日下淳一

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日下淳一

日下 淳一(くさか じゅんいち、1962年 ‐ )は日本現代美術家神奈川県横浜市出身。電飾スーツなど奇抜な衣装を着て、美術展のオープニングパーティーや街頭へ出没するパフォーマンスで知られる。

「服装は外観だけでなく、精神的にも影響を及ぼす」「着替えることにより、人は変わっていくことができる」と唱え、囚人服のイメージが強い白黒縞模様で仕立てたビジネススーツや花柄の建築土木作業服、赤い白衣など社会通念を覆すような「衣」を発表したり、「制服は没個性を誘引する」とし、アロハシャツの生地やフェイクファーで仕立てた学生服などを発表。

略歴[編集]

1986年 東京芸術大学美術学部絵画科油画専攻卒業。

1988年 同大学院美術研究科修士課程(榎倉康二[1]研究室)修了。

在学中、ピエロ・マンゾーニの影響を受け、箱作品の制作に没頭する。

1994年開催の「人間の条件」展(スパイラル[2]/ワコールアートセンター、キュレーター南條史生)で、日下は衣食住をテーマとする3部作を発表。以降「衣」作品を中心に制作発表する。

1995年、日下の「衣」作品に関心をもったアパレルデザイナーたちと「アイディーブティック」[3]と称するユニットを結成。2004年までアイディーブティックを名乗った。

主な作品[編集]

電飾打掛スーツ(2008年‐)
日本の伝統的な花嫁衣裳打掛を西洋の紳士スーツ(詰襟タイプ=軍服)に仕立て直し、全身に400~500灯の発光ダイオードを取り付けたシリーズ作品。コンセプトは、性、生と死、時空(伝統・先端技術と洋の東西)の交差。バッテリーを内蔵したモバイル電飾衣装。
フィードバックシリーズ(2007年‐)
縫製の技法・材料を応用したタブロー。実際に物が仕舞えるポケットが付いた実用性のある作品や、キャンバスを木枠ごと真二つに切り、切断した画布にファスナーを縫い付けV字型に設置した作品などがある。

脚注[編集]

  1. ^ 榎倉康二(えのくら・こうじ、1942―1995)美術家。もの派の作家として位置づけられる。
  2. ^ スパイラル (建築物)
  3. ^ アイデンティティを売る(服飾)店の意