愛光中学校・高等学校

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愛光中学校・高等学校
愛光学園01.png
国公私立の別 私立学校
設置者 学校法人愛光学園
設立年月日 1953年4月
創立者 ドミニコ会
共学・別学 男女共学
中高一貫教育 併設型(外部混合有)
学期 3学期制
高校コード 38505A
所在地 791-8501
愛媛県松山市衣山五丁目1610番地1
北緯33度50分45.69秒 東経132度44分7.34秒 / 北緯33.8460250度 東経132.7353722度 / 33.8460250; 132.7353722座標: 北緯33度50分45.69秒 東経132度44分7.34秒 / 北緯33.8460250度 東経132.7353722度 / 33.8460250; 132.7353722
外部リンク 愛光学園
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愛光中学校・高等学校(あいこうちゅうがっこう・こうとうがっこう)とは、愛媛県松山市衣山(きぬやま)五丁目にある私立中高一貫校。高等学校においては、中学校から入学した内部進学の生徒と高等学校から入学した外部進学の生徒との間において、第2学年から混合してクラスを編成する併設混合型中高一貫校である。

概要[編集]

スペインで発足したカトリックドミニコ会により、「 (Amor) と (Lumen) の使徒」たる「世界的教養人」を育成を目指して1953年昭和28年)に愛光中学校設立、3年後の1956年(昭和31年)に愛光高等学校が設立された。開校以来、男子(現在は共学)の中高一貫教育、全国から受け入れるを設置、トップレベルの学力の育成、大学進学指導の重視といった明確なコンセプトで運営、広報を行い、全国へ「国内留学」を呼びかける。その結果、1期生から東大10名、京大10名を輩出し[1]灘中学・高校ラ・サール中学・高校と共に「西御三家[2]と呼ばれ、関西などからも多くの生徒が受験・入学していた[3]

創立50周年に当たる2002年度より共学化を実施。中学入試は、定員200名で、2019年より本校会場と東京・大阪・福岡会場で実施、合格最低点が異なる。2018年まで愛媛県内から120名、県外から80名を募集していた(松山会場においては県内出願者と県外出願者で分けられていた)。県外からの方が合格最低点が高い傾向があった[4]。女子は自宅(または親戚など)からの通学者のみを受け入れている。高校入試は専願と併願があり併せて50名募集している。入試結果として入学者の男女比が中学は約2:1[5]、高校は約3:1[6]の構成となっている。以前は関西からの進学者が多かったが、現在は関東中京圏からの進学者も増えている。

2011年度から中学も4クラスから5クラス編成となり、2013年現在、中学は1学級40名の1学年200名、高校は1学級50名(外進生は1年E組)の1学年250名となっている。

創立時の経緯[編集]

創立当時、松山市にはすでにドミニコ会により[7]松山女子商業高等学校(現:聖カタリナ学園高校1925年設立)が設立されている。1951年昭和26年)5月12日[8]スペインアビラにおけるドミニコ会ロザリオ管区会議にて「四国に男子校を設立したい」という管区長の提案に、初代校長となる田中忠夫松山大学の前身である松山高等商業学校の第3代校長)は、難関大学進学のための中等教育の学校であるなら東京大阪が望ましいと返答した[9]が、四国のドミニコ会士たちの意向により松山に設立することになった。ドミニコ会は1904年明治37年)より四国で宣教しており、地元のアカデミックな若者の育成と文化に貢献し、特有の学校を創ることを望んでいたのである[9]。当時、私立校の新設は困難な状況下にあったが、松山市宮西町に所在した学校法人城西学園(松山城西高校、旧:松山技芸女学校、1903年-1955年)との売買契約および法人名変更により、学校の実質的な創立に至った[9][10][11][12][13]

校名は「」との意味が込められていて、これらの漢字はキリスト教の教えと符合する[9]。元々の意味は、愛媛県に光をということからであったが、これが、キリスト教の教義に似通っていると、50周年誌にある。現在の愛光生のアドミッションポリシーといえる「われらの信条」は、初代校長となる田中が愛光中学第1回の入試当日(1953年2月21日[14])にめずらしく降る大雪で純白の景色のグラウンドを眺めながら書き上げた[15]

創立時は松山市内の市街地である宮西(みやにし)(現在はスーパーマーケットチェーンフジ本社が所在している)に所在していたが、創立20周年の1972年(昭和47年)を期に現在地の衣山(きぬやま)に移転した。

沿革[編集]

  • 1953年4月 - 松山市宮西に愛光中学校開校。2学級100名。
  • 1956年4月 - 愛光高等学校設立。
  • 1960年4月 - 入学学年から3学級編成にする。1962年度に完成。
  • 1964年4月 - 入学学年から4学級編成にする。1966年度に完成。
  • 1972年9月 - 創立20周年を記念し衣山へ移転。
  • 1976年
    • 3月 - 武道館・食堂・合宿所を新設。
  • 8月 - 聖トマス寮が現在地に移転竣工。
  • 1977年4月 - 高校を入学学年から5学級編成にする。1979年度完成。
  • 1982年11月 - 創立30周年を記念式典を挙行。校舎を増築。ドミニカンセンター新設。
  • 1992年
    • 7月 - 創立40周年を記念し、図書館竣工。
    • 10月 - 創立40周年記念式典を挙行。
  • 1996年4月 - 各教室にエアコンを設置。
  • 2002年
    • 3月 - マリナ館(女子施設棟)竣工。
    • 4月 - 創立50周年を期に、男女共学化。
    • 10月13日 - 創立50周年記念式典を挙行。
  • 2011年
    • 3月 - 音楽教室・美術教室竣工。
    • 4月 - 中学が5クラス編成、40人学級になる。
  • 2012年10月19日 - 創立60周年記念式典を挙行。
  • 2015年9月16日 - 人工芝サッカーコート完成。第1グラウンド (24,150㎡) の約半分 (11,183㎡) を整備。
  • 2017年4月 - iPadを使用したICT教育を開始。65期より暫時更新。
  • 2023年を目途に創立70周年を記念しキャンパスの建て替えを行う予定。

カリキュラム[編集]

  • 高校2年で在来生と編入組の混合クラスとなり、文系・理系に分かれる。
  • 英語1・2、数学1・2、国語1・2、社会1・2・3、理科1・2・3というように各教科に複数の種類がある(一つ一つ習う内容は全く違うものもあればやや似ていることを習うこともある)。なお、各教科の科目数は学年によって異なる。
  • 毎朝10分間、「総合読書」を実施している。
  • 中学1年の国語2の授業で年間を通して『しろばんば』(井上靖著)を通読する。
  • 国語1では教育漢字、国語2では和語慣用句の独自の教材を使用する。
  • 英語は中学1、2年で『プログレス』を使用する。
  • 英語は中学3年から高校3年まで基本的に毎時間単語テストが実施されている。高校では独自の教材である、「MODEL SENTENCES」(通称 モデセン)を併用している。
  • 道徳の代わりにCLE(クリスチャン・ライフ・エデュケーション)の時間が中学課程の間設けられている。
  • 中1のCLE2の時間に「われらの信条」[16]を覚える。
  • 男子は高校1年まで、女子は中学3年まで柔道が必修であった。62期から男子、女子共に高1まで必修になった。

進学実績[編集]

以前[いつ?]と比べて医学部志向が高くなっている。近年[いつ?]では愛媛大学医学部に20〜30名前後ほどが合格し、東京大学に10〜20名程度が合格している。50人以上受かった年もあった。その他旧帝国大学などの国公立大学慶應義塾大学早稲田大学などの私立大学へと、進学先は全国に分かれている。

校長[編集]

主な学校行事[編集]

  • 4月
    • 対面式
    • 中学、高1E遠足
  • 5月
  • 6月
  • 7月
  • 8月
    • 高1海外語学研修(希望者)
    • オープンスクール
  • 10月
    • クラスマッチ(高校)
    • 中1、2遠足
    • 中3研修旅行(東京)
  • 11月
    • クラスマッチ(中学)
    • 中1合唱コンクール
    • 学園関係物故者追悼式
  • 12月
    • 高3壮行会
    • クリスマス祝会
    • 道明高級中学(台湾)訪問・ホームステイ
  • 1月
    • 年頭の挨拶(放送)
    • 聖トマスの日
  • 2月
  • 3月
    • 高校卒業式

学校施設[編集]

校舎[編集]

現在の校舎は1972年より使用している。老朽化のため、現在の第2グラウンドにおいて新校舎を建設予定。新校舎は廊下で結ばれた2つのドーナツ型校舎からなり、1階が本館、2階が特別教棟として、また中央部に教員棟が設置される。1期工事として2019年4月より新校舎を建設、新校舎完成後、2期工事として2021年8月より文化会館、テニスコートなどの施設を整備し、旧校舎の解体を行う。完成は2023年3月の予定。

本館[編集]

  • 中学部
  • 高校部
  • 事務室
  • 職員室
  • 保健室
  • 印刷室

特別教棟[編集]

  • 化学、生物、物理の講義室、実験室、準備室
  • 東講義室
  • 西講義室
  • 情報実習室
  • 書道教室(2015年度より)
  • 生徒会室
  • 社会科教室
  • 高校1年E組(2011年度より)
  • 高校2年E組(2011年度より)

連絡棟[編集]

  • 面談室
  • 応接室
  • 生徒相談室

マリナ館[編集]

  • 和室
  • 女子更衣室

[編集]

  • 聖トマス寮中学
  • 聖トマス寮高校
  • 聖トマス寮別館
  • 聖ドミニコ寮
  • 寮グラウンド

寮生活[編集]

入寮できるのは男子のみ。建物は学年ごとに割り振られている。

集団学習室や談話室、ロビーが広々と設けられている[1]。特徴として、学年の発達段階に併せて部屋割りを定めている点が挙げられる。中1は8人部屋、中2からは個室が割り当てられ、学習は中2までは集団学習室で、中3からは集団学習室または個室で行う[17]

寮生活のスタッフは学校の「寮務部」と呼ばれる14名の教員と寮スタッフ(舎監・寮母、看護師管理栄養士などを含む)からなり、日常の生活・学習の運営、定期的な面談や応対・相談を行っている。寮内では自治会による各種行事が行われている。

その他[編集]

  • 司祭館
  • ドミニカンセンター
  • 聖堂
  • 図書館(約7万8000冊の蔵書)
  • 武道場(柔道・剣道)
  • 食堂 - 定食(日替わり)をはじめ、ラーメン、うどん、おにぎり、カレーなどを販売している。また、自販機による飲料販売や、市販ベーカリーとの契約によるパンの販売も行われている。

部活動[編集]

運動部
  • 陸上競技部
  • サッカー部
  • 女子バレーボール部
  • 男子バレーボール部
  • バスケットボール部
  • 硬式テニス部
  • 柔道部
  • 剣道部
  • ソフトボール部
  • 卓球部
  • ラグビー部
  • 弓道部
  • バドミントン部
文化部
  • 吹奏楽部
  • カトリック学生の会
  • 自然探究部
  • 写真部
  • 茶道部
  • 鉄道研究部
  • 美術部
  • パソコン部
  • 棋道部
  • ESS
  • 文芸部
  • ロボコン部
  • 俳句部
  • 書道部
  • 競技かるた部

戦績[編集]

著名な出身者[編集]

政界[編集]

官僚・公務員[編集]

実業界[編集]

学界[編集]

医師[編集]

法曹界[編集]

マスコミ界[編集]

文化・スポーツ界[編集]

著名な関係者[編集]

元教員[編集]

交通アクセス[編集]

愛光中学校・高等学校の位置(愛媛県内)
愛光中学校・高等学校
徒歩
車・タクシー

周辺施設[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ a b 『2001年 価値ある学校(ラッキースクール)を探そう 関西男子校+共学校』旺文社、2000年7月1日。ISBN 4-01-008958-X。
  2. ^ かつては伸学社(入江塾)のツアー受験でも知られた
  3. ^ 中学受験の歴史 - 高校ランキング”. 2015年9月22日閲覧。
  4. ^ 愛光中学校”. 土佐塾 山田進学教室. 2015年9月20日閲覧。
  5. ^ 愛光中学校の進学情報”. (株)JSコーポレーション. 2015年10月4日閲覧。
  6. ^ 愛光高等学校の進学情報”. (株)JSコーポレーション. 2015年10月4日閲覧。
  7. ^ 聖カタリナ学園について|大学案内|愛媛県松山市|聖カタリナ大学・聖カタリナ大学短期大学部|福祉・介護・健康スポーツ・保育”. 聖カタリナ大学. 2015年9月22日閲覧。
  8. ^ 創立10周年の挨拶”. 奥村清志. 2015年9月22日閲覧。
  9. ^ a b c d aiko_memorial02”. 奥村清志. 2015年9月22日閲覧。
  10. ^ 建学の精神”. 奥村清志. 2017年4月12日閲覧。
  11. ^ 愛光学園50年の歩み”. 愛光学園同窓会. 2017年4月13日閲覧。
  12. ^ 夏目漱石「坊っちゃん」の舞台 司馬遼太郎「坂の上の雲」主人公の学び舎 愛媛県立松山東高等学校建学の精神”. しまひとみ. 2017年4月13日閲覧。
  13. ^ 愛媛新聞 2012年10月21日
  14. ^ 第1期生を迎えるにあたって”. 奥村清志. 2015年9月22日閲覧。
  15. ^ 田中氏の思い出[4]”. 奥村清志. 2015年9月22日閲覧。
  16. ^ われらの信条”. 愛光学園. 2018年3月15日閲覧。
  17. ^ 愛光中学校:2014学校説明会レポート/受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ”. SAPIX小学部. 2015年9月22日閲覧。
  18. ^ ヨーロッパ女子数学五輪 愛光高2年荻田さんが「金」”. 愛媛新聞. 2015年9月28日閲覧。

参考文献[編集]

  • 愛光学園50年史 発行:愛光学園

関連項目[編集]