慰謝料電卓

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慰謝料電卓(いしゃりょうでんたく)は、ウィズ2009年1月24日に発売した玩具[1]慰謝料を請求したい相手を選択し、関係性や怒りの要因といった係数を入力した後に「精神的ダメージキー」を連打することにより、800万円までの慰謝料が算出される[2]。電卓モードと慰謝料計算モードが内包されており、モードを切り替える事により通常の電卓としても使用可能である[3]

概要[編集]

慰謝料電卓は正確な慰謝料を算出するための機械ではなく、あくまで玩具として人間関係における種々の不満や怒りを金額として表現することを楽しむことを目的に開発されたものである[4]ストレスの発散や学校職場などにおけるコミュニケーションツールとしての利用が想定されている[5]。選んだ項目やボタンを押下する速度や長さをもとにして算出が行われており、技術ジャーナリストの志村幸雄は、自著において「複雑な機能の割には安い」と評している[2]

特徴[編集]

年齢性別といった自分のプロフィールを入力後、慰謝料の請求相手とその関係性を恋人上司など、9種類から選択する[4]。その後、怒りの原因となる出来事を選択した後にその内容を文字で入力する。最後に左下に貼付している「精神的ダメージキー」を気の済むまで連打し、自らの感情が落ち着いたら決定キーを押下することで慰謝料が算出される。なお、金額にするほどでもない場合は「ショウガナイ」などと表示され、慰謝料は算出されない[6]

その他[編集]

志村は自著において、同商品をイグノーベル賞数学賞の有力候補として取り上げている[7]。ウィズの社長である横井昭裕は既に『たまごっち』の開発によって1997年に経済学賞を受賞しており[8]、二度目の受賞となった場合はフランス生物学者ジャック・バンヴェニストや、粘菌コンピュータの中垣らに次ぐ同一人物による受賞となる。

脚注[編集]

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  1. ^ 株式会社ウィズ (2008年12月16日). “新製品資料 - だれに何をされたのさ!!「慰謝料電卓」” (日本語PDF). 2010年2月2日閲覧。
  2. ^ a b 志村、p.232。
  3. ^ 東京ウォーカー (2009年1月16日). “Walkerplus - 不満や怒りが計算できる「慰謝料電卓」登場” (日本語). 2010年2月2日閲覧。
  4. ^ a b 志村、p.231。
  5. ^ ITmediaニュース (2008年12月16日). “「慰謝料電卓」で不満や怒りの金額算出” (日本語). 2010年2月2日閲覧。
  6. ^ 今西絢美 (2009年4月27日). “やじうまミニレビュー - ウィズ「慰謝料電卓」 - 精神的ダメージをお金に換算してくれる電卓” (日本語). 2010年2月2日閲覧。
  7. ^ 志村、pp.232-233。
  8. ^ Winners of the Ig® Nobel Prize” (英語). Improbable research. 2011年2月25日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2010年2月2日閲覧。

参考文献[編集]

  • 志村幸雄 『笑う科学 イグ・ノーベル賞』 PHPサイエンス・ワールド新書、2009年、pp.230-233。ISBN 9784569774404。