新羽町
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新羽町 | |
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— 町丁 — | |
新羽駅 駅舎(2006年12月) | |
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座標: 北緯35度31分6.5秒 東経139度36分41.52秒 / 北緯35.518472度 東経139.6115333度 | |
国 | ![]() |
都道府県 | ![]() |
市町村 | ![]() |
区 | 港北区 |
面積[1] | |
- 計 | 2.899km2 (1.1mi2) |
人口 (2017年(平成29年)12月31日現在)[2] | |
- 計 | 12,012人 |
等時帯 | 日本標準時 (UTC+9) |
郵便番号 | 223-0057[3] |
市外局番 | 045 (横浜MA)[4] |
ナンバープレート | 横浜 |
新羽町(にっぱちょう)は、神奈川県横浜市港北区の町名[5]。丁目の存在しない単独町名であり、2017年(平成29年)12月31日現在、住居表示は施行されていない[1]。郵便番号は223-0057[3]。
地理[編集]
東端から南端にかけて鶴見川が流れる沖積平野であるが、西端は多摩丘陵にかかっている[6]。港北ニュータウンの開発以前から住宅・工場などが進出してきていた[6]。交通網としては、中央部を南北に横浜市営地下鉄ブルーラインと宮内新横浜線が通るほか、南北に神奈川県道13号横浜生田線、東西に神奈川県道・東京都道140号川崎町田線(緑産業道路)が通り、北西端を第三京浜道路が通過している。
新羽町は北端で新吉田町・新吉田東と、東端で鶴見川を挟んで大倉山と、南端で北新横浜や小机町と、西端で都筑区の川向町・大熊町・仲町台・新栄町と接する。
歴史[編集]
史料に「新羽」の名が現れるものとして、鎌倉時代の正応3年(1290年)に、「武州新羽郷」の所領の相続をめぐり相論となったことが残っている[7]。また、道興准后が当地に立ち寄ったことが、『廻国雑記』に残されている[5]。
江戸時代の当地は都筑郡新羽村であり、天領や複数人の旗本領に分割されていた[5]。村高は、『武蔵田園簿』で1095石あまり、『元禄郷帳』では1124石あまり、『天保郷帳』では1268石あまり、『旧高旧領取調帳』では1285石あまりというように推移していた[5]。年貢以外に神奈川宿への助郷も負担していた[5]。鶴見川の堤防をめぐり、周辺の村と騒動となることも何度かあった[5]。
明治維新以降は新羽村などが合併して新田村が成立し、新羽はその大字となった。のちに横浜市へと合併され、港北区に属することとなり、新羽町が設置された。昭和38年から49年(1963年から74年)にかけて、当地の人口は急激に増加した[5]。
地名の由来[編集]
「にっぱ」の「ハ」は「山の端」を意味すると考えられている[8]。
沿革[編集]
- 江戸期および郡区町村編制法までは、都筑郡新羽村であった。
- 明治22年:町村制施行に伴い新羽村は吉田村および高田村と合併し、新田村大字新羽となる。
- 昭和14年:周辺町村と共に横浜市に編入され、新設された港北区に属した。この時、大字新羽の地域に新羽町が設置される。[5]。
- 昭和41年:東急バス新羽営業所が開設[5]。
- 平成17年:南部の一部が北新横浜となって本地域から分離[9]。
世帯数と人口[編集]
2017年(平成29年)12月31日現在の世帯数と人口は以下の通りである[2]。
町丁 | 世帯数 | 人口 |
---|---|---|
新羽町 | 5,857世帯 | 12,012人 |
小字名[編集]
- 長嶋
- 外野(外埜)
- 南上町
- 中窪(中久保)
- 南
- 大竹
- 大竹耕地
- 上大竹
- 久保谷
- 堂面
- 中町
- 上耕地
- 下堤外
- 海老ガ谷
- 北ノ谷
- 間門谷
- 新田谷
交通[編集]
鉄道[編集]
横浜市営地下鉄ブルーラインが通り、新羽駅が設置されている。なお、北新横浜駅や新羽車両基地の所在地は北新横浜であるが、もとは新羽町の一部であった。
路線バス[編集]
域内に東急バス新羽営業所が設置されているほか、横浜市営バスも当地を通っている。
道路[編集]
ブルーラインと並行して宮内新横浜線が通るほか、神奈川県道13号横浜生田線と神奈川県道・東京都道140号川崎町田線が当地の「新羽十字路」で交差している。
教育施設[編集]
- 新羽幼稚園
- 横浜市立新羽小学校
- 横浜市立新羽中学校
- 神奈川県立新羽高等学校
なお、公立の小中学校の学区は、以下のように決まっている[10]。
番地 | 小学校 | 中学校 |
---|---|---|
(詳細省略) | 横浜市立新田小学校 | 横浜市立新羽中学校 |
(詳細省略) | 横浜市立新羽小学校 | |
3097番地 | 横浜市立新吉田小学校 | 横浜市立新吉田中学校 |
脚注[編集]
- ^ a b “横浜市町区域要覧”. 横浜市 (2016年3月31日). 2018年1月24日閲覧。
- ^ a b “横浜の人口 - 登録者数(市・区・町・外国人) - 町丁別世帯と男女別人口”. 横浜市 (2017年12月31日). 2018年1月24日閲覧。
- ^ a b “郵便番号”. 日本郵便. 2018年1月23日閲覧。
- ^ “市外局番の一覧”. 総務省. 2018年1月23日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i 角川日本地名大辞典 14 神奈川県、p.688。
- ^ a b 角川日本地名大辞典 14 神奈川県、p.984。
- ^ 角川日本地名大辞典 14 神奈川県、pp.687-688。
- ^ 横浜の地名 横浜市 2006年 p.165
- ^ 横浜市町区域要覧 横浜市 (2016年3月31日). p.3-168。
- ^ “小・中学校通学区域”. 横浜市教育委員会. 2013年1月20日閲覧。
参考文献[編集]
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