫画があり[123][3][4]、本作の登場人物が著者や漫画編集者の役で登場し、デビュー作や本作の執筆の経緯を披露するという内容のものがある。この企画は著者が、原作第1巻第11話(テレビアニメ版第4話)に登場するつくば市の地質標本館を取材中に国際地学オリンピックの展示を見たことがきっかけで実現したもので[4]、原作第2巻25話 劇中では登場人物の猪瀬舞が、実際に地質標本館で見た展示をきっかけにして、国際地学オリンピックの予選に参加するというエピソードがある[124]。またテレビアニメ化発表後の2019年に開催された第12回日本地学オリンピック予選(国際大会国内一次選抜)では、予選参加特典として本作のグッズが配布されている[125]

原作には登場人物が部活動に使っている機器として、総合光学機器メーカーのビクセンの製品をモチーフにした天体望遠鏡や架台、ルーペなどが登場しているが[注釈 7]、テレビアニメ版では正式に同社が本作の制作に協力している[115][126][4]。原作ではロゴが消されて描かれていた機器[127]に同社のロゴや製品名が描き込まれているほか[注釈 8]、Twitterコラボレーション企画が実施されている[128]。なお、テレビアニメ版のDVD/Blu-ray販売元としてIPライセンスを有するKADOKAWA[129][120]はテレビアニメ版放送後の2020年7月、ビクセンの本社が位置する埼玉県所沢市東所沢にほど近い場所に、文化複合施設「ところざわサクラタウン」を開業させる予定である[130]

劇中で登場人物が読んでいた架空の雑誌『月刊天文ナビ』[131]は、テレビアニメ版ではアストロアーツが発行しKADOKAWAから発売されている実在の雑誌『月刊星ナビ』に置き換えられており、現実に発行された雑誌の表紙が、劇中の設定上の年月日に合わせて使われている[112]。『星ナビ』を発行するアストロアーツもテレビアニメ版の制作協力としてクレジットされており[115]、同誌でも何度か本作の紹介記事が組まれている[132][5][4]。原作者のQuroは、日付などの設定には2017年から定期購読している『月刊星ナビ』を参考にしているとされ、執筆中には原作単行本の場面ごとに日時が書かれた付箋を貼るなど、矛盾のないように詳細に設定しているという[4][114]。また、原作の執筆の際には参考としてアストロアーツの天文シミュレーションソフトステラナビゲーター」を使用しており[4][114]、テレビアニメ版でも、設定上の年月日時刻に合わせた正確な星空を描写するために「ステラナビゲーター」の天体データが提供されている[5]

原作にも実在の書籍として、誠文堂新光社が発行する『天文年鑑』が登場する場面があるが[133]、テレビアニメ版では誠文堂新光社も資料協力としてクレジットされている[115]

テレビアニメ版第3話では、真中あおの母親(真中詩織)がサイエンスイラストレーターの仕事で描いたキャラクターという設定で、先端加速器科学技術推進協議会のキャラクター「ゆるっと素粒子物理」[134][135]のグッズが登場しているが、本作の原作者であるQuroによると、この「ゆるっと素粒子物理」はQuro自身が前職(高エネルギー加速器研究機構の広報[4])の時にデザインしたものとされる[136]。第3話のエンドクレジットには先端加速器科学技術推進協議会が資料協力としてクレジットされている。

原作ではテレビアニメ版放送開始直前の『まんがタイムきららキャラット』2020年1月号(2019年10月28日発売)から3月号(2020年1月28日発売)にかけての展開で、沖縄県石垣島を舞台にしたエピソードが展開されているが(「#あらすじ」「#登場人物が旅先で訪れる場所」も参照)、テレビアニメ版の放送開始と同時期の2020年1月6日には宙ツーリズム推進協議会、アニメツーリズム協会とのコラボレーション企画として、本作の登場人物が石垣島の天体観測スポットを紹介するという体裁のブックレットが同島の各所や、その他協力施設で配布された[137]。劇中に登場した天文施設[102]も、ブックレットの中で紹介されている[137]

注釈[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ 劇中2年目は2018年であると設定されており[4]、現実の連載の執筆時期に関係なく、また同じ2017年を繰り返すわけでもなく、1年ずつ年月が進んでいくという体裁になっている。
  2. ^ 原作では当初、由来そのままの「マリリン・モンロー」と命名されるが[29]、以降の場面では「モンロー先輩」「モンロー」と呼ばれる。テレビアニメ版では最初から「モンロー先輩」と命名されている[30]
  3. ^ 他の登場人物からはイヴちゃんイヴ先輩イヴちゃん先輩、あるいは単に先輩などと呼ばれている。
  4. ^ テレビアニメ版では、宇佐美に騙されて連れてこられたという経緯は語られず、単に新聞部の仲介による協力者として登場する。
  5. ^ プロローグ部分は単行本書き下ろし。連載時には第4話で話題が登場し、第7話から本人が登場。
  6. ^ 劇中に登場する雑誌も2017年に出版された実在の雑誌の表紙が使われている[112]
  7. ^ 例えば原作単行本第1巻の裏表紙に登場するルーペは、原作者の私物であるビクセンの製品がモチーフとされている[4]
  8. ^ 地学部が使用しているビクセン・ポルタII A80Mfなど。一方で第1話で幼い頃のみらと出会った当時のあおが使用している双眼鏡など、原作とは異なる製品に変更されている場面もある。

出典[編集]

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  129. ^ 恋する小惑星”. KADOKAWA. 2019年12月29日閲覧。
  130. ^ ビクセン オンラインストアの2018年2月2日のツイート2019年12月29日閲覧。
  131. ^ 単行本第1巻, p. 43.
  132. ^ 渡邉耕平 (2019年8月6日). “ふたりで探す約束の星『恋する小惑星』TVアニメ放送決定”. アストロアーツ. 2020年1月12日閲覧。
  133. ^ 単行本第1巻, pp. 1,17.
  134. ^ “「ゆるっと素粒子物理」LINEスタンプの販売が開始しました” (プレスリリース), 先端加速器科学技術推進協議会, (2018年4月13日), https://aaa-sentan.org/news/425.html 2020年1月31日閲覧。 
  135. ^ キャラクター”. ILC PROJECT[国際リニアコライダー計画]. 高エネルギー加速器研究機構. 2020年1月31日閲覧。
  136. ^ Quro [@uoaaaoi] (2018年4月19日). "前職の時にデザインしたキャラクター(ヒッグスくん、ダークマターちゃん、ILCちゃん)がリニューアルされてLINEスタンプになったそうです" (ツイート). Twitterより2020年1月31日閲覧
  137. ^ a b “「恋する小惑星(アステロイド)」石垣島星空案内ブックレットが完成!” (プレスリリース), アニメツーリズム協会, (2019年12月13日), https://animetourism88.com/ja/notice/koiasu 2020年1月13日閲覧。 

参考文献[編集]

  • Quro『恋する小惑星』第1巻、芳文社〈まんがタイムKRコミックス〉、2018年。ISBN 978-4-8322-4936-3。
  • Quro『恋する小惑星』第2巻、芳文社〈まんがタイムKRコミックス〉、2019年。ISBN 978-4-8322-7095-4。

関連項目[編集]