捨三

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捨三(すてぞう)は必殺シリーズの第6作『必殺仕置屋稼業』と、第7作『必殺仕業人』に登場したキャラクター。渡辺篤史が演じた。

キャラクター[編集]

出身地は信州中村主水藤田まこと)とは以前からの知り合いで[1]、裏稼業を再開しようとしていた主水に協力し、友人である破戒僧の印玄(新克利)を紹介した。そして、主水を狙おうとしたところを逆に彼に誘われた、一匹狼の殺し屋 市松(沖雅也)とも出会う(『必殺仕置屋稼業』第1話)。

捨三は殺しには参加せず、仕置屋の密偵として、主に仕置相手の情報収集と仕置の段取りを担当。遂行時は変装して現場に乗り込み、となり、主水たちをサポートすることもある。

表稼業の銭湯「竹の湯」の釜場は、仕置屋グループの隠れ家となっている。

主水に対して強い敬意を抱いており、外道仕事は引き受けないという信念を持つ。また、絵草子に夢中になる普通の青年でもある。独身。女性関係については印玄、やいとやと違い、殆ど描かれていない。

主水の夫婦関係を見聞きしている影響からか「所帯を持ちたくない」との発言をしているが、『仕業人』第12話「あんたこの役者をどう思う」の依頼人 お染に「夫婦になってくれ」と求婚したことがある[2]と、第24話「あんたこの替玉をどう思う」で、信州時代の隣人で初恋の女性 お弓と再会するも、彼女には既に許婚がいることを知り、落ち込んでいた。

『仕置屋』最終回「一筆啓上崩壊が見えた」で、印玄とおこう(中村玉緒)の死、市松の逃亡[3]により、仕置屋は崩壊。

捨三は江戸に残り、主水、鍼灸師のやいとや又右衛門(大出俊)と裏稼業を続けていた。一年後、市松と組んでいた逃亡中の脱藩武士で、大道芸人の赤井剣之介(中村敦夫)を仲間に加え、仕業人グループを結成(『必殺仕業人』第1話)。表稼業は銭湯の釜番から、色街専門の洗い張り屋に転職し、仕業人グループの隠れ家は彼の家の物干し場に移転した。

仕業人の解散を描いた最終回で、斬殺された剣之介とお歌(中尾ミエ)の仇を討ちに、主水が土屋小十郎を斬った瞬間をやいとやと見守った後、江戸を去っていった。その後の消息は不明。

解説[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 過去にスリで、主水に捕まったところを助けてもらったということを『必殺仕置屋稼業』第1話で述べている。この時点で、彼の裏の顔を既に知っていると述べているが、経緯は不明。
  2. ^ お染は「仕事料となる金を作るために遊廓へ身を投じていた自分のような人間には、妻になる資格はない」との手紙を残し、姿を消した。
  3. ^ 実際は主水との協力により、解放した。
  4. ^ 渡辺は第5作『必殺必中仕事屋稼業』で、侍くずれの政吉を演じた林隆三と『お荷物小荷物』で共演している。
  5. ^ 佐々木は必殺シリーズで脚本を書いたことはないが、必殺シリーズのスタッフが製作した『おしどり右京捕物車』の最終回と『斬り抜ける』の第14話で脚本を書いたことがある。