日の丸自動車興業
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種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場 |
略称 | 日の丸 |
本社所在地 |
![]() 〒112-0004 東京都文京区後楽1-1-8 |
本店所在地 |
〒101-0061 東京都千代田区三崎町3-9-3 |
設立 | 1963年5月15日 |
業種 | 陸運業 |
法人番号 | 3010001027096 |
事業内容 | 一般貸切旅客自動車運送事業・国内旅行業 |
代表者 | 富田 浩安(代表取締役社長) |
資本金 | 1億円 |
従業員数 | 330名 |
主要株主 | 株式会社日の丸リムジン |
外部リンク | http://www.hinomaru.co.jp/bus/ |
日の丸自動車興業株式会社(ひのまるじどうしゃこうぎょう)は、東京都文京区に本社を置く、主に貸切バス事業を運営するバス事業者である。日の丸リムジングループに属する。
沿革[編集]
1963年に、日の丸自動車の貸切バス部門として営業を開始したのが始まりである。その後1980年代に分社化している。当初は東京都内のみを営業エリアとしていたが、1990年以降は東日本観光バス(祐徳自動車系列)・むらさき観光(キッコーマン系列)・都自動車(バス部門)・八街観光自動車(一部のみ)・エアポートバス(日本ビューホテル系列)らを買収・統合することで事業拡大を図り、現在は1都3県(神奈川県・千葉県・埼玉県)を営業区域としている。このほか大東観光バスを傘下に加え、HMC大東を経てHMC東京を設立した。2015年以降は明星自動車(バス部門)を傘下に加え、明星観光バスを設立し、関西へ進出。続いて中央交通 (大阪府)を傘下に収めた。
また、地域企業をスポンサーにした無料巡回バスの運行も手がけている。
事業内容[編集]
- 貸切バス
- 路線バス
- 無料巡回バス運行
- 水陸両用バス
- スカイダック東京
- スカイダック横浜
- スカイダック東京2017
営業所[編集]
- 水道橋営業所 ※ 車両配置はない
- 東京都文京区後楽1-1-8
- 足立営業所
- 東京都足立区宮城1-4-14[1]
- 新座営業所
- 埼玉県新座市野火止6-5-29
- 横浜営業所
- 神奈川県横浜市戸塚区名瀬町1720
- 新成田営業所(エアポートバス事業部)
- 千葉県成田市小菅440
車両[編集]
概説[編集]
1970年以降、他社の車両とは差別化した豪華仕様のバスを導入し、スタンダード貸切車が多い関東地区では目立つ存在となっていた。それをさらに進める形で、1980年代にはドイツ製の輸入車両を相次いで導入、以後の同社の観光バスの特徴となっている。2007年7月現在の輸入車はネオプラン31台・デザインライン8台となっており、これは2007年7月現在の在籍車両の23%に相当する。日本製の車両は大半が三菱車であるが、2006年には同社としては久しぶりの日野車としてセレガ、無料巡回バスや契約輸送では日野・ブルーリボンシティハイブリッドや日野・レインボーIIが導入されている。
他社の買収直後は、その事業者の車両を引き継いでおり、特に東日本観光バスから引き継いだ車両については「East J」というロゴを「East Coast」に変更した程度でそのまま使用していた(もともと同社のスタンダード貸切車は「ウエストコースト(West Coast)」という愛称がある)。2011年現在はHMC東京(旧・大東観光バス)の車両の一部とエアポートバス事業部を除いて同社が購入した車両となっている。
特徴的な車両としては、ネオプラン・スカイライナー(ダブルデッカー)の後半部分を中2階構造とした「アメリカンドリーム(American Dream)」や、2階席がオープン構造になっているオープントップバス「スカイバス」、左ハンドルのまま使用しているネオプラン・スターライナー「ベガス(Vegas)」などがある。特に、スターライナーは日本全国でも14台しか輸入されていない上、左ハンドルでのスターライナー導入は日本唯一の事例。また、無料巡回バスに使用されているデザインライン車も、営業車両としては日本唯一の導入例である。
貸切車には全て愛称がつけられている。過去に在籍した車両の愛称としては「グランプリ」(Grand Prix)、「コンコルド」(Concord)、「ゴールドラッシュ」(Gold Rush)といったものもあった。
貸切車[編集]
「サンディエゴ」(三菱ふそう・エアロクィーンMS9)
無料巡回バス・契約送迎バス(路線バスタイプ)[編集]
「東京ベイシャトル」(日野・ブルーリボンシティハイブリッド)
「メトロリンク日本橋」専用車(三菱ふそう・エアロミディME)
過去の車両[編集]
スカイバス貸し出し[編集]
同社では、日本の観光都市での「スカイバス」運行に携わっている。JTBグループ・バス事業者と提携、同社は運行ノウハウ提供と車両貸与を行い、実際の運行は現地のバス事業者が担当するものである。
2006年6月に北都交通の運行により札幌での運行を開始した後、2007年からは京都(京都定期観光バスの一環として京阪バスが運行、その後明星観光バスに移管)・那覇(沖縄バスが運行)においても運行を開始している。また、2006年の北海道日本ハムファイターズの日本シリーズ優勝パレードにも貸し出され、この時はジェイ・アール北海道バスが運行を担当した。
2007年11月から12月にかけては帝産富士交通に貸し出す形で、仙台でも運行された。2009年4月には横浜市で(日の丸が運行)、5月には長電バスに貸与して長野市で、伊予鉄道(現伊予鉄バス)に貸与して松山市としまなみ海道で運行されている。 2013年には東北楽天ゴールデンイーグルスの日本シリーズ優勝パレードで仙台バスに貸し出し、2014年には名古屋市で名鉄観光バスに貸与して「ナゴヤスカイバス」が運行されている。2017年からは神姫バスに貸与して神戸市で「スカイバス神戸」が(2020年6月まで)、2018年・2019年・2020年には富山地方鉄道に貸し出されて射水市・富山市・魚津市で「スカイバス富山」が運行されている。
2020年には星野リゾートと提携して系列ホテルの宿泊客向けツアーとして期間限定で運行を開始した。8月に十和田観光電鉄に貸し出され、青森県の奥入瀬渓流ホテル向けに奥入瀬渓流で運行、続いて星のや東京向けに都内ナイトツアー、10月には日光交通に貸し出され、界 鬼怒川・界 川治向けに川治ダム・五十里ダムを巡る紅葉ツアーが運行されている。
水陸両用バス スカイダック[編集]
2013年3月、東京初となる「水陸両用バス SKY Duck(スカイダック)」の運行を、17日から「東京スカイツリーコース」(とうきょうスカイツリー駅前営業所→旧中川スプラッシュポイント→同営業所)、18日から「亀戸コース」(亀戸梅屋敷→旧中川スプラッシュポイント→亀戸梅屋敷)の2コースで開始した。ボディはアメリカ・サウスカロライナのCAMI社製で、日本の法律に適合した陸用・水上用のエンジンが別々に搭載されている。乗務員は大型二種免許(陸上)、一級小型船舶免許(水上)を取得。ドライバーが船舶免許を持ち、水上で船長を務める。
神奈川県横浜市のみなとみらい地区において、横浜の観光名所と水辺をシームレスで結び非日常体験を楽しむことを目的として2016年7月27日より水陸両用バス「スカイダック」の運行を開始した[2]。スカイダックの運行は社会実験の一環と位置付けられ、運行期間は2020年3月末までを予定している[2]。
2017年9月26日からは、東京テレポート駅と豊洲駅を水陸で結ぶスカイダック東京2017の運行を開始した。
参考文献[編集]
- バスラマ・インターナショナル104号「バス事業者訪問115 日の丸自動車興業」
脚注[編集]
- ^ 隣接地には東京バス足立営業所がある。
- ^ a b 横浜みなとみらい水陸両用バスのデザイン決定!7月27日から実験開始 - はまこれ横浜 2016年6月20日配信